伊勢_(歌人)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 伊勢_(歌人)の意味・解説 

伊勢 (歌人)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/04 09:23 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
伊勢(狩野探幽『三十六歌仙額』)
伊勢(百人一首より)

伊勢 (いせ、872年貞観14年)頃 - 938年天慶元年)頃)は平安時代日本の女性歌人三十六歌仙女房三十六歌仙の一人。藤原北家真夏流、伊勢守藤原継蔭の娘[1]。伊勢の御(いせのご)、伊勢の御息所とも呼ばれた。

生涯

はじめ宇多天皇中宮温子に女房として仕え、藤原仲平時平兄弟や平貞文と交際の後、宇多天皇の寵愛を受けその皇子を生んだが早世した。その後は宇多天皇の皇子敦慶親王と結婚して中務を生む。宇多天皇の没後、摂津国嶋上郡古曽部の地に庵を結んで隠棲した[2]

情熱的な恋歌で知られ、『古今和歌集』(22首)以下の勅撰和歌集に176首が入集し、『古今和歌集』・『後撰和歌集』(65首)・『拾遺和歌集』(25首)では女流歌人として最も多く採録されている[3]。また、小倉百人一首にもが採られている。家集に『伊勢集』がある。

  • 小倉百人一首
    • 19番 難波潟 みじかき芦の ふしのまも あはでこの世を 過ぐしてよとや
  • 今昔秀歌百撰
    • 24番 あひにあひて 物思ふころの わが袖に やどる月さへ ぬるる顔なる ,選者:大口道雄(朝日新聞社友)

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 上田正昭ほか監修、三省堂編修所編 『コンサイス日本人名事典 第5版』 三省堂、2009年、109頁。 
  2. ^ 入江唯信 1981, p. 23.
  3. ^ 『勅撰作者部類』

参考文献

  • 桶谷秀昭 『今昔秀歌百撰』(コンジヤクシウカヒヤクセン)不出售(フシユツシウ)特定非営利活動法人文字文化協會 2012年 ISBN 978-49905312-25
  • 入江唯信 『わがふるさと古曽部』月光山文庫,1981

関連項目

外部リンク



「伊勢 (歌人)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「伊勢_(歌人)」の関連用語

1
中務 デジタル大辞泉
58% |||||


3
井上文雄 デジタル大辞泉
58% |||||

4
伊勢 デジタル大辞泉
54% |||||




8
佐佐木弘綱 デジタル大辞泉
52% |||||



伊勢_(歌人)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



伊勢_(歌人)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの伊勢 (歌人) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS