AD世紀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 14:18 UTC 版)
「ファイブスター物語の登場人物」の記事における「AD世紀」の解説
ユニオI 星団暦以前3500年頃に成立した「超帝國ユニオ」の初代統制ユニット。人ではなく、特定のメインユニットも存在しない人工の統合機械であり、人類の情報から世界の全てと宇宙の観念に至るまでを取り込んだ恐るべきソフトフェアをもって星団内に普遍的に存在する形で「超帝國ユニオ」という統治機構を管理統制していた。後に自らを強化発展させたユニオ2、そしてディトピア化した超高度情報化社会をリセットしてもう一度人間が幸せに生きてゆける世界を作り出すための統制ユニットであるユニオ3=ナインを産み出す。「それ」と、ナインの時代とが、超帝國とジョーカー人類にとっての最盛期であると言われている。 アーハト(緋紫の皇帝) 超帝國8代目泰皇帝。ナ・イ・ンは彼の抽出子であるという。AD世紀5000年代にスタント遊星と共に現れたサタン達を迎え撃ち、懐園剣を持って魔王タンツミンレを撃破している。 新設定においてはセントリーとの調停のためにナインが復権する直前の総帝であった。 ネッド・スバース(ナッカンドラ・スバース)(- 2499) レーダー太陽王の元で2000年以上凍結されていた超帝国皇帝団最後の純血の騎士。ヘリオス騎士団には所属してはいないものの、剣聖である。覚醒後はカラミティのスパチュラー国で圧政に苦しむ人々を助けるためにレジスタンス活動をしていたが、当時「騎士」は敵味方問わず破壊と殺戮を繰り返す「シバレース(呪われた騎士)」として人々の間で恐れられていたため、騎士の証である額の「ハイブレン・コントロール」の紋章をバンダナで隠し、武器もブラスターを使用するなどして自分が騎士であることを隠して行動していた。AD8383年、公安部隊との戦闘直後に現れたスパチュラー総統ヨー・タイインのハイブレン能力により行動を制御され囚われの身となるも、その時3000年ぶりに星団に帰還したナ・イ・ンと焔星緋帝騎士団によりスパチュラー国は一夜にして滅ぼされ、スバースも救出される。その後スバースはナ・イ・ンによってハイブレン・コントロールを取り除かれ、レディオス・フォーカスライトの元に引き取られた後、「ザ・ナッカンドラ・ビュー・スバース」の名前を与えられ、再度凍結される。 星団歴2200年後半に突如目覚め、各国を放浪。その道中にリチウム・バランスと出会い、自らの遺伝情報を研究対象として提供した他、アトール女皇帝エダクダの助力も得て騎士の血を薄めることで人間との間にも子供をもうけることが出来るよう調整を受ける。リチウム・バランスはスバースから受けた遺伝情報を元に星団初となるファティマの調整を開始、生まれた4体のファティマは当初全てスバースの所有となった(以降、全てのファティマの胚はスバースの遺伝情報が組み込まれて製造される)。また、その当時に開発されたクルマルス・ビブロス、バイロン、ヴァイ・オ・ラの3騎のモーターヘッドも全て彼が所有していた。他にも時のバキンラカン聖帝から星団歴初代の剣聖として認められるなど、真に伝説と言える騎士。デルタ・ベルン星グリース王国の天照王家直属のダイバーだったサローン・バスコとの間に2女をもうけ、星団歴2499年没。 彼が後世に残した子孫には、長女ネリスの家系から剣聖デューク・ビザンチン、ヘリデ・サヤステを輩出した他、後述のバスコ家系と婚姻した系統よりオルカオン・ハリス、ピッキング・ハリス“スパーク”、ベルベット・ワイズメル、ママドア・ユーゾッタ、次女アラドの家系からルース家系のデイモス・ハイアラキ、ミッション・ルース、マロリー・ハイアラキ、バスコ家系の慧茄・ダイ・グ・フィルモア、エラニユース・ダイ・グ・フィルモア5世、ボルサ・バスコ・アトールと、非常に強力な騎士及びダイバーが名を連ねており、「純血の騎士の家系」と称されている。 デミライト・バーシャ(- AD8383) 「デミライト」とはAD世紀末期に製造されていた半生体アンドロイドで、人工的にその思考と行動に制御を加えられたサイボーグ・ロボットであり、骨格や大脳は機械、外見は生体細胞からなるハイブリッド・ヒューマンでもある。感情的なものはもつが自分の思考というものではない。 バーシャは超帝国、炎の女皇帝の作った最期の騎士、ネッドをサポートするために当時のフィルモア帝国が持っていた数少ないアンドロイドである。ファティマと違って、超帝国とネッドの命令ならば戦闘にも参加する。 ヨー・タイイン(- AD8383) 超帝國の血を引き、ハイブレン能力を有するカラミティ星の重工業国家スパチュラーの総統。選民思想と極端なまでの潔癖症の持ち主であり、天然由来の素材はシルクやナイロンすら汚物扱いする(ただし、この辺りは星団暦の一般人も大差ない)。自国内で職にあぶれスラム化した多数の移民に対し「不潔と犯罪の温床」と称して徹底的な弾圧を加えていた。200年前にカラミティ星から追放処分となった暴君・ディー・カッツエー皇帝をスパチュラーに受け入れ、皇帝の艦隊を利用することで、遙か昔に滅亡したファロスディ・カナーン超帝國の復活と自身の帝位への即位、並びにカラミティ星の統一を企図していたが、同時期にスタント遊星より3000年ぶりに帰還した本物のファロスディ・カナーン超帝國皇帝「ナ・イ・ン」とその艦隊の攻撃を受け、自身の野望とスパチュラー国はバスター・ランチャーの業火の中に消えた。
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