金葉和歌集とは? わかりやすく解説

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きんようわかしゅう〔キンエフワカシフ〕【金葉和歌集】

読み方:きんようわかしゅう

平安後期勅撰和歌集八代集第五10巻白河法皇の命で、源俊頼(みなもとのとしより)が撰。二度の改撰ののち、大治2年(1127)成立源俊頼源経信藤原顕季227人の歌約650首を収める金葉集


金葉和歌集

読み方:キンヨウワカシュウ(kinyouwakashuu)

平安時代勅撰和歌集


金葉和歌集(二奏本)

主名称: 金葉和歌集(二奏本)
指定番号 2521
枝番 00
指定年月日 2002.06.26(平成14.06.26)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書
員数 2帖
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文: 『金葉和歌集』は、源俊頼一〇五-一一二九)が白河院一〇五三一一二九)の勅命をうけて撰上した第五番目の勅撰和歌集である。勅撰集として初め一〇仕立の部立をとっている。俊頼は天治元年一一二四)に院宣奉じ同年末から大治元・二年(一一二六・七)の間に、初度本、二奏本(二度本とも呼ばれる)、三奏本伝本が示すように、三度編纂なされた
 初度本古今集後撰集拾遺集三代集作者当代歌人たちを均等に配した平均的なもので、従来編集踏襲するものであった。二奏本は、構成主体当代歌人たちで占め破格なものであった。これも白河院納得するものではなかった。次いで三奏本編集された。三奏本は、初度本入集歌の再録中心に拾遺集時代から当代までの歌人でもって編集する三種相違は、巻頭歌人からも明確で、初度本紀貫之としのうちに春たつことを春日野の」から始まる。二奏本は藤原顕季三奏本源重之「よしの山みねのしらゆきいつきえて」の歌から始まる。
 本書は、巻頭修理大夫藤原顕季の「うちなびき春はきにけり山河の」の和歌掲げる二奏本である。体裁は、綴葉装で上帖に巻第一春から巻第四冬まで、下帖に巻第五賀から巻第十雑下及び連歌収め巻末撰者俊頼の述懐一首付す料紙厚手雲母引楮紙打紙用いる。本文は、四方空界施した中に、半八行、一首行書詞書ほぼ二字下げに記す。筆跡鎌倉時代清書用い流麗な筆致で、能書家書写になる。奥書がなく書写者つまびらかにしないが、書写年代本文書風および料紙よりみて、鎌倉時代中期ころと認められる
 『金葉和歌集』の古写本としては、初度本静嘉堂文庫第五までの残闕本が伝存するに過ぎない。既指定で、國學院大学所蔵の二奏本と平瀬三奏本がある。國学院大學本は上下に注を記載する注釈本的なもので、平瀬三奏本鎌倉時代後期書写になる。
 本書伝来は、大正五年五月仙台伊達家御蔵入札』に載せられ伊達家伝来のものと知られるが、それ以降杳としてその所在不明であった
 学界未見の新出本であり、『金葉和歌集』の現存諸本中の古写本として、勅撰集研究価値が高い。

金葉和歌集(三奏本)

主名称: 金葉和歌集(三奏本
指定番号 647
枝番 00
指定年月日 1941.07.03(昭和16.07.03)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書
員数 1帖
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文: 鎌倉時代作品

金葉和歌集(二奏本)

主名称: 金葉和歌集(二奏本)
指定番号 2388
枝番 00
指定年月日 1982.06.05(昭和57.06.05)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書
員数 2帖
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文:  『金葉集』(十巻)は、源俊頼白河天皇勅命をうけて撰上した勅撰和歌集で、勅撰に至るまで、初度本、二奏本、三奏本三度編纂された。この国学院本は、その二奏本の鎌倉時代古写本で、厚手斐紙雲母をひいた料紙綴葉装冊子本。上帖には巻第一から巻第五まで、下帖には巻第六から巻第十収めて本文は完存している。本文中には勘物注記等が著しくその内容は『金葉集研究上に注目される本文書風から鎌倉時代中期書写認められ、『金葉集』の現存最古写本として国文学史上価値が高い。
重要文化財のほかの用語一覧
書跡・典籍:  金泥絵料紙墨書孝明天皇宸翰御製  金葉和歌集  金葉和歌集  金葉和歌集  金銀箔散料紙墨書法華経  鑑真和上三異事  長福寺縁起

金葉和歌集

読み方:キンヨウワカシュウ(kinyouwakashuu)

分野 和歌集

年代 平安後期

作者 源俊頼


金葉和歌集

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/14 13:57 UTC 版)

金葉和歌集』(きんようわかしゅう)は、平安時代後期に編纂された勅撰和歌集。全10巻。『後拾遺和歌集』の後、『詞花和歌集』の前に位置し、第5番目の勅撰集に当たる。略称『金葉集』(きんようしゅう)。撰者は源俊頼




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