この記事は今昔物語集 の説話の一覧 である。題名の読み下しは新日本古典文学大系(岩波書店 )に従い、各話出典も主に同書によった。 
 
    
  
   
 巻第一 天竺 
   
   
   
     
     番号  
     題名  
     出典等  
      
     
     01:01   
     釈迦 如来、人界 に宿り給へる語  
     『過去現在因果経』、『釈迦譜』  
      
     
     01:02   
     釈迦如来、人界に生まれ給へる語  
     『過去現在因果経』、『仏本行集経』  
      
     
     01:03   
     悉達太子 、城 に在りて楽を受けたまへる語  
     『過去現在因果経』、『釈迦譜』。四門出遊   
      
     
     01:04   
     悉達太子、城を出でて山に入りたまへる語  
     『過去現在因果経』、『釈迦譜』  
      
     
     01:05   
     悉達太子、山に於て苦行 したまへる語  
     『過去現在因果経』、『釈迦譜』  
      
     
     01:06   
     天魔 、菩薩 の成道 を妨げむとせる語  
     『過去現在因果経』、『釈迦譜』  
      
     
     01:07   
     菩薩 、樹 下に成道 したまへる語  
     『過去現在因果経』、『釈迦譜』  
      
     
     01:08   
     釈迦 、五人の比丘 の為に法を説きたまへる語  
     『過去現在因果経』、『法華経 』  
      
     
     01:09   
     舎利弗 、外道 と術を競べたる語  
     『賢愚経 』  
      
     
     01:10   
     提婆達多 、仏 と諍ひ奉れる語  
     『仏本行集経』、『増一阿含経 』など  
      
     
     01:11   
     仏、婆羅門 の城に入りて乞食し給へる語  
     『大智度論 』  
      
     
     01:12   
     仏、勝蜜外道 の家に行き給へる語  
     『申日児本経』  
      
     
     01:13   
     満財長者が家に仏の行き給へる語  
     『増一阿含経 』  
      
     
     01:14   
     仏、婆羅門 の城に入りて教化し給へる語  
     『大般涅槃経 』  
      
     
     01:15   
     提何長者、自然太子を得たる語  
     『大般涅槃経 』  
      
     
     01:16   
     鴦堀魔羅 、仏の指を切れる語  
     『央掘魔羅経 』  
      
     
     01:17   
     仏、羅睺羅 を迎へて出家せしめ給へる語  
     『未曾有因縁経 』  
      
     
     01:18   
     仏、難陀 を教化して出家せしめ給へる語  
     『出曜経』、『雑宝蔵経』  
      
     
     01:19   
     仏の夷母 憍曇弥(きょうどんみ)、出家せる語  
     『中本起経』  
      
     
     01:20   
     仏、耶輸多羅 をして出家せしめたまへる語  
     本文欠  
      
     
     01:21   
     阿那律 ・跋提 、出家せる語  
     『四分律 』  
      
     
     01:22   
     鞞羅羨(ひらせん)王子、出家せる語  
     『出家功徳経』  
      
     
     01:23   
     仙道王、仏の所に詣りて出家せる語  
     『根本説一切有部律 』  
      
     
     01:24   
     郁伽長者、仏の所に詣りて出家せる語  
     本文欠  
      
     
     01:25   
     和羅多、出家して仏の弟子と成れる語  
     『中阿含経 』  
      
     
     01:26   
     歳百二十 に至りて始めて出家せる人の語  
     『賢愚経』  
      
     
     01:27   
     翁、仏の所に詣りて出家せる語  
     『賢愚経』  
      
     
     01:28   
     婆羅門、酔ひに依りて意ならず出家せる語  
     『大智度論 』  
      
     
     01:29   
     波斯匿王 、阿闍世王 と合戦せる語  
     『百縁経』  
      
     
     01:30   
     帝釈 、修羅 と合戦せる語  
     『菩薩処胎経』など  
      
     
     01:31   
     須達長者 、祇園精舎 を造れる語  
     『注好選 』  
      
     
     01:32   
     舎衛国 の勝義、施に依り富貴を得たる語  
     『以百因縁集』に同話  
      
     
     01:33   
     貧女、仏に糸を供養せる語  
     『大蔵一覧集』に類話  
      
     
     01:34   
     長者の家の牛、仏を供養せる語  
     『仏説乳光仏経』  
      
     
     01:35   
     舎衛城 の人、伎楽を以て仏を供養せる語  
     『撰集百縁経』  
      
     
     01:36   
     舎衛城の婆羅門、一匝り仏を遶れる語  
     『仏説菩薩本行経』  
      
     
     01:37   
     財徳長者の幼子、仏を称して難を遁れたる語  
     出典不明  
      
     
     01:38   
     舎衛国の五百の群賊の語  
     『大般涅槃経 』  
     
    
  
 
   
   
   
     
     番号  
     題名  
     出典等  
      
     
     02:01   
     仏の御父浄飯王 死に給ひし時の語  
     『浄飯王般涅槃経』  
      
     
     02:02   
     仏 、摩耶夫人 の為に忉利天 に昇り給へる語  
     『摩訶摩経』  
      
     
     02:03   
     仏、病の比丘 の恩に報い給へる語  
     『法句譬喩経』  
      
     
     02:04   
     仏、卒堵波 を排し給へる語  
     『大方便仏報恩経』  
      
     
     02:05   
     仏、人の家に六日宿りし給へる語  
     『六度集経』  
      
     
     02:06   
     老母、迦葉 の教化に依りて天に生まれ恩を報ぜる語  
     『摩訶迦葉度貧母経』  
      
     
     02:07   
     婢、迦旃延 の教化に依りて天に生まれ恩を報ぜる語  
     『賢愚経』  
      
     
     02:08   
     舎衛国 の金天比丘 の語  
     『賢愚経』  
      
     
     02:09   
     舎衛城 の宝天比丘の語  
     『賢愚経』  
      
     
     02:10   
     舎衛城の金財比丘の語  
     『賢愚経』  
      
     
     02:11   
     舎衛城の宝手比丘の語  
     『撰集百縁経』  
      
     
     02:12   
     王舎城 の灯指比丘の語  
     『灯指因縁経』  
      
     
     02:13   
     舎衛城の叔離比丘尼 の語  
     『賢愚経』  
      
     
     02:14   
     阿育王 の女子の語  
     『阿育王伝』  
      
     
     02:15   
     須達 長者の蘇曼女、十卵を生ぜる語  
     『賢愚経』  
      
     
     02:16   
     天竺に、焼香 に依りて口の香を得たる語  
     『経律異相』  
      
     
     02:17   
     迦毘羅城 の金色長者の語  
     『撰集百縁経』  
      
     
     02:18   
     金地国の王、仏の所に詣づる語  
     『賢愚経』  
      
     
     02:19   
     阿那律 、天眼 を得たる語  
     『法苑珠林 』など  
      
     
     02:20   
     薄牱羅(はつくら)、善報を得たる語  
     『付法蔵因縁伝』  
      
     
     02:21   
     天人、法を聞き法眼 浄を得たる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     02:22   
     常に天蓋を具せる人の語  
     『以百因縁集』に同話  
      
     
     02:23   
     樹提伽長者の福報の語  
     『樹提伽経』  
      
     
     02:24   
     波斯匿王 の娘善光女の語  
     『雑宝蔵経』  
      
     
     02:25   
     波羅奈国 の大臣、子を願へる語  
     『撰集百縁経』  
      
     
     02:26   
     前生に不殺生戒 を持てる人、二国の王に生ぜる語  
     『経律異相』  
      
     
     02:27   
     天竺の神、鳩留長者の為に甘露 を降らせたまへる語  
     『経律異相』  
      
     
     02:28   
     流離王 、釈種 を殺せる語  
     『増一阿含経 』  
      
     
     02:29   
     舎衛国の群賊、迦留陀夷 を殺せる語  
     『鼻奈耶律』  
      
     
     02:30   
     波斯匿王、毘舎離 の三十二子を殺せる語  
     『賢愚経 』  
      
     
     02:31   
     微妙比丘尼の語  
     『賢愚経 』  
      
     
     02:32   
     舎衛国の大臣師質の語  
     『菩薩本行経』  
      
     
     02:33   
     天竺の、女子父が財宝を伝へざりし国の語  
     『賢愚経 』  
      
     
     02:34   
     畜生の百の頭を具せる魚の語  
     『賢愚経 』  
      
     
     02:35   
     天竺に異形の天人降れる語  
     出典不明  
      
     
     02:36   
     天竺の遮羅長者の子、閻婆羅の語  
     『撰集百縁経』  
      
     
     02:37   
     満足尊者、餓鬼 界に至れる語  
     『出曜経』  
      
     
     02:38   
     天竺の祖子二人の長者、慳貪 の語  
     『出曜経』  
      
     
     02:39   
     天竺の利群史比丘の語  
     『撰集百縁経』  
      
     
     02:40   
     曇摩美長者の奴、富那奇の語  
     『賢愚経』  
      
     
     02:41   
     舎衛城の婆提長者の語  
     『増一阿含経 』  
     
    
  
 
  
   
 巻第三 天竺 
   
   
   
     
     番号  
     題名  
     出典等  
      
     
     03:01   
     天竺の毘舎離 城の浄名居士 の語  
     『維摩詰所説経 』  
      
     
     03:02   
     文殊 、人界 に生まれ給へる語  
     『広清涼伝』  
      
     
     03:03   
     目連 、仏 の御音を聞かむが為に他の世界に行ける語  
     『大宝積経 』、『大智度論 』  
      
     
     03:04   
     舎利弗 、攀縁して暫く籠居せる語  
     『大智度論 』  
      
     
     03:05   
     舎利弗 ・目連 、神通 を競べたる語  
     『増一阿含経 』  
      
     
     03:06   
     舎利弗 、阿難 を慢づる語  
     『注好選 』  
      
     
     03:07   
     新竜 、本の竜を伏せる語  
     『大唐西域記 』  
      
     
     03:08   
     瞿婆羅竜の語  
     『大唐西域記』  
      
     
     03:09   
     竜の子、金翅鳥 の難を免れたる語  
     『注好選』  
      
     
     03:10   
     金翅鳥の子、修羅 の難を免れたる語  
     『注好選』  
      
     
     03:11   
     釈種 、竜王 の聟と成れる語  
     『大唐西域記』  
      
     
     03:12   
     須達 長者の家の鸚鵡 の語  
     『賢愚経 』  
      
     
     03:13   
     仏、耶輸多羅 の宿業 を説き給へる語  
     『仏本行集経』  
      
     
     03:14   
     波斯匿王 の娘、金剛醜女の話  
     『賢愚経』  
      
     
     03:15   
     摩竭提国 王、燼杭太子の語  
     『賢愚経』  
      
     
     03:16   
     貧女、現身 に后と成れる語  
     出典不明  
      
     
     03:17   
     羅漢 の比丘 、報 を感ぜむが為に獄に在りし語  
     『雑宝蔵経』  
      
     
     03:18   
     二人の羅漢 の弟子を駈へる比丘 の語  
     出典不明  
      
     
     03:19   
     須達 の家の老婢 、道を得たる語  
     『観仏三昧海経』  
      
     
     03:20   
     仏、頭陀 し給ひて鸚鵡の家に行き給へる語  
     『仏説鸚鵡経』。鸚鵡は人名[ 1]  。  
      
     
     03:21   
     長者の家の屎尿を浄むる女 、道を得たる語  
     『賢愚経』  
      
     
     03:22   
     盧至長者 の語  
     『盧至長者因縁経』  
      
     
     03:23   
     跋提長者の妻、慳貪 女の語  
     『増一阿含経 』  
      
     
     03:24   
     目連 尊者の弟の語  
     『出曜経』  
      
     
     03:25   
     后、王勅を背きて仏の所に詣れる語  
     『大宝積経』  
      
     
     03:26   
     仏、迦旃延 を以て罽賓 国に遣はせる語  
     『雑宝蔵経』  
      
     
     03:27   
     阿闍世王 、父の王 を殺せる語  
     観無量寿経 、『大般涅槃経 』  
      
     
     03:28   
     仏、涅槃 に入らむとして衆会に告げ給へる語  
     『長阿含経 』、『大般涅槃経 』  
      
     
     03:29   
     仏、涅槃に入り給はむとする時に、純陀 の供養 を受け給へる語  
     『大般涅槃経』  
      
     
     03:30   
     仏、涅槃に入り給はむとする時に、羅睺羅 に遇ひたまへる語  
     『大悲経』  
      
     
     03:31   
     仏、涅槃に入り給へる後、棺 に入れたる語  
     『大般涅槃経』  
      
     
     03:32   
     仏、涅槃の後、迦葉 来るれる語  
     『長阿含経 』  
      
     
     03:33   
     仏、涅槃に入り給へる後、摩耶夫人 下り給へる語  
     『摩訶摩耶経』  
      
     
     03:34   
     仏の御身を荼毘 にせる語  
     『大般涅槃経 』  
      
     
     03:35   
     八国の王、仏舎利 を分けたる語  
     『長阿含経』  
     
    
  
 
  
   
 巻第四 天竺 付 仏後 
   
   
   
     
     番号  
     題名  
     出典等  
      
     
     04:01   
     阿難 、法集堂に入れる語  
     『大智度論 』  
      
     
     04:02   
     波斯匿王 、羅睺羅 (らごら)を請ぜる語  
     『注好選 』  
      
     
     04:03   
     阿育王 、后を殺して八万四千の塔を立てたる語  
     『釈迦譜』  
      
     
     04:04   
     牱拏羅(くなら)太子眼を抉られ、法力に依りて眼を得たる語  
     『大唐西域記 』  
      
     
     04:05   
     阿育王、地獄 を造りて罪人を堕せる語  
     『大唐西域記』か  
      
     
     04:06   
     天竺の優婆崛多、弟子を試みたる語  
     『阿育王経』  
      
     
     04:07   
     優婆崛多、波斯匿王の妹に会へる語  
     『付法蔵因縁伝』、『大智度論』  
      
     
     04:08   
     優婆崛多、天魔を降せる語  
     『付法蔵因縁伝』  
      
     
     04:09   
     天竺の陀楼摩和尚、所〃を行きて僧の行ひを見たる語  
     『心性罪福因縁集』  
      
     
     04:10   
     天竺の比丘 僧沢、法性を観じて浄土 に生まれたる語  
     『心性罪福因縁集』  
      
     
     04:11   
     天竺の羅漢 の比丘、山人の子を打つに値へる語  
     『大唐西域記』  
      
     
     04:12   
     羅漢の比丘、国王に太子の死を教へたる語  
     『大唐西域記』  
      
     
     04:13   
     天竺の人、海の中にして悪竜に値へる人、比丘の教へに依りて害を免れたる語  
     『衆経撰雑譬喩』か  
      
     
     04:14   
     天竺の国王、山に入りて裸の女を見て衣を着しめたる語  
     『経律異相』  
      
     
     04:15   
     天竺の舎衛国 の髪起長者の語  
     『経律異相』、『雑宝蔵経』  
      
     
     04:16   
     天竺の乾陀羅国の絵仏、二人の女の為に半身と成れる語  
     『大唐西域記』  
      
     
     04:17   
     天竺の仏、盗人の為に低けて眉間の玉を取られたる語  
     『大唐西域記』  
      
     
     04:18   
     天竺の国王、酔象を以て罪人を殺さしめたる語  
     『付法蔵因縁伝』  
      
     
     04:19   
     天竺の僧房の天井の鼠、経を聞きて益を得たる語  
     『注好選』  
      
     
     04:20   
     天竺の人、国王の為に妻を召さるる人、三帰を唱ふるに依りて蛇の害を免れたる語  
     『経律異相』  
      
     
     04:21   
     国王の為に過を負ひし人、三宝を供養して害を免れたる語  
     『経律異相』  
      
     
     04:22   
     波羅奈国 の人、妻の眼を抉れる語  
     『以百因縁集』に同話  
      
     
     04:23   
     天竺の大天の語  
     『阿毘達磨大毘婆沙論 』  
      
     
     04:24   
     竜樹 、俗の時、隠形 の薬を作れる語  
     『竜樹菩薩伝』  
      
     
     04:25   
     竜樹・提婆 二菩薩、法を伝へたる語  
     『大唐西域記』  
      
     
     04:26   
     無着 ・世親 二菩薩、法を伝へたる語  
     『大唐西域記』  
      
     
     04:27   
     護法 ・清弁 二菩薩、空有を諍へる語  
     『大唐西域記』  
      
     
     04:28   
     天竺の白檀 の観音 、身を現じたる語  
     『大慈恩寺三蔵法師伝』  
      
     
     04:29   
     天竺の山人、入定の人を見たる語  
     『大唐西域記』  
      
     
     04:30   
     天竺の婆羅門 、死人の頭を貫きて売れる語  
     『付法蔵因縁伝』  
      
     
     04:31   
     天竺の国王、乳を服して瞋りを成し耆婆 を殺さむとせる語  
     『仏説奈女耆婆経』  
      
     
     04:32   
     震旦の国王の前に阿竭陀薬来れる語  
     出典不明  
      
     
     04:33   
     天竺の長者、婆羅門と牛突き の語  
     『四分律』  
      
     
     04:34   
     天竺の人の兄弟、金を持ちて山を通れる語  
     『大智度論』  
      
     
     04:35   
     仏の御弟子、田打つ翁に値へる語  
     『仏説五無返復経』  
      
     
     04:36   
     天竺の安息国 の鸚鵡鳥の語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     04:37   
     執師子国の渚に大魚寄せたる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     04:38   
     天竺の貧しき人、富貴を得たる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     04:39   
     末田地阿羅漢、弥勒 を造れる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     04:40   
     天竺の貧しき女、法花経[ 2]  を書写せる語  
     出典不明  
      
     
     04:41   
     子を恋ひて閻魔 王の宮に至りし人の語  
     『法句譬喩経』  
     
    
  
 
  
   
 巻第五 天竺 付 仏前 
   
   
   
     
     番号  
     題名  
     出典等  
      
     
     05:01   
     僧迦羅五百の商人、共に羅刹国 に至れる語  
     『大唐西域記 』。羅刹国 § 大唐西域記 を参照  
      
     
     05:02   
     国王、鹿を狩りに山に入りて娘師子に取られたる語  
     『大唐西域記』  
      
     
     05:03   
     国王、盗人の為に夜光る玉を盗まれたる語  
     『撰集百縁経』  
      
     
     05:04   
     一角仙人女人を負はれ、山より王城に来れる語  
     『大智度論 』  
      
     
     05:05   
     国王山に入りて鹿を狩り、鹿母夫人を見て后とせる語  
     『大方便仏報恩経』  
      
     
     05:06   
     般沙羅王の五百の卵、初めて父母を知れる語  
     『倶舎論記』  
      
     
     05:07   
     波羅奈国 の羅睺(らご)大臣、国王を罰たむとせる語  
     『大方便仏報恩経』  
      
     
     05:08   
     大光明王、婆羅門 の為に頭を与えたる語  
     『大方便仏報恩経』  
      
     
     05:09   
     転輪聖王 、求法の為に身を焼ける語  
     『大方便仏報恩経』  
      
     
     05:10   
     国王、求法の為に針を以て身を螫されたる語  
     『賢愚経』  
      
     
     05:11   
     五百人の商人、山を通りて水に餓ゑたる語  
     出典不明  
      
     
     05:12   
     五百の皇子、国王の御行に皆忽ちに出家せる語  
     『以百因縁集』に同話  
      
     
     05:13   
     三つの獣菩薩の道を行じ、菟身を焼ける語  
     原典は『ジャータカ 』。『大唐西域記』を経由。  
      
     
     05:14   
     師子猿の子を哀れび、肉を割きて鷲に与へたる語  
     『大方等大集経 』、『大智度論 』  
      
     
     05:15   
     天竺の王宮焼くるに歎かざりし比丘 の語  
     『以百因縁集』に同話  
      
     
     05:16   
     天竺の国王美菓を好み、人の美菓を与へたる語  
     『撰集百縁経』  
      
     
     05:17   
     天竺の国王、鼠の護りに依りて合戦に勝てる語  
     『大唐西域記』  
      
     
     05:18   
     身の色九色の鹿、山に住み河の辺りに出でて人を助けたる語  
     原典は『ジャータカ』。『九色鹿経』を経由。  
      
     
     05:19   
     天竺の亀、人の恩を報ぜる語  
     『六度集経』  
      
     
     05:20   
     天竺の狐、自ら獣の王と称して師子に乗り死にたる語  
     『弥沙塞部和醯五分律』  
      
     
     05:21   
     天竺の狐虎の威を借り、責められて菩提心を発せる語  
     原典は『ジャータカ』や『パンチャタントラ 』。『注好選』を経由。  
      
     
     05:22   
     東城国の皇子善生人、阿就䫂女と通せる語  
     『大乗毘沙門功徳経』  
      
     
     05:23   
     舎衛国 の鼻欠け猿、帝釈を供養せる語  
     『注好選』  
      
     
     05:24   
     亀、鶴の教へを信ぜずして地に落ち甲を破れる語  
     原典は『ジャータカ』や『パンチャタントラ』。『旧雑譬喩経』などを経由。  
      
     
     05:25   
     亀、猿の為に謀られたる語  
     原典は『ジャータカ 』や『パンチャタントラ 』。『注好選』を経由。  
      
     
     05:26   
     天竺の林の中の盲象、母の為に孝を致せる語  
     『大唐西域記』  
      
     
     05:27   
     天竺の象、足に枎(くひ)を蹈み立て人を謀りて抜かしめたる語  
     『大唐西域記』  
      
     
     05:28   
     天竺の五百の商人、大海において摩竭大魚 に値へる語  
     『大智度論 』  
      
     
     05:29   
     五人、大魚の肉を切りて食せる語  
     『賢愚経』  
      
     
     05:30   
     天帝釈 の夫人舎脂 の音を聞きし仙人の語  
     『阿毘曇毘婆沙論』  
      
     
     05:31   
     天竺の牧牛の人、穴に入りて出でず石と成れる語  
     『大慈恩寺三蔵法師伝』  
      
     
     05:32   
     七十に余る人を他国に流し遣りし国の語  
     『雑宝蔵経』  
     
    
  
 
  
   
 巻第六 震旦 付 仏法 
   
   
   
     
     番号  
     題名  
     出典等  
      
     
     06:01   
     震旦の秦 の始皇 の時に、天竺の僧渡れる語  
     『打聞集』に同話  
      
     
     06:02   
     震旦の後漢 の明帝 の時に、仏法渡れる語  
     『打聞集』に同話  
      
     
     06:03   
     震旦の梁 の武帝 の時に、達磨 渡れる語  
     『打聞集』に同話  
      
     
     06:04   
     康僧会 三蔵、胡国に至りて仏舎利 を行じ出せる語  
     『打聞集』に同話  
      
     
     06:05   
     鳩摩羅焔 、仏を盗み奉りて震旦に伝へたる語  
     『打聞集』に同話  
      
     
     06:06   
     玄奘 三蔵、天竺に渡りて法を伝へて帰り来れる語  
     『打聞集』に同話  
      
     
     06:07   
     善無畏 三蔵、胎蔵界曼陀羅 を震旦に渡せる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:08   
     金剛智 三蔵、[[[両界曼荼羅#金剛界曼陀羅|金剛界曼陀羅]]を震旦に渡せる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:09   
     不空 三蔵、仁王呪を誦して験を現せる話 第九  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:10   
     仏陀波利、尊勝真言を震旦に渡せる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:11   
     震旦の唐の虞安良、兄の釈迦の像を造るに依りて活へるを得たる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:12   
     震旦の疑観寺の法慶、釈迦の像を造るに依りて活へるを得たる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:13   
     震旦の李大安、仏の助けに依りて、害せられしに活へるを得たる語  
     『冥報記』、『三宝感応要略録』  
      
     
     06:14   
     震旦の幽洲の都督張亮、雷に値ひしに、仏の助けに依りて命を存らへたる語  
     『冥報記』  
      
     
     06:15   
     震旦の悟真寺の恵鏡、弥陀の像を造りて極楽に生れたる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:16   
     震旦の安楽寺の恵海、弥陀の像を画きて極楽に生れたる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:17   
     震旦の開覚寺の道喩、弥陀の像を造りて極楽に生れたる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:18   
     震旦の并洲の張の元寿、弥陀の像を造りて極楽に生れたる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:19   
     震旦の并洲の道如、弥陀の像を造れる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:20   
     江陵の僧亮、弥陀の像を鋳たる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:21   
     震旦の淄洲の司馬、薬師仏を造りて活へるを得たる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:22   
     震旦の貧しき女、銭を薬師の像に供養して富を得たる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:23   
     震旦の淄洲の女、薬師仏の助けに依りて平らかに産するを得たる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:24   
     震旦の夏侯均、薬師の像を造りて活へるを得たる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:25   
     震旦の雋恵(せんゑ)、阿閦仏(あしゅくぶつ)を造りて歓喜国に生れたる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:26   
     震旦の国子祭酒粛璟、多宝を得たる語  
     『冥報記』  
      
     
     06:27   
     震旦の并洲の常慜(じょうみん)、天竺に渡りて盧舎那を礼せる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:28   
     震旦の興善寺の含照、千仏を礼せる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:29   
     震旦の汴洲(べんしゅう)の女、金剛界を礼拝して活へるを得たる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:30   
     震旦の沙弥、胎蔵界を念じて難を遁れたる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:31   
     天竺の迦弥多羅、華厳経を震旦に伝へたる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:32   
     震旦の僧霊幹、花厳経を講ぜる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:33   
     震旦の王氏、華厳経の偈を誦して活へるを得たる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:34   
     震旦の空観寺の沙弥、花蔵世界を観じて活へるを得たる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:35   
     孫の宣徳、花厳経を書写せる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:36   
     新羅の僧兪、阿含を受持せる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:37   
     震旦の并洲の道如、方等を書写して浄土に生れたる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:38   
     震旦の会稽山の陰県の書生、維摩経を書写して浄土に生れたる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:39   
     震旦の法祖、閻魔王宮に於て楞厳経を講ぜる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:40   
     震旦の道珍、始めて阿弥陀経を読める語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:41   
     張の居道、四巻経を書写して活へるを得たる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:42   
     義浄三蔵、最勝王経を訳せる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:43   
     震旦の曇鸞、仙経を焼きて浄土に生れたる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:44   
     震旦の僧感、観無量寿経阿弥陀経を持てる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:45   
     震旦の梓洲の郪(せい)県の姚待、四部の大乗を写せる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:46   
     震旦の張の謝敷、薬師経の力に依りて病を除ける語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:47   
     震旦の張の李通、薬師経を書写して命を延べたる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     06:48   
     震旦の童児、寿命経を聞きて命を延べたる語  
     『三宝感応要略録』  
     
    
  
 
  
   
 巻第七 震旦 付 仏法 
   
   
   
     
     番号  
     題名  
     出典等  
      
     
     07:01   
     唐の玄宗、初めて大般若経を供養せる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     07:02   
     唐の高宗の代に、書生大般若経を書写せる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     07:03   
     震旦の豫洲の神母、般若を聞きて天に生ぜる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     07:04   
     震旦の僧智、諳に大般若経二百巻を誦せる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     07:05   
     震旦の并洲の道俊、大般若経を写せる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     07:06   
     震旦の霊運、天竺に渡りて般若の在ます所を踏める語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     07:07   
     震旦の比丘、大品般若を読誦して天の供養を得たる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     07:08   
     震旦の天水郡の志達、般若に依りて命を延べたる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     07:09   
     震旦の宝室寺の法蔵、金剛般若を誦持して活へるを得たる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     07:10   
     震旦の并洲の石壁寺の鴿、金剛般若経を聞きて人に生れたる語  
     『弘賛法華伝』  
      
     
     07:11   
     震旦の唐の代に、仁王般若の力に依りて雨を降らせたる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     07:12   
     震旦の唐の代に、大山の廟に宿りして仁王経を誦せる僧の語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     07:13   
     恵表比丘、無量義経を震旦に渡せる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     07:14   
     震旦の法花を持せる者、脣舌を現ぜる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     07:15   
     僧、羅刹女の為に嬈乱(ねうらん)せられしに法花の力に依りて命を存らへたる語  
     弘賛法華伝  
      
     
     07:16   
     震旦の定林寺の普明、法花経を転読して霊を伏せる語  
     『弘賛法華伝』  
      
     
     07:17   
     震旦の会稽山の弘明、法花経を転読して鬼を縛せる語  
     『弘賛法華伝』  
      
     
     07:18   
     震旦の河東の尼、法花経を読誦して持経の文を改めたる語  
     『冥報記』  
      
     
     07:19   
     震旦の僧、行きて太山の廟に宿りして法花経を誦し神を見たる語  
     『冥報記』  
      
     
     07:20   
     沙弥、法花経を読むに二字を忘れしが遂に悟るを得たる語  
     『弘賛法華伝』  
      
     
     07:21   
     豫洲の恵果、法花経を読誦して厠の鬼を救へる語  
     『弘賛法華伝』  
      
     
     07:22   
     瓦官寺の僧恵道、活へりて後法花経を写せる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     07:23   
     震旦の絳洲の孤山の僧、法花経を写して同法の苦を救へる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     07:24   
     恵明、七巻を八座に分ちて法花経を講ぜる語  
     『三宝感応要略録』  
      
     
     07:25   
     震旦の絳洲の僧徹、法花経を誦して臨終に瑞相を現ぜる語  
     『冥報記』  
      
     
     07:26   
     震旦の魏洲の史、雀産武、前生を知りて法花を持せる語  
     『冥報記』  
      
     
     07:27   
     震旦の韋仲珪、法花経を読誦して瑞相を現ぜる語  
     『冥報記』  
      
     
     07:28   
     震旦の中書令峰文本、法花を誦して難を免れたる語  
     『冥報記』  
      
     
     07:29   
     震旦の都水の使者蘇長の妻、法花を持して難を免れたる語  
     『冥報記』  
      
     
     07:30   
     震旦の右監門の校尉、李山竜、法花を誦して活へるを得たる語  
     『冥報記』  
      
     
     07:31   
     馬を救はむが為に法花経を写して難を免れたる人の語  
     『冥報記』  
      
     
     07:32   
     清斉寺の玄渚、道明を救はむが為に法花経を写せる語  
     出典不明  
      
     
        
     三十三~四十話は欠話  
       
      
     
     07:41   
     震旦の仁寿寺の僧道愻(だうそん)、涅槃経を講ぜる語  
     『冥報記』  
      
     
     07:42   
     震旦の李思一、涅槃経の力に依りて活へれる語  
     『冥報記』  
      
     
     07:43   
     震旦の陳公の夫人豆盧氏、金剛般若を誦せる語  
     『冥報記』  
      
     
     07:44   
     河東の僧道英、法を知れる語  
     『冥報記』  
      
     
     07:45   
     震旦の幽洲の僧知菀(ちをん)、石の経蔵を造りて法門を納めたる語  
     『冥報記』  
      
     
     07:46   
     真寂寺の恵如、閻魔王の請を得たる語  
     『冥報記』  
      
     
     07:47   
     震旦の邵師弁、活へりて戒を持せる語  
     『冥報記』  
      
     
     07:48   
     震旦の華洲の張法義、懺悔に依りて活へれる語  
     『冥報記』  
     
    
  
 
  
   
 巻第八 
   
  欠 
 
  
   
 巻第九 震旦 付 孝養 
   
   
   
     
     番号  
     題名  
     出典等  
      
     
     09:01   
     震旦の郭巨、老いたる母に孝りて黄金の釜を得たる語  
     『孝子伝』  
      
     
     09:02   
     震旦の孟宗、老いたる母に孝りて冬に笋を得たる語  
     『孝子伝』  
      
     
     09:03   
     震旦の丁蘭、木の母を造りて孝養を致せる語  
     『孝子伝』  
      
     
     09:04   
     魯洲の人、隣の人を殺して過を負はざる語  
     『孝子伝』  
      
     
     09:05   
     会稽洲の楊威、山に入りて虎の難を遁れたる語  
     『孝子伝』  
      
     
     09:06   
     震旦の張敷、死にたる母の扇を見て母を恋ひ悲しめる語  
     『孝子伝』  
      
     
     09:07   
     会稽洲の曹娥、父の江に入りて死にけるを恋ひて自らもまた身を江に投げたる語  
     『孝子伝』  
      
     
     09:08   
     欧尚、死にける父を恋ひて墓に奄を造りて居住せる語  
     『孝子伝』  
      
     
     09:09   
     震旦の禽堅、夷の域より父を迎へて孝養せる語  
     『孝子伝』  
      
     
     09:10   
     震旦の顔鳥、自ら父の墓を築ける語  
     『孝子伝』  
      
     
     09:11   
     震旦の韓伯瑜、母の杖を負ひて泣き悲しめる語  
     『孝子伝』  
      
     
     09:12   
     朱百年、悲しき母が為に寒き夜に衾を脱げる語  
     『孝子伝』  
      
     
     09:13   
     □人、父の銭を以て買ひ取りし亀を河に放てる語  
     『冥報記』  
      
     
     09:14   
     震旦の江都の孫宝、冥途に於て母を済ひて活へれる語  
     『冥報記』  
      
     
     09:15   
     河南の元大宝、死にて報を張叡冊の夢に告げたる語  
     『冥報記』  
      
     
     09:16   
     索冑、死にて沈裕の夢に官を得べき期を告げたる語  
     『冥報記』  
      
     
     09:17   
     震旦の隋の代の人、母の馬と成れるを得て泣き悲しめる語  
     『冥報記』  
      
     
     09:18   
     震旦の韋慶植、女子の羊と成れるを殺して泣き悲しめる語  
     『冥報記』  
      
     
     09:19   
     震旦の長安の人の女子、死にて羊と成りて客に告げたる語  
     『冥報記』  
      
     
     09:20   
     震旦の周の代の臣伊尹が子伯奇、死にて鳴と成りて継母に怨を報ぜる語  
     『孝子伝』  
      
     
     09:21   
     震旦の代洲の人、畋猟を好みて女子を失へる語  
     『冥報記』  
      
     
     09:22   
     震旦の兗洲(えんしう)の都督遂安公、死にし犬の責を免れたる語  
     『冥報記』  
      
     
     09:23   
     京兆の潘果、羊の舌を抜きて現報を得たる語  
     『冥報記』  
      
     
     09:24   
     震旦の冀洲の人の子、鶏の卵を食して現報を得たる語  
     『冥報記』  
      
     
     09:25   
     震旦の隋の代に、天女の姜略、鷹を好みて現報を感ぜる語  
     『冥報記』  
      
     
     09:26   
     震旦の隋の代に、李寛、殺生に依りて現報を得たる語  
     『冥報記』  
      
     
     09:27   
     震旦の周の武帝、鶏の卵を食せるに依りて冥途に至りて苦を受けたる語  
     『冥報記』  
      
     
     09:28   
     震旦の遂洲の摠管孔恪(そうくわんくかく)、活へりて懺悔を修せる語  
     『冥報記』  
      
     
     09:29   
     震旦の京兆の殷安仁、冥途の使に免されたる語  
     『冥報記』  
      
     
     09:30   
     震旦の魏郡の馬生嘉運、冥途に至りて活へるを得たる語  
     『冥報記』  
      
     
     09:31   
     震旦の柳智感、冥途に至りて帰り来れる語  
     『冥報記』  
      
     
     09:32   
     侍御史孫迴璞(そんのかいはく)、冥途の使の錯に依りて途より帰れる語  
     『冥報記』  
      
     
     09:33   
     震旦の大史令傅奕、冥途に行ける語  
     『冥報記』  
      
     
     09:34   
     震旦の刑部の侍郎宗行質、冥途に行ける語  
     『冥報記』  
      
     
     09:35   
     震旦の庾抱(ゆはう)、曾氏に殺されて怨を報ぜる語  
     『冥報記』  
      
     
     09:36   
     震旦の眭[ 3]  仁蒨[ 4]  (すいのにんせん)、冥道の事を知らむと願へる語  
     『冥報記』  
      
     
     09:37   
     震旦の周善通、戒を破りたるに依りて現に財を失ひて遂に貧賤を得たる語  
     『冥報記』  
      
     
     09:38   
     後魏の司徒、三宝を信ぜずして現報を得て遂に死にたる語  
     『冥報記』  
      
     
     09:39   
     震旦の卞士瑜の父、功を価はずして牛と成れる語  
     『冥報記』  
      
     
     09:40   
     震旦の梁の元帝、誤ちて珠を呑みしに一の目眇める語  
     『冥報記』  
      
     
     09:41   
     隋の大業の代に、獄吏悪行に依りて、子の身に疵有りて死にたる語  
     『冥報記』  
      
     
     09:42   
     河南の人の婦、姑に蚯蚓の羹を食せしめたるに依りて現報を得たる語  
     『冥報記』  
      
     
     09:43   
     晋の献公の王子申生、継母麗姫の讒に依りて自ら死にたる語  
     『孝子伝』  
      
     
     09:44   
     震旦の莫耶、剣を造りて王に献じたるに子の眉間尺を殺されたる語  
     『孝子伝』  
      
     
     09:45   
     震旦の厚谷、父を謀りて不孝を止めたる語  
     『孝子伝』  
      
     
     09:46   
     三人、樹下に来り会ひて其の中の老いたるに孝れる語  
     『孝子伝』  
     
    
  
 
  
   
 巻第十 震旦 付 国史 
   
   
   
     
     番号  
     題名  
     出典等  
      
     
     10:01   
     秦の始皇、感楊宮に在りて世を政てる語  
     出典不明  
      
     
     10:02   
     漢の高祖、未だ帝王に在まさざりし時の語  
     出典不明  
      
     
     10:03   
     高祖、項羽を罰ちて始めて漢の代に帝王と為りし語  
     出典不明  
      
     
     10:04   
     漢の武帝、張騫を以て天河の水上を見しめたる語  
     『俊頼髄脳 』  
      
     
     10:05   
     漢の前帝の后王照君、胡国に行ける語  
     『俊頼髄脳 』  
      
     
     10:06   
     唐の玄宗の后上陽人、空しく老いたる語  
     『白氏文集 』  
      
     
     10:07   
     唐の玄宗の后楊貴妃、皇の寵に依りて殺されたる語  
     『白氏文集 』  
      
     
     10:08   
     震旦の呉招孝、流れたる詩を見て其の主を恋ひたる語  
     『俊頼髄脳 』  
      
     
     10:09   
     臣下孔子に、道に行き値へる童子の問ひ申せる語  
     出典不明  
      
     
     10:10   
     孔子逍遥せしに、栄啓期に値ひて聞ける語  
     『荘子 』  
      
     
     10:11   
     荘子 、□粟を請ふ語  
     『荘子 』  
      
     
     10:12   
     荘子 人の家に行きたるに、主雁を殺して肴に備へたる語  
     『荘子 』  
      
     
     10:13   
     荘子 、畜類の所行を見て走り逃げたる語  
     『荘子 』  
      
     
     10:14   
     費長房、夢に仙の法を習ひて蓬莱に至りて返れる語  
     出典不明  
      
     
     10:15   
     孔子、盗跖に教へむが為に其の家に行きしに怖ぢて返れる語  
     『荘子 』  
      
     
     10:16   
     養由、天に十の日現じたる時、九つの日を射落せる語  
     『注好選』に同話  
      
     
     10:17   
     李広が箭、母に似たる巌に射立てる語  
     出典不明  
      
     
     10:18   
     霍大将軍、死せる妻に値ひて打たれて死にたる語  
     出典不明  
      
     
     10:19   
     不信蘇規、鏡を破り妻に与へて遠くに行きける語  
     『注好選』に同話  
      
     
     10:20   
     直心紀札、剣を猪君が墓に懸けたる語  
     『注好選』に同話  
      
     
     10:21   
     長安の女、夫に代りて枕を違へて敵の為に殺されたる語  
     『孝子伝』  
      
     
     10:22   
     宿駅の人、遺言に随ひて金を死にし人に副へて置きたるに徳を得たる語  
     出典不明  
      
     
     10:23   
     病、人の形と成りしが、医師其の言を聞きて病を治せる語  
     前半は『春秋左氏伝 』  
      
     
     10:24   
     震旦の賈誼、死にて後墓に於て文を子に教へたる語  
     出典不明  
      
     
     10:25   
     高鳳、并洲の刺史に任じて旧き妻を迎へたる語  
     出典不明  
      
     
     10:26   
     文君、箏に興じて値ひし相如と夫妻と成れる語  
     『蒙求 』  
      
     
     10:27   
     震旦の三人の兄弟、家を売りしに荊の枯るるを見て、直を返して返り住める語  
     出典不明  
      
     
     10:28   
     震旦の国王、江に行きて魚を鉤りしに大きなる魚を見て怖れて返れる語  
     『三秦記』に類話  
      
     
     10:29   
     震旦の国王、愚かにして玉造の手を斬れる語  
     『俊頼髄脳 』  
      
     
     10:30   
     漢の武帝、蘇武を胡塞に遣はせる語  
     『俊頼髄脳 』  
      
     
     10:31   
     二つの国互に合戦を挑める語  
     出典不明  
      
     
     10:32   
     震旦の盗人、国王の倉に入りて財を盗みしに父を殺せる語  
     『生経』、『舅甥経』、『法苑珠林』  
      
     
     10:33   
     生贄を立つる国の王、此を止めて国を平げたる語  
     『史記 』、『蒙求』  
      
     
     10:34   
     聖人、后を犯して国王の咎を蒙りて天狗と成れる語  
     出典不明  
      
     
     10:35   
     国王、百丈の石の率堵婆を造りて工を殺さむとせる語  
     大乗荘厳経論   
      
     
     10:36   
     嫗の日毎に見し卒堵婆に血を付けたる語  
     宇治拾遺物語 に同話  
      
     
     10:37   
     長安の市に粥を汲みて人に施せし嫗の語  
     『帰田録』に類話  
      
     
     10:38   
     海の中にして二つの竜戦ふに、猟師一つの竜を射殺して玉を得たる語  
     出典不明  
      
     
     10:39   
     燕丹、馬に角を生ひしめたる語  
     『注好選』に同話  
      
     
     10:40   
     利徳明徳、酒に興じて常に行き会へる語  
     『注好選』に同話  
     
    
  
 
  
   
 巻第十一 本朝 付 仏法 
   
   
   
     
     番号  
     題名  
     出典等  
      
     
     11:01   
     聖徳太子、此朝にして、始めて仏法を弘めたる語  
     『三宝絵詞 』  
      
     
     11:02   
     行基菩薩、仏法を学びて、人を導ける語  
     『日本往生極楽記 』  
      
     
     11:03   
     役の優婆塞、呪を誦持して、鬼神を駆へる語 (末尾欠)  
     『日本霊異記 』  
      
     
     11:04   
     道照和尚、唐に亘りて、法相を伝へて還り来れる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     11:05   
     道慈、唐に亘りて、三論を伝へて帰り来り、神叡、朝に在りて試みたる語  
     出典不明  
      
     
     11:06   
     玄昉僧正、唐に亘りて、法相を伝へたる語  
     出典不明  
      
     
     11:07   
     婆羅門僧正、行基に値はむが為に、天竺より朝に来れる語  
     冒頭は『三宝絵 』  
      
     
     11:08   
     鑑真和尚、震旦より朝に戒律を渡せる語  
     出典不明  
      
     
     11:09   
     弘法大師、宋に渡りて、真言の教へを伝へて帰り来れる語  
     『金剛峰寺 建立修行縁起』  
      
     
     11:10   
     伝教大師、宋に亘りて、天台宗を伝へて帰り来れる語  
     『三宝絵 』  
      
     
     11:11   
     慈覚大師、宋に亘りて、顕密の法を伝へて帰り来れる語 法華験記   
      
     
     11:13   
     智証大師、宋に亘りて、顕密の法を伝へて帰り来れる語  
     『智証大師伝』  
      
     
     11:14   
     聖武天皇、始めて東大寺を造れる語  
     出典不明  
      
     
     11:15   
     淡海公、始めて山階寺を造れる語  
     出典不明  
      
     
     11:16   
     聖武天皇、始めて元興寺を造れる語  
     『菅家本諸寺縁起集』に同話  
      
     
     11:17   
     代〃の天皇、大安寺を所〃に造れる語  
     『三宝絵 』。末尾欠  
      
     
     11:18   
     天智天皇、薬師寺を造れる語  
     出典不明  
      
     
     11:19   
     高野姫天皇、西大寺を造れる語  
     出典不明。後半欠  
      
     
     11:20   
     光明皇后、法華寺を建てて、尼寺と為したる語  
     (本文欠)  
      
     
     11:22   
     聖徳太子、天王寺を建てたる語  
     『三宝絵 』  
      
     
     11:23   
     推古天皇、本の元興寺を造れる語  
     出典不明  
      
     
     11:24   
     現光寺を建てて、霊仏を安置せる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     11:25   
     久米の仙人、始めて久米寺を造れる語  
     出典不明。 久米仙人 伝  
      
     
     11:26   
     弘法大師、始めて高野の山を建てたる語  
     『金剛峰寺 建立修行縁起』  
      
     
     11:27   
     伝教大師、始めて比叡の山を建てたる語  
     『三宝絵 』か  
      
     
     11:28   
     慈覚大師、始めて楞厳院を建てたる語  
     『三宝絵 』か  
      
     
     11:29   
     智証大師、門徒を初めて三井寺を立てたる語  
     『打聞集』に同話  
      
     
     11:30   
     天智天皇、志賀寺を建てたる語  
     『三宝絵 』  
      
     
     11:31   
     天智天皇の御子、笠置寺を始めたる語  
     出典不明  
      
     
     11:32   
     徳道聖人、始めて長谷寺を建てたる語  
     『三宝絵 』  
      
     
     11:33   
     田村の将軍、始めて清水寺を建てたる語  
     『清水寺縁起』などに同話  
      
     
     11:34   
     秦川勝、始めて広隆寺を建てたる語  
     本文欠  
      
     
     11:36   
     藤原伊勢人、始めて鞍馬寺を建てたる語  
     散逸した『鞍馬寺縁起』  
      
     
     11:37   
     修行の僧明練、始めて信貴山を建てたる語  
     出典不明  
      
     
     11:38   
     □始めて竜門寺を建てたる語  
     散逸した『竜蓋寺記』か  
     
    
  
 
  
   
 巻第十二 本朝 付 仏法 
   
   
   
     
     番号  
     題名  
     出典等  
      
     
     12:01   
     越後の国の神融聖人、雷を縛りて塔を起てたる語  
     『法華験記 』  
      
     
     12:02   
     遠江の国の丹生茅上、塔を起てたる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     12:03   
     山階寺にして、維摩会を行へる語  
     『三宝絵 』  
      
     
     12:04   
     大極殿にして、御斉会を行はれたる語  
     『三宝絵 』  
      
     
     12:05   
     薬師寺にして、最勝会を行へる語  
     『三宝絵 』  
      
     
     12:06   
     山階寺にして、涅槃会を行へる語  
     『三宝絵 』  
      
     
     12:07   
     東大寺にして、花厳会を行へる語  
     『東大寺要録 』に同話  
      
     
     12:08   
     薬師寺にして、万灯会を行へる語  
     『三宝絵 』  
      
     
     12:09   
     比叡の山にして、舎利会を行へる語  
     冒頭は『三宝絵 』  
      
     
     12:10   
     石清水にして、放生会を行へる語  
     出典不明  
      
     
     12:11   
     修行の僧広達、橋の木を以て仏の像を造れる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     12:12   
     修行の僧、砂の底より仏の像を堀り出せる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     12:13   
     和泉の国の尽恵寺の銅の像、盗人の為に壊られたる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     12:14   
     紀伊の国の人、海に漂ひ仏の助けに依りて命を存したる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     12:15   
     貧しき女、仏の助けに依りて富貴を得たる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     12:16   
     獦者(かりびと)、仏の助けに依りて王難を免れたる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     12:17   
     尼、盗まれたる所の持仏に自然に値ひ奉れる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     12:18   
     河内の国の八多寺の仏、火に焼けざりし語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     12:19   
     薬師仏、身より薬を出して盲女に与へたる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     12:20   
     薬師寺の食堂焼けて、金堂焼けざりし語  
     『薬師寺縁起』に関連記事  
      
     
     12:21   
     山階寺焼けて、更に建立せる間の語  
     『古本説話集 』に同話  
      
     
     12:22   
     法成寺にして、絵像の大日を供養せる語  
     出典不明  
      
     
     12:23   
     法成寺の薬師堂にして例時を始めし日に、瑞相を現じたる語  
     出典不明  
      
     
     12:24   
     関寺に駆ひし牛、迦葉仏の化せる語  
     『古本説話集 』に同話  
      
     
     12:25   
     伊賀の国の人の母、牛に生まれて子の家に来れる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     12:26   
     法華経を入れ奉れる筥、自然に延びたる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     12:27   
     魚化して法花経と成れる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     12:28   
     肥後の国の書生、羅刹の難を免れたる語  
     『法華験記 』  
      
     
     12:29   
     沙弥の持てる所の法花経、焼け給はざりし語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     12:30   
     尼願西の持てる所の法花経、焼け給はざりし語  
     前半は『法華験記 』  
      
     
     12:31   
     僧死にて後、舌残りて山に在りて法花を誦せる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     12:32   
     横川の源信僧都の語  
     『法華験記 』  
      
     
     12:33   
     多武の峰の増賀聖人の語  
     『法華験記 』  
      
     
     12:34   
     書写の山の性空聖人の語  
     『性空聖人伝』  
      
     
     12:35   
     神名の睿実持経者の語  
     『法華験記 』  
      
     
     12:36   
     天王寺の別当、道命阿闍梨の語  
     『法華験記 』  
      
     
     12:37   
     信誓阿闍梨、経の力に依りて父母を活へらしめたる語  
     『法華験記 』  
      
     
     12:38   
     天台の円久、葛木山にして仙人の誦経を聞ける語  
     『法華験記 』  
      
     
     12:39   
     愛宕護の山の好延持経者の語  
     『法華験記 』  
      
     
     12:40   
     金峰山の薊(あざみ)の嶽の良算持経者の語  
     『法華験記 』  
     
    
  
 
  
   
 巻第十三 本朝 付 仏法 
   
   
   
     
     番号  
     題名  
     出典等  
      
     
     13:01   
     修行の僧義睿、大峰の持経仙に値へる語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:02   
     葛川に籠りし僧、比良の山の持経仙に値へる語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:03   
     陽勝、苦行を修して仙人と成れる語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:04   
     下野の国の僧、古き仙の洞に住せる語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:05   
     摂津の国の菟原の僧慶日の語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:06   
     摂津の国の多〃院の持経者の語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:07   
     比叡の山の西塔の僧道栄の語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:08   
     法性寺の尊勝院の僧道乗の語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:09   
     理満持経者、経の験を顕はせる語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:10   
     春朝持経者、経の験を顕はせる語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:11   
     一叡持経者、屍骸の読誦の音を聞ける語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:12   
     長楽寺の僧、山にして入定の尼を見たる語  
     出典不明  
      
     
     13:13   
     出羽の国の竜花寺の妙達和尚の語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:14   
     加賀の国の翁和尚、法花経を読誦せる語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:15   
     東大寺の僧仁鏡、法花を読誦せる語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:16   
     比叡の山の僧光日、法花を読誦せる語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:17   
     雲浄持経者、法花を誦して蛇の難を免れたる語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:18   
     信濃の国の盲僧、法花を誦して両の眼を開ける語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:19   
     平願持経者、法花経を誦して死を免れたる語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:20   
     石山の好尊聖人、法花経を誦して難を免れたる語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:21   
     比叡の山の僧長円、法花を誦して霊験を施せる語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:22   
     筑前の国の僧蓮照、身を諸の虫に食はしめたる語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:23   
     仏蓮聖人、法花を誦して護法を順へたる語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:24   
     一宿の聖人行空、法花を誦せる語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:25   
     周防の国の基灯聖人、法花を誦せる語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:26   
     筑前の国の女、法花を誦して盲ひを開ける語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:27   
     比叡の山の僧玄常、法花の四要品を誦せる語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:28   
     蓮長持経者、法花を誦して加護を得たる語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:29   
     比叡の山の僧明秀の骸、法花経を誦せる語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:30   
     比叡の山の僧広清の髑髏、法花を誦せる語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:31   
     備前の国の人、出家して法花経を誦せる語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:32   
     比叡の山の西塔の僧法寿、法花を誦せる語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:33   
     竜、法花の読誦を聞き、持者の語らひに依りて雨を降らして死にたる語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:34   
     天王寺の僧道公、法花を誦して道祖を教へる語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:35   
     僧源尊、冥途に行きて法花を誦して活へれる語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:36   
     女人、法花経を誦して浄土を見たる語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:37   
     無慚破戒の僧、法花の寿量一品を誦せる語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:38   
     盗人、法花の四要品を誦して難を免れたる語  
     出典不明  
      
     
     13:39   
     出雲の国の花厳法花二人の持者の語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:40   
     陸奥の国の法花最勝二人の持者の語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:41   
     法花経金剛般若二人の持者の語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:42   
     六波羅の僧講仙、法花を説くを聞きて益を得たる語  
     『法華験記 』  
      
     
     13:43   
     女子、死にて蛇の身を受け、法花を説くを聞きて得脱せる語  
     出典不明  
      
     
     13:44   
     定法寺の別当、法花を説くを聞きて益を得たる語  
     『法華験記 』  
     
    
  
 
  
   
 巻第十四 本朝 付 仏法 
   
   
   
     
     番号  
     題名  
     出典等  
      
     
     14:01   
     無空律師を救はむが為に、枇杷の大臣法花を写せる語  
     『法華験記 』  
      
     
     14:02   
     信濃の国、蛇と鼠との為に法花を写して苦を救へる語  
     『法華験記 』  
      
     
     14:03   
     紀伊の国の道成寺の僧、法花を写して蛇を救へる語  
     『法華験記 』。 ※道成寺 の安珍・清姫伝説   
      
     
     14:04   
     女、法花の力に依りて蛇身を転じて天に生まれたる語  
     出典不明  
      
     
     14:05   
     野干の死にたるを救はむが為に、法花を写せる人の語  
     『法華験記 』  
      
     
     14:06   
     越後の国の国寺の僧、猿の為に法花を写せる語  
     『法華験記 』  
      
     
     14:07   
     修行の僧、越中の立山に至りて小き女に会ひたる語  
     『法華験記 』  
      
     
     14:08   
     越中の国の書生の妻、死にて立山の地獄に堕ちたる語  
     出典不明  
      
     
     14:09   
     美作の国の鉄堀り、穴に入りて、法花の力に依りて穴を出でたる語  
     『法華験記 』  
      
     
     14:10   
     陸奥の国の壬生良門、悪を棄てて善に趣きて法花を写せる語  
     『法華験記 』  
      
     
     14:11   
     天王寺、八講の為に法隆寺にして太子の疏(しよ)を写せる語  
     出典不明  
      
     
     14:12   
     醍醐の僧恵増、法花を持ちて前生を知れる語  
     『法華験記 』  
      
     
     14:13   
     入道覚念、法花を持ちて前生を知れる語  
     『法華験記 』  
      
     
     14:14   
     僧行範、法花経を持ちて前世の報いを知れる語  
     『法華験記 』  
      
     
     14:15   
     越中の国の僧海蓮、法花を持ちて前世の報いを知れる語  
     『法華験記 』  
      
     
     14:16   
     元興寺の蓮尊、法花経を持ちて前世の報いを知れる語  
     『法華験記 』  
      
     
     14:17   
     金峰山の僧転乗、法花を持ちて前世を知れる語  
     『法華験記 』  
      
     
     14:18   
     僧明蓮、法花を持ちて前世を知れる語  
     『法華験記 』  
      
     
     14:19   
     備前の国の盲人、前世を知りて法花を持てる語  
     『法華験記 』  
      
     
     14:20   
     僧安勝、法花を持ちて前生の報いを知れる語  
     『法華験記 』  
      
     
     14:21   
     比睿の山の横川の永慶聖人、法花を誦して前世を知れる語  
     『法華験記 』  
      
     
     14:22   
     比睿の山の西塔の僧春命、法花を読誦して前生を知れる語  
     『法華験記 』  
      
     
     14:23   
     近江の国の僧頼真、法花を誦して前生を知れる語  
     『法華験記 』  
      
     
     14:24   
     比睿の山の東塔の僧朝禅、法花を誦して前世を知れる語  
     『法華験記 』  
      
     
     14:25   
     山城の国の神奈比寺の聖人、法花を誦して前世の報いを知れる語  
     『法華験記 』  
      
     
     14:26   
     丹治比の経師、不信にして法花を写して死にたる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     14:27   
     阿波の国の人、法花を写す人を謗りて現報を得たる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     14:28   
     山城の国の高麗寺の栄常、法花を謗りて現報を得たる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     14:29   
     橘敏行、願を発して冥途より返れる語  
     『宇治拾遺物語 』に同話  
      
     
     14:30   
     大伴忍勝、願を発して冥途より返れる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     14:31   
     利荊女、心経を誦して冥途より返れる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     14:32   
     百済の僧義覚、心経を誦して霊験を施せる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     14:33   
     僧長義、金剛般若の験に依りて盲ひたるを開ける語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     14:34   
     壱演僧正、金剛般若を誦して霊験を施せる語  
     出典不明  
      
     
     14:35   
     極楽寺の僧、仁王経を誦して霊験を施せる語  
     古本説話集などに同話  
      
     
     14:36   
     伴義通、方広経を誦せしめて聾ひたるを開ける語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     14:37   
     方広経を誦せしめて父の牛と成れるを知れる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     14:38   
     方広経を誦せる僧、海に入りて、死なずして返り来れる語  
     『日本霊異記 』、『三宝絵 』  
      
     
     14:39   
     源信内供、横川にして涅槃経を供養せる語  
     出典不明  
      
     
     14:40   
     弘法大師、修円僧都と挑める語  
     出典不明  
      
     
     14:41   
     弘法大師、請雨経の法を修して雨を降らせたる語  
     『打聞集』に同話  
      
     
     14:42   
     尊勝陀羅尼の験力に依りて、鬼の難を遁れたる語  
     『古本説話集 』などに同話  
      
     
     14:43   
     千手陀羅尼の験力に依りて、蛇の難を遁れたる語  
     出典不明  
      
     
     14:44   
     山の僧、幡磨の明石に宿りて、貴き僧に値へる語  
     『真言伝』に同話  
      
     
     14:45   
     調伏の法の験に依りて、利仁の将軍死にたる語  
     出典不明  
     
    
  
 
  
   
 巻第十五 本朝 付 仏法 
   
   
   
     
     番号  
     題名  
     出典等  
      
     
     15:01   
     元興寺の智光・頼光、往生せる語  
     『日本往生極楽記 』  
      
     
     15:02   
     元興寺の隆海律師、往生せる語  
     『日本往生極楽記 』  
      
     
     15:03   
     東大寺の戒壇の和上明祐、往生せる語  
     『日本往生極楽記 』  
      
     
     15:04   
     薬師寺の済源僧都、往生せる語  
     『宇治拾遺物語 』に同話  
      
     
     15:05   
     比叡の山の定心院の僧成意、往生せる語  
     『日本往生極楽記 』  
      
     
     15:06   
     比叡の山の頸の下に癭(こぶ)有る僧、往生せる語  
     『日本往生極楽記 』  
      
     
     15:07   
     梵釈寺の住僧兼算、往生せる語  
     『日本往生極楽記 』  
      
     
     15:08   
     比叡の山の横川の尋静、往生せる語  
     『日本往生極楽記 』  
      
     
     15:09   
     比叡の山の定心院の供僧春素、往生せる語  
     『日本往生極楽記 』  
      
     
     15:10   
     比叡の山の僧明清、往生せる語  
     『日本往生極楽記 』  
      
     
     15:11   
     比叡の山の西塔の僧仁慶、往生せる語  
     『法華験記 』  
      
     
     15:12   
     比叡の山の横川の境妙、往生せる語  
     『法華験記 』  
      
     
     15:13   
     石山の僧真頼、往生せる語  
     『日本往生極楽記 』  
      
     
     15:14   
     醍醐の観幸入寺、往生せる語  
     出典不明  
      
     
     15:15   
     比叡の山の僧長増、往生せる語  
     出典不明  
      
     
     15:16   
     比叡の山の千観内供、往生せる語  
     『日本往生極楽記 』  
      
     
     15:17   
     法広寺の僧平珍、往生せる語  
     『日本往生極楽記 』  
      
     
     15:18   
     如意寺の僧増祐、往生せる語  
     『日本往生極楽記 』  
      
     
     15:19   
     陸奥の国の小松寺の僧玄海、往生せる語  
     『日本往生極楽記 』  
      
     
     15:20   
     信濃の国の如法寺の僧薬連、往生せる語  
     『日本往生極楽記 』  
      
     
     15:21   
     大日寺の僧広道、往生せる語  
     『日本往生極楽記 』  
      
     
     15:22   
     雲林院の菩提講を始めたる聖人、往生せる語  
     『宇治拾遺物語 』に同話  
      
     
     15:23   
     丹後の国の迎講を始めたる聖人、往生せる語  
     出典不明  
      
     
     15:24   
     鎮西の千日講を行ひたる聖人、往生せる語  
     出典不明  
      
     
     15:25   
     摂津の国の樹の上の人、往生せる語  
     『日本往生極楽記 』  
      
     
     15:26   
     幡磨の国の賀古の駅の教信、往生せる語  
     『日本往生極楽記 』  
      
     
     15:27   
     北山の餌取の法師、往生せる語  
     出典不明  
      
     
     15:28   
     鎮西の餌取の法師、往生せる語  
     『法華験記 』  
      
     
     15:29   
     加賀の国の僧尋寂、往生せる語  
     『法華験記 』  
      
     
     15:30   
     美濃の国の僧薬延、往生せる語  
     『法華験記 』  
      
     
     15:31   
     比叡の山の入道真覚、往生せる語  
     『日本往生極楽記 』  
      
     
     15:32   
     河内の国の入道尋祐、往生せる語  
     『日本往生極楽記 』  
      
     
     15:33   
     源憩、病に依りて出家し往生せる語  
     『日本往生極楽記 』  
      
     
     15:34   
     高階良臣、病に依りて出家し往生せる語  
     『日本往生極楽記 』、『法華験記 』  
      
     
     15:35   
     高階成順入道、往生せる語  
     『法華験記 』  
      
     
     15:36   
     小松天皇の御孫の尼、往生せる語  
     『日本往生極楽記 』  
      
     
     15:37   
     池上の寛忠僧都の妹の尼、往生せる語  
     『日本往生極楽記 』  
      
     
     15:38   
     伊勢の国の飯高の郡の尼、往生せる語  
     『日本往生極楽記 』  
      
     
     15:39   
     源信僧都の母の尼、往生せる語  
     三国伝記に同話  
      
     
     15:40   
     睿桓聖人の母の尼釈妙、往生せる語  
     『法華験記 』  
      
     
     15:41   
     鎮西の筑前の国の流浪せる尼、往生せる語  
     出典不明  
      
     
     15:42   
     義孝の小将、往生せる語  
     部分的に『日本往生極楽記 』  
      
     
     15:43   
     丹波の中将雅通、往生せる語  
     『法華験記 』  
      
     
     15:44   
     伊予の国の越智益躬、往生せる語  
     『法華験記 』  
      
     
     15:45   
     越中の前司藤原仲遠、兜率に往生せる語  
     『法華験記 』  
      
     
     15:46   
     長門の国の阿武大夫、兜率に往生せる語  
     『法華験記』  
      
     
     15:47   
     悪業を造れる人、最後に念仏を唱へて往生せる語  
     『宝物集 』に同話  
      
     
     15:48   
     近江守彦真の妻伴氏、往生せる語  
     『日本往生極楽記 』  
      
     
     15:49   
     右大弁藤原佐世の妻、往生せる語  
     『日本往生極楽記 』  
      
     
     15:50   
     女の藤原氏、往生せる語  
     『日本往生極楽記 』  
      
     
     15:51   
     伊勢の国の飯高の郡の老いたる嫗、往生せる語  
     『日本往生極楽記 』  
      
     
     15:52   
     加賀の国□郡の女、往生せる語  
     『日本往生極楽記 』  
      
     
     15:53   
     近江の国の坂田の郡の女、往生せる語  
     『日本往生極楽記 』  
      
     
     15:54   
     仁和寺の観峰威儀師の従の童、往生せる語  
     出典不明  
     
    
  
 
  
   
 巻第十六 本朝 付 仏法 
   
   
   
     
     番号  
     題名  
     出典等  
      
     
     16:01   
     僧行善、観音の助けに依りて震旦より帰り来れる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     16:02   
     伊予の国の越智直、観音の助けに依りて震旦より返り来れる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     16:03   
     周防の国の判官代、観音の助けに依りて命を存したる語  
     『法華験記 』  
      
     
     16:04   
     丹後の国の成合観音の霊験の語  
     『古本説話集 』に同話  
      
     
     16:05   
     丹波の国の郡司、観音の像を造れる語  
     『法華験記 』などに同話  
      
     
     16:06   
     陸奥の国の鷹取の男、観音の助けに依りて命を存したる語  
     『法華験記 』  
      
     
     16:07   
     越前の国の敦賀の女、観音の利益を蒙れる語  
     『宇治拾遺物語 』に同話  
      
     
     16:08   
     殖槻寺の観音、貧しき女を助け給へる語  
     後半は『日本霊異記 』  
      
     
     16:09   
     女人、清水の観音に仕りて、利益を蒙れる語  
     『三国伝記』に同話  
      
     
     16:10   
     女人、穂積寺の観音の利益を蒙れる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     16:11   
     観音の落ちたる御頭、自然に継ぎたる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     16:12   
     観音、火の難を遁れむが為に堂を去り給へる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     16:13   
     観音、人の為に盗まれて後、自ら現じ給へる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     16:14   
     御手代東人、観音を念じて富を得むと願へる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     16:15   
     観音に仕りし人、竜宮に行きて富を得たる語  
     出典不明  
      
     
     16:16   
     山城の国の女人、観音の助けに依りて蛇の難を遁れたる語  
     『法華験記 』  
      
     
     16:17   
     備中の国の賀陽良藤、狐の夫と為りて観音の助けを得たる語  
     『善家秘記』に同話  
      
     
     16:18   
     石山の観音、人を利せむが為に和歌の末を付けたる語  
     出典不明  
      
     
     16:19   
     新羅の后、国王の咎を蒙りて長谷の観音の助けを得たる語  
     『宇治拾遺物語 』に同話  
      
     
     16:20   
     鎮西より上りし人、観音の助けに依りて賊の難を遁れ命を持てる語  
     長谷寺霊験記に同話  
      
     
     16:21   
     鎮西に下りし女、観音の助けに依りて賊の難を遁れ命を持てる語  
     出典不明  
      
     
     16:22   
     瘂(おふし)の女、石山の観音の助けに依りて言を得たる語  
     『三国伝記』に同話  
      
     
     16:23   
     盲人、観音の助けに依りて眼を開ける語第二十三  
     『日本霊異記 』  
      
     
     16:24   
     錯りて海に入りし人、観音の助けに依りて命を存したる語  
     出典不明  
      
     
     16:25   
     島に放たれし人、観音の助けに依りて命を存したる語  
     『法華験記 』  
      
     
     16:26   
     盗人、箭を負ひて、観音の助けに依りて当らずして命を存したる語  
     『法華験記 』  
      
     
     16:27   
     観音の助けに依りて、寺の銭を借りて、自然ら償へる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     16:28   
     長谷に参りし男、観音の助けに依りて富を得たる語  
     『古本説話集 』、『宇治拾遺物語 』に同話。わらしべ長者 伝。  
      
     
     16:29   
     長谷の観音に仕りし貧しき男、金の死人を得たる語  
     出典不明  
      
     
     16:30   
     貧しき女、清水の観音に仕りて御帳を給はれる語  
     『古本説話集 』、『宇治拾遺物語 』に同話  
      
     
     16:31   
     貧しき女、清水の観音に仕りて金を給はれる語  
     出典不明  
      
     
     16:32   
     隠形の男、六角堂の観音の助けに依りて身を顕はせる語  
     出典不明  
      
     
     16:33   
     貧しき女、清水の観音に仕りて助けを得たる語  
     出典不明  
      
     
     16:34   
     無縁の僧、清水の観音に仕りて乞食の聟と成り便を得たる語  
     出典不明  
      
     
     16:35   
     筑前の国の人、観音に仕りて浄土に生まれたる語  
     『法華験記 』  
      
     
     16:36   
     醍醐の僧蓮秀、観音に仕りて活へるを得たる語  
     『法華験記 』  
      
     
     16:37   
     清水に二千度詣したる男、双六に打入れたる語  
     『古本説話集 』、『宇治拾遺物語 』に同話  
      
     
     16:38   
     紀伊の国の人、邪見不信にして現罰を蒙れる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     16:39   
     招提寺の千手観音、盗人に値ひて辞びて取られざりし語  
     出典不明。後半欠  
      
     
     16:40   
     十一面観音、老翁に変じて山崎の橋柱に立ちたる語  
     本文欠  
     
    
  
 
  
   
 巻第十七 本朝 付 仏法 
   
   
   
     
     番号  
     題名  
     出典等  
      
     
     17:01   
     地蔵菩薩の変化に値遇せむと願ふ僧の語  
     散逸した『地蔵菩薩霊験記』  
      
     
     17:02   
     紀用方、地蔵菩薩に仕りて利益を蒙る語  
     散逸した『地蔵菩薩霊験記』  
      
     
     17:03   
     地蔵菩薩、小僧の形に変じて箭を受くる語  
     散逸した『地蔵菩薩霊験記』  
      
     
     17:04   
     地蔵菩薩を念ずるに依りて、主に殺さるる難を遁るる語  
     散逸した『地蔵菩薩霊験記』  
      
     
     17:05   
     夢の告に依りて泥の中従り地蔵を堀り出だす語  
     散逸した『地蔵菩薩霊験記』  
      
     
     17:06   
     地蔵菩薩、火の難に値ひて自ら堂を出づる語  
     散逸した『地蔵菩薩霊験記』  
      
     
     17:07   
     地蔵菩薩の教へに依りて幡磨の国の清水寺を始むる語  
     散逸した『地蔵菩薩霊験記』  
      
     
     17:08   
     沙弥蔵念世に地蔵の変化と称る語  
     散逸した『地蔵菩薩霊験記』  
      
     
     17:09   
     僧浄源、地蔵を祈りて絹を老たる母に与ふる語  
     散逸した『地蔵菩薩霊験記』  
      
     
     17:10   
     僧仁康、地蔵を祈念して疫癘の難を遁るる語  
     散逸した『地蔵菩薩霊験記』  
      
     
     17:11   
     駿河の国の富士の神主、地蔵を帰依する語  
     散逸した『地蔵菩薩霊験記』  
      
     
     17:12   
     地蔵を改め綵色する人、夢の告を得る語  
     散逸した『地蔵菩薩霊験記』  
      
     
     17:13   
     伊勢の国の人、地蔵の助けに依りて命を存する語  
     散逸した『地蔵菩薩霊験記』  
      
     
     17:14   
     地蔵の示に依りて鎮西従り愛宕護に移る僧の語  
     散逸した『地蔵菩薩霊験記』  
      
     
     17:15   
     地蔵の示に依りて愛宕護従り伯耆の大山に移る僧の語  
     散逸した『地蔵菩薩霊験記』  
      
     
     17:16   
     伊豆の国大島の郡に地蔵寺を建つる語  
     散逸した『地蔵菩薩霊験記』  
      
     
     17:17   
     東大寺の蔵満、地蔵の助けに依りて活へるを得る語  
     散逸した『地蔵菩薩霊験記』  
      
     
     17:18   
     備中の国の僧阿清、地蔵の助けに依りて活へるを得る語  
     散逸した『地蔵菩薩霊験記』  
      
     
     17:19   
     三井寺の浄照、地蔵の助けに依りて活へるを得る語  
     散逸した『地蔵菩薩霊験記』  
      
     
     17:20   
     幡磨の国の公真、地蔵の助けに依りて活へるを得る語  
     出典不明  
      
     
     17:21   
     但馬の前司□国挙、地蔵の助けに依りて活へるを得る語  
     散逸した『地蔵菩薩霊験記』  
      
     
     17:22   
     賀茂盛孝、地蔵の助けに依りて活へるを得る語  
     散逸した『地蔵菩薩霊験記』  
      
     
     17:23   
     地蔵の助けに依りて活へる人、六地蔵を造る語  
     散逸した『地蔵菩薩霊験記』  
      
     
     17:24   
     聊に地蔵菩薩を敬ひて活へるを得る人の語  
     散逸した『地蔵菩薩霊験記』  
      
     
     17:25   
     地蔵を造る仏師を養ひて活へるを得る人の語  
     散逸した『地蔵菩薩霊験記』  
      
     
     17:26   
     亀を買ひて放ちし男、地蔵の助けに依りて活へるを得る語  
     散逸した『地蔵菩薩霊験記』  
      
     
     17:27   
     越中立山の地獄に堕つる女、地蔵の助けを蒙る語  
     散逸した『地蔵菩薩霊験記』  
      
     
     17:28   
     京に住む女人、地蔵の助けに依りて活へるを得る語  
     散逸した『地蔵菩薩霊験記』  
      
     
     17:29   
     陸奥の国の女人、地蔵の助けに依りて活へるを得る語  
     散逸した『地蔵菩薩霊験記』  
      
     
     17:30   
     下野の国の僧、地蔵の助けに依りて死期を知る語  
     散逸した『地蔵菩薩霊験記』  
      
     
     17:31   
     説経の僧祥蓮、地蔵の助けに依りて苦を免かるる語  
     散逸した『地蔵菩薩霊験記』  
      
     
     17:32   
     上総守時重、法花を書写して地蔵の助けを蒙る語  
     散逸した『地蔵菩薩霊験記』  
      
     
     17:33   
     比叡の山の僧、虚空蔵の助けに依りて智を得る語  
     出典不明  
      
     
     17:34   
     弥勒菩薩、柴の上に化し給ふ語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     17:35   
     弥勒、盗人の為に壊られ叫び給ふ語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     17:36   
     文殊、行基に生まれ女人を見て悪み給ふ語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     17:37   
     行基菩薩、女人に悪しき子を教へ給ふ語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     17:38   
     律師清範の文殊の化身なることを知る語  
     出典不明  
      
     
     17:39   
     西の石蔵の仙久の普賢の化身なることを知る語  
     『法華験記 』  
      
     
     17:40   
     僧光空、普賢の助けに依りて命を存する語  
     『法華験記 』  
      
     
     17:41   
     僧貞遠、普賢の助けに依りて難を遁るる語  
     『法華験記 』  
      
     
     17:42   
     但馬の国の古寺に於て毘沙門、牛頭の鬼を伏して僧を助くる語  
     『法華験記 』  
      
     
     17:43   
     鞍馬寺に籠りて羅刹鬼の難を遁るる僧の語  
     散逸した『鞍馬寺縁起』  
      
     
     17:44   
     僧、毘沙門の助けに依りて金を産ましめて便を得る語  
     出典不明  
      
     
     17:45   
     吉祥天女の摂像を犯し奉る人の語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     17:46   
     王衆の女、吉祥天に仕りて富貴を得る語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     17:47   
     生江世経、吉祥天女に仕りて富貴を得る語  
     『古本説話集 』、『宇治拾遺物語 』に同話  
      
     
     17:48   
     妙見菩薩の助けに依りて盗まるる絹を得る語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     17:49   
     金就優婆塞、執金剛神に修行する語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     17:50   
     元興寺の中門の夜叉、霊験を施す語 (冒頭以外欠文)  
     出典不明  
     
    
  
 
  
   
 巻第十八 
   
  欠 
 
  
   
 巻第十九 本朝 付 仏法 
   
   
   
     
     番号  
     題名  
     出典等  
      
     
     19:01   
     頭の少将良峰宗貞出家する語  
     出典不明  
      
     
     19:02   
     参河守大江定基出家する語  
     『宇治拾遺物語 』に同話  
      
     
     19:03   
     内記慶滋の保胤出家する語  
     前半は『宇治拾遺物語 』と同話  
      
     
     19:04   
     摂津守源満仲出家する語  
     宝物集に同話  
      
     
     19:05   
     六宮の姫君の夫出家する語  
     『古本説話集 』に同話  
      
     
     19:06   
     鴨の雌、雄の死せる所に来たるを見て出家する人の語  
     出典不明  
      
     
     19:07   
     丹後守保昌朝臣の郎等、母の鹿と成りたるを射て出家する語  
     出典不明  
      
     
     19:08   
     西の京に鷹を仕ふ者、夢を見て出家する語  
     散逸した『宇治大納言物語 』か  
      
     
     19:09   
     小児に依りて硯を破る侍出家する語  
     出典不明  
      
     
     19:10   
     春宮の蔵人宗正出家する語  
     出典不明  
      
     
     19:11   
     信濃の国の王藤観音出家する語  
     『古本説話集 』、『宇治拾遺物語 』に同話  
      
     
     19:12   
     鎮西の武蔵寺に於て翁出家する語  
     『宇治拾遺物語 』に同話  
      
     
     19:13   
     越前守藤原孝忠の侍出家する語  
     『古本説話集 』、『宇治拾遺物語 』に同話  
      
     
     19:14   
     讃岐の国の多度の郡の五位、法を聞きて即ち出づる語  
     出典不明  
      
     
     19:15   
     公任大納言、出家して長谷に籠居する語 第十六 (本文欠)  
      
     
     19:17   
     村上天皇の御子大斉院の出づる語  
     『古本説話集 』に同話  
      
     
     19:18   
     三条の大皇大后の宮の出家したまふ語  
     前半は『宇治拾遺物語 』に同話  
      
     
     19:19   
     東大寺の僧、山に於て死にたる僧に値ふ語  
     出典不明  
      
     
     19:20   
     大安寺の別当の娘の許に蔵人の通ふ語  
     『宇治拾遺物語 』に同話  
      
     
     19:21   
     仏物の餅を以て酒を造り蛇を見る語  
     出典不明  
      
     
     19:22   
     寺の別当の許の麦縄、蛇と成る語  
     出典不明  
      
     
     19:23   
     般若寺の覚縁律師の弟子の僧、師の遺言を信ふ語  
     出典不明  
      
     
     19:24   
     師に代りて太山府君の祭りの都状に入る僧の語  
     出典不明  
      
     
     19:25   
     滝口藤原忠兼実の父得任を敬ふ語  
     出典不明  
      
     
     19:26   
     下野の公助、父敦行の為に打たれて逃げざる語  
     出典不明  
      
     
     19:27   
     河辺に住む僧、洪水に値ひて子を棄て母を助くる語  
     出典不明  
      
     
     19:28   
     僧蓮円、不軽の行を修して死にたる母の苦しびを救ふ語  
     出典不明  
      
     
     19:29   
     亀、山陰中納言に恩を報ずる語  
     出典不明  
      
     
     19:30   
     亀、佰済の弘済に恩を報ずる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     19:31   
     髑髏、高麗の僧道登に恩を報ずる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     19:32   
     陸奥の国の神、守平維叙に恩を報ずる語  
     出典不明  
      
     
     19:33   
     東三条の内の神、僧に恩を報ずる語  
     出典不明  
      
     
     19:34   
     比叡の山の天狗、助けたる僧に恩を報ずる語 第三十五  
     出典不明  
      
     
     19:36   
     薬師寺の舞人玉手公近、盗人に値ひて命を存する語  
     出典不明  
      
     
     19:37   
     比叡の山の大智房の檜皮葺の語  
     出典不明  
      
     
     19:38   
     比叡の山の大鍾、風の為に吹き辷ばさるる語  
     出典不明  
      
     
     19:39   
     美濃守の侍の五位、急難を遁れて命を存する語  
     出典不明  
      
     
     19:40   
     検非違使忠明、清水に於て敵に値ひて命を存する語  
     『古本説話集 』、『宇治拾遺物語 』に同話  
      
     
     19:41   
     清水に参る女子、前の谷に落ち入りて死なざる語  
     『古本説話集 』に同話  
      
     
     19:42   
     滝蔵の礼堂倒れて数の人死ぬる語  
     出典不明  
      
     
     19:43   
     貧しき女の棄つる子を取りて養ふ女の語  
     出典不明  
      
     
     19:44   
     達智門の棄子に狗、蜜に来て乳を飲ましむる語  
     出典不明  
     
    
  
 
  
   
 巻第二十 本朝 付 仏法 
   
   
   
     
     番号  
     題名  
     出典等  
      
     
     20:01   
     天竺の天狗、海の水の音を聞きて此の朝に渡る語  
     出典不明  
      
     
     20:02   
     震旦の天狗智羅永寿、此の朝に渡る語  
     『真言伝』に同話  
      
     
     20:03   
     天狗、仏と現じて木末に坐す語  
     『宇治拾遺物語 』に同話  
      
     
     20:04   
     天狗を祭る僧、内裏に参りて現に追はるる語  
     『日本紀略 』に相当記事  
      
     
     20:05   
     仁和寺の成典僧正、尼天狗に値ふ語  
     出典不明  
      
     
     20:06   
     仏眼寺の仁照阿闍梨の房に天狗の託きたる女来たる語  
     出典不明  
      
     
     20:07   
     染殿の后、天宮の為に嬈乱(ねうらん)せらるる語  
     『善家秘記』に同話  
      
     
     20:08   
     良源僧正、霊と成りて観音院に来たり余慶僧正を伏する語 第九  
     出典不明  
      
     
     20:10   
     陽成院の御代に滝口、金の使に行く語  
     『宇治拾遺物語 』に同話  
      
     
     20:11   
     竜王、天狗の為に取らるる語  
     出典不明  
      
     
     20:12   
     伊吹の山の三修禅師、天宮の迎へを得る語  
     『宇治拾遺物語 』に同話  
      
     
     20:13   
     愛宕護の山の聖人、野猪に謀らるる語  
     『宇治拾遺物語 』に同話  
      
     
     20:14   
     野干、人の形と変じて僧を請じて講師と為す語 第十五  
     『日本霊異記 』  
      
     
     20:16   
     豊前の国の膳広国、冥途に行きて帰り来たる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     20:17   
     讃岐の国の人、冥途に行きて還り来たる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     20:18   
     讃岐の国の女冥途に行きて、其の魂還りて他の身に付く語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     20:19   
     橘磐島、使に賂ひして冥途に至らざる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     20:20   
     延興寺の僧恵脨[ 5]  (ゑらい)、悪業に依りて牛の身を受くる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     20:21   
     武蔵の国の大伴赤麿、悪業に依りて牛の身を受くる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     20:22   
     紀伊の国名草の郡の人、悪業を造りて牛の身を受くる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     20:23   
     比叡の山の横川の僧、小さき蛇の身を受くる語  
     出典不明  
      
     
     20:24   
     奈良の馬庭の山寺の僧、邪見に依りて蛇の身を受くる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     20:25   
     古京の人、乞食を打ちて現報を感ずる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     20:26   
     白髪部猪麿、乞食の鉢を打ち破りて現報を感ずる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     20:27   
     長屋親王、沙弥を罰ちて現報を感ずる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     20:28   
     大和の国の人、菟を捕へて現報を感ずる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     20:29   
     河内の国の人、馬を殺して現報を得る語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     20:30   
     和泉の国の人、鳥の卵を焼き食ひて現報を得る語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     20:31   
     大和の国の人、母の為に不孝なるに依りて現報を得る語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     20:32   
     古京の女、不孝なるが為に現報を感ずる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     20:33   
     吉志火麿、母を殺さむとして現報を得る語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     20:34   
     出雲寺の別当浄覚、父の成りし鯰の肉を食ひて現報を得て忽ち死ぬる語  
     『宇治拾遺物語 』に同話  
      
     
     20:35   
     比叡の山の僧心懐、嫉妬に依りて現報を感ずる語  
     出典不明  
      
     
     20:36   
     河内守、慳貪に依りて現報を感ずる語  
     出典不明  
      
     
     20:37   
     財に耽りて、娘を鬼の為に噉(だん)ぜられ悔ゆる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     20:38   
     石川の沙弥、悪業を造りて現報を得る語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     20:39   
     清滝河の奥の聖人、慢を成して悔ゆる語  
     『宇治拾遺物語 』に同話  
      
     
     20:40   
     義紹院、知らぬ化人に施を返されて悔ゆる語  
     出典不明  
      
     
     20:41   
     高市の中納言、正直に依りて神を感ぜしむる語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     20:42   
     女人、心の風流に依りて感応を得て仙と成る語  
     『日本霊異記 』  
      
     
     20:43   
     勘文に依りて左右の大将慎むべきに、枇杷の大臣慎まざる語  
     『宇治拾遺物語 』に同話  
      
     
     20:44   
     下毛野敦行、我が門徒り死人を出だす語  
     『宇治拾遺物語 』に同話  
      
     
     20:45   
     小野篁、情けに依りて西三条の大臣を助くる語  
     出典不明  
      
     
     20:46   
     能登守、直しき心に依りて国を息め財を得る語  
     出典不明  
     
    
  
 
  
   
 巻第二十一 
   
  欠 
 
  
   
 巻第二十二 本朝 
   
   
  
   
 巻第二十三 本朝 
   
   
  
   
 巻第二十四 本朝 付 世俗 
   
   
  
   
 巻第二十五 本朝 付 世俗 
   
   
  
   
 巻第二十六 本朝 付 宿報 
   
   
   
     
     番号  
     題名  
     出典等  
      
     
     26:01   
     但馬の国 にして鷲、若子 を爴(つか)み取る語  
     『日本霊異記 』上巻9話  
      
     
     26:02   
     東の方に行く者、蕪を娶ぎて 子を生む語  
     出典不明  
      
     
     26:03   
     美濃の国 の因幡河 、水出でて 人を流す語  
     出典不明  
      
     
     26:04   
     藤原明衡 の朝臣、若き時女の許に行く語  
     『宇治拾遺物語 』2巻11話に同話  
      
     
     26:05   
     陸奥の国 の府 官大夫の介の子の語  
     出典不明  
      
     
     26:06   
     継母、悪霊託きたる人の家に継娘を将て行く語  
     本文欠  
      
     
     26:07   
     美作の国 の神、猟師の謀に依りて生贄 を止むる語  
     『宇治拾遺物語 』10巻6話に同話  
      
     
     26:08   
     飛弾の国 の猿神 、生贄 を止むる語  
     出典不明  
      
     
     26:09   
     加賀の国 の蛇 と蜈 と諍ふ島に行きたる人、蛇を助けて島に住む語  
     出典不明  
      
     
     26:10   
     土佐の国 の妹兄、知らぬ島に行きて住む語  
     『宇治拾遺物語 』4巻4話に同話。 沖の島 (高知県) § 歴史 を参照  
      
     
     26:11   
     参河の国 に、犬頭の糸を始むる語  
     出典不明。犬頭神社 を参照  
      
     
     26:12   
     能登の国 の鳳至 の孫、帯を得る語  
     出典不明  
      
     
     26:13   
     兵衛佐 上緌 の主、西の八条にして銀を見て得る語  
     『宇治拾遺物語 』13巻1話に同話  
      
     
     26:14   
     陸奥守 に付きたる人、金を見付けて富を得る語  
     出典不明  
      
     
     26:15   
     能登の国の鉄を堀る者、佐渡の国 に行きて金 を堀る語  
     『宇治拾遺物語 』4巻2話に同話  
      
     
     26:16   
     鎮西 の貞重の従者、淀 にして玉を買ひ得る語  
     『宇治拾遺物語 』14巻6話に同話  
      
     
     26:17   
     利仁の将軍 若き時、京より敦賀 に五位 を将て行く語  
     『宇治拾遺物語 』1巻18話に同話。芥川龍之介 『芋粥 』の原作。  
      
     
     26:18   
     観硯聖人 、在俗の時盗人に値ふ語  
     出典不明  
      
     
     26:19   
     東に下る者、人の家に宿りて産 に値ふ語  
     出典不明  
      
     
     26:20   
     東の小女、狗 と咋ひ合ひて互ひに死ぬる語  
     出典不明  
      
     
     26:21   
     修行者、人の家に行き女主を祓へして死ぬる語  
     出典不明  
      
     
     26:22   
     名僧、人の家に立ち寄りて殺さるる語  
     出典不明  
      
     
     26:23   
     鎮西 の人、双六 を打ち敵を殺さむとして、下女等に打ち殺さるる語  
     出典不明  
      
     
     26:24   
     山城の国 の人、兄を射るに、其の箭当らず命を存ふる語  
     出典不明  
     
    
  
 
  
   
 巻第二十七 本朝 付 霊鬼 
   
   
   
     
     番号  
     題名  
     出典等  
      
     
     27:01   
     三条 東の洞院 の鬼殿 の霊の語  
     出典不明  
      
     
     27:02   
     川原の院 の融の左大臣 の霊を、宇陀院 見給ふ語  
     『古本説話集 』、『宇治拾遺物語 』12巻15話に同話  
      
     
     27:03   
     桃園 の柱の穴より指し出づる児の手、人を招く語  
     出典不明  
      
     
     27:04   
     冷泉院 東の洞院 の僧都 殿の霊の語  
     出典不明  
      
     
     27:05   
     冷泉院 の水の精 、人の形と成りて捕へらるる語  
     出典不明  
      
     
     27:06   
     東三条 の銅の精、人の形と成りて堀り出ださるる語  
     出典不明  
      
     
     27:07   
     在原業平の中将 の女、鬼に噉(く)らはるる語  
     『伊勢物語 』6段  
      
     
     27:08   
     内裏 の松原にして、鬼、人の形と成りて女を噉(く)らふ語  
     『日本三代実録 』仁和 3年(887年 )8月17日  
      
     
     27:09   
     官の朝庁に参りたる弁 、鬼の為に噉(く)らはるる語  
     出典不明  
      
     
     27:10   
     仁寿殿 の台代の御灯油 取る物来る語  
     出典不明  
      
     
     27:11   
     或る所の膳部 、善雄伴の大納言 の霊を見る語  
     出典不明  
      
     
     27:12   
     朱雀院 にして、餌袋の菓子を取らるる語  
     出典不明  
      
     
     27:13   
     近江の国 の安義の橋の鬼、人を噉(く)らふ語  
     出典不明。『平家物語 』や謡曲『羅生門 』などの渡辺綱 の鬼退治の源話か。  
      
     
     27:14   
     東国より上る人、鬼に値ふ語  
     出典不明。末尾欠  
      
     
     27:15   
     産女 南山科 に行き、鬼に値ひて逃ぐる語  
     出典不明  
      
     
     27:16   
     正親の大夫 __、若き時鬼に値ふ語  
     出典不明  
      
     
     27:17   
     東人、川原の院 に宿りて妻を取らるる語  
     出典不明  
      
     
     27:18   
     鬼、板と現じ人の家に来て人を殺す語  
     出典不明。板鬼 を参照  
      
     
     27:19   
     鬼、油瓶の形と現じて人を殺す語  
     出典不明  
      
     
     27:20   
     近江の国 の生霊 、京に来て人を殺す語  
     出典不明  
      
     
        
     二十一話欠。かわりに二十九話が2つある。  
      
     
     27:22   
     美濃の国 の紀遠助、女の霊に値ひて遂に死ぬる語  
     出典不明  
      
     
     27:23   
     猟師の母、鬼と成りて子を噉(く)らはむとする語  
     出典不明  
      
     
     27:24   
     幡磨の国 にて、鬼人の家に来て射らるる語  
     出典不明  
      
     
     27:25   
     人の妻、死にて後旧の夫に会ふ語  
     出典不明。上田秋成 の『浅茅が宿』の原作かもしれない。  
      
     
     27:26   
     女、死にし夫の来たるを見る語  
     出典不明  
      
     
     27:27   
     河内の禅師 の牛、霊の為に借らるる語  
     『宇治拾遺物語 』に同話  
      
     
     27:28   
     白井の君、銀の提を井に入れて取らるる語  
     出典不明  
      
     
     27:29   
     京極殿 にして、古歌を詠むる音有る語  
     『俊頼髄脳 』  
      
     
     27:29   
     雅通の中将 の家に、同じ形 の乳母二人在る語  
     出典不明。ただし2人の女が子を奪いあう話は「ジャータカ 」にも『旧約聖書 』にもある。  
      
     
     27:30   
     幼児を護らむが為に、枕上に蒔きたる米に血付く語  
     出典不明  
      
     
     27:31   
     三善清行の宰相 、家渡り する語  
     出典不明  
      
     
     27:32   
     民部 の大夫 頼清の家の女の子の語  
     出典不明  
      
     
     27:33   
     西の京の人、応天門 の上に光る物を見る語  
     出典不明  
      
     
     27:34   
     姓名を呼ばれて、野猪を射顕はす語  
     出典不明  
      
     
     27:35   
     光有りて死人の傍に来たる野猪、殺さるる語  
     出典不明  
      
     
     27:36   
     幡磨の国印南野 にして、野猪を殺す語  
     出典不明  
      
     
     27:37   
     狐、大榲 の木に変じて射殺さるる語  
     出典不明  
      
     
     27:38   
     狐、女の形に変じて幡磨安高に値ふ語  
     出典不明  
      
     
     27:39   
     狐、人の妻の形と変じて家に来る語  
     出典不明  
      
     
     27:40   
     狐、人に託きて取られし玉を乞ひ返して恩を報ずる語  
     出典不明  
      
     
     27:41   
     高陽川 の狐、女に変じて馬の尻に乗る語  
     出典不明  
      
     
     27:42   
     左京の属邦利延、迷はし神に値ふ語  
     『宇治拾遺物語 』に同話  
      
     
     27:43   
     頼光 の郎等平季武 、産女 に値ふ語  
     出典不明  
      
     
     27:44   
     鈴鹿の山 を通る三人、知らぬ堂に入り宿る語  
     出典不明  
      
     
     27:45   
     近衛 の舎人 、常陸の国 の山中にして歌を詠ひて死ぬる語  
     出典不明  
     
    
  
 
  
   
 巻第二十八 本朝 付 世俗 
   
   
  
   
 巻第二十九 本朝 付 悪行 
   
   
   
     
     番号  
     題名  
     出典等  
      
     
     29:01   
     西の市 の蔵に入りたる盗人の語  
     出典不明  
      
     
     29:02   
     多衰丸調伏丸二人の盗人の語  
     出典不明  
      
     
     29:03   
     人に知られぬ女盗人の語  
     出典不明。洗脳 の話。  
      
     
     29:04   
     世に隠れたる人の聟と成りたる__語  
     出典不明  
      
     
     29:05   
     平貞盛 の朝臣、法師の家にして盗人を射取る語  
     出典不明  
      
     
     29:06   
     放免 共、強盗と為り人の家に入りて捕へらるる語  
     出典不明  
      
     
     29:07   
     藤 大夫 __の家に入りたる強盗捕へらるる語  
     出典不明  
      
     
     29:08   
     下野守 為元の家に入りたる強盗の語  
     『小右記 』万寿 元年(1024年 )12月8日に関連記事  
      
     
     29:09   
     阿弥陀 の聖、人を殺して其の家に宿り殺さるる語  
     出典不明  
      
     
     29:10   
     伯耆 の国府の蔵に入りたる盗人殺さるる語  
     出典不明  
      
     
     29:11   
     幼児、瓜を盗み父の不孝 を蒙ぶる語  
     出典不明  
      
     
     29:12   
     筑後 の前司源忠理の家に入りたる盗人の語  
     出典不明  
      
     
     29:13   
     民部の大夫 則助が家に来たる盗人、殺害の人を告ぐる語  
     出典不明  
      
     
     29:14   
     九条 堀河 に住む女、夫を殺して哭く語  
     出典不明  
      
     
     29:15   
     検非違使 、糸を盗みて見顕はさるる語  
     出典不明  
      
     
     29:16   
     或る所の女房 、盗みを以て業と為し見顕はさるる語  
     本文欠。出典不明  
      
     
     29:17   
     摂津の国 の小屋寺に来て鍾 を盗む語  
     『十訓抄 』に同話  
      
     
     29:18   
     羅城門 の上層に登りて死人を見たる盗人の語  
     出典不明。芥川龍之介 『羅生門 』の原作。  
      
     
     29:19   
     袴垂 、関山 にして虚死にして人を殺す語  
     出典不明  
      
     
     29:20   
     明法博士 善澄、強盗に殺さるる語  
     出典不明。『日本紀略 』寛弘7年(1010年 )6月某日に関連記事  
      
     
     29:21   
     紀伊の国 の晴澄、盗人に値ふ語  
     出典不明  
      
     
     29:22   
     鳥部 寺に詣でたる女、盗人に値ふ語  
     出典不明  
      
     
     29:23   
     妻を具して丹波の国 に行く男、大江山 にして縛らるる語  
     出典不明。芥川龍之介 『藪の中 』の原作。  
      
     
     29:24   
     近江の国 の主の女を美濃の国 に将て行きて売りたる男の語  
     出典不明  
      
     
     29:25   
     丹波守 平貞盛 、児干 を取る 語  
     出典不明  
      
     
     29:26   
     日向守 __、書生 を殺す語  
     出典不明  
      
     
     29:27   
     主殿の頭 源章家、罪を造る語  
     出典不明  
      
     
     29:28   
     清水 の南辺に住む乞食、女を以て人を謀り 入れて殺す語  
     出典不明  
      
     
     29:29   
     女、乞丐 に捕へられて子を棄てて逃ぐる語  
     出典不明  
      
     
     29:30   
     上総守 維時 の郎等、双六 を打ちて突き殺さるる語  
     出典不明  
      
     
     29:31   
     鎮西 の人、新羅 に渡りて 虎 に値ふ語  
     『宇治拾遺物語 』3巻7話に同話  
      
     
     29:32   
     陸奥の国 の狗山の狗 、大蛇を咋ひ殺す語  
     出典不明  
      
     
     29:33   
     肥後の国 の鷲、蛇を咋ひ殺す語  
     出典不明  
      
     
     29:34   
     民部の卿 忠文 の鷹 、本の主を知る語  
     『江談抄 』  
      
     
     29:35   
     鎮西 の猿、鷲を打ち殺して、恩を報ぜむが為に女に与ふる語  
     出典不明  
      
     
     29:36   
     鈴香の山 にして、蜂、盗人を螫し殺す語  
     出典不明  
      
     
     29:37   
     蜂、蜘蛛に怨を報ぜむ とする語  
     出典不明  
      
     
     29:38   
     母牛、狼 を突き殺す語  
     出典不明  
      
     
     29:39   
     蛇、女陰 を見て欲を発し、穴を出でて刀に当たりて死ぬる語  
     出典不明  
      
     
     29:40   
     蛇、僧の昼寝の𨳯(まら) を見て呑み 、婬 を受けて 死ぬる語  
     出典不明  
     
    
  
 
  
   
 巻第三十 本朝 付 雑事 
   
   
  
   
 巻第三十一 本朝 付 雑事 
   
   
  
   
 参考文献 
   
   
  
   
 脚注 
   
   
    
    ^   やたがらすナビ     
    ^   法華経    
    ^   正確には貝偏    
    ^   正確にはあしは債    
    ^   正確にはつくりは耒    
    ^   戸川点『平安時代の死刑』吉川弘文館、2015。pp.171-172    
    ^   今昔物語集 現代語訳     
    ^   武石訳:「本朝世俗篇(下)」p.620    
    ^   武石訳:「本朝世俗篇(下)」p.625    
    
    
  
   
 外部リンク