スダッタとは? わかりやすく解説

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スダッタ

名前 Sudatta

スダッタ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/23 02:25 UTC 版)

アナータピンディカ
祇園精舎を金貨で埋めつくすスダッタ
肩書き 僧侶の支援者
別名 スダッタ
個人情報
宗教 仏教
国籍 コーサラ国
配偶者 Puññalakkhanā
子供 Kāla, Mahā-Subhaddā, Cūla-Subhaddā and Sumanā
釈迦
別名 スダッタ
専門職 商人、銀行家
地位
釈迦
専門職 商人、銀行家
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スダッタ(Sudatta シュダッタ、音写:須達多須達など、訳:善施など)は、コーサラ国のシュラバスティー(舎衛城)の富豪・長者。祇園精舎を建立し寄進した。彼はよく孤独な貧者に食物などを施したので、給孤独(アナータピンディカ, Anāthapiṇḍika[1])と呼ばれていた。

彼はある日、マガダ国に赴き、その地にあった竹林精舎で釈迦仏の説法を聞くと深く敬信の心を生じ、釈迦仏に舎衛城への遊化に来てほしいと請い願った。彼はそのために精舎を建立する願を立てると、すぐに探しついに祇陀(ジェータ)太子が所有していた林苑を見つけ、ジェータ太子に譲ってほしいと頼んだ。するとジェータ太子は冗談で「必要な土地の表面を金貨で敷き詰めたら譲ってやろう」と言ったら、シュダッタは本当に金貨を敷き詰め始めたためジェータ太子は驚いて、土地を素直に譲りさらに自らも樹木を寄付して寺院建設を援助した、という逸話がある。

現在の祇園精舎

このことから、この僧園はジェータ太子と給孤独者シュダッタ両者の名を冠して祇樹給孤独園と呼ばれ、そこに建てられた精舎を祇樹給孤独園精舎と称するようになった。

シュダッタの家族は子女はじめみんな仏教に帰依し、妻の玉耶女も仏の教誨を得て帰依したといわれる。またシュダッタが病気になると、釈迦の弟子であるアーナンダ(阿難)やシャーリープトラ(舎利弗)などの見舞いをうけたという。また彼は死んで兜卒天に生じたといわれている。

脚注

出典

  1. ^ Jr, Robert E. Buswell; Jr, Donald S. Lopez (2013-11-24) (英語). The Princeton Dictionary of Buddhism. Princeton University Press. pp. 383. ISBN 978-0-691-15786-3. https://books.google.com/books?id=EGmYDwAAQBAJ&newbks=1&newbks_redir=0&printsec=frontcover#v=onepage&q&f=false 

関連項目


スダッタ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 22:59 UTC 版)

ブッダ (漫画)」の記事における「スダッタ」の解説

コーサラ国長者。金に全く不自由していない大富豪であったが、何か心に満ち足りない気持を常に抱えており、貧者への施しなどで名を残そうとしていたもののそれでも足りず、何か歴史に残るような一大事業を成し遂げたい考えていた。マガダ国旅行中ブッダ出会い受けた教え感銘を受け、ブッダ教え広めることこそがその事業だと結論し尽力するジェータ王子の持つ荘園ブッダ寄進したいと申し出るも「土地すべてに金貨敷き詰めよ」という条件出され、全財産並べても全く足りず一文無し貧者となる。人生をかけて稼ぎ貯めた富の小ささ落胆しつつ、不安や恐れ生じ原因が多すぎる富をもつことにあると気付いたことで、富豪時代より充実した日々を送るようになる貧しくなってなお、施し与えられ金貨惜しことなく自分の志に継ぎこもうとする姿を見て感銘受けたジェータから土地譲り受け祇園精舎建立した

※この「スダッタ」の解説は、「ブッダ (漫画)」の解説の一部です。
「スダッタ」を含む「ブッダ (漫画)」の記事については、「ブッダ (漫画)」の概要を参照ください。

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