Bluetooth Bluetoothの概要

Bluetooth

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/05/11 18:56 UTC 版)

Bluetoothのロゴ

目次

概要 [編集]

数mから数十m程度の距離の情報機器間で、電波を使い簡易な情報のやりとりを行うのに使用される。当初エリクソンインテルIBM(現 レノボ)、ノキア東芝の5社(プロモーター企業)によって策定され、その後マイクロソフトモトローラ3COMルーセント・テクノロジーの4社がプロモーター企業として加わり、現在は3COM、ルーセント・テクノロジーの2社が脱退し、アップル、およびNordic Semiconductorが加わり、9社がプロモーター企業となっている。IEEEでの規格名は、IEEE 802.15.1である。

2.4GHz帯を使用してPC(主にノートパソコン)等のマウス、キーボードをはじめ、携帯電話PHSスマートフォンPDAでの文字情報や音声情報といった比較的低速度のデジタル情報の無線通信を行う用途に採用されている。

基本事項 [編集]

Bluetoothは2.4GHz帯を79の周波数チャネルに分け、利用する周波数をランダムに変える周波数ホッピングを行いながら、半径10 - 100m程度のBluetooth搭載機器と、最大24Mbpsで無線通信を行う。モバイル通信における廉価な通信端末用の規格であり、それほど厳密な送受信の制御や秘匿性は考慮されていない。

当初は赤外線短距離通信であるIrDAの完全置換えという誤った認識で普及が試みられたが、使いにくさが強調され、普及の妨げとなった。しかし現在では(赤外線通信と比較して)指向性の少ない、簡易なデジタル無線通信としての利便性が認識され、多様な分野で普及が進んでいる。

Bluetoothは、無線接続の状態を意識せずに常時接続したままでの使用状況に適している。反対にIrDAは、意図して接続するのに適している。これらは互いを補完している。

Bluetoothと一部の無線LANは周波数帯を共用する。そのため干渉が起こり、Bluetooth使用時に無線LANの速度が著しく低下するという問題が起こることもある。

名称の由来 [編集]

名称はスウェーデンのエリクソン社の技術者がつけたものである。初めてノルウェーデンマークを交渉により無血統合したデンマーク王ハーラル・ブロタン・ゴームソン (Harald Blåtand Gormsen / Haraldr blátǫnn Gormsson) に由来している。Blåtandを英語の音に写したものがBluetoothである。「乱立する無線通信規格を統合したい」という願いが込められている。

Bluetooth のロゴは、北欧の長枝ルーン文字イェリング墳墓群の石碑に見られる)でハーラル・ブロタンの頭文字の H と B を組み合わせたものに由来する。[1]

沿革 [編集]

  • 1994年 - エリクソン社内のプロジェクトとして開発開始。
  • 1998年 - 上記5社でBluetooth SIGを設立。同時にBluetoothという名称を発表。
  • 1999年7月26日 - Bluetooth仕様書バージョン1.0が発表される[2]
  • 2003年頃 - 日本でBluetoothが普及し始める。
  • 2003年11月 - 仕様書バージョン1.2をリリース。
  • 2004年11月 - 仕様書バージョン2.0 + EDR をリリース。
  • 2007年3月28日 - 仕様書バージョン2.1 + EDR をリリース。
  • 2009年4月21日 - 仕様書バージョン3.0をリリース。
  • 2009年12月17日 - 仕様書バージョン4.0をリリース。
  • 2011年6月21日 - アップルとNordic Semiconductorが理事会に加わる。

バージョン [編集]

Bluetooth規格には以下のバージョンがある。1.0b-1.1ではバージョン間の非互換性が問題視されていたが、1.1以降はそのような問題もほぼなくなり、順調に推移している。

1.0b
最初のバージョン。
1.0b + CE (Critical Errata)
1.0bに修正を加えた。
1.1
普及バージョン
1.2
2.4GHz帯域の無線LAN (IEEE 802.11/b/g) などとの干渉対策が盛り込まれた。2003年11月公開。
2.0
容量の大きいデータを通信する際に最大通信速度が3Mbpsの通信に切り替えるEDR (Enhanced Data Rate) がオプションで追加できるようになった。2004年11月公開。
2.1
ペアリングが簡略化され、近距離無線通信のNFC (Near Field Communication) に対応した。マウスやキーボードなどのスリープ時間が多い機器のバッテリーを最大で5倍延長できる「Sniff Subrating」機能を加えた。2007年3月公開。
3.0
Protocol Adaptation Layer (PAL) とGeneric Alternate MAC/PHY (AMP) によって無線LAN規格IEEE 802.11のMAC/PHY層の利用が可能となり、最大通信速度が24MbpsとなるHS (High Speed) がオプションで追加できるようになった。また、電力管理機能を強化して省電力性を向上させた。2009年4月公開[3]
4.0
従来のバージョンに比べ大幅に省電力化された。Bluetooth SIGが公開する資料によれば、ボタン電池1つのみでも数年駆動可能としている。転送速度は1Mbpsだが、データパケットサイズが8 - 27オクテットと非常に小さくなっている。これは、例えば家電製品などに搭載されたセンサとのデータ通信に向けた仕様となっている。この点が3.0+HSと方向性が異なっており、ベンダは3.0+HS、4.0をそれぞれ目的別に採用するものとされている。2009年12月公開。
また、4.0は以前のバージョンとの互換性を持たない。ただし、ホスト側は2.1もしくは3.0を組み込んだ「デュアルモード」を実装できる。
最大実効速度
バージョン 非対称型通信時 対称型通信時
1.x 下り723.2kbps/上り57.6kbps 432.6kbps
2.x 下り723.2kbps/上り57.6kbps 432.6kbps
2.x+EDR 下り2178.1kbps/上り177.1kbps 1306.9kbps
3.x 下り723.2kbps/上り57.6kbps 432.6kbps
3.x+EDR 下り2178.1kbps/上り177.1kbps 1306.9kbps
3.x+HS ? 24.0Mbps
4.x ? 1.0Mbps



[ヘルプ]
  1. ^ 2008 MARKS TEN YEARS OF BLUETOOTH WIRELESS TECHNOLOGY
  2. ^ Ericssonら5社、Bluetooth 1.0の仕様を公開”. PC Watch (1999年7月27日). 2012年9月3日閲覧。
  3. ^ 「日経エレクトロニクス2009年5月18日号」126頁
  4. ^ [http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windows/hardware/gg487349 Bluetooth ワイヤレス テクノロジに関する FAQ - 2010(マイクロソフト社、2010年1月15日)]
  5. ^ http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0817/pda63.htm
  6. ^ http://www.faq.sonydrive.jp/faq/1040/app/servlet/qadoc?023039




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

Bluetoothに関係した商品


辞書ショートカット

カテゴリ一覧

全て

ビジネス

業界用語

コンピュータ

電車

自動車・バイク

工学

建築・不動産

学問

文化

生活

ヘルスケア

趣味

スポーツ

生物

食品

人名

方言

辞書・百科事典

すべての辞書の索引

「Bluetooth」の関連用語

Bluetoothのお隣キーワード

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   
検索ランキング

画像から探す

モバイル
モバイル版のWeblioは、下記のURLからアクセスしてください。
http://m.weblio.jp/

モバイルで「Bluetooth」を見る




Bluetoothのページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのBluetooth (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2013 Weblio RSS