システム・カリギュラ / シオの門番
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 14:18 UTC 版)
「ファイブスター物語の登場人物」の記事における「システム・カリギュラ / シオの門番」の解説
AD世紀超帝國時代に結成されたガーランド(ここではまだGTMやファティマの開発者を指す意味ではなく、科学者組織を指す意味)。交差させた掌骨を徽章とする。AD世紀末にスタント遊星太陽系の調査を建前として、同太陽系に本拠地を置く。もっとも、彼らの科学技術をも凌駕するナ・イ・ンが直接関わっている時点でスタント遊星への調査はさしたる意味を持たず、彼らがジョーカー星団に対して技術干渉したり情報収集を行ったりしているのは、結局は彼らが知識欲の権化であるからに過ぎない。星団最大の謎の存在であるアマテラスにも強い関心を抱いて調査員を何度も送り込んでは文字通りに「消去」されており、モラードは彼らのことを饕餮(ここでは知識欲の魔物という意味で)と評した。しかしながら純粋な知識欲の権化ゆえに偏見は一切持ちあわせておらず、関わる対象を面白いと思ったならば契約相手に対しては惜しげもなく献身的に尽くし、立場上敵対している相手でも場合によっては協力するほど(事実、コーネラ帝国のヒュードラーやレーベンハイトは当初こそ警戒していたが後にすっかり打ち解けており、最高幹部であるはずのマウザーもツバンツヒが裏切ってミラージュ入りした件への仕置さえ、サタンやショウメといったそれまで蓄積した知識を上回る事態が発生していると知るや「ひとりで面白いことやってたのが許せない。ハブるな。まぜろ。」とあっさり反故にしてラキシスに剣を預けている)。「シオの門番」はカリギュラの代表騎士団。彼らは皆、重合人間(ポリメリゼーション・キャスター)と呼ばれる細胞単位の生体サイボーグで、数千年以上の長命を誇るうえ、全身の姿を自由自在に変えることができ、戦闘時には腕を生身からGTMのような機械の腕に変形させて武装することも可能。全身を変形させ小型GTMのような戦闘形態にもなれるが多大なエネルギーを消費するため活動限界があり、時間切れになると元の人間形態に戻る。そのため、この形態には対艦戦対GTM戦相当の戦闘時でしか変形しない。 ジョーカー星団でカリギュラが後援している代表的な組織としてはブーレイ傭兵騎士団やカステポーの預かり屋などがある。また、ウモス国家社会主義共和国とはもっとも関わりが深い。幹部であるツバンツヒとマウザーがミラージュ入りし、両人傘下の「シオの門番」以下下位組織がまとめてミラージュ入り(ただしカリギュラ関係者はあくまでアマテラスに対してではなくラキシスに対して絶対的忠誠を誓っている)となったことが縁となって、後のスタント遊星攻防戦では他のカリギュラメンバーも含めて共闘することになる。 GTMのフレームから卵焼き器に至るまで、彼らはその優れた科学技術を特許登録することで様々に星団からパテント収入を得ており、幹部クラスともなるとその年収は一般的な騎士など比較にならない、小規模な国家の予算にすら匹敵する規模となっている。一方で、特定個人が人類の平均寿命を越えて活動するのは色々と齟齬が生じるため、カリギュラのメンバーは偽名を交えて活動することが少なくない。 彼らの正体は、超帝國時代の総帝や地方皇帝の肉体的コピーである(記憶はあるものの、「オペラ」を含めた魔導の力や剣聖規模の戦闘能力はコピーされていない)。炎の女皇帝によるAD世紀の技術粛清・情報封印を回避するための手段の一つとして、ファロスティー・カナーン・トライブは既存の技術をデータではなく人体としてコピーすることで遺すことにした。システム・カリギュラの飽くなき知識欲は人工生命体である彼らの「人類への憧れ」の裏返しとも言える。たとえば、カリギュラは超帝國剣聖の力を得てその仕組みを理解しようとしたが、同じ働き蟻でも総帝と剣聖との肉体構造は根本的に異なることから「ポリメリゼーション・キャスター」という異なるアプローチで目的を果たそうとした。 ビビエ・6(ゼクス)(B-B-A-6) システム・カリギュラの代表騎士団「シオの門番」の一人。魔導大戦の最中、ボォス星のコーネラ帝国を訪れ、同国皇帝アジャンタ・ルーパート2世と契約を交わし、それに基づいてスケーヤ騎士団長マヨール・レーベンハイトとMH「カナルコード・エリア・ナイン (K.A.N.)」、K.A.N.を設計したMHマイトのバルター・ヒュードラーらを借り受けた。マウザーとビリジアンが来て以降は出番がない。 エフィー・3(ドライ)(E-V-3、みつ子) ミラージュ騎士団#第2期 グリーン・レフト参照。 ボー・6(ゼクス)(B-O-6、むつ子) ミラージュ騎士団#第2期 グリーン・レフト参照。 エルディアイ・ツバンツヒ(L-D-I-20、スペック ストーイ・ワーナー) ミラージュ騎士団#第2期 グリーン・レフト参照。 ユーゴ・マウザー教授(ワスペン・ナンダ・クラック) #バッハトマ魔導帝国参照。 ミラージュ騎士団加入後はミラージュ騎士団#第2期 グリーン・レフト参照。 ギルフィー・ビリジアン(プロフェッサー・ビリジアン パローラ・ブラス) 『F.S.S. DESIGNS 1』初出。システム・カリギュラの主任教授で「輪波理論」の提唱者。若い頃バルチックアカデミーに在籍していたが、アカデミーと自身との学術研究の質の差から数ヶ月で去った過去を持つ。先鋭的な学者という印象に反して先達としてヒュードラーに協力したり、マウザーの無茶振りに振り回されるなど苦労人な一面も見せる。材料物質学の権威(ビリジアンの名義は本来こちらで使っている)であり、ボスヤスフォートが身にまとう液体金属マントや「破裂の人形」のモーフィング装甲は彼の発明によるものである。 ダイアモンド・ニュートラル #ダイアモンド・ニュートラル(金剛)参照。 ゾーン・村田 GTMマイト。GTMシオやカリギュラを手掛ける。 デイデ・ゼクス、エファー・ジーベン(D-I-D-6、E-V-7) デルタ・ベルンを中心に行方不明になったツバンツヒを2年に渡って捜索していたが、(女子高生となったツバンツヒを)見つけることが出来ず、調査を打ち切られた。エファーはエフィーと似た容姿を持ち、ツバンツヒを慕っていたのか調査の打ち切りと帰還命令を残念がっていた。
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