ドローイング【drawing】
ドロー
【英】drawing
ドローとは、描画手法の一つで、描画手順を記録して基本的に線画で画像を構成する手法のことである。特にIT用語としては、コンピュータグラフィックスを描く際に、ドット(点)の集合としてではなく、座標や関数などの情報から演算によって描画を再現する方式のことである。
ドロー(drawing)とは、もともと、英語で「線を引く」「線描」といった意味である。
ドローの方式では、図形は線の座標や角度や方向の集まりなどの情報から記憶され、そのつど再現されている。このため、再現されたイメージに対して、サイズの変更や回転、変形、といった編集処理を行っても、輪郭の滑らかさを損わずに維持できる。座標を直接に指定することで、厳密に正確な図を描くことも容易であり、手書きでは再現が難しい真円や楕円なども、関数で再現するため容易に作成できる。
グラフィックスソフトのうち、主にドローによって描画するタイプのソフトウェアは、ドローソフトと呼ばれる。CADソフトやDTPソフトなどは、ドローによって製図やレイアウトの作成を行うものであり、ドローソフトを各用途に特化させたソフトウェアであるといえる。
ドローイング
ドローイング
【英】:DRAWING
ドローイングは製図、図面などの意味ももつが、美術用語としては一般に「線画」と訳される。これは線だけで描く絵(ライン・ドローイング)を指すものである。つまり、単色の鉛筆やペン、木炭などで線を引くという行為に重きをおいて描かれた絵を指す。これに対して、絵の具を塗ることに重きをおいた絵をペインティング(painting)という。ドローイングは、しばしば素描やデッサンと同じ意味で用いられることがあるが、これはいずれの画面も単色的であるという点、線的であるという点が、その特徴であるということによる。また、水彩画をウォーター・カラー・ドローイング(water−color−drawing)といって、「ドローイング」として扱う際には、ペインティングは油彩によるものを指すこともある。
素描
(ドローイング から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/12 02:06 UTC 版)
素描(そびょう、すがき)、デッサン(フランス語: dessin)、ドローイング(英語: drawing)とは、物体の形体、明暗などを平面に描画する美術の制作技法、過程、あるいは作品のこと。これに準ずるものを指す場合もある[1]。 これについては後述する。
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補注
- ^ スケッチ入門 著者: 三芳悌吉[1]
- ^ 「人物画すなわち人間描写は、花鳥画や山水画以上に描写のあいまいさ、デッサンの狂いが誰にでも一見して見破られてしまう。それ故に非常に高度のデッサン力、描写力が要求される」 - 片桐白登編『水墨画技法講座(5)人物』(雄山閣・1986)
- ^ 『構図の源泉20―現代作家が語る私の構図』視覚デザイン研究所 1997.02 ISBN 4881081276 ISBN 978-4881081273
- ^ 『リアリズム絵画入門』 野田弘志著 芸術新聞社 2010/2/26 ISBN 4875861907 ISBN 978-4875861904
- ^ 例えば、新日曜美術館のルソーを取り扱った回、横尾忠則など
- ^ 鉛筆デッサン, 造形ファイル, 武蔵野美術大学, 2016年2月18日閲覧.
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