徒然亭一門とは? わかりやすく解説

徒然亭一門

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 20:31 UTC 版)

ちりとてちん (テレビドラマ)」の記事における「徒然亭一門」の解説

徒然若(三代目)(つれづれてい そうじゃく) 演 - 渡瀬恒彦 徒然亭一門を率い落語家本名吉田仁之助(よしだ じんのすけ)。2000年平成12年4月1日他界。 かつて「上方落語界の四天王」と称されていたが、喜代美と出会う3年前一門会の日、高座の直前に妻・志保余命知り動揺高座上がれなくなる。天狗座での公演穴を開けたために天狗芸能会長逆鱗触れ天狗芸能追放された。喜代美と出会った当時落語をしておらず、借金まみれで、酒浸り日々送っていた。ずっとそばに従っていた草々戻ってきた弟子に対してわざとそっけない態度をとったが、これは自分こだわってくすぶるのを懸念してのこと。草々などの弟子達の熱意喜代美を見ていくうちに落語への情熱が甦り、ついに落語家復帰決意する。尚、若は彼の代で三代目となる。 落語家復帰前は無精ひげ生やし、頭も白髪混じり暖かい季節でもどてらを着用するなどさえない格好をしていたが、復帰後は髪を黒く染めサスペンダー愛用するなどビシッと決めている。面白いと思えばその場のノリ行動することがよくあり、内弟子修業中で恋愛御法度だった喜代美を草々絡みからかって遊んだこともあった。情操教育大事にしており、特に内弟子修業時代本人特徴合った噺を教え傾向がある。また弟子落語引用して諭すことも多い。小草若が落語家目指すことを心の底から喜んでいたものの、あくまでも師匠として厳しく指導したため、小草若が自信を失う原因になったが、それを悔やむと同時に小草若に向いた芸がある」と気にかけていた。 1999年に病にかかる。医者からも手遅れ診断され長年の夢であった常打ち小屋」を建てよう決意鞍馬会長支援頼み徒然師弟の会」で成功収めた考慮する約束取り付ける。しかし、「地獄八景亡者戯」の稽古中に病状悪化弟子達に地獄八景亡者戯それぞれに分けて話すように指示して皆を見送り、「弟子の会」の成功見届けるかのように息を引き取った徒然草々つれづれてい そうそう) 演 - 青木崇高/森田直幸少年時代若の二番弟子で、後に喜代美の夫となる。本名青木一あおき はじめ)。1963年昭和38年8月1日生まれ。 母を早く亡くし布団職人だった父を亡くしてからは親戚たらい回しになっていた。中学生の時、京都民宿で徒然亭一門と出会い卒業後に入門天涯孤独の身であり、若は父親代わりでもある。そのため師匠思いで、若の高座すっぽかし事件の後も、若の下に唯一残った巨体強面大食い性格粗暴かつ短気。ただし根は純情で優しいところがある。普段食事内容には無頓着だが、オムライスにはこだわりがあり、一番好きな食べ物志保作ったオムライス。またイカ串も好物で瓶ごと買うこともあるらしい恐竜好きであり、同じく恐竜好きの正平とは仲が良い落語愛し落語対しひたむきな情熱捧げる落語バカ一度聞いた噺を間や身振り含めてすべて覚えてしまう天与の才を持ち、しかも複雑な身の上察した若が、唯一自分から請う弟子にした人物である。柳眉・尊建と三人で「上方落語三国志」と称される実力派寝床寄席評判高まった1995年以降若の芸を受け継ぐ正統派落語家として注目されている(尊建は「コピーものまね」と苦言呈している)。 初高座お祝い志保から買ってもらった一張羅派手な開襟シャツストライプ入ったの上着と、そろいのパンツ素足草履と、おおよそ堅気若者見えない一種独特のもの。以前天然パーマ髪型だったが、若が落語家として注意するのを願いわざと伸ばしていたものであり、徒然再出発の際には若の指摘を受け髪を切っている。父が作ったベージュ単色地味な座布団を非常に大切にしており、高座にはいつもそれを用いる。 中学卒業直後若に弟子入りしたためか、落語以外の常識疎いところがあり、コンパ五木ひろしの顔を知らなかったりする。小草若とは犬猿の仲些細なこと喧嘩してしまうが、本心では小草若に若の跡を継いで欲しいと思っていた。鈍感なところがあり、奥手な面を持つ。一時清海両思いとなったこともあったが、清海東京行き決意したことにより破局その後、尊建を殴った小草若をかばったために若から破門にされた時、単身迎えに来たことがきっかけとなり、喜代美に惹かれるようになっていく。1996年1月1日喜代美へプロポーズし1996年1月3日結婚式挙げた。つき合ってから結婚までの期間が短かったことが災いし喜代美に対して不信感抱いて入籍しなかったが、順子接す喜代美を見て思い直し小浜市役所入籍和田家の者とは結婚前から良好な関係を築いており、糸子と正典(元は正太郎)の言葉にも強い影響受けている。 なお芸名初高座前まで決まらず、若が「そうそう」と話しかけた時に命名された。 徒然草原つれづれてい そうげん) 演 - 桂吉弥 若の一番弟子本名原田優夫(はらだ まさお)。芸名もそれに因んでいる。1953年昭和28年生まれ18歳若に入門落語対す知識思い人一倍三味線太鼓などのお囃子もできる ので草々若の次に草原尊敬しているが、上がり症肝心なところで噛んでしまうため、全く客の笑い取れずにいた。 若が高座すっぽかした事件落語家をやめ、ディスカウントショップ「おとくやん」で実演販売などの仕事をして妻と息子を養っていたもののうまく行っておらず、昔のことを思い出して悩んでもいた。喜代美に説得され、妻の言葉などに後押しされる形で落語家復帰する復帰後は一番弟子であることから一門まとめ役となる。なお、復帰直後三味線指導受けた小梅のことも師匠と呼ぶ。 筆頭弟子として、弟妹弟子への面倒見がとても良い5回目寝床寄席では(最後に噛んだが)終始噛まずに「天災」で客を笑わせ喜代美などの妹弟子弟弟子面倒を見てきたことによって才能が花開いた若に認められた。1999年時点では落語教室開き、自らの学識面倒見良さ活かして忙し日々送っている。2007年に、長年功績認められ大阪府から賞を受賞した落語家志すにあたっては、70年代フォーク標榜する憧れ従兄弟就職に際して態度改めたことにショック受けたのが影響したらしい。妻の緑とは若の落語会見た緑のアンケート答えていったことが発端付き合うように。新人対象落語コンクール突破したプロポーズする決めていたが、入門10年目知り合ってから8年目)のコンクールにも落選プロポーズ諦めていたのを見かねた若に説得され結婚した結婚落語家復帰経緯などから妻を深く愛しており、妻の内助の功思い出して泣くことが多々あるそのたびに徒然亭一門や磯七をあきれさせている。 徒然小草若→徒然若(四代目)(つれづれてい こそうじゃく→ つれづれてい そうじゃく) 演 - 茂山宗彦/榎田貴斗少年時代)/森川翔太4歳若の実の息子で、三番弟子本名吉田仁志(よしだ ひとし)。1964年昭和39年生まれ草々弟弟子だが入門日は草々とは一日違い芸名はいつか「小さい」という字が取れるようにと願い込めて付けられた。登場初期1989年若の「徒然亭一門会すっぽかし事件以降一門でただ一人天狗芸能残り喜代美と出会ったころは関西多くレギュラー抱え売れっ子芸人として活躍していた。しかし、1995年時点では世間一般人気陰り見え番組降板が相次ぎ、かつてのアシスタント鞍馬冷たくあしらわれるなどの悲哀味わっている。 若が女の元へ行って高座すっぽかした思いこみ、それが一門離散や母・志保死期早めた要因となったとして若を憎んでいたが、菊江から真相知らされ若への誤解解け和解するタレント活動の時は「底抜け○○やがな〜!」という持ちネタ使用する。このネタ志保初七日法要時に正座して痺れて転び、思わず「底抜け痺れましたがな〜!」と言ったことがきっかけで生まれた。尚、これを見た若は小草若に向いたギャグだと考えた上で流行ることを予見している。 肝心落語1992年時点では「寿限無」しかできず、若狭家族の前でその腕前披露し、あきられてしまう一面も。1995年時点でも入門15年経て子ほめ」と「時うどん」を加えた3つにしか増えておらず、2年半で5本の若狭大きく差をつけられていた。亡き若の名前のプレッシャーから寝床寄席すっぽかして一門の前から姿を消し一時落語廃業することを考えていたが、立ち寄った小浜落語家として自分原点思い出し若」の名を継ぐ決心固める。最終回四代目として若の名を襲名し鞍馬感動させた。清海とは「ひぐらし亭」のスポンサーであり、自身を立ち直らせた機会与えてくれたということで後にいい関係になったが、なかなか結婚まで踏み出せない模様。 父を喜ばすため、弟子入り申し出る決めていた日の一日前に草々入門目論見外れたことが面白くなく、出会ったその日喧嘩仕掛けて以来草々とは仲が悪い。「草々兄さん」と呼ばず呼び捨てにしている。入門初高座などでいつも草々に先を越されたため、草々に対してコンプレックス抱き落語バカぶりも気に入っていない。しかし、心の底では草々出会ったことを喜んでもいる。 友春同様、初対面時に喜代美に暴言吐き、かばんで殴られたことで一目惚れした。その友春とは仲が悪い。照れ屋恋愛に関して不器用なところがある。喜代美が草々のことが好きだ知った後も好意変わらず周囲高座名の「若狭」と呼ぶようになっても「喜代美ちゃん」と呼んでいた。喜代美と同様に妄想癖があり、喜代とのことあれこれ妄想して口に出して草原と四をしばしば呆れさせていた。 なお、「底抜け○○やがな〜!」という時に使用するポーズ演じ茂山考案した茂山祖父からも「作るからにははやらせるように」と指示され、2パターン考案小浜ホテルロビースタッフ初披露されたという。茂山本業である狂言舞台で新作演目で「底抜けに〜」というセリフ取り入れており、年末年始NHK公式サイト披露され対談そのこと知った桂吉弥驚いていた。茂山によると脚本にはポーズについての具体的な指示はなく、「奇妙なジェスチャー」としか書かれていなかったそうである。 徒然亭四つれづれてい しいそう) 演 - 加藤虎ノ介 若の四番弟子。四という名もそのこと因んでいる。本名倉沢忍(くらさわ しのぶ)。1962年昭和37年4月4日生まれであり、草々より年上シニカル口が悪い。(草々曰く)「算段の平兵衛」のように狡猾ではあるが、どこか憎めない性格賭け事好きで、なにかと賭け事ネタにしようとし、勝つためには手段を選ばない向きもある。ただし賭け対象うどんやそばなど少額のもの。常にクールに振舞い女性にはよくもて、口説きテクニックにも長けている徒然門下では抜きん出て洞察力長けている。実は後述する平兵衛との出会いにもあるとおり、情に厚いところもあるのだが、照れくささもあるからかそれを表に出すことをあまり好んではいない模様商社勤めた周りとまった馴染め退職1986年24歳時に天狗座で若の演じる「算段の平兵衛」を見て感動し、平兵衛のような男になりたい思い、「算段の平兵衛」を覚えるために弟子入り希望。しばらく若につきまとった若は四性格年齢からトラブル起きることを懸念して断ろうとしたが、「天狗芸能よりも落語家の方がすごい」という言葉聞いておもろい奴」だと思い直し入門認めることにした。そしてある時、若が高座で「算段の平兵衛」をかけた後、四に対して「(稽古をつけてやったので)やってみい」と言い入門許可意思示した若が懸念した通り当初兄弟子達とのトラブル絶えなかったが、後述の平兵衛との一件きっかけで彼らとも打ち解けた若の高座すっぽかし事件の後落語家をやめ、天狗近く中国料理店「延陽伯」に住み込み働いていた。だが、若や落語対す思い忘れられず、天狗座への出前積極的に引き受け、こっそり落語聞いて稽古をしていた。落語家復帰決意した草原促され自分落語家復帰決意する寝床寄席評判高まった1995年時点では、若い女性から人気がある。1999年時点では実力をつけ、天狗座でしばしば高座務めるまでに成長している。最終回では、突然女性に四の子だとして押し付けられ子供面倒を見るうになるペットとして兵衛という名の九官鳥(声 - 加藤虎ノ介)を飼っている。これは元々怪我して若邸の庭で倒れていた物。この九官鳥生きるか死ぬかを若と賭け賭け勝利するためなどの理由一生懸命世話して元気にさせ、若に負け認めさせて自分のものにしたという経緯がある。 いわゆるの子名家父親には会った事がなく、母親も四父親から一生暮らすのに困らないだけの額の金を受け取って遊びに励むという複雑な家庭育った為に冷めた性格になった。また若の弟子の中では唯一の大卒である。 吉田志保(よしだ しほ) 演 - 藤吉久美子 若の亡き妻で小草若の母。1989年他界。その関係で回想シーン写真での登場がほとんどであるが、後述するエピソードから大きな存在感見せている。作中では語られないが「下座人情」などの著作若邸の書棚並んでおり、生前落語に関する作家、あるいは記者として活躍していた模様生前囃子方務めており、若の高座のはめものをほとんど行なっていた。正太郎がいつも聞いていたテープ三味線も彼女の演奏である。不器用で、家事三味線習得には人の何倍も時間かかった喜代美が「辻占茶屋」で下座担当することになった時、へこたれそうになった喜代美に対して若が「不器用でええやないかいと言ったのは志保のことが頭にあったからである。 好きな花タンポポかすみ草で、死後若は墓前にしばしばかすみ草供えていた。また、たちから見て志保は「タンポポのような人」、若と草々は今も仏壇タンポポ供えており、喜代美が若と出会った時、若は志保思ってタンポポ見ていた。 草々にとっては母親代わりでもあり、草々初高座お祝い志保から買ってもらった一張羅サイズが合わなくなった今でも大切に着ている。草々だけではなく他の弟子からも慕われており、喜代美が志保かんざし初めてさした時には誰がかんざしをさしてやるかをめぐり、4人の兄弟子の間でちょっとした争い起きた以後喜代美は高座では志保形見かんざしをしている。また、喜代美が結婚式の際に着た白無垢志保使用した物である。 木曽山勇助/徒然小草々(きそやま ゆうすけ/つれづれてい こそうそう) 演 - 辻本祐樹 草々一番弟子1999年草々憧れ弟子入り志願草々自分未熟だ思い込んでいたため何度も断られたが、翌年弟子入り認められる落語研究会出身であり、話せるネタだけでも喜代美や小草若を優に超えている。自分の名前が入っている「鉄砲勇助」を好む。眼鏡をかけ髪を茶色染めており、高座の際には眼鏡外している。尚、徒然亭一門で髪を茶色くしているのは木曽山のみ。 一見すれば家事などソツなくこなす優等生だが、素顔は「鉄砲勇助」の登場人物千三屋の如き筋金入り嘘つきで(本人曰く父親が「嘘つき師匠とのこと。)、ばれるかどうかギリギリライン嘘をつく事を楽しむ嗜好持ち主落語家になるために落語家になることに反対している両親死んだことにしたことで草々怒りを買い破門宣告されるが、喜代美が庇ったことで事なきを得て、草々に諭され両親説得し草々認められる初高座は磯七が設けた散髪屋組合落語会当初そのことに不満を感じ、わざと下手な演技をして出席しないように仕向けていたが、真相知った喜代美と草々に諭され、心を入れ替えて散髪屋組合落語会挑んだ演目は「鉄砲勇助」。草々から与えられ芸名小草々」は小草若の芸名の由来似た理由名づけられた。喜代美から正典塗箸間違えて手先器用さだけで作った語った正平塗箸渡されるが、「小手先だけで落語をせずに、自分一人落語をしている気にならないように」として戒めるために大切にするようになる。 後に弟弟子もでき色々と教えてはいるが、嘘をつく癖は相変わらずである。

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