今鏡とは? わかりやすく解説

いまかがみ【今鏡】

読み方:いまかがみ

平安末期歴史物語10巻作者未詳嘉応2年(1170)あるいはそれ以降成立大鏡のあとをうけ、後一条天皇万寿2年1025)から高倉天皇嘉応2年までの歴史紀伝体に記す。四鏡の一。小鏡(こかがみ)。続世継(しょくよつぎ)。


今鏡

読み方:イマカガミimakagami

平安時代歴史物語四鏡2番目。寂超作。

別名 続世継(ぞくよつぎ)


今鏡(新世継)


今鏡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/04 01:34 UTC 版)

今鏡』(いまかがみ)は、歴史物語。10巻。『今鏡』は『続世継』(しょくよつぎ)とも『小鏡』(こかがみ)とも呼ばれる。『続世継』は、『大鏡』の続きであるという意味で、『小鏡』とは、現在の歴史という意味である。『つくも髪の物語』ともいう。


注釈

  1. ^ 『増鏡』の序章に『今鏡』の著者を「なにがしの大臣」と書いていることによる(忠親も通親も内大臣を務めた)。ただし、その大臣を特定出来る記述が『増鏡』にはない上、『今鏡』と『増鏡』の間に200年近い開きがあるため、あくまでも『増鏡』の著者による説ということになる。
  2. ^ 山口は「根合」の章の中に登場する「虫の音は この秋しもぞ 鳴きまさる 別れの遠く なる心地して」という和歌について、『金葉和歌集』が作者を藤原知信と誤って記していることを批判している記述の存在を指摘し、それを最初に指摘したのは知信の実の孫でもある為経が編纂した『後葉和歌集』であることから、「『今鏡』の作者と『後葉和歌集』の撰者は同一人物」と推測した。
  3. ^ この中であやめは紫式部が源倫子に仕えていたと述べており、海野泰男[6]・河北騰[7]共にこれは誤りであると述べているが、元々紫式部は倫子に仕えていた縁で倫子の娘である藤原彰子に出仕した(紫式部の父・藤原為時が越前守に任命される後に出仕したのであれば、それ以前の父の官職である「式部」を名乗るのは不自然である)と考えて『今鏡』の方が事実を述べていると考える研究者もいる[8]

出典

  1. ^ 岡一男「六条院宣旨私考」『文学・語学』昭和32年(1957年)6月号
  2. ^ 海野泰男『今鏡全釈』上巻、P24-28.
  3. ^ 海野泰男『今鏡全釈』上巻、P364-365.
  4. ^ 山口康助「今鏡作者攷」『国語と国文学』昭和27年(1952年)6月号
  5. ^ 海野泰男『今鏡全釈』上巻、P28-34.
  6. ^ 海野泰男『今鏡全釈』上巻、P14.
  7. ^ 河北騰『今鏡全注釈』、P14.
  8. ^ 徳満澄雄「紫式部は鷹司殿倫子の女房であったか」(『語文研究』第62号、1986年)pp. 1-12


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