総当たり攻撃とは? わかりやすく解説

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そうあたり‐こうげき【総当(た)り攻撃】


総当たり攻撃

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/01 06:04 UTC 版)

総当たり攻撃(そうあたりこうげき)とは、暗号解読方法のひとつで、可能な組合せを全て試すやり方。力任せ攻撃、または片仮名ブルートフォースアタック: Brute-force attack)とも呼ばれる。




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総当たり攻撃

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/22 00:56 UTC 版)

パスワードクラック」の記事における「総当たり攻撃」の解説

詳細は「総当たり攻撃」を参照 最後の手段のひとつとしてあるのが、考えうる「全てのパスワードを試す、いわゆる総当たり攻撃である。理論的には、試行回数上限が無いとするならば、総当たり攻撃は必ず成功する。なぜなら有効なパスワード決めるためのルール公にされている必要があるからだ。しかしパスワード長くなるにつれて考えうるパスワードの数も増加するパスワード比較的短いのでなければ、総当たり攻撃は非現実的思われるが、並行処理という手法使えばパスワード割り出す時間短縮することは可能で、それは使用するコンピュータ (CPU) の数に反比例する。この攻撃方法は、攻撃者パスワードハッシュ値とハッシュアルゴリズムを知っているかどうか大きく様相異なり知っている場合は「オフライン攻撃」(保護され対象接続している必要はない)、知らない場合は「オンライン攻撃」と呼ばれるオフライン攻撃の方が通常はるかに容易である。なぜならパスワード検証は、候補となるパスワードハッシュ数学的に計算し実際パスワードハッシュ比較するだけで済むからだ。オンライン攻撃場合攻撃者全てのパスワードについて認証試みなければならず、システムによって規則[訳語疑問点]と遅延課せられ、またそれらの試み記録されるパスワードは、アルファベット数字・(句読点などの)記号ランダムに組み合わせ、8 文字上の長さにすることが一般に推奨される。ただしこれは、md5-crypt や Blowfish ベースbcrypt といった、強力なパスワードハッシュ法を使うシステムで意味を持つのであり、多くMicrosoft Windows システムでは不充分である。なぜなら、それらの WindowsレガシーLAN Manager ハッシュ法使っており、それはパスワードを 2 個の 7 バイト列に分けてしまうからだ。それらのシステムでは、8 文字パスワードならば 7 文字パスワードと 1 文字パスワード変換されるセキュリティ高めるためには、そのシステム依存するレガシーシステム影響がない限りLAN Manager 形式でのパスワード保存無効化すべきであるシステムによっては、パスワード数字しか使えなかったり、大文字しか使えなかったり、あるいは一般的に言ってパスワード用の文字制限設けている場合がある。そうしたシステムも、比較容易に総当たり攻撃をかけることができる。そうした場合可能ならば)より長いパスワードを使うことで、文字パターン制約埋め合わせることができる。もちろん、多く文字選べるシステムであってもユーザ自身特定の種類文字限って選択行なった場合例え大文字だけ選んだり、数字だけ選んだ場合)は、そのアカウントへの総当たり攻撃は非常に容易になってしまう。 単純な総当たり攻撃であっても成功することはしばしばだが、人間どのようにパスワードを選ぶ傾向を持つかという知見悪用したスマートな」総当たり攻撃は、さらに大きな脅威となる。アメリカ国立標準技術研究所 SP 800-63 (2)報告ではパスワード品質推奨事項などが議論されているが、例えユーザ自分で 8 文字パスワード考えた場合、それがどのように選ばれるかにより、エントロピーランダムさの程度)は 18 - 30 ビット範囲に収まる。24 ビットランダムというと無作為に選んだ 3 バイト、あるいは無作為に選んだ 5 文字大文字アルファベット、あるいは 4000 語の中から無作為に選んだ 2 単語相当する。このエントロピーは、暗号化キーとして安全だ通常考えられるレベルより遥かに低い。 オフライン攻撃考えると、この脆弱さは「あまりに脆弱すぎる」という話であり、また部分的に攻撃者技量リソース例え時間とマシンパワー)に負うものである後者コンピュータ性能上がるにつれ大きくなるだろう。広く使われているハッシュ法は、さらに解析早めるため、それに特化したハードウェアとして実装することも可能である。多数コンピュータ並列連結し広大な探索空間一部各々が受け持つことも可能である。夜間週末使われていない事務所コンピュータも、この目的に使うことができる。

※この「総当たり攻撃」の解説は、「パスワードクラック」の解説の一部です。
「総当たり攻撃」を含む「パスワードクラック」の記事については、「パスワードクラック」の概要を参照ください。

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