アグニの神とは? わかりやすく解説

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アグニのかみ【アグニの神】

読み方:あぐにのかみ

芥川竜之介による創作童話雑誌赤い鳥」に大正10年19211月号、2月号の2号にわけて掲載大正8年1919)に「中央公論」に発表した自身小説妖婆」を下敷きにした作品


アグニの神

作者芥川龍之介

収載図書芥川龍之介全集 4
出版社筑摩書房
刊行年月1987.1
シリーズ名ちくま文庫

収載図書芥川龍之介小説集 4 怪奇小説
出版社岩波書店
刊行年月1987.9

収載図書杜子春蜘蛛の糸芥川龍之介小説集
出版社第三文明社
刊行年月1988.12
シリーズ名少年少女希望図書館

収載図書蜘蛛の糸杜子春トロッコ十七
出版社岩波書店
刊行年月1990.8
シリーズ名岩波文庫

収載図書闇×幻想13=黎明幻想怪奇名作
出版社ペンギンカンパニー
刊行年月1993.7

収載図書芥川龍之介全集 第7巻 秋山図 奇怪な再会
出版社岩波書店
刊行年月1996.5

収載図書ザ・龍之介芥川龍之介全一増補新版
出版社第三書館
刊行年月2000.7

収載図書芥川龍之介妖術伝奇集伝奇ノ匣 3
出版社学習研究社
刊行年月2002.7
シリーズ名学研M文庫

収載図書蜘蛛の糸杜子春トロッコ十七
出版社岩波書店
刊行年月2002.11
シリーズ名岩波文庫

収載図書蜘蛛の糸杜子春
出版社舵社
刊行年月2005.8
シリーズ名デカ文字文庫

収載図書三つの宝
出版社日本図書センター
刊行年月2006.4
シリーズ名わくわく!名作童話館

収載図書大活字版 ザ・龍之介全小全一
出版社第三書館
刊行年月2006.7

収載図書芥川龍之介全集 第7巻 秋山図奇怪な再会
出版社岩波書店
刊行年月2007.7


アグニの神

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/11 22:37 UTC 版)

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アグニの神
作者 芥川龍之介
日本
言語 日本語
ジャンル 短編小説
発表形態 雑誌掲載
初出情報
初出 赤い鳥1921年1月号・2月号
刊本情報
収録 『夜来の花』 新潮社 1921年3月14日
『奇怪な再会』 金星堂 1926年9月
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アグニの神』(アグニのかみ)は、芥川龍之介の短編小説。1921年大正10年)に雑誌『赤い鳥』にて発表された。タイトルの「アグニの神」とは、ヒンドゥー教の火の神「アグニ」のことである。

概要

ヒンドゥー教の火の神アグニ

芥川龍之介が『赤い鳥』に掲載した最後の作品。1921年1月号に前篇の「一」から「三」までが、2月号に後篇の「四」から「六」が掲載された[要出典]。芥川自身の「妖婆」(『中央公論』1919年10月、11月号掲載)を下敷きにしたとされ、『赤い鳥』に発表した他の「蜘蛛の糸」、「魔術」、「杜子春」の3篇には、材源があるのに対して、自身作の改変とはいえ、純粋な創作童話である。

単行本としては『夜来の花』(新潮社、1921年3月14日)、『奇怪な再会』(金星堂、1926年9月)、童話集『三つの宝』(改造社、1928年6月20日)などに収録された。

あらすじ

上海のある家の2階で、占い師をやっているインド人の老婆が、アメリカ人の商人と話し合っていた。商人は戦争で大儲けをする為に、日米戦争がいつ頃起こるのかを占って欲しいと頼む。始めは渋っていた老婆だが、前金として小切手をもらうと愛想が良くなり、自分にはアグニの神がついているから占いは絶対に外れないと言って引き受ける。商人が帰ると老婆は家にいる一人の少女を呼びつけ、今夜アグニの神にお伺いをたてるなどと話した。

丁度その時、下の通りからその様子を見ている日本人がいた。日本人は名を遠藤といい、行方不明になった香港の日本領事の娘を探していて、2階にいる少女が領事の娘、妙子ではないかと疑う。遠藤は2階に押し入り、少女を返すよう求めるが、一向に聞き入れられない。遠藤はピストルを出して老婆を脅すが、老婆の魔法によってあっけなく追い返されてしまう。

遠藤は下の通りでどうしたものかと考えていたが、家の2階から妙子が書いた手紙が落ちてくる。手紙には、おばあさんはいつも私にアグニの神を乗り移らせて声を聞くから、自分は神に取り憑かれたふりをして自分を父の元に返すよう求めるという計画が書かれていた。

儀式が始まり、遠藤は2階のドアの前に立って盗み聞きをする。神の声が聞こえたが、その内容は少女を父親の元に返せというもので、老婆は妙子に、神に乗り移られたふりをするなと言う。しかし神の声はそれを否定する。怒った老婆はナイフで妙子を殺そうとするが、次の瞬間には自分自身を刺して息絶えた。

ドアを突破した遠藤は、妙子に計画の成功を伝えるが、妙子は自分は眠ってしまっていて計画は失敗したと言う。妙子は死んでいる老婆を見て、遠藤さんが殺したのかと聞くが、遠藤は、殺したのはアグニの神ですと答えた。

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