寂然とは? わかりやすく解説

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じゃく‐ぜん【寂然】

読み方:じゃくぜん

ト・タル[文]形動タリじゃくねん(寂然)


じゃく‐ねん【寂然】

読み方:じゃくねん

ト・タル[文]形動タリ

ひっそりとして静かなさま。寂しいさま。せきぜん

「院は—として人もないようであった」〈露伴連環記

煩悩(ぼんのう)を去って、心が静かであるさま。

「—と黙考の体(てい)なりし時も」〈宙外・ありのすさび


せき‐ぜん【寂然】

読み方:せきぜん

ト・タル[文]形動タリ静かでもの寂しいさま。じゃくねん

天地は—として静である」〈菊池寛忠直卿行状記


寂然

読み方:ジャクネン(jakunen), セキゼン(sekizen)

ひっそりとしてさびしいさま


寂然

読み方じゃくぜん

平安末期歌人丹後守藤原為忠の子寂念為業)の弟、為経の兄。名は頼業、唯心房と称する壱岐守となり、久寿2年出家西行親しく、しばしば和歌贈答した。歌集に『寂然法師集』『唯心房集』がある。寂然の和歌は『千載集』以下の勅撰集四十選入されている。生歿年未詳

寂然

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/30 18:17 UTC 版)

 
寂然 / 藤原頼業
時代 平安時代後期
生誕 元永元年(1118年)頃[1]
死没 不明
改名 頼業→寂超
別名 号:唯心房
官位 従五位下壱岐守
主君 近衛天皇
氏族 藤原北家長良
父母 父:藤原為忠
兄弟 為盛、為業寂超寂然、兼豪、忠宴、昌忠、藤原光房室、藤原俊成室、
平忠盛室?
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寂然(じゃくせん/じゃくねん)は、平安時代後期の貴族歌人。俗名は藤原 頼業(ふじわら の よりなり)。藤原北家長良流、丹後守藤原為忠の四男。官位従五位下壱岐守。(諸説あり不詳)

経歴

元永年間(1118年 - 1119年)の生まれとされる。崇徳朝にて東宮・躰仁親王(のち近衛天皇)の蔵人左近衛将監を務める。康治元年(1141年従五位下叙爵し、翌康治2年(1142年)に壱岐守に任ぜられる。

遅くても久寿年間(1154年-1156年)に出家大原に隠棲した。法名を寂然と称し、同じく出家した兄弟の寂念寂超と共に大原三寂・常盤三寂と呼ばれた。西行西住とは親友の間柄であったと言われている。また、各地を旅行して讃岐国に流された崇徳院を訪問した事もある。寿永年間には健在であったとみられるが晩年は不詳。(諸説あり不詳)

人物

和歌に優れ私撰集に『唯心房集』『寂然法師集』『法門百首』があり、『千載和歌集』以下の勅撰和歌集に47首が入首。強い隠逸志向と信仰に裏付けられた閑寂な境地を切り開いた。また、今様にも深く通じていた。(諸説あり不詳)

官歴

出典

  • 井上宗雄「常磐三寂年譜考」『国文学研究 21』早稲田大学国文学会、1960年

脚注

  1. ^ 井上宗雄「常磐三寂年譜考」『平安後期歌人伝の研究』笠間書院、1978年
  2. ^ 『関戸家本唯心坊集巻首』
  3. ^ a b 『本朝世紀』



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