ストリーム‐あんごう〔‐アンガウ〕【ストリーム暗号】
ストリーム暗号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/22 03:49 UTC 版)
ストリーム暗号(ストリームあんごう、stream cipher)とは、平文をビット単位やバイト単位で逐次暗号化する暗号である。平文を64ビットや128ビットなどの固定長のブロックに分割して暗号化するブロック暗号に対比した語である。その構成上、入力が逐次追加されるデータであった場合、ブロック暗号は入力がブロックサイズに達するまで溜まらないと処理を進めることができないのに対し、ストリーム暗号はその必要がないのが特徴である。
概要
ストリーム暗号は、鍵ストリーム(key stream)を生成する鍵ストリーム生成部と、鍵ストリームと平文を結合する結合部で構成される。典型的には、共通鍵方式において、ある鍵を初期値として擬似乱数列を生成し、平文との排他的論理和 (XOR、
参考文献
- Thomas Beth, Fred Piper, "The Stop-and-Go Generator", EUROCRYPT'1984, pp. 88-92.
関連項目
ストリーム暗号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/10 14:21 UTC 版)
ストリーム暗号では、IVが鍵ストリームの初期値として暗号器に設定され、最初のビットを出力する前に何回か暗号器を回す。性能を向上させるため、この事前に回す回数はなるべく少なくなるように設計する。しかし、その最小回数を求めるのは簡単ではなく、エントロピー損失、暗号生成ごとのユニーク性、ストリーム暗号のセキュリティ問題である関連IV攻撃とIV関連攻撃などを考慮しなければならない。このためストリーム暗号のIVは重要な問題であり、現在も研究が盛んに行われている。
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ストリーム暗号と同じ種類の言葉
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