文屋とは? わかりやすく解説

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ふみ‐や【文屋】

読み方:ふみや

学問をする所。学問所。〈名義抄

書物を売る店。書店本屋

「厚面皮(あつかましく)一部の本となしてもて、—の肩を重らすものから」〈滑・七偏人・五〉

文屋司(ふみやのつかさ)」の略。


ぶんや【文屋】


文屋康秀

(文屋 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/06 15:56 UTC 版)

 
文屋 康秀
文屋康秀(百人一首より)
時代 平安時代前期
生誕 不明
死没 仁和元年(885年)?
別名 文琳
官位 正六位上縫殿助
主君 陽成天皇
氏族 文室氏
朝康
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文屋 康秀(ふんや の やすひで)は、平安時代前期の官人歌人文琳とも。官位正六位上・縫殿助。六歌仙および中古三十六歌仙の一人。

経歴

官人としては、陽成朝にて元慶元年(877年山城大掾、元慶3年(880年縫殿助に任官したことが伝わる程度で卑官に終始した。

古今和歌集』仮名序では、「詞はたくみにて、そのさま身におはず、いはば商人のよき衣着たらんがごとし」と評される。勅撰和歌集には『古今和歌集』4首と『後撰和歌集』1首が入集するが[1]、『古今集』の2首は子の朝康の作ともいわれる。

小野小町と親密だったといい、三河掾として同国に赴任する際に小野小町を誘ったという。それに対し小町は「わびぬれば 身をうき草の 根を絶えて 誘ふ水あらば いなむとぞ思ふ」(=こんなに落ちぶれて、我が身がいやになったのですから、根なし草のように、誘いの水さえあれば、どこにでも流れてお供しようと思います)と歌を詠んで返事をしたという。のちに『古今著聞集』や『十訓抄』といった説話集に、この歌をもとにした話が載せられるようになった。

代表作

  • 吹くからに秋の草木のしをるれば むべ山風を嵐といふらむ(小倉百人一首・22番)
  • 春の日の光にあたる我なれど 頭の雪となるぞわびしき

官歴

『古今和歌集目録』による。

脚注

  1. ^ 『勅撰作者部類』

関連項目


文屋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 00:54 UTC 版)

六歌仙容彩」の記事における「文屋」の解説

烏帽子狩衣姿文屋康秀官女たちに追いかけられつつ下手か出てくる。ここから曲も竹本から清元節代わる。康秀は官女たちに絡まれ着ていた烏帽子狩衣脱がされる。結局康秀は目当て小町に会うことはできずに、最後その場逃げ出す。 「文屋」の振付け清元詞章平安時代の人物ありながら江戸時代風俗事物取り入れてくだけたものとなっており、さらにこの場に出る官女加役、すなわち立役役者たち勤め、それが康秀を捕らえようとして転んだり康秀に抱きついたりする。しかし七代目三津五郎は「文屋は安公家のつもりで とはいうものの、先づ気品が具わらなければならない」とし、「官女相手踊りも軽いうちに品よく踊るもの」と説いている。康秀と官女たちとの問答そのあとの「富士浅間の煙はおろか…」のあたりも見どころである。そして康秀がとど官女たちを蹴飛ばして上手へ引っ込むと、次の業平替わるつなぎとして官女たちのせりふがあり、そのあとふたたび康秀を追いかけようと官女たちも引っ込む。 なお「文屋」には烏帽子を脱ぐ型と脱がない型の二通りがある。これは九代目市川團十郎がこの「文屋」を踊ったとき、烏帽子脱がないように変えたのが伝わったのである。それは清元浄瑠璃で「突きつけられて恥ずかしい」というところで、本来は康秀が官女烏帽子脱がされたのを取り返し烏帽子で顔を隠して恥ずかしいという振りがあり、それが烏帽子かぶったままの型では扇で顔を隠して恥ずかしいという振り見せる。しかし「突きつけられて恥ずかしい」のあとで法印山伏)を意味する浄瑠璃文句振付けになっているのは、烏帽子のない康秀の姿が江戸時代当時法印の姿だったからで、烏帽子をとらずに法印振りになることを八代目坂東三津五郎は、「別の踊り拵えればいいのに、そうではないか文句と合わなくなっている」(『歌舞伎をつくる』)と述べており、これは親である七代目三津五郎も同じ意見だったという。

※この「文屋」の解説は、「六歌仙容彩」の解説の一部です。
「文屋」を含む「六歌仙容彩」の記事については、「六歌仙容彩」の概要を参照ください。

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