釈宗演
釈宗演
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釈 宗演(しゃく そうえん、安政6年12月18日(1860年1月10日) - 大正8年(1919年)11月1日)は、明治・大正期の臨済宗の僧。若狭国(現・福井県)大飯郡高浜村(現在の高浜町)の生まれ。出家前は一瀬常次郎。号は洪嶽、楞伽窟、不可往。
- ^ 植村宗光(うえむら そうこう、1875-1905)。俗名植村貞造。新潟県古志郡(のちの栃尾市)出身。長岡学校、第一高等学校、東京帝国大学文科哲学科卒。一高在学中の1894年2月頃下谷の廣德寺で勝峰大徹の臨済録提唱に接し、その後、数学教授北条時敬の紹介で、横浜永田村寶林寺に圓通和尚を訪ね、1901年1月鎌倉の宗演の下で得度し、1903年8月円覚寺三等教師に命ぜられるなど修行中であったが、同年末腸チフス罹患後静養中に日露戦争勃発。大学卒業後、1899年12月には近衛歩兵第三聯隊第八中隊へ入隊、1902年3月には陸軍歩兵少尉に任ぜられており、1904年11月に越後村松歩兵第三十聯隊へ召集され、さらに1905年2月中尉となって満州軍総司令部附きとなり、奉天会戦後の満州義軍に参加。軍副総統兼機動隊統領となるが、1905年8月30日、満州通化附近の熱水河子における激戦の中で重傷を負い露軍の捕虜となる。軍営中十日余りの間絶食し、死去。宗演は悲報を1906年1月サンフランシスコで聞くこととなった。同年3月叙勲六等授單光旭日章。遺稿集として、『禪劍遺稿』 釈敬俊編発行、1908年がある。
- ^ 『私は宗演の自伝「衣のほころび」を思い出した。 この出家というて、実は何の目的なぞあった訳じゃない。・・途中略・・兄が両親に迫って私を越渓老漢の弟子にしてもらうことにした。老漢は快く受けられて豪傑ものになる積りなら許すと言われた。私は何の深い考えもなかったけれども、高僧になれば天子様でも法の御弟子にすることが出来るということを平常兄から聞いていたので、それで出家の決心が出来た。いわば児童の好奇心じゃ。・・途中略・・皆の人が、「早く修行して大寺を持て」というた。唯兄は、「高僧になれ」といった。両親の贐言は、「達者で暮らせ」の片言であった。』 以上引用『釈宗演と明治』中島美千代著 ぷねうま舎、2018年5月 pp.12-13
- ^ 官報1906年5月29日、『真修養と新活動』 加藤玄智著 廣文堂書店、1915年 pp.452-461、『宗演禪師と其周圍』 長尾宗軾著 雄山閣、1923年 pp.135-138、『楞伽窟年次傳』 釋敬俊編纂 大中寺、1942年 p.72・p.80、『花田仲之助先生の生涯』 花田仲之助先生伝記刊行会、1958年 pp.80-86、『禪劍遺稿』 釈敬俊編発行、1908年所収の「履歴」、「予は如何にして禪に入りしか」
- ^ a b 『世界の偉人力の修養』樋口紋太著 岡本増進堂、1919年 pp.184-188(国立国会図書館デジタルコレクション)。2019年10月16日閲覧。
- ^ a b 『宗演禪師の面目』「師が經歴の一斑」長尾宗軾著 隆文館、1920年
- ^ 『西南之佛敎』、博文堂、1889年 p.41
- ^ Tait's at the Beach: The House of MysteryWoody LaBounty, Outsidelands.org, August 2003
- ^ "The Westminster Handbook to Women in American Religious History"Susan Hill Lindley, Eleanor J. Stebner, Westminster John Knox Press, 2008/01/01,p189 Russell, Ida Evelyn ("Mrs. Alexander Russell" 1862-1917))
- ^ 宗演 1907.
- ^ 『事典有名人の死亡診断 近代編』付録「近代有名人の死因一覧」服部敏良、吉川弘文館、2010年 p.14
- ^ 『楞伽窟年次傳』巻頭「楞伽窟年譜」釋敬俊編纂 大中寺、1942年 pp.1-8
- ^ 『明治の禅匠』「宗演禅師の生涯」井上禅定、禅文化研究所編・発行、2009年 pp.297-319
- ^ 『明治の禅匠』「楞伽窟老師の思い出」朝比奈宗源、禅文化研究所編・発行、2009年 pp.273-296
- ^ 『禅文化 250号』「釈宗演老師を思う」横田南嶺、禅文化研究所編・発行、2018年 pp.10-23
- ^ 『明治の禅匠』「宗演禅師の生涯」井上禅定、禅文化研究所編・発行、2009年 p.301
- 1 釈宗演とは
- 2 釈宗演の概要
- 3 参禅した主な居士の弟子
- 4 脚注
固有名詞の分類
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