ビリジアンとは? わかりやすく解説

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ビリジアン【viridian】

読み方:びりじあん

水酸化クロムを主原料とする濃い緑色顔料また、その色。絵の具のほか、プラスチックエナメル着色剤用いる。ビリジャン

ビリジアンの画像
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ビリジアン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/27 20:44 UTC 版)

ビリジアン(ヴィリジアン、Viridian)は、3価のクロム化合物を含む緑色顔料。Colour Index Generic NameはPigment Green 18である[1]

1838年にPannetierが発明したが、彼はその製法を隠匿したため、広まらなかった。その後、1859年にフランスのギネー(Guignet)によって再発明され、顔料として安価に大量生産されるようになり、それまで印刷業界で緑色顔料として使われていたエメラルドグリーンを置き換える形で普及し、緑色の代名詞となった。

オキシ水酸化クロム(化学式はCr2O(OH)4)もしくは含水酸化クロム(Cr2O3)から構成されると考えられ、澄んだ青緑色をしている。クロム(III)塩に水酸化アルカリを加えると得られるが、水溶液の沈殿はコロイド状になり濾過しにくいので、工業的には二クロム酸カリウム(K2Cr2O7)あるいは二クロム酸アンモニウム((NH4)2Cr2O7)にホウ酸(H3BO3)を重量比で4倍以上配合し、600℃~750℃で焼成し、溶融物を熱湯で洗浄後、乾燥して得られる。

絵具には欠かせない顔料であり、エナメルプラスチックの着色、塗料等にも使用される。また、これより黄味の緑であるカドミウムグリーンはビリジアンとカドミウムイエローの混合物である。なお無水酸化クロムからなる顔料は酸化クロム緑といい、ビリジアンより不透明で、彩度が低く黄味の緑をしている。

脚注・出典

関連項目


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