代位訴訟
かぶぬし‐だいひょうそしょう〔‐ダイヘウソショウ〕【株主代表訴訟】
読み方:かぶぬしだいひょうそしょう
⇒代表訴訟
株主代表訴訟(かぶぬしだいひょうそしょう)
取締役の経営判断によって会社に損害が生じた場合、株主は会社に代わって損害賠償を求めることができる。このような株主代表訴訟の提起は、会社の経営状況をチェックするために行われ、株主が行使できる共益権の中の一つである。
株主代表訴訟では、会社が原告という形を取るので、被告である取締役の損害賠償責任が裁判で認められると、取締役個人が会社にその賠償金を支払うことになる。そのため、万が一の事態に備え、会社役員賠償責任 (D&O) 保険も存在する。
また、賠償金は会社に支払われ、株主が直接受け取るわけではない。実際のところ、経営陣の責任が明らかにされれば十分と考え、取締役個人に賠償金の支払いまでは求めないケースもある。
日本では、1993年の商法改正で訴訟手数料が引き下げられたことで、株主代表訴訟の件数が伸びている。会社の経営者に対する監視機能として大きな役割を果たしている株主代表訴訟であるが、事業規模によっては個人の支払能力を超える巨額の損害を出すおそれもあり、制度の見直しを求める声も出てきた。
(2000.09.24更新)
株主代表訴訟
株主代表訴訟
株主代表訴訟
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/06 21:44 UTC 版)
株主代表訴訟(かぶぬしだいひょうそしょう)とは、日本の株式会社において、株主が会社を代表して取締役・監査役等の役員等(下記参照)に対して法的責任を追及するために提起する訴訟のことである(b:会社法第847条)。会社法では、責任追及等の訴えという。
- 1 株主代表訴訟とは
- 2 株主代表訴訟の概要
- 3 沿革
- 4 商法から会社法へ
- 5 脚注
株主代表訴訟
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 15:40 UTC 版)
「ベネッセ個人情報流出事件」の記事における「株主代表訴訟」の解説
ベネッセコーポレーションの顧客情報流出事件の影響により、持株会社のベネッセホールディングスが巨額の損失を出したとして、株主が、原田泳幸元会長や当時の役員らに対し、総額260億円を同社に賠償するよう求めた株主代表訴訟を岡山地方裁判所に提起したが、2018年9月12日に請求が棄却された。
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株主代表訴訟
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 03:28 UTC 版)
MBOを巡る一連の騒動で同社が損害を受けたとして、同社の株主の一人が、同社の当時の社長で創業家出身の林勝哉ら旧経営陣を相手取り、神戸地方裁判所に株主代表訴訟を起こした。2014年10月17日に同地裁は、林とその母親である林宏子に対し、MBOに伴う経費など約1億9,700万円を支払うよう命じたが、同社の信用毀損については否定した。
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「株主代表訴訟」の例文・使い方・用例・文例
株主代表訴訟と同じ種類の言葉
訴えに関連する言葉 | 別訴 株主代表訴訟(かぶぬしだいひょうそしょう、カブヌシダイヒョウソショウ) 確認訴訟(かくにんそしょう) 私訴 給付訴訟(きゅうふそしょう) |
訴訟に関連する言葉 | 少額訴訟(しょうがくそしょう) 抗告訴訟(こうこくそしょう) 株主代表訴訟(かぶぬしだいひょうそしょう、カブヌシダイヒョウソショウ) 公害訴訟(こうがいそしょう) 客観的訴訟 |
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