弥世継とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 学問 > 歴史 > 歴史物語 > 弥世継の意味・解説 

いやよつぎ【弥世継】

読み方:いやよつぎ

平安末期歴史物語2巻藤原隆信著。成立年未詳今鏡増鏡中間の時代扱ったものとされるが、現存していない。


弥世継

読み方:イヤヨツギ(iyayotsugi)

分野 歴史物語

年代 鎌倉前期

作者 藤原隆信


弥世継

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/17 23:53 UTC 版)

弥世継』(いやよつぎ)は、日本の高倉天皇安徳天皇の2代の天皇の治世を扱った歴史物語歴史書)であり、鎌倉時代初期に藤原隆信が書いたとされる。現存していない。

現在、「四鏡」と呼ばれている『水鏡』・『大鏡』・『今鏡』・『増鏡』(扱った時代順に配列)の中で、『今鏡』と『増鏡』の間に空白の年代があり、それが高倉・安徳両天皇の時代に合致する。この両天皇の時代を扱った「鏡物」と言われる歴史物語に該当したのが『弥世継』である(世継とは『大鏡』の異名であり、また『今鏡』も『続世継』という異名を持っている)。また、『今鏡』の著者と考えられている寂超は隆信の実父にあたる。

南北朝時代前期(14世紀中頃)に書かれたことがほぼ確実とされている『増鏡』の冒頭にも『増鏡』が『弥世継』の続きであることが明言されており、この時代には『弥世継』が存在していたことになる。また、江戸時代前期の国学者多田義俊が「十語五草」と呼んだ婦人の教養書一覧の中に「四鏡」や『枕草子』・『徒然草』とともに『弥世継』も挙げられていたことから、多田義俊が『弥世継』を読んでいた可能性もある。

だが、扱っていた時代が短く、かつ『平家物語』などの同時期を扱った物語などが多く存在したことやその後の戦乱の影響もあったためか、今日では現存しておらず「幻の歴史物語」となってしまった。

関連項目





弥世継と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「弥世継」の関連用語

1
十語五草 デジタル大辞泉
58% |||||

2
38% |||||

3
30% |||||




7
10% |||||

8
8% |||||

9
8% |||||

10
8% |||||

弥世継のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



弥世継のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの弥世継 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS