多武峰とは? わかりやすく解説

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とう‐の‐みね〔たふ‐〕【多武峰】

読み方:とうのみね

奈良県桜井市南部にある山。山頂御破裂山といい標高619メートル藤原鎌足中大兄(なかのおおえ)皇子蘇我氏討伐はかったとされる山腹鎌足を祭る談山(だんざん)神社がある。


とうのみね 【多武峰】

奈良県桜井市南西にある山。談山・談峰とも。藤原鎌足中大兄皇子と共に蘇我氏討伐談合した所で、のち鎌足の子定慧が父の遺骸山上移し妙楽寺(のち叡山無動寺別院)を建てた明治維新談山神社となり今に至る。「関西日光」とも。(藤原高光妻子捨て多武峰に草庵結んだのを語る『多武峰少将物語』は平安後期の作)→ 談山神社

多武峰

読み方:トウノミネ(tounomine)

所在 奈良県桜井市

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

多武峰

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/18 01:36 UTC 版)

多武峰(とうのみね)は奈良県桜井市南部にある山、および、その一帯にあった寺院のこと。

飛鳥時代道教を信奉していた斉明天皇が、『日本書紀』に、「多武峰の山頂付近に石塁や高殿を築いて両槻宮(ふたつきのみや)とした」とある[1]。『日本三代実録』に、858年(天安2年)「多武峰墓を藤原鎌足の墓とし、十陵四墓の例に入れる」と記されている。平安時代中頃の成立と見られる『多武峯略記』に、「最初は摂津国安威(現在の大阪府茨木市大織冠神社、阿武山古墳か)に葬られたが、後に大和国の多武峯に改葬された」との説が見える。

明治初年の神仏分離により、談山神社となった。詳細は、談山神社を参照。多武峰街道は談山神社から等弥神社を経て山の辺の道に接続する。

社寺

交通

県道155線。左側に歩行者への注意を促す標識がある

自動車の場合、従来は桜井方面より奈良県道37号桜井吉野線を上るしかなかったが、すれ違い困難な一車線区間が多く、紅葉シーズンの渋滞は激しい。2009年に全線二車線の奈良県道155号多武峯見瀬線が開通し、飛鳥方面からのアクセスが飛躍的に向上したが、石舞台からのハイキングコースと数カ所で交差しており、走行に注意が必要である。いずれにせよ、多武峰の駐車場キャパシティに限界があるので、ハイシーズンは公共交通機関(桜井駅よりバス)ないし徒歩(上記ハイキングコースの場合、石舞台から1.5〜2時間程度)の利用が推奨される。

ギャラリー

多武峰街道

表記

  • この付近にあるバス停の名称は「峰」の異体字「峯」を用いた「多武」になっている。

脚注

  1. ^ 日本書紀』では両槻宮を「観」と表現し、道教寺院を「道観」ということから道教施設説もあるが、「観」には単に「高殿」の意味もあるため、遠山美都男は疑問が残るとし、別名の「天宮」に関しても、道教仙人の住まう宮殿の意味だが、仏教帝釈天が住む「忉利天宮」の略称の可能性も出す。遠山美都男『天皇と日本の起源「飛鳥の大王」の謎を解く』(講談社現代新書、2003年)p.186.

関連項目


多武峰

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/06 09:32 UTC 版)

吉野」の記事における「多武峰」の解説

多武峯寺現在の談山神社)は、寺伝によると藤原鎌足死後の天武天皇7年678年)、長男で僧の定恵が唐からの帰国後に、父の墓を摂津安威の地から大和の地に移し十三重塔造立したのが発祥伝えられる以後講堂現在の拝殿)、祠堂現在の本殿)が建立され聖霊院と号したその後藤原氏繁栄と共に発展遂げたが、平安時代天台僧の増賀迎えたことから、同じ大和国藤原氏縁の寺院ありながら宗派の違う興福寺とは争い絶えなかった。(詳しく談山神社参照)。吉野郡とは、龍門岳(または音羽三山)から西へ伸びる稜線を北に越えた位置にあり、細峠(現在の奈良県道37号線、鹿路トンネル付近)または竜在峠を通じて結ばれていた。 多武峯寺上記理由興福寺争っていたが、金峯山寺との間でも争いがあり、1208年承元2年)に金峯山衆徒多武峰寺襲い堂舎僧坊焼き払い鎌足御影像まで焼失したという(『猪隈関白日記』)。

※この「多武峰」の解説は、「吉野」の解説の一部です。
「多武峰」を含む「吉野」の記事については、「吉野」の概要を参照ください。

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