ミラージュ・シリーズ
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「ゴティックメード」の記事における「ミラージュ・シリーズ」の解説
ブリンガー・シリーズとも呼ばれる。レオパルト・フレームが基本構造であるものの、騎によっては特別なフレームやエンジン、更には天照制作以外の騎体も存在する。搭載されるハーモディック・エンジンは「ハ一閃1014エンジン」と「ハ一閃1015エンジン」が殆どで単体での出力は「ハ一閃1015エンジン」の方が高い。 A型・イーアー:アフォート・ブリンガー C型派生のB型補助重装GTM。レオパルト・フレーム。「ハ一閃1015エンジン」を1基搭載。旧ルージュ・ミラージュ。 B型・イービー:ツァラトウストラ・アプターブリンガー ミラージュ騎士団の"スーパーロボット"。略称「Z.A.P.」「ツァラトラ」「ツァラトラAp-B」。白色半透明装甲と完全透明装甲で、なおかつ箇所によっては発光するヘリオス装甲を持つ。最大馬力は数値による置き換えは不可能である。生産騎数は未公表であるが少なくとも15騎、星団歴4100ごろには24騎ほどが確認されたとされる。帝騎マグナパレスと同様のティティン・フレームに「ハ一閃1014エンジン」を両脚に1基ずつ2基搭載し、他を凌駕する出力と絶大な戦闘能力を示す象徴とも言える武装のレールプラズマ砲「フレームランチャー」は3159年以降、星団を恐怖に陥れた。メインフレームが脚部を貫く特殊な構造で、エンジンの放熱やフレームランチャーの反動抑制に用いられる、かかとから後方に伸びる「アンクルクレーン」と呼ばれる機構を持った奇怪な脚部、突き出た2本の角プラズマランチャーの「チェーンホーン」とその後部に「ヘッドバック・ハロ」、エネルギーを放出する巨大な後頭部と背中のドレイン・ケープ「ベンダー・ウィグ」、腰部の放電システム「スタティック・ロングテール」が特徴。J型駆逐戦闘兵器と全く同じ出力を持つ。複数のファティマが並列制御する「ストライパー・システム」により巨大な出力を制御している。ファティマでさえ完全制御が難しく集団戦闘のみを前提に作られている。ただし3960年の対ダッカス戦を唯一の例とするものの、超弩級のファティマなら単機でも稼働させる事が可能ではある。4100年までの出撃回数はわずかに7回のみとなっている。チェーンカートリッジ搭載バスターランチャーを装備可能。旧L.E.D.ミラージュに相当。 B2型:バビロンズB2 雷丸 天位騎士ファルク・U・ログナー乗騎。設計はダイアモンド・ニュートラル。別名雷丸その参。旧B2バビロンズに相当。 B3型:ブリンガーB3 賽星(さいせい) 天位騎士ジャコー・クォン・ハッシュ乗騎。設計はダイアモンド・ニュートラル。別名B3型ミラージュ。旧ハイドラ・ミラージュ彗王丸に相当。 B4型-1:ブリンガーB4 火之姫一重二重(ヒノヒメ・ヒトエフタエ) 剣聖マキシ・カイエン乗騎。設計はダイアモンド・ニュートラル。別名B4型ミラージュ。ジャグワ・フレーム使用。旧暁姫に相当。 B4型-2:ブリンガーB4-2 ボスヤスフォートとの最終決戦で失われたB4の再製作騎。カイゼリンと引き換えにデプレに預けられていたが、スタント遊星攻防戦で再びマキシが騎乗する。 C型:キャメラート・ブリンガー レオパルト・フレーム。「ハ一閃1015エンジン」を1基搭載。ゴーズ騎士団やバビロン王国騎士団に配備され50騎以上生産された。元は本騎をベースに索敵機能強化型としてG型が設計されたが、ミラージュでG型が標準化した事で逆に「G型の簡易仕様型」的位置付けとなっている。旧クロス・ミラージュ雄型に相当。 D型・イーダー帝騎マグナパレス 星団暦2988年に完成した黄金のGTM。天照王朝とミラージュ騎士団の旗騎。正式名称は「帝騎マグナパレス」もしくは「神器·ナイト·オブ·ゴールド·マグナパレス」であり略称は「MGP」。B型ミラージュの「ツァラトウストラ・アプターブリンガー」と同じティティン・フレームに「ハ一閃1014エンジン」を両脚に1基ずつ2基搭載するが、構造的には変形機構を持っていたり、3段折りのバスターランチャー・ラピデアカノンを標準装備するなど、まったく別物のGTMとなっている。Z.A.P.と同じく脚部にアンクルクレーンを備えている。格子蒸化装甲(ヴェーパー・ラティス・ラミネート)技術により純金が透明なヘリオス装甲でサンドイッチされている。型番は後だがZ.A.P.より先に完成した。実験的要素が多く含まれ3100年代に入っても非常に不安定な騎体。旧ナイト・オブ・ゴールド(ディスティニー・ミラージュ)に相当。 アマテラスの娘カレンと共にタイカ宇宙へと赴いた際はMMTとして改修された。 D2型:帝騎メガロコート 天照が開発したブリンガー・シリーズのひとつ。黄金に輝く天照王朝の帝騎、その2号騎に当たる。別名パトラクシェ・ブリンガー。旧パトラクシェ・ミラージュに相当。 E型・イーイー:エンツート・ブリンガー J型駆逐戦闘兵器の試作騎体。ティティン・エンパー・フレーム。「ハー閃1014エンジン」を2基搭載。旧インペリアル・ミラージュに相当。 F1型:フルトリム・ブリンガー 旧フレームミラージュに相当。 F2型:フォクスライヒバイテ アイシャ・ルーマー女王乗騎。単騎製造された特殊な騎体。星団3大GTMを上回る高コスト。Z.A.P.やMGP、J型駆逐戦闘兵器同様に「ハ一閃1014エンジン」を両脚に1基ずつ2基搭載。頭部側面に長く伸びた冷却ラジエター。背面に巨大なマント状の自在に稼働する放熱板「アクティブ・フライヤー」脚部に「アンクルクレーン」を備えている。「アクティブ・フライヤー」の本来の目的はマウントレールで頭部の冷却ラジエターは何かを固定するスタビライザーも兼ねている。複数のファティマが並列制御する「ストライパー・システム」により巨大な出力を制御している。エネルギー反射パネル「アクティブ・ウェポン・リアクター」を装備。初陣の3032年のベラ国攻防戦で戦の勝敗を決定付けたGTM。旧フレームハカランダに相当。 G型・イーガー:グリット・ブリンガー ミラージュ・AKDの主力GTM。右目には15個の索敵眼球を供える複眼ユニット、頭部には左右非対称の全周波数索敵アンテナと探査ロボット「ビヨンド・シーカー」装備と強力な索敵探査機能を持つ。元々はC型の索敵機能強化型として設計されたが、他の騎士団を指揮する事も多いミラージュでは最終的にはこちらが標準となっている。運用に難のある他のミラージュGTMと異なり、C型同様に一般のGTMと比較しても汎用性・稼働率の高い設計になっている。レオパルト・フレーム。「ハ一閃1015エンジン」を1基搭載。装甲色はレモンイエローが基本だが騎士により多くのバリエーションが見られる。3032年のベラ国攻防戦でキュキィ機として作品内初登場(ただし13巻でカ・レが調整を行っている)。旧クロス・ミラージュ雌型に相当。 H型・イーハー:ハイファ・ブリンガー 隠密任務用GTM。G型の基本性能を持ち。さらに隠密性を向上したGTM。主にステートバルロ・カイダとアーレン・ブラフォードが使用。投擲武器にもなるバルバラ・ガットブロウ、偵察用装備グラン・シーカー、ビヨンド・シーカーを装備する。レオパルト・フレーム。「ハ一閃1015エンジン」を1基搭載。3032年のベラ国攻防戦でカイダ機・ブラフォード機として作品内初登場。旧テロル・ミラージュに相当。 フレームやエンジンの特性上、H型はG型と機体設計に互換性を持つため、換装稼働が可能となっている。このため、H型は標準で2騎、最大5騎が同時配備されていたという。 J型・イーヤー:J型駆逐戦闘兵器 ツァラトウストラ・グローサー・デトネーター 炎砲(イエンホウ) 翠帯(リョクタイ) 全長200メートル超の超巨大GTM。ティティン・エンパー・フレーム。「ハ一閃1014エンジン」を2基搭載。「アンクルアンカー」を装備している。旧ヤクト・ミラージュに相当。 R型・イーアル:リューガル・ブリンガー C型派生の駆逐型。B型のパーツが使われている。ジャグワ・フレーム。「ハ一閃1015エンジン」を1基搭載。旧ルガー・ミラージュ。 S型:スピードミラージュ S1「スカイアギフト」(Mk7)とS2「ウーラソニック」(Mk9)の2機が存在。型式はMirage S型。ゲートシオンMk.2と同じくティーガーフレームの変形機構を持つGTM。スカイアギフトは後にコーラス6の下でコーラス軍として戦った。ウーラソニックは3100年には完成し3159に参戦している。設計は天照帝とツバンツヒの共同設計。旧ウンダーシェッツェ(ワンダースカッツ)、ヴォルケシェッツェ(クラウドスカッツ)に相当。 h型:ホルダー・ブリンガー 旧ホーンド・ミラージュに相当。 Am-J型:ジ・エンドレス SR4 旧ジュノーン odk(ジャッジメント・ミラージュ)に相当。 Am-O型:破烈の人形リッタージェットMk.3(雷丸その六) 旧破烈の人形バングに相当。 Am-X型:ゼノア・アプターブリンガー 「ディー・カイゼリン」の項を参照。3075年にタワーと共にラーンから天照の元にやって来たGTMカイゼリン。旧ゴウト・ミラージュに相当。 ゲートシオン・Mk2 NO3(雷丸その五) アマテラスにスペックが献上したGTM。操縦中に妄想にふけった結果ついうっかり朱塔玉座を半壊させダグエランやブラフォードをもギャグ時空に連れ込んだ。Mk2は後にマウザー、エフィー、ボーがミラージュ入りした事で計4騎が所属し、他のミラージュ騎士も使用している。
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ミラージュ・シリーズ
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「モーターヘッド (ファイブスター物語)」の記事における「ミラージュ・シリーズ」の解説
天照がミラージュ騎士団専用に製作した一連のMH。本来MHは万能兵器なのだが、ことミラージュ・マシンにおいてはその限りではなく、特殊用途用が多い。以下のMH以外でも、ミラージュ・マシンのパーツを組み込んだMHに対して、天照が(勝手に)ミラージュ・マシンの名を冠しているものもある。未来の天照である天照大神やその娘のカレンの意思によって取り付けられた装備も多いため、現時点では天照自身でもなぜ取り付けたのは分からないことも多い。最終的にはカレンとクラスファー(大雲上)とにより世界自体がモーターヘッドからゴティックメードに変えられてしまった。 L.E.D.ミラージュ(B型) ホーンド・ミラージュに代わるミラージュ騎士団の主力となったMH。半透明の装甲を持ち、戦闘時には目映く発光し非常に美しい。3159年の星団大侵攻ではわずか15騎で星団を蹂躙し恐怖に陥れた星団史上最強の「ロボット」であり、後世の歴史家はあまりの強さからこの騎体を「モーターヘッド」のカテゴリーから外しているほどである。単体運用でさえ最強クラスの位置づけだが、ライド・ギグシステムによる集団運用により本質を発揮し、味方の識別子をつけていないありとあらゆるものを破壊しつくす悪魔となる。その破壊力はMHではまるで歯が立たないとされ、実際に敵対国の首都を1分かからず殲滅しきっている。 レッド・ミラージュとあるが「RED(赤)」ではなく、L.E.D.すなわちleadの過去形過去分詞形ledであり、「常に先を行くもの」という意味を持たせている(「L.E.D.」は強意表記。日本語でいえば「レ・ッ・ド」のような変形綴りである)。なおLEDの名の引用元であるイギリスのロックバンドLed Zeppelinのledは、「鉛」を意味するleadをアメリカ人が「リード」と読むのを避けるためにaを取り払ったもの。 装備として、(霊的なものも含めて)全てを焼き尽くす「インフェルノ・ナパームシステム(旧設定におけるフレイムランチャー)」、大気圏内用ユニット「ブーメラン」、宇宙用ユニット「ルナA」「ルナB」等がある(ルナA、ルナBは2007年に出された設定集『F.S.S. DESIGNS2』で破棄された)。 クロス・ミラージュ 集団戦闘時の偵察・索敵などを念頭に開発されたMHで、頭部には「ビョンド・シーカー」と呼ばれる小型索敵ロボットを収納している。ミラージュ・マシンの中では珍しく汎用性が高く、戦闘もそれなりにこなせるため、単騎での出動などで最も頻繁に用いられることとなった。 カルバリィ・C(C型) 開発用として先行して製作した騎体のコードネーム。コーラス - ハグーダ戦でディッパ・ドロップスが操縦した。保管していたこの騎体の外装をK.O.Gに取り付けて擬装したのがルミナス・ミラージュである。 クロス・ミラージュ雄型(G型) クロス・ミラージュの重装甲型。魔導大戦で使用されるようだ。全ミラージュMH中、最も汎用性に優れている。 クロス・ミラージュ雌型(G2型) 軽装で高出力化した騎体。過度のチューニングが施されており、ミラージュ騎士クラスの能力でも無い限り非常に扱いづらい。アイシャ・コーダンテの愛騎とされ、作中では第3話のカステポーでのアシュラ・テンプル戦で使用した。しかし組み立て時のミスがあったまま持ち出され、さらにその欠陥が発見されないまま緊急出撃したため、戦闘中に排気系が破損して自滅した。 ヤクト・ミラージュ(J型駆逐戦闘兵器) 正式名称「錨は巻き上げられ、炎の時代が始まる」(ただし天照本人以外にこの名で呼ぶ者は誰もいない)。2種2騎が製造される。本体のサイズは長年のノウハウによりベストとされるサイズの3倍の約40m。それでいて通常のMHと同等以上の運動性能を誇る。また、装甲もその巨体に比例して厚くなっており、さらに膝から下はさらに厚くなっている。通常サイズのMHの剣が届く膝下の装甲には隙間が無く、本来の目的である砲戦のみならず対MH戦も真剣に検討されている。膝から上は軽量化のために装甲が各所でスケルトン構造になっている。 衛星軌道上からの砲撃から市街戦、果てはMH戦もこなすためにありとあらゆる兵器を装備している。最も特徴的な兵装は別名ツインタワーとも呼ばれ、その名の通り2門の最大サイズのバスター・ランチャーであり、全高は200mに達する。バスター・ランチャーの射撃時には四つん這いになるが、副腕副脚の合計4本の副肢は射撃の反動で騎体が地面から浮かないように掴まえるためのもの。射撃の閃光は宇宙からでも肉眼で見えるという。各砲身22発のカートリッジ式であるため、最大44連射という恐るべき殲滅攻撃が可能で、3239年にはカラミティ星を消滅させている。K.O.G.サイズのバスター・ランチャーも装備するが、副砲という位置づけであり、主バスター・ランチャーの照準を合わせる試射で使う。さらには天照の趣味で眼球内に大口径レーザー砲を1対2門装備しているが、最大出力で発射すると発射時の閃光により全ての視覚センサーが一時的にホワイトアウトするという欠点がある(天照曰く「欠点の無いMHなんてつまんないから」)。あらゆる点で桁違いのモーターヘッドであるため、並の騎士、ファティマでは十全なコントロールは不可能とされる。 オレンジ・ライト“ドラゴン” グリーン・レフトに遅れて完成。全体が直線基調の外観を持つグリーン・レフトとは異なり共通パーツはほとんど無く、バスター・ランチャーの着脱も出来ない。カラーリングはオレンジ。ドラゴンを思わせる羽状のパーツを持つため、オレンジ・ドラゴンとも呼ばれる。3007年天照家創興4400年壮宋祭時にザ・ナイト・オブ・ゴールド、L.E.D.ミラージュと共に星団に公開されている。 グリーン・レフト“デーモン” 第1話の終章でフロート・テンプルに入城したラキシスに製作中の第1装甲を取り付けた状態の騎体を天照が見せた。第4話でのボォス星のレディオス・ソープ救出戦の際、フロート・テンプルに使える騎体が無かったことから、ラキシスが未使用のグリーン・レフトの使用を「シャフト」ことバーグル・デ・ライツァーに許可し、デルタ・ベルン星のフロートテンプルから単騎で出動。ボォス星のカステポーまでへの移動中、シャフトのパートナー、パルテノにより、参考となる騎体が存在せず戦闘データが全くない赤子の状態から立ち上げが行われた。後発のミシャル・ハ・ルンの隊が先に到着し、アイシャ・コーダンテの参戦もあってA.K.D.軍はヤクトを投入することなく劣勢を挽回するに見えたが、ソープの位置をシーブル軍も見付けたことでA.K.D.軍は突然の窮地に陥った。絶体絶命と思われたその時、ヤクトは戦場に降下。大気圏突入がもたらした衝撃波で戦場は一瞬敵味方とも大混乱に陥り、収拾がついた後その巨体を見た者は皆恐怖した。アーレン・ブラフォードは「あの巨体で(通常の)MHと渡り合うのは無理」と見たが、操縦するシャフトとパルテノの能力もあり、その巨体からは信じられないほどの機動性によりブラフォードのアパッチ、パイパーとジョグ・ケルシャーの青騎士、メイユ・スカのザカーの計4騎をこともなく撃破。 星団暦2992年時点では、この騎体を収容できる艦船がジョーカー星団には存在しないこともあり、単騎での往復となった。なお、この時はバスター・ランチャーは装備していない。 スピード・ミラージュ 今後の宇宙空間への展開を予想し、飛行能力を充実させたMH。2種2騎が存在するが、当初の「カラーリングの違いのみの同型騎」との設定は没となっている。バスター・ランチャーを標準装備。 ヴンダーシェッツェ(S型) 1号騎。旧称は英語発音の「ワンダースカッツ」(時に「ウンダースカッツ」)。戦闘機に上半身が吊り下げられたような容姿で、右腕部分にバスターランチャーを装備、脚もランディング・ギアの様な形状となっている。完全な飛行戦仕様で従来の人型への変型は不可能となっている。 A.K.D.による星団統一後、天照より反A.K.D.パルチザンへの参加を命じられたアラート・エックスの乗騎であり、4100年、アラートの先祖(=リィ・エックス)と天照が作ったA.K.D.の首都フロート・テンプルを砲撃し壊滅、A.K.D.の打倒は果たされる。 ヴォルケシェッツェ(S2型) 2号騎。旧称は英語発音の「クラウドスカッツ」(時に「クーラドスカッツ」)。電磁波により形態変化するモーフィング装甲を持ち、飛行形態と人型とに変形する。しかし飛行能力は1号機には及ばない。可変機構の影響でエネルギー消費が激しく、搭乗したログナーは「中途半端で扱いづらい」と評している。 フロート・テンプル陥落でログナーが、ウピゾナ・バーデンバーグとメガエラを回収しコクピットに乗せて脱出。アラート・エックスのヴンダーシェッツェに任務完了の労いの打電をする。 テロル・ミラージュ(H型) 正式名称は“GUAST IN TERROR”。隠密行動を前提に開発され、後方攪乱などを行うMH。ステレオタイプの忍者のような機体で、バル・バラ(手裏剣型ホーミングブーメラン)や、剣玉型フレイル(単行本ではカット。ただしリブート5巻160ページには掲載されている)などの特徴的な武器を持ち(アイシャ曰く、「思いつきで造ったあやしい武器」「こんなブーメラン何の役に立つかね」「『剣玉フレイル』なんて聞くも恐ろしい武器もあったけど何考えてんのかっ!!」)、カムフラージュなどのための特殊装備が多数搭載されている。また、勝手に動いて後のマスターであるアーレン・ブラフォードにウィンクして挨拶するなど、怪しい機能を多数持っている。下半身は通常サイズのミラージュと同じだが、他のミラージュより全高は低い(つまり座高が短い)。隠密行動用ではあるがレッドミラージュと同型のイレーザーエンジンを搭載しており、パワーもレッドに匹敵する。 初登場はアイシャ・コーダンテとアレクトーによるカステポーでの対シーブルのレディオス・ソープ救出戦。 アイシャはクロスのつもりで持ってきていたのだが、フロート・テンプルから出る前にテロルのテストをしたかったリィ・エックスの悪戯でモーター・ドーリーの中身が入れ替えられていた。ソープの捜索を行うべき地域では、既にA.K.D.ゴーズ騎士団とシーブルに雇われたパイドパイパー騎士団とのモーターヘッド戦が始まっており、ゴーズのブラッド・テンプルがパイドパイパーに押され窮地に立たされていたところに割って入った。アレクトーがソープ捜索に専念するため離脱していた事もあり、後にアルカナナイツとなる実力者イアン・ケーニヒの駆る、剣聖ナッカンドラ・スバースゆかりのMHヴァイ・オ・ラに苦戦していたが、ソープ発見に伴いアレクトーが戦闘に復帰するや一瞬にしてヴァイ・オ・ラのソニックブレードをかわして両手首を切断、戦闘不能に至らしめている。ヴァイ・オ・ラとケーニヒの力をもってしてもテロルの動きは補足できず、それどころかアレクトーは「一撃で破壊できた」とまで言い切っており、破壊しなかったのは「ヴァイ・オ・ラが貴重なMHであるため、壊すとソープが悲しむから」という理由である。 シーブル側にいたブラフォードは「戦闘バリエーションが無限に展開できる」テロルの能力を看破して「一度でいいから駆って見たい」と感想を漏らしたが、A.K.D.とシーブルの戦闘終了後ミラージュに入団し、実際にテロルを与えられることになる。後に当初のカラーである黒からロービジ(low visibility:低視認性)の灰色に変更される。 ロービジをブラフォード、黒をステートバルロ・カイダが使用するという2騎の設定だったことがあるが、1騎のみとなった。ホーミングブーメランが専用品として装備されていたのも搭乗予定だったステートバルロがバル・バラの使い手であるという設定による。 ルガー・ミラージュ 型式名Mirage R。テロル・ミラージュの姉妹騎。ヤクト・ミラージュの出撃シーンで無重力ハンガーにて1コマだけ登場している。 ホーンド・ミラージュ レッド・ミラージュが完成するまでのミラージュ騎士団の主力MH。名前の由来は頭部のデザインがホルンに似ていることから。老朽化が進んでおり、L.E.D.の完成と共に退役。一部はベルゲ・ミラージュに改装された。 ラキシスの入城時やランドアンド・スパコーンの帰還の時に式典装飾され宮殿に配置されていた。 カヴァード・ミラージュ レッド・ミラージュの開発のために作成されたホーンド・ミラージュを基とした原寸大のMH。ホーンド・ミラージュのその後のミラージュの基本となる小型のイレイザー・エンジンを2機搭載するレイアウトなどを検証するなどした。それに続いてさらにL.E.D.・ミラージュの開発用にE-S(イーエス)、E-L(イーエル)、E-N(イーノウ)のテスト用3騎が続いて作られた。 ジャッジメント・ミラージュ 型式名Mirage J。レディオス・ソープがジュノーンの改修でL.E.D.・ミラージュのエンジンを組み込んだことから、ミラージュの一つとしても分類される。詳細はエンゲージ・シリーズの項を参照。 マイティ・ミラージュ 型式名Mirage M。ダイアモンド・ニュートラルの開発したマイティ・シリーズにもL.E.D.・ミラージュのイレーザー・エンジンが使用されていることから、ミラージュ・シリーズとして分類されることがある。詳細はマイティ・シリーズの項を参照。 フレイム・ミラージュ 型式名Mirage F。運用が困難なヤクト・ミラージュの縮小版として2種2騎が製作された。ツインタワーの代わりにバスター・ランチャーを装備するも、失敗作になるとされる。本編未登場。 ルージュ・ミラージュ 型式名Mirage A。キュキィ・ザンダ・理津子の入団時に、彼女の個人騎エレシスを天照がミラージュ試作騎の没パーツを多数組み込み編入したもの。ビラルケマ・レーザーマシンガンを装備可能。 最初期の設定ではL.E.D.の色違い程度のデザインだったがボツになり、次の設定ではL.E.D.の重装版ともヤクトのサポート専用MHとも言われ、ビラルケマを装備した肩ユニットは「オージェ・ショルダー」と呼ばれるとされていたが、これもボツになった模様。 クルツ・ミラージュ 型式名Mirage K。ミラージュ最軽量のMHとして登場予定。峡楼姫とエレーナ・クニャジコーワが使用すると設定されているが、1騎のみで2名というのも、ミラージュ騎士ではないエレーナが使用するというのも設定が変わっている可能性がある。 ルクス・ミラージュ 型式名Mirage L。失敗作という以外に詳細不明。 ゴウト・ミラージュ 型式名Mirage X。ハスハのエンプレスをそっくり模したMH。ミラージュ騎士であるファティマ・タワーが使用する。ファティマは不要だというレディオス・ソープの願いを完成させた騎体という設定。 最新の設定では、エンプレスそのものであるようだ。天照がどうやってエンプレスを入手したかは不明。 AD世紀のマシンメサイア「焔星(エンシー)」の登場シーンで「高特幻像」とのマーキングが見られ、「ゴウト・ミラージュ」と読む可能性がある。 プレシジョン・ミラージュ / レッド・ミラージュII 型式名Mirage α。7777年以降にフォーチュンで製作されたMHの最終形とされるMH。 ベルゲ・ミラージュ MHを回収するにはMHが最適だということで、行動不能になったMHを回収するためのミラージュマシン。レッド・ミラージュから製造した騎体とホーンド・ミラージュから製造した騎体とがある。MHの価格は天文学的なものであるため、使用できるものは極力回収して再利用される(現実の現代の軍でも戦車回収車などは存在している)。これは他の騎士団でも同様(フィルモアの「ベルゲ・サイレン」など)である。操縦にはやはり騎士とファティマが必要。 ワイツ・ミラージュ サンライズ製作のアニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場する主役機ΖΖガンダムとしてデザインされたが、スポンサーにガンダムに見えないとしてクレームにより没になったものを流用したもの。ワイツ(ホワイト=白)の名の通り、全身白一色のカラーリング。当初は製作中にゲリラに破壊され、後にスピードミラージュ1号騎に部品を使われるという設定だったが、現在はファイブスター物語の設定からも外れて、完全にお蔵入りとなった。
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