鳳寿司とは? わかりやすく解説

鳳寿司

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 04:11 UTC 版)

将太の寿司」の記事における「鳳寿司」の解説

関口将太せきぐち しょうた北海道小樽寿司屋「巴寿司」の長男連載版は小樽市北陽中学3年生として登場し笹寿司妨害荒れた生活を送る父・源治気に掛けて自分には何ができるのか深く悩んでいたが、街中ポスター知った小樽寿司握りコンテスト」へ笹寿司謀略重傷負った父親代わりに出場し家業を継ぐ決心固めコンテスト終了後鳳征五郎スカウトもあり中学卒業と同時東京の「鳳寿司」へ修業に入る。同級生渡辺久美子好意抱いており、卒業後は遠距離恋愛の仲となる。源治や征五郎を非常に尊敬している。一人称「僕」スポ根ものに通じ努力才能持っており、技術知識習得余念がなく、経験浅さ創意工夫努力で補うことを信条とする負けず嫌いな性格である。源治からは大学進学嘱望され笹木以外のクラスメイトからも慕われる優等生タイプでもあり、何度となく中学同窓生助けられている他、笹寿司横暴に苦し人々にとって彼の存在希望となっている。修業入り後は家族同級生慎吾以外とはタメ口使わず敬語話している。 『全国大会編』では東京代表として参加し数多く寿司職人達と誇り賭けた戦い勝ち抜き終盤でついに優勝を果たす。鳳寿司での修業終えて寿司へ錦を飾り大団円迎えた。 『全国大会編』の3年後描いた2008年読み切りでは、久美子結婚し寿司若旦那として切り盛りしている。久美子とは夫婦水入らずの仲で妊娠(後の将太朗)が告げられ父親になる予定。『全国大会編』最終話和解した笹木との関係も北海道進出する東京チェーン寿司店の手口を「汚い」と評する彼に対しお前が言うな」と的確なツッコミ入れている辺り連載時険悪な関係は感じられない『2』では40歳落ち着いた中年。顔に多少皺はあるがかつての面影残している。巴寿司2代目として将太朗を巴寿司ツケ場に入れて育てていたが、佐治伝って鳳寿司へ修業に行かせた。また、佐治ともども日本寿司協会会長職を要請されていたが固辞している。20年上の寿司職人人生未だに「これだ!」と思う寿司握れていないとの事で、更なる高み目指している。 マガジンSPECIAL版では、陸上競技打ち込む恋愛感情鈍感な東京に住む高校2年生だったが、父親倒れ家計支えるために高校3年目前中退し、鳳寿司で働き1年経過した19歳追い回し手一杯日々送っていたが、好意伝えられずに別れた恋人藤原美智子との再会により寿司作り奮起する一人称は「オレ」。 ドラマ版では、北陽高校卒業後に小樽から上京して寿司世界に入るという設定であり、多少やんちゃな性格血の気が多い部分があり、鳳寿司に入ってから親方病気倒れたり笹寿司嫌がらせ始まった為に佐治からは一方的に敵視されていた。「日本一!」を決め台詞にもつ。 小畑慎吾シンコ/おばた しんご) 鳳寿司の追い回し雑用係)で、将太よりは半年ぶん先輩将太にとっては苦し修業の中、苦心分かち合え盟友である。「コハダになっていない」という意味合いで、名前をもじって「シンコ」と先輩将太からは呼ばれている(作中シンコ下魚とみなすシーンがあるが、実際には超高級寿司ダネ)。山口県農家出身追い回しとしての仕事には手抜きがなく誠実だが、精神的に脆い面があり、将太対す劣等感失敗佐治咎められたことを気に病んで逃亡したり、お客に出すためのウニ管理誤り結果上得意客を失うという失態晒し、(あくまで親方クビ告げられ場合ではあるが)店を辞めようとしたことがある。将太説得により鳳寿司に復帰した後は職人になるため一層の努力行っている。その仕事ぶり心意気は征五郎に「上得意お客様を失うよりも慎吾を失うことのほうが遥かに辛い」と言わしめるほどで『全国大会編』ではその成果見せコンクールにも出場1回戦溶けたウニを使うというハンデの中で溝口柏手出させる寿司作り満点トップ通過する2回戦敗退した連載最終回ではその仕事実を結んでツケ場に立った。 「ゴゴゴゴゴ」の擬音と共に飛男が驚愕する巨根らしい。 『2』では第一線寿司職人として鳳寿司のツケ場に立っており、若手ホープとして期待されている。20年経過してGENESISジェネシス)」に敵愾心を持つほどの意地っぱりになったドラマ版では半人前扱いされて辛い思いをするシーン増えた一方必死努力の末に笹切りを作る包丁技術披露した吾子飛男(あこ とびお) 将太の後に入ってきた鳳寿司の追い回し素行不良高校中退し母親からの要望で鳳寿司に入ってきた。甘やかされ育ったために当初自分勝手こらえ性がなく、ジャンクフード漬け寿司の味が分からない隠れて煙草を吸う失敗ふて腐れ飲酒をするなど、問題の多い少年であったが、煙草については母親の命を掛けた説得改心その後将太フォロー叱咤どの様々な出来事によって真っすぐ性根取り戻し天下の鳳寿司のパシリ」を自認するうになる。『全国大会編』では将太助手務めることが多かったタレントとして出ずやさぐれていた先輩北岡を「叩いて香り立てた紫蘇の実歯ごたえよくなるように切った刺身ツマ大根)をシソ巻いた」物を食べさせて「努力すれば普段大したことなくても直にが出る」と立証させて立ち直らせるなど、将太大政からも「いい刺身ツマになった」と褒められるほどになった最終回では親方となった佐治マンツーマン指導落とされながら、捌き方の特訓中の様子見受けられた。 『2』ではツケ場に立っており、慎吾共々若手ホープとして期待寄せられている。お調子者性格は相変わらず。「GENESISジェネシス)」の経営同調して慎吾からタコ殴りにされた。 鳳征五郎おおとり せいごろう) 当代名人と言われた鳳寿司の親方創業者ではなく婿入りして店を継いだ。話によって五代目だったり六代目だったりしている(いずれにせよ創業70年の店で五代目ないし六代目であることから代替わり多かったことが窺える)。妻は病弱のため店には出てこない。征五郎本人身体の衰えによって既に一線退いており、将太ツケ場に立ってからはほとんど寿司を握らなくなる。ただし、その握り今なお岩崎民次褒め称えるほどのもの。 将太初め作ったマグロ尽くし感動し自身の店への入門勧めた当時の鳳寿司は少々入り悪く新し従業員を雇う余裕はなかったため大政小政反対押し切ってスカウトだった。その後は、厳しく温かく将太鍛えていくこととなる。 基本温厚な性格で、将太限らず鳳寿司の面々厳しく暖かく見守り指導するが、初期には責任取って店を辞めるという慎吾の頭を(軽く)拳で叩いたり、将太佐治勝負大政賭け持ちかける小政を(ギャグシーンだが)タコ殴りにするシーン見られた。無印終盤の鳳寿司慰安旅行では、風呂場女湯を覗こうとした飛男に投げ付け轟沈している。 『全国大会編』にて右手痺れから白魚の尾を折ったことで引退決意し大政小政独立合わせて店を畳む予定だったが、鳳寿司に戻ってきた佐治親方迎え入れたことにより安心して隠居生活を送る一方岩崎民次熱望により本人の後を継いで全日本寿司協会会長」の職につく。その初仕事は、佐治将太決勝戦審判をすることであった『2』では全日本寿司協会会長退任して隠居生活送っている。現役時代患った病は回復していないが足腰問題ないらしく、妻と自由気まま旅行をするなど今の生活を楽しんでいる。 ドラマ版では厳しさ強くやや頑固なイメージがある。 マガジンスペシャル版では本編よりも厳つい顔つきの頑固職人で、将太に対してもよく手が出ていた。コンクール優勝した大政に「政寿司」の暖簾贈っている。 藤田政二大政/ふじた せいじ親方に次ぐ年長職人。「大政おおまさ)」または「政(まさ)」と呼ばれている。年齢は、マガジンスペシャル版と設定同じなら35歳作中ではあまり料理の腕を振るうシーンは無いが、鳳寿司での「盛り込み」(いわゆる職人お任せ寿司盛り合わせ)の制作許されている職人は征五郎以外では彼だけであるなどその腕は確か。体が大きく厳ついため怖く思われがちだが普段の性格温和そのもので、本編10年前に、ある客が苦境から子供道連れ自殺考えている事を見抜き自身作ったイクラ親子丼サービスとして出しの親としての偉大さ語って自殺止めたこともある(このエピソードはその客が立ち直って再び自前工場を持つ事ができ、子供たち立派に成長したお礼もあって来店したところから始まる)。既婚で娘が1人いる。『全国大会編』の最終回にて「下北沢 鳳寿司」としての屋号引き継ぎ下北沢独立前述のように温和な性格だが、一旦怒り出すと凄まじい剣幕周囲震え上がらせる将太出場したコンクールで、観客席から将太馬鹿にしていた「船津」と「渋田」に制裁加え時には会場の外まで殴り飛ばすというシーンもある。 『2』では娘・みのりの夫を婿に迎え入れて二人で下北沢 鳳寿司」を繁盛させている。 マガジンスペシャル後半彼の大会出場メインとなっている。また、片手一回だけでを握る「小手返し一手」も実は習得しているが、鳳寿司入店直後親方の前で披露したところ怒られ、「今度やったらクビだ」と釘を刺されているため将太の前でこっそり一度披露しただけ。 ドラマ版では動物園ダジャレ好きな設定追加されている。終盤一度独立するも、資金提供者の独断開業した店を笹寿司チェーン店にされていたことで店を辞め、再び鳳寿司に戻っている。 岡村秀政小政/おかむら ひでまさ) 大政並んで鳳寿司を支え職人。「小政(こまさ)」または「秀(ひで)」と呼ばれるドラマでは「小政」は会話の中で一度登場しただけで、他は一貫して「秀」)。やや女好きで、将太初対面時に姉か妹がいるか尋ねて五郎窘められたり、キャバクラ話題を度々出している。また、将太佐治寿司勝負賭け対象にしようと大政持ちかけたところを親方に見つかって(ギャグシーンではあるが)タコ殴りにされた事もある。追い回し時代自身参加していたコンクール東京大会決勝ではかんぴょう使った海苔巻き締め使って優勝した審査員だけでなく、世間かんぴょう扱い絶望してかんぴょう作り辞めると言っていた職人の心をも揺さぶった)。大政もそうだが、その後全国大会でも、優勝には至らなかったものの「いいところまで行った」という。鳳寿司内部での勝負社員旅行余興での寿司勝負、鳳寿司で新しく売り出す大政小政将太3人の弁当勝負等)では大政と共に将太閃きしてやられる事もあるが、実際現在の将太では及びも付かない腕前であり、それは魚の目利き後述高山信一郎との勝負)や、将太がとても捌き切れないペースツケ場での注文冗談交じり軽々こなしてしまうシーンからも伺える。 時には忙しさかまけて将太慎吾対し時期尚早仕事任せ、それが失敗してしまうと強い口調𠮟りつける一面も。 売られケンカは必ず買う熱い性根仕事対す真摯な態度併せ持つ第1部終盤雅子財産目当て近付いてきた高山信一郎婚約者の座を賭けて寿司対決見せた。このときはあくまで「雅子高山結婚させないために婚約者演じる」立場であったにもかかわらず雅子の父親が経営する豆腐料理店まで出向き父親人柄、仕事ぶりを勉強した上で父親作る豆腐使ったサバ寿司作り出しオレンジ使った高山サバ寿司勝利した。それをキッカケ雅子付き合うようになる。 『全国大会編』の最終回にて雅子結婚し、「谷中 鳳寿司」として屋号引き継いで谷中雅子実家の隣に「谷中 鳳寿司」として独立『2』では5人の子供の父親となったが、店の売れ行き上々である。 ドラマ版では、江戸っ子名乗る大阪人として登場短気で、何か問題があると責任放棄してまで店を飛び出してしまうことがあった。一度母親強引な勧め見合いさせられそうになったこともある。終盤では剛志雇った二人チンピラから将太庇い負傷する佐治安人(さじ あんと) 将太より5年先輩だがツケ場には入っておらず、材料仕込みや米炊き卵焼き担当していた。 当初かなりの自信家将太のことが気に食わず、勝手の分からぬ将太にいきなり米炊き命じて放置する小樽からの将太の手紙を勝手に処分するなど、見下すように陰険な嫌がらせ繰り返すが、寿司に関して情熱持って修業励んでおり、2年かけてアナゴツメ作りあげるなど征五郎兄弟子達も認め腕前身に付けている。将太との激闘繰り広げていくうちに将太一人寿司職人として認めるようになり、新人寿司職人コンクール出場賭けた三番勝負での敗北契機に鳳寿司を去る。その後各地放浪したのち(北海道将太の父関口源治とも会っている)京都流れ着きここから改め京都市代表として新人寿司職人コンクール出場する。 『全国大会編』の終盤からは、塩一粒差異も見逃さぬ「絶対味覚」を習得し将太の前へ再び立ちはだかるまた、決勝戦間近味覚だけでなく寿司職人必要な五感鋭さ増してさらには寿司というまった新し寿司作る事にも成功する実家千葉海苔生産業を営んでおり、既に死亡した父・重人(なお、叔父高人がいる)とは母の死きっかけ絶縁したままであったが、勝負きっかけに父を理解する。『全国大会編』では海岸漂着したアサクサノリ絶対味覚選び分けて精製したこともある。 コンクール終了後は、征五郎職人達の強い要望により鳳寿司に復帰親方となる。 『2』では親方歴が20年になり、腕は全く錆びいていない。5年連続ミシュラン3つ星をもらうなど、鳳寿司を名実共に日本代表する寿司屋にした。鳳寿司に転がり込んできた「隠し子」(安人自身はその存在すら知らなかった)の佐治将太を鳳寿司で雇っており、若い頃自分重ねて見てしまうた彼の問題行動余り強く言えていない。また(関口将太のことも「関口」と呼ぶようになっていた(一応「全国大会編」でも「関口」と呼ぶシーンはある)。 その激し性格から、慎吾によると「サージェント軍曹)」の綽名を持つが、初登場時紹介以外では、ごく小さコマにて一度しか使われておらず、それ以降専ら「安(ヤス)」と呼ばれている。 なお、作中での名前の読み表記揺れ多く、「やすと」だったり「あんと」だったりと一定していない。 ドラマ版では悪役らしさが強調されており、時には店の迷惑も厭わず将太慎吾嫌がらせを行うことがあった(将太が店に入ってから親方病気笹寿司妨害などトラブル続発したことも一因)。しかし、「寿司では嘘をつかない」という信念持ち将太との三番勝負でも対決事前に妨害工作将太注文した彼の名を騙って受け取る、誤った保存法慎吾教えてを傷ませる)をした以外は妨害や不正は行っていない。 富山雅子とみやま まさこ) 配膳係女性。はっきりと物を言う気っ風のいい性格をしている。 実家谷中にある老舗豆腐料理屋。第1部終盤にて実家財産目当て近付いてきた高山信一郎との婚約父親迫られ、断る口実作るために小政引き合い出したドラマでは逆の立場でのエピソード描かれている)。 小政高山との寿司対決勝利後、互いに妙な雰囲気になって付き合うようになったとのことで、『全国大会編』の最終回では小政結婚する『2』では5人の子母親として谷中 鳳寿司」を小政二人で支えている。 ドラマ版では、昔火事で家が焼けて思い出の品燃えてしまったことで、ことあるごとに記念写真を撮るのを趣味にしている。そして、それを知らぬ者が理由尋ねると錯乱する女将さん 先代親方娘。確執のある寿司玄の嫌がらせ苦しむ夫征五郎のために、寿司屋台引いて助け健気な気質を持つが、その時の無理のせいで病弱になりめったに店には出てこない。ドラマ版では活発でまた天然キャラクターで、名前は「八千代」である。 鳳さゆり ドラマオリジナルキャラクター親方夫婦の娘だが、実際海外渡った五郎兄弟子夫婦の娘で、両親飛行機事故他界した為征五郎夫妻引き取られていた。征五郎夫妻その事実を隠していたが、当人は既に知っており、そのこともあり最初のうちは寿司嫌いだと言い前半一生懸命頑張将太に対して冷めた意見連発していた。

※この「鳳寿司」の解説は、「将太の寿司」の解説の一部です。
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