喜撰とは? わかりやすく解説

喜撰

読み方:キセンkisen

初演 天保2.3(江戸・中村座)

音曲 長唄


喜撰

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/17 20:37 UTC 版)

喜撰(きせん、生没年不詳、伝不詳)は、平安時代初期の真言宗歌人六歌仙の1人。


  1. ^ 本朝高僧伝」巻七十四(城州宇治山喜撰傳


「喜撰」の続きの解説一覧

喜撰

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 00:54 UTC 版)

六歌仙容彩」の記事における「喜撰」の解説

ここから大道具御殿から屋外になる。喜撰法師坊主の白い着付け腰衣の姿、酒入り瓢箪括りつけたをかたげ、花道より出てくる。本舞台に来ると、赤い前掛けをつけた茶汲み女持って喜撰に勧めここから喜撰と茶汲み女とのクドキや喜撰のチョボクレがあり、やがて茶汲み女その場を去る。そこに端折傘持った喜撰の弟子である所化(若い僧)たちが喜撰を迎えに来る。そこで興に乗って喜撰たちの住吉踊り、それにまぎれて喜撰はまたもどこかへいってしまう。弟子たちは喜撰を追いかける。 この「喜撰」は長唄清元掛合いで踊られる。現行では舞台面桜の花咲く祇園景色となっているが、古くそれまで大道具段幕隠し、そこに清元連中長唄囃子連中が並ぶだけというごく簡単なのだったようである。曲の最初清元語り出しで「わが庵は、芝居辰巳常磐町、しかも浮世離れ里」とあるのは、『古今和歌集』にある「わがいほは みやこのたつみ しかぞすむ よをうぢやまと ひとはいふなり」という喜撰の歌と、二代目芝翫江戸で住い深川常盤町現在の江東区常盤)に在ったことを当て込む茶汲み女とは茶屋勤め給仕をする女のことで、通しでは小町とこの茶汲み女をひとりの役者が二役で演じる。初演時の番付を見ると役名が「や女」(茶屋女)とあるが、のちにこの茶汲み女は「祇園お梶」という役名になっている。 「喜撰」は先の文屋」と同様、曲の歌詞振付け江戸時代当時風俗事物ふんだんに取り入れられている。茶汲み出て喜撰とのクドキから、喜撰が錫杖見立ててチョボクレ節、さらに所化たちとの住吉踊りなど、見どころは多い。また本来は願人坊主大道芸だったチョボクレ住吉踊りを、同じ坊主ということ六歌仙喜撰法師やらせるという洒落のめした趣向となっている。七代目三津五郎はこの喜撰について「大悟した、洒脱な坊さんの心で踊るもの」であり、「足でも、身体でも、すべて立役女形のあいだで踊るもので、それでないと、どうしても坊さんにはなりません」と述べている。 このあと本来は所化たちのせりふで間をつなぎ、所化たちが引っ込むと大道具変って黒主」になるが、現行では喜撰が舞台中央合掌して立ち、その左右に所化たちが手を合わせて並んだところで幕を引き場面転換することがある

※この「喜撰」の解説は、「六歌仙容彩」の解説の一部です。
「喜撰」を含む「六歌仙容彩」の記事については、「六歌仙容彩」の概要を参照ください。

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