鼻とは? わかりやすく解説

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はな【鼻】

読み方:はな

脊椎動物嗅覚(きゅうかく)の受容器哺乳類では顔の前面中央突き出て左右二つ鼻孔があり、内部鼻腔嗅覚器分布するまた、呼吸器官の始部をなし、発声助け働きもする。「—がつまる」

《鼻をさして示すところから男性自分自身をさしていう語。おれ。

「千少の口明け、この—にさせてくれ」〈浮・禁短気・三〉

[下接語] 赤鼻目鼻(ばな)胡坐(あぐら)鼻・怒り鼻・鉤(かぎ)鼻・木鼻・小鼻石榴(ざくろ)鼻・獅子(しし)鼻・段鼻団子鼻付け鼻手鼻引目鉤(かぎ)鼻・(わし)鼻

鼻の画像

はな【鼻】

読み方:はな

芥川竜之介小説大正5年1916発表。「今昔物語」に取材巨大な鼻をもつ禅智内供(ぜんちないぐ)の心理と、傍観者利己主義描いた作者出世作


び【鼻】

読み方:び

[音](呉) [訓]はな

学習漢字3年

[一]〈ビ〉

体の器官の一。はな。「鼻炎鼻音鼻孔鼻息酸鼻耳鼻科

物事初め。「鼻祖

[二]〈はな(ばな)〉「鼻息鼻水小鼻目鼻


英訳・(英)同義/類義語:nose

動物外部受容器官で、嗅覚つかさどる

【英】Rhino-( Rhin-)
読み方:はな

鼻との関連を表す接頭語

作者芥川龍之介

収載図書芥川龍之介全集 1
出版社筑摩書房
刊行年月1986.9
シリーズ名ちくま文庫

収載図書芥川龍之介小説集 1 王朝小説
出版社岩波書店
刊行年月1987.6

収載図書杜子春蜘蛛の糸芥川龍之介小説集
出版社第三文明社
刊行年月1988.12
シリーズ名少年少女希望図書館

収載図書改編 羅生門・鼻・
出版社角川書店
刊行年月1989.4
シリーズ名角川文庫

収載図書芥川龍之介 1
出版社有精堂出版
刊行年月1990.8
シリーズ名近代文学注釈叢書

収載図書ちくま日本文学全集 001 芥川龍之介
出版社筑摩書房
刊行年月1991.2

収載図書地獄変
出版社集英社
刊行年月1991.3
シリーズ名集英社文庫

収載図書トロッコ・鼻
出版社講談社
刊行年月1995.5
シリーズ名ポケット日本文学館

収載図書芥川龍之介全集 第1巻 羅生門
出版社岩波書店
刊行年月1995.11

収載図書羅生門 蜘蛛の糸 杜子春十八
出版社文芸春秋
刊行年月1997.2
シリーズ名文春文庫

収載図書藪の中羅生門
出版社角川書店
刊行年月1997.4
シリーズ名角川mini文庫

収載図書ザ・龍之介芥川龍之介全一増補新版
出版社第三書館
刊行年月2000.7

収載図書羅生門地獄変
出版社小学館
刊行年月2000.8
シリーズ名小学館文庫

収載図書羅生門―ほか
出版社きもつき出版
刊行年月2001.9
シリーズ名名作シリーズ

収載図書羅生門・鼻・芋粥偸盗 改訂版
出版社岩波書店
刊行年月2002.10
シリーズ名岩波文庫

収載図書現代文学名作
出版社明治書院
刊行年月2003.4

収載図書羅生門・鼻・芋粥ほか
出版社教育出版
刊行年月2003.7
シリーズ名読んでおきたい日本名作

収載図書脳を鍛え大人名作読本 3 鼻・注文の多い料理店
出版社くもん出版
刊行年月2004.7

収載図書邪宗門 杜子春
出版社フロンティアニセン
刊行年月2005.5
シリーズ名第2刷 (フロンティア文庫)

収載図書羅生門69改版
出版社新潮社
刊行年月2005.10
シリーズ名新潮文庫

収載図書羅生門齋藤孝音読破 6
出版社小学館
刊行年月2006.4

収載図書大活字版 ザ・龍之介全小全一
出版社第三書館
刊行年月2006.7

収載図書羅生門・鼻他
出版社日本文学館
刊行年月2007.3
シリーズ名日本名作選

収載図書羅生門・鼻・芋粥 改版 新装版
出版社角川書店
刊行年月2007.6
シリーズ名角川文庫

収載図書芥川龍之介短篇集
出版社新潮社
刊行年月2007.6

収載図書王朝小説集
出版社ランダムハウス講談社
刊行年月2007.8
シリーズ名ランダムハウス講談社文庫

収載図書芥川龍之介―1892-1927
出版社筑摩書房
刊行年月2007.11
シリーズ名ちくま日本文学

収載図書くもの糸杜子春芥川龍之介短編集 新装版
出版社講談社
刊行年月2007.11
シリーズ名講談社青い鳥文庫

収載図書とっておき笑いあります!
出版社くもん出版
刊行年月2007.12
シリーズ名読書たのしくなるニッポン文学

収載図書蜘蛛の糸 他8編
出版社ゴマブックス
刊行年月2008.9
シリーズ名ケータイ名作文学


作者與田凖一

収載図書五十一番めのザボン
出版社光文社
刊行年月2005.12


作者筒井ともみ

収載図書うつくしい私のからだ
出版社集英社
刊行年月2007.4


作者曽根圭介

収載図書
出版社角川書店
刊行年月2007.11
シリーズ名角川ホラー文庫


作者平瀬

収載図書オットー氏の部品
出版社さんこう
刊行年月2007.11


作者ニコライ・ゴーゴリ

収載図書ちくま文学 4 変身ものがたり
出版社筑摩書房
刊行年月1988.2

収載図書集英社ギャラリー世界文学13 ロシア 1
出版社集英社
刊行年月1991.3

収載図書世界幻想名作
出版社河出書房新社
刊行年月1996.10
シリーズ名河出文庫

収載図書外套・鼻
出版社講談社
刊行年月1999.2
シリーズ名講談社文芸文庫

収載図書外套・鼻 改版
出版社岩波書店
刊行年月2002.12
シリーズ名岩波文庫

収載図書ペテルブルグ物語―ネフスキイ大通り・鼻・外套
出版社群像社
刊行年月2004.7
シリーズ名ロシア名作ライブラリー

収載図書外套・鼻 改版
出版社岩波書店
刊行年月2006.2
シリーズ名岩波文庫

収載図書鼻/外套/査察官
出版社光文社
刊行年月2006.11
シリーズ名光文社古典新訳文庫


作者吉野賛十

収載図書あやつり裁判―幻の探偵小説コレクション
出版社晶文社
刊行年月1988.3

収載図書ミステリーの愉しみ 1 奇想
出版社立風書房
刊行年月1991.12

収載図書探偵実話傑作選甦る推理雑誌 6
出版社光文社
刊行年月2003.5
シリーズ名光文社文庫


作者徳田秋声

収載図書秋声全集 第10巻
出版社臨川書店
刊行年月1990.9

収載図書徳田秋声全集 第15巻 風呂桶・元の
出版社八木書店
刊行年月1999.3


作者吉村達也

収載図書ダイヤモンド殺人事件
出版社光文社
刊行年月1994.12
シリーズ名光文社文庫

収載図書ダイヤモンド殺人事件
出版社講談社
刊行年月2006.12
シリーズ名講談社文庫


作者ナワル・エル・サーダウィ

収載図書女性天国はあるのか
出版社未来社
刊行年月1996.9


作者勝目梓

収載図書もうひとつ理由
出版社双葉社
刊行年月2001.8


作者金史良

収載図書近代朝鮮文学日本語作品集19391945 創作篇 4
出版社緑蔭書房
刊行年月2001.12


作者幸田文

収載図書幸田文全集 第6巻 身近にあるすきま・卒業
出版社岩波書店
刊行年月2001.12


読み方:はな

  1. 錠ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・三重県
  2. 錠ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・静岡県
  3. 錠前ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・福井県
  4. 錠ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・島根県
  5. 錠ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・山口県
  6. 錠ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・徳島県
  7. 錠ノコトヲ云フ。但錠六種アリ。戸ノ上ニアルヲ天ロク戸尻ニアルヲシリケント云ヒ引寄ノ処ニアルヲ地獄ムシ中ニアルヲカゲムシ()(喰ヒ付)安芸月山因幡ノマンジウ土州ノ阿染シテハネヲ云ヒ六ツ六ハネヲ云ヒ八ツ八枚ハネヲ云フ十六十六ハネヲ云フナリ。〔第二類 金銭器具物品之部・福岡県
  8. 土蔵扉、門戸其他ノ戸締箇所ニ施シタル錠前。錠ニ数種アリ、「てんろく」「しりけん」引寄ノ箇所ニ施スヲ「ぢごくむし」中ニアルヲ「かけむし」又ハ「おほかみ」「くひつき」「安芸月山」「因幡饅頭」「土州ノ阿染」「しまいばね」「はちまいばね」「十八ばね」ナド云フ。〔第六類 器具食物
  9. 土蔵の扉、門戸其他の戸締箇所施した錠前のことをいふ。錠に数種あり「てんろく」「しりけん」引寄の箇所に施すを「ぢごくむし」中にあるを「かけむし」又は「おほかみ」「くひつき」「安芸月山」「因幡の饅頭」「土州の阿染」「しまいばね」「はちまいばね」「十八ばね」などである。〔犯罪語〕
  10. 錠前
  11. 錠前をいふ。
  12. 土蔵の扉、門戸その他の戸締箇所施した錠前のこと。錠に沢山種類があり、「てんろく」「しりけん」、引寄の箇所に施すのを「ぢごしむし」、中にあるのを「かけむし」又は「おおかみ」「くいつき」「安芸月山」「因幡の饅重」「土州の阿染」「しまいばね」「はちまいばね」「十八ばね」などである。〔一般犯罪
  13. 錠前のことをいう。

分類 ルンペン大阪三重県山口県島根県徳島県犯罪犯罪語、福井県福岡県静岡県


読み方:はな

  1. 鼻の大きい人はアレ大きい。転じて男陰のこと。〔風流
隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/15 01:34 UTC 版)

英語 Nose
器官 感覚器
神経 嗅覚神経
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ゾウの鼻は把握性(prehensility)を有する
マレーバクの鼻

(はな)は、動物器官のひとつで、嗅覚をつかさどる感覚器、そして呼吸をするための呼吸器である。飲食物はじめにおいを嗅ぐ点で、の補助的役割も務める。

構造と機能

鼻は脊椎動物に見られる構造で、鼻孔を囲む部分である。鼻孔は魚類以上の脊椎動物にすべて存在するが、その部分が鼻としてまとまっているのは哺乳類だけである。こうした哺乳類特有の鼻は、爬虫類のような顔つきをしていた祖先の上あごの先(前上顎骨領域)が転用されて進化したとする説がある[1][2]

一般的な哺乳類において、鼻孔は頭の前端にあり、その周囲はやや周辺とは異なった盛り上がりを見せる。これが鼻である。ただしイルカクジラ類は鼻孔が頭部背面にあり、鼻は見られない。クジラ類の鼻孔は噴気孔とも呼ばれる通り呼吸器官にほぼ特化しており、嗅覚は退化している。

鼻は口の上にあり、口よりやや前に突き出し、餌をとる寸前の確認に使われる。表面は感触器で、鼻腔内は嗅覚器としても機能する。イノシシでは鼻先は地面をかきわけ、餌を探すなどの役割を担っている。もっともよく鼻を使う動物はゾウであろう。ゾウの鼻は非常に長いうえ多機能であり、大量の水を吸い上げることもできれば、物をつかんで持ち上げることもできる。ゾウはこの鼻の機能をフルに使い、餌を食べる時の補助に鼻を使うこともあれば、吸い上げた水を体にかけシャワーを浴びたり、逆に体を保護するために体に土を吹きつけるなど様々な用途に使用している[3]にも似たこうした機能を持つ鼻はほぼゾウに限られたものである。

ヒトの鼻

外鼻

ヒトの鼻は外鼻と鼻腔に分けられる。外鼻は顔面の中央に突き出し、鼻根・鼻背・鼻翼・鼻尖の各部分からなる[4]。鼻根部分には長方形の扁平骨である鼻骨があり[5]、他に鼻軟骨が構造を形成する。また外鼻は鼻腔前面の壁でもあり、外鼻孔で外界に開口している[4]

鼻腔

外鼻のすぐ裏から奥の後鼻孔咽頭に繋がる空間である鼻腔は、中央に鼻中隔が仕切り左右に分かれている。前鼻孔から約2cmほどの部分は鼻前庭といい、皮膚が覆い、空気を濾過する鼻毛が生える部分である[4]。鼻中隔の反対側の壁面からは襞が3枚あり、それぞれを上・中・下鼻甲介と呼ばれる。この襞が垂れ下がることでできる通路を上・中・下鼻道といい、鼻甲介と鼻中隔の間隔部は総鼻道という。鼻甲介で面積を稼ぐ鼻腔部分では、呼気が温められ、適度な湿気を与える上、埃などを取り除き空気を浄化する役割を持つ[4]。上・中・下鼻道は後鼻孔で再び一つにまとまり、咽頭へと続く。また、鼻は口とつながっているほか、鼻涙管によってと、耳管によってと、それぞれつながっている。鼻涙管の開口部は下鼻道の前部に存在し、耳管の開口部は後鼻孔に存在する。

鼻腔は鼻前庭を除き全体が粘膜で覆われている。上皮部分には多裂線毛や鼻腺があり、血管が多く走っている。特に外鼻孔に近い鼻中隔の前端部分には毛細血管が多く、またすぐ下には軟骨があることから傷つき鼻血を起こしやすい。この部分はキーゼルバッハ部位と呼ばれる[4]

鼻腔上部を覆う粘膜層は特に嗅上皮といい、そこには嗅毛を持つ嗅細胞とそれを支える支持細胞があり、嗅覚を担う嗅覚器を構成する。嗅毛を覆う粘液ににおい成分が溶け込むと嗅神経が刺激され、信号が篩骨を貫通する嗅神経を通って嗅球に到達し、大脳皮質そして大脳辺縁に届いてにおいとして認識される[6]

副鼻腔

鼻腔のまわりの頭蓋骨の中には、副鼻腔という空間がある。鼻腔の中鼻道と繋がりがある前頭洞上顎洞・篩骨洞と、鼻腔の奥上方にある蝶型骨洞がそれぞれあり、内側は粘膜が覆う。副鼻腔はしばしば鼻腔の炎症が開口部を通じて伝わる事があり、繋がりが狭いために逆にの排出が困難となって蓄膿症を引き起こす事がある[4]

文化

語彙

"はな" という和語は、「はじまり」「先頭」などを意味する。「はなからわかっている」「出端(でばな)を挫く」などと形容し、下駄の鼻緒は鼻の形をしているからではなく先頭にあるからである。また、漢語においても「物事を最初にはじめた人物」を「鼻祖」というなどの表現がある。

中国語では「洟」という別の単語を用いるが、鼻水をも“はな”という和語でいうことができる。

派生義

日本語で、鼻に似た、鋭角に突き出た形状のものを「鼻」と呼ぶ例もある。

表記

中国語の「鼻」という単語には、もともと鼻の形をかたどった象形文字である「自」という文字が使われていた。しかし後に音符の「畀」を加えた「鼻」という文字が作られ、そちらが使われるようになった。[7][8]

「自」字は仮借によって、「みずから」を意味する単語や「~より」を意味する前置詞にも用いる。「みずから」の意味に使われるのは自分を指すのに鼻を指したからだと主張されることがあるが、これは根拠のない憶測に基づく民間俗説である。

位置づけ

日本語・中国語では鼻は「高い/低い」で表現するが、他の多くの言語では「長い/短い」で表現する。「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら、歴史は変わっていただろう」というパスカルの『パンセ』における言葉は、実際には「court(短い)」であり、芥川龍之介の『侏儒の言葉』で「〜鼻が曲がっていたら」となっているのは、これを「courbe (曲がった)」と誤解したためと言われ、鼻と「長い/短い」という表現との間の連想が働かなかったためではないかと考えられる。

このように、人間において、鼻がユーモラスに感じられたり、他方で侮辱に用いられたりする理由の仮説として、要は、ヒトの鼻は他の動物に比べ、肉厚で盛り上がりすぎる点が挙げられる。これは、一説によると、ヒトは最も寒い地域に適応したであって、肺へ入る空気を暖める仕組みとして、長い空気通路を確保するために鼻が高くなったという。しかし、鼻が高くなった理由として、これを男性性器の模倣であるとする考え方がある。鼻の大きい男性性器も大きいとの俗説や、天狗のお面が男性器の象徴に用いられる場合があることなど、それを心理的に裏付けるものである可能性がある。

欧米ではコーカソイドの高すぎる鼻は醜いとされる傾向があり、美容整形では鼻を低くする手術が主流である(特に「鉤鼻」「鷲鼻」などが不細工とされる傾向がある)とにかく、高い低いよりも、世界的には鼻孔が丸型ではなく縦型である事と、正面から鼻孔が見えない事と、横顔の鼻のラインがごく緩くカーブしたラインが美しい鼻とされている。

鼻を突き出すことは自己主張と見なされる傾向があり、たとえば自慢げであることを「鼻が高い」、問題に横から介入することを「鼻を突っ込む」、威張っているものを打ちのめすことを「鼻をへし折る」等の用法がある。また不満げな様子として「鼻を鳴らす」、勢い込んでいることを「鼻息が荒い」等、感情に直結した表現もある。また刺激臭は「鼻を突くニオイ」と言ったりするなど、鼻が嗅覚と関係しているために生じた表現も存在する。

動物の鼻

食肉類、偶蹄類などの哺乳類に見られる鼻孔周辺の濡れたような皮膚は、鼻鏡英語版と呼ばれる[9]

クジラやイルカ等においては、頭の上にある噴気孔となっている。ほとんどのクジラは噴気孔が一つになってしまっているが、ヒゲクジラ類は二つである[10]

鼻紋

イヌの鼻紋 イヌネコウシウマなどの鼻紋は、生涯変わることがないため、固体識別に利用することが出来る。

全ての動物の鼻に存在するわけではないものの、ある種の動物の鼻には凹凸のある文様が存在し、これを鼻紋と呼ぶ。この凹凸と文様は、ヒトの指紋と同様に一生変わらないものであるため、ウシなどの個体識別に用いられることがある。特に、ウシの中でも斑紋を持たない種類において重宝され、例えば和牛の登録にも利用されている[11]。なお、持ち主がウシの耳介に、持ち主ごとに異なる形状の切れ込みを入れることで個体識別をする文化もある。しかし、この切れ込みは、当然ながらウシが産まれながらに持っているものではない。対して、鼻紋はウシが産まれながらに持っているものなので、鼻紋を用いた識別法は、ウシの生得的特徴を利用した方法と言える。

脚注

  1. ^ Higashiyama, Hiroki; Koyabu, Daisuke; Hirasawa, Tatsuya; Werneburg, Ingmar; Kuratani, Shigeru; Kurihara, Hiroki (November 2, 2021). “Mammalian face as an evolutionary novelty”. PNAS 118 (44): e2111876118. doi:10.1073/pnas.2111876118. PMID 34716275. 
  2. ^ 「哺乳類の顔を作ったダイナミックな進化過程 ~哺乳類の鼻は祖先の口先だった~」東京大学医学系研究科プレスリリース |URL = https://www.m.u-tokyo.ac.jp/news/admin/release_20211101.pdf
  3. ^ 「アフリカゾウ」ナショナルジオグラフィック日本版サイト 2016年2月5日閲覧
  4. ^ a b c d e f 解剖学第2版、p.62-64、第3章 呼吸器系 1.鼻腔・副鼻腔
  5. ^ 解剖学第2版、p.207、第10章 運動器系/Ⅱ 全身の骨格 鼻骨・涙骨・頬骨
  6. ^ 解剖学第2版、p.157-158、第9章 感覚器系4.嗅覚器
  7. ^ 季旭昇 2014, pp. 272, 279.
  8. ^ 林志強等 2017, p. 24.
  9. ^ 鼻鏡https://kotobank.jp/word/%E9%BC%BB%E9%8F%A1 
  10. ^ クジラは水を噴き上げない あなたは大丈夫?クジラに関する誤解”. natgeo.nikkeibp.co.jp. 2025年1月23日閲覧。
  11. ^ http://www.jmi.or.jp/info/word/ha/ha_078.html 財団法人日本食肉消費総合センター 2016年2月5日閲覧

参考文献

  • 河野邦雄、伊藤隆造、坂本裕和、前島徹、樋口桂 著、財団法人 東洋療法学校協会 編『解剖学第2版』(第2版第1刷)医歯薬出版、2006年。 ISBN 4-263-24207-6 
  • 季旭昇『説文新証』芸文印書館、台北、2014年。 ISBN 978-957-520-168-5 
  • 林志強等『《文源》評注』中国社会科学出版社、北京、2017年。 ISBN 978-7-5203-0419-1 

関連項目

鼻関連

外部リンク


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 14:19 UTC 版)

コーカソイド」の記事における「鼻」の解説

鼻が顔の中央にあり縦方向大きいが横方向には狭い。このためモンゴロイド比べ平均的に正面から見た時に顔を占め鼻の面積狭くなる(鼻が小さく見える)。 おでこ(眉間上部)より立体的に鼻が垂れ下がっている者が存在する。そのため目元くぼんで見える。

※この「鼻」の解説は、「コーカソイド」の解説の一部です。
「鼻」を含む「コーカソイド」の記事については、「コーカソイド」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「鼻」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

出典:『Wiktionary』 (2018/08/22 05:00 UTC 版)

発音(?)

名詞

  1. はな身体嗅覚認識するための器官のほぼ中央部隆起し呼吸のための穴を備える。
  2. (仏教) 嗅覚機能嗅覚器官五根六根十二処のひとつ。鼻根びこん鼻処びしょに同じ(ウィキペディア三科」、「五位」も参照)。

翻訳

はなを参照

熟語


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「鼻」の例文・使い方・用例・文例

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