芋粥とは? わかりやすく解説

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いも‐がゆ【芋×粥】

読み方:いもがゆ

さいの目切ったサツマイモ入れて炊いた粥。《 冬》

ヤマノイモ薄く切り、アマズラの汁で炊いた粥状のもの。昔、宮中大饗(たいきょう)などに用いた

[補説] 書名別項。→芋粥


いもがゆ【芋粥】

読み方:いもがゆ

芥川竜之介短編小説大正5年19169月雑誌新小説」に発表。「今昔物語集」および「宇治拾遺物語」に取材しており、平安朝舞台にした王朝ものの作品のひとつ。


芋粥

読み方:イモガユ(imogayu)

サツマイモなどを加えてたいた粥


芋粥

作者芥川龍之介

収載図書芥川龍之介全集 1
出版社筑摩書房
刊行年月1986.9
シリーズ名ちくま文庫

収載図書芥川龍之介小説集 1 王朝小説
出版社岩波書店
刊行年月1987.6

収載図書杜子春蜘蛛の糸芥川龍之介小説集
出版社第三文明社
刊行年月1988.12
シリーズ名少年少女希望図書館

収載図書改編 羅生門・鼻・
出版社角川書店
刊行年月1989.4
シリーズ名角川文庫

収載図書羅生門地獄変
出版社旺文社
刊行年月1989.4
シリーズ名必読名作シリーズ

収載図書芥川龍之介 1
出版社有精堂出版
刊行年月1990.8
シリーズ名近代文学注釈叢書

収載図書ちくま日本文学全集 001 芥川龍之介
出版社筑摩書房
刊行年月1991.2

収載図書地獄変
出版社集英社
刊行年月1991.3
シリーズ名集英社文庫

収載図書芥川龍之介全集 第1巻 羅生門
出版社岩波書店
刊行年月1995.11

収載図書羅生門 蜘蛛の糸 杜子春十八
出版社文芸春秋
刊行年月1997.2
シリーズ名文春文庫

収載図書藪の中羅生門
出版社角川書店
刊行年月1997.4
シリーズ名角川mini文庫

収載図書ザ・龍之介芥川龍之介全一増補新版
出版社第三書館
刊行年月2000.7

収載図書羅生門地獄変
出版社小学館
刊行年月2000.8
シリーズ名小学館文庫

収載図書羅生門―ほか
出版社きもつき出版
刊行年月2001.9
シリーズ名名作シリーズ

収載図書羅生門・鼻・芋粥・偸盗 改訂版
出版社岩波書店
刊行年月2002.10
シリーズ名岩波文庫

収載図書羅生門・鼻・芋粥ほか
出版社教育出版
刊行年月2003.7
シリーズ名読んでおきたい日本名作

収載図書邪宗門 杜子春
出版社フロンティアニセン
刊行年月2005.5
シリーズ名第2刷 (フロンティア文庫)

収載図書羅生門69改版
出版社新潮社
刊行年月2005.10
シリーズ名新潮文庫

収載図書大活字版 ザ・龍之介全小全一
出版社第三書館
刊行年月2006.7

収載図書羅生門・鼻・芋粥 改版 新装版
出版社角川書店
刊行年月2007.6
シリーズ名角川文庫

収載図書王朝小説集
出版社ランダムハウス講談社
刊行年月2007.8
シリーズ名ランダムハウス講談社文庫

収載図書芥川龍之介―1892-1927
出版社筑摩書房
刊行年月2007.11
シリーズ名ちくま日本文学

収載図書蜘蛛の糸 他8編
出版社ゴマブックス
刊行年月2008.9
シリーズ名ケータイ名作文学


芋粥

読み方:イモガユ(imogayu)

作者 芥川竜之介

初出 大正5年

ジャンル 小説


芋粥

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/21 09:13 UTC 版)

芋粥
作者 芥川龍之介
日本
言語 日本語
ジャンル 短編小説
発表形態 雑誌掲載
初出情報
初出 新小説1916年9月号
刊本情報
収録 羅生門
出版元 阿蘭陀書房
出版年月日 1917年5月
ウィキポータル 文学 ポータル 書物
テンプレートを表示

芋粥」(いもがゆ)は、1916年大正5年)9月1日の『新小説』に発表された芥川龍之介短編小説である[1]。『今昔物語集』の一話に題材をとり[2]、「」と並ぶ古典翻案ものの一つと位置づけられる。

あらすじ

時代は平安時代元慶仁和年間の頃。主人公の五位[3]は、摂政藤原基経の役所に勤務する、歳も四十を越した風采のあがらない小役人である。彼は才覚もなければ見た目も貧相で、日ごろ同僚からも馬鹿にされ、道で遊ぶ子供に罵られても笑ってごまかす、情けない日常を送っている。しかし、そんな彼にも夢があった。それは芋粥[4]を、いつか飽きるほど食べたいというものだった。

ある集まりの際にふとつぶやいた、その望みを耳にした藤原利仁が、「ならば私が、あきるほどご馳走しましょう。北陸の私の領地にお出でなされ」と申し出る。五位は戸惑いながらその申し出に応じ、彼に連れられて領地の敦賀に出向く。しかし、利仁の館で用意された、大鍋に一杯の大量の芋粥を実際に目にして、五位はなぜか食欲が失せてしまうのであった。

原典

この短篇は、『今昔物語集』の巻26第17話「利仁の将軍若き時より敦賀に五位を将(い)て行(ゆ)きたる語(こと)」を下敷きにしている(『宇治拾遺物語』の一―一八にも、ほぼ同じ内容の「利仁暑預粥事」がある[5])。原典は実在の人物である藤原利仁の権勢を見せつけるエピソードに重点が置かれており、五位の精神的自由の近代的解釈を叙述の中心とする本作とは大きく異なる。また、うだつの上がらない小役人である主人公の描写が、ニコライ・ゴーゴリの1842年の作品「外套」の記述の一部と酷似している[6]との指摘もある。 芋粥は山芋を甘葛で煮たおかゆのことであり、現代で言うデザートである。

テレビドラマ

1959年

1959年5月28日日本テレビ系列の木曜20:30 - 21:30で放送された。『芥川龍之介シリーズ』の第5作にして最終作、そして日産自動車一社提供ドラマ枠『日産劇場』の第1作である[7]。龍之介の三男・芥川也寸志が音楽を担当した。

1962年

1962年11月25日NHK総合テレビの『こども名作座』(日曜10:00 - 10:30)で放送された。

脚注

  1. ^ 宮坂覺『芥川龍之介全集 年譜』 24巻(初)、岩波書店、2008年12月9日、164頁。 
  2. ^ 『福井県史』通史編1 原始・古代”. www.library-archives.pref.fukui.lg.jp. 2024年1月5日閲覧。
  3. ^ 低位の位階の一つであり、主人公の名前は明らかにされない。階級だが本作品では、平安時代、有力貴族に仕える官人のことであり、武士の意味合いは無い。
  4. ^ 山芋甘葛の汁で煮たである
  5. ^ 『福井県史』通史編1 原始・古代”. www.library-archives.pref.fukui.lg.jp. 2024年1月5日閲覧。
  6. ^ 外套と芋粥
  7. ^ 芋粥(1959年版)”. テレビドラマデータベース. 2019年4月18日閲覧。

参考文献

外部リンク

日本テレビ系列 芥川龍之介シリーズ
前番組 番組名 次番組
芋粥
(1959年版)
(終了)
日本テレビ系列 木曜20時台後半枠
芋粥
(1959年版)
時の氏神
【ここから菊池寛シリーズ】
NHK総合テレビ こども名作座
夜あけ 朝あけ
芋粥
若き啄木



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