証券口座乗っ取り事件
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証券口座乗っ取り事件 | |
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場所 |
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標的 | 証券会社9社(2025年4月30日現在)の証券口座及び投資家 |
日付 | 遅くとも2025年2月以降[1] |
攻撃手段 | 不正アクセス |
攻撃側人数 | 不明 |
損害 | 売却金額 約506億円、買付金額 約448億円(2025年4月16日現在)[1] |
証券口座乗っ取り事件(しょうけんこうざのっとりじけん)とは、2025年に発覚した日本の証券会社の口座が不正アクセスされ、その口座で不正な株式取引が行われた事件である。
概要
実在する証券会社を装ったフィッシングサイト等で窃取したとみられるログインIDやパスワードによる、インターネット上での不正アクセスを行い、不正アクセスした口座を勝手に操作して口座内の株式等を売却し、その売却代金で他の株式を買い付けた不正取引事件である。金融庁が各証券会社から受けた報告によると、2025年2月から4月16日までに、不正アクセス件数3,312件、不正取引件数1,454件、不正取引による売却金額約506億円、買付金額約448億円といった被害が確認されている[1]。
2025年3月、楽天証券の一部利用者が保有していた株式を勝手に売却され、中国株を買われる不正取引が多発したことがきっかけで発覚した[2]。3月25日、楽天証券は買い注文を停止した中国株を582銘柄に拡大した[3]。
3月26日以降、楽天証券とSBI証券が中国株の買付注文を停止したタイミングで、日本の株価が100円から200円程度の小型株の株価が不自然な乱高下を繰り返すようになったと東洋経済オンラインが報道している[4]。犯罪グループは大量に買い付けて相場をつり上げ、高値で売りつけたと見られている。また、不自然な値動きをした銘柄は100を超えると見られている[5]。
不正取引が確認された証券会社
2025年4月30日現在、SMBC日興証券、SBI証券、大和証券、野村證券、松井証券、マネックス証券、三菱UFJ eスマート証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、楽天証券の9社[6]。
証券会社の対応
2025年5月2日、日本証券業協会は被害が確認された9社を含む大手証券会社10社が被害の状況に応じて補償に応じる方針を決めたと明らかにした[7]。
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政府機関の対応
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脚注
出典
- ^ a b c インターネット取引サービスへの不正アクセス・不正取引による被害が急増しています 金融庁
- ^ “楽天証券、“不正取引”多発 「当社からの漏洩ではない」としつつも緊急対応に追われる事態に”. ITmedia news. (2025年3月24日) 2025年5月3日閲覧。
- ^ “楽天証券、“不正取引”対策で買い注文を停止した中国株が11銘柄→582銘柄に 理由は?”. ITmedia news. (2025年3月26日) 2025年5月4日閲覧。
- ^ “〈株価操縦?〉ネット証券が中国株の買い注文を停止した途端に日本の小型株で「不自然な値動き」”. 東洋経済オンライン . (2025年4月2日) 2025年5月3日閲覧。
- ^ "証券口座、相次ぐ乗っ取り 犯罪グループ、相場操縦に利用か―警戒呼び掛け、監視委が注視". 17 April 2025. 時事通信より2025年5月3日閲覧。
- ^ “証券口座乗っ取り、三菱UFJモルガンも確認 大手で9社目”. 日本経済新聞. (2025年4月30日) 2025年5月3日閲覧。
- ^ “証券口座乗っ取り 大手10社 被害状況に応じ顧客に補償する方針”. NHK NEWS WEB (2025年5月2日). 2025年5月3日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 証券口座乗っ取り事件のページへのリンク