古来風体抄とは? わかりやすく解説

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こらいふうていしょう〔コライフウテイセウ〕【古来風体抄】

読み方:こらいふうていしょう

鎌倉初期歌論書2巻藤原俊成著。式子(しきし)内親王依頼により、建久8年(1197)に撰進。再撰本は建仁元年(1201)成立万葉集から千載集までの秀歌引用し、その歌風変遷示して短評加えたもの。こらいふうたいしょう。


古来風体抄

読み方:コライフウテイショウ(koraifuuteishou)

鎌倉時代歌論書藤原俊成著。


古来風体抄

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/27 00:22 UTC 版)

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古来風体抄』(こらいふうていしょう)は、鎌倉時代初期に成立した歌学書。初撰本(1197年成立)と再撰本(1201年成立)がある[1]

概要

初撰本は後白河院の皇女である式子内親王1149年1201年)が、公卿歌人藤原俊成1114年1204年)に依頼して執筆されたものとされる。再撰本も式子内親王の依頼によるものと見られている。なお、初撰本と再撰本との間には初撰本を改稿したと見られる撰本が残されている。

万葉集』から191首、『千載和歌集』までの勅撰和歌集から395首(再撰本では398種)を抄出しており、和歌の歴史を述べるとともに、和歌を詠むことは題材の対象の本性を明らかにするということであるとしている。『万葉集』に忠実な原文・題詞・左註を持ち、『万葉集』の校勘資料としての価値を持つ[2]

脚注

  1. ^ 日比野浩信「古来風体抄の古筆切 : 中世期の享受本文として」『愛知淑徳大学国語国文』第42巻、愛知淑徳大学国文学会、2019年3月、 23-53頁。
  2. ^ 渋谷虎雄「古来風体抄の万葉歌について」『学大国文』第10巻、大阪学芸大学国語国文学研究室、1966年12月、 1-13頁。

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