おぎん
作者芥川龍之介
収載図書芥川龍之介全集 5
出版社筑摩書房
刊行年月1987.2
シリーズ名ちくま文庫
収載図書奉教人の死・煙草と悪魔 他11篇
出版社岩波書店
刊行年月1991.8
シリーズ名岩波文庫
収載図書芥川龍之介全集 第9巻 トロツコ 六の宮の姫君
出版社岩波書店
刊行年月1996.7
収載図書近代の短編 10版
出版社笠間書院
刊行年月1997.4
収載図書怪奇・伝奇時代小説選集 4 怪異黒姫おろし
出版社春陽堂書店
刊行年月2000.1
シリーズ名春陽文庫
収載図書ザ・龍之介―芥川龍之介全一冊 増補新版
出版社第三書館
刊行年月2000.7
収載図書奉教人の死・煙草と悪魔・他十一篇
出版社岩波書店
刊行年月2002.12
シリーズ名岩波文庫
おぎん
おぎん
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/05 08:48 UTC 版)
おぎん | |
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作者 | 芥川龍之介 |
国 | ![]() |
言語 | 日本語 |
ジャンル | 短編小説 |
発表形態 | 雑誌掲載 |
初出情報 | |
初出 | 『中央公論』1922年9月号 |
刊本情報 | |
収録 | 『春服』 |
出版元 | 春陽堂 |
出版年月日 | 1923年5月 |
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『おぎん』は、芥川龍之介が1922年(大正11年)に『中央公論』誌上に発表した小説である。
芥川の小説におけるジャンル「切支丹物」のひとつ。江戸時代初期のキリシタン弾圧に範をとり、キリスト教的観念と、日本人的心情、家族制度との衝突を描く。
あらすじ
江戸時代初期の元和か寛永年間。禁教令の発布とともにキリシタンへの弾圧は苛烈となっていた。隠れキリシタンは発見されるや、即刻火刑に処せられていた。
そんな折、長崎郊外、浦上の山里村におぎんという名の少女がいた。彼女は元々両親と共に大阪で暮らしていたが、流浪の末に長崎に至り、両親を失って孤児となっていた。山里村の農夫で隠れキリシタンの「じょあん孫七」はそんなおぎんを哀れみ、ぱぷちずもを授け、「まりあ」の名を与えて自身の養女とした。そして孫七の妻「じょあんなおすみ」も加え、キリシタンとしての教義を守る幸福な生活を営んでいた。
さて何年か後の「なたら」(クリスマス)の夜。教えを隠してひっそりと暮らす孫七たちも、この日ばかりは壁に十字架を掲げ、牛小屋にはぜすす様の産湯として飼い葉桶に水を張っていた。そんな彼らの元を、役人達が急襲する。隠れキリシタンとして捕えられた一家だったが、投獄されても、拷問を受けても、はらいその門を潜るまで辛抱と耐え抜くのだった。
一方、責める側の代官は、彼らが強情を張る理由が理解できない。ことによると、3人は血の通わない人外のものかもしれない。困りあぐねた代官は、ついに3人とも火炙りに処すことにする。
3人は刑場に連行され、それぞれ柱に縛り付けられた。柱の根元には山のような薪が積み上げられる。周囲には大勢の見物人が詰め掛けている。
そのとき、少女・おぎんは明瞭な言葉で宣言した。
「わたしは御教を捨てる事に致しました」
孫七とおすみは縛られながらも驚愕し、悪魔に魅入られたのか、もう少しで天主の顔も拝めるのだぞとおぎんを責める。
おぎんが語る棄教の理由は、あまりにも意外なものだった…
外部リンク
おぎん
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峰六の配下の女。包丁を手裏剣のように投げて使う技を得意とし、“出刃打ち(でばうち)”の異名を持つ。
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