ココア!とは? わかりやすく解説

COCOA

読み方:ココア

COCOA(新型コロナウイルス接触確認アプリ COVID-19 Contact-Confirming Application)は、厚生労働省提供しているスマートフォン向けモバイルアプリの名称。2020年6月半ばに提供が開始された。iPhoneとAndoroidスマートフォン両方対応しており、それぞれApp StoreGoogle Play通じて配布されている。

COCOAは新型コロナウイルス感染症陽性者と接触した可能性検知および通知目的とするアプリである。スマホBluetooth近距離無線通信技術)によって端末近接検知記録し感染症陽性者と接触した可能性がある場合通知する。これによって感染疑われる人の検査受診促され早期治療や、無症状感染者による感染拡大抑止期待できる

厚労省資料によれば、COCOAが収集する情報当該端末中に暗号化して記録され外部送信されるような事はなく)、14日後に自動的に無効になる他、アプリ削除すればデータ任意の抹消も可能である。個人情報収集類いする挙動一切ないという。

COCOAが理想的に機能するためには、各人所持するスマートフォンにCOCOAがインストールされている必要がある。つまり、陽性の者がCOCOAをインストールしたスマホ持ち歩いていなかった場合には、COCOAは意味をなさないとはいえ2020年6月19日リリースされ同月29日までの10日間で累計ダウンロード数472件に上っており、それなりに高い関心寄せられていると推察される。

関連サイト
新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA) COVID-19 Contact-Confirming Application

cocoa

別表記:ココア

「pulling」の意味・「pulling」とは

pulling」は英語の動詞で、その基本的な意味は「引く」である。具体的には、何かを自分方向引き寄せる行為を指す。物理的な力を用いて物体移動させることから、比喩的な意味として、人々注意関心引きつけるという意味でも使われる

「pulling」の発音・読み方

pulling」の発音は、IPA表記では /ˈpʊlɪŋ/ となる。IPAカタカナ読みでは「プーリング」となり、日本人発音するカタカナ英語では「プーリング」が近い。この単語発音によって意味や品詞が変わる単語ではないので、一つ発音パターン覚えることができる。

「pulling」の定義を英語で解説

pulling」は、英語で定義すると"The act of applying force to move something toward or with you"となる。これは直訳すると、「何かを自分方向に、または自分と一緒に移動させるための力を適用する行為」を意味する

「pulling」の類語

pulling」の類語としては、「tugging」や「dragging」がある。これらも「引く」という意味を持つが、それぞれに微妙なニュアンス違いがある。「tugging」は一回の力強い引きを指し、「dragging」は地面接触したまま引きずることを指す。

「pulling」に関連する用語・表現

pulling」に関連する用語表現としては、「pulling one's weight」や「pulling strings」などがある。「pulling one's weight」は自分責任を果たすという意味で、「pulling strings」は裏で糸を引く、つまり影響力行使するという意味で使われる

「pulling」の例文

以下に「pulling」の使用例を示す。 1. He is pulling a heavy suitcase.(彼は重いスーツケース引いている)
2. She was pulling my arm to get my attention.(彼女は私の注意を引くために私の腕を引いていた)
3. The tractor is pulling the plow.(トラクターがすきを引いている)
4. The advertisement is pulling a lot of customers.(その広告多く顧客引きつけている)
5. The team is pulling together to finish the project.(チームプロジェクト完成させるために一緒に引っ張っている)
6. He is pulling his weight in the team.(彼はチーム自分役割果たしている)
7. She is known for pulling strings in the political world.(彼女は政界糸を引くことで知られている)
8. The horse is pulling the cart.(馬が馬車引いている)
9. The magnet is pulling the metal pieces.(磁石金属片引き寄せている)
10. The company is pulling its resources to develop a new product.(会社新製品開発するために資源引き寄せている)

cocoa

別表記:ココア

「cocoa」の意味・「cocoa」とは

「cocoa」は、チョコレートその他の食品製造使用されるカカオ豆から作られる粉末である。カカオ豆は、カカオツリーの果実から取り出され発酵乾燥焙煎、そして粉砕される。その結果得られる細かい粉末が「cocoa」である。この粉末は、チョコレート、ココアドリンク、ケーキアイスクリームなど、多くの甘い食品の製造欠かせない原料となる。

「cocoa」の発音・読み方

「cocoa」の発音は、IPA表記では /ˈkoʊ.koʊ/ となる。IPAカタカナ読みでは「コウ・コウ」、日本人発音するカタカナ英語では「ココア」と読む。この単語発音によって意味や品詞が変わるものではない。

「cocoa」の定義を英語で解説

"Cocoa" is a powder made from cacao beans, which are used in the manufacture of chocolate and other food products. The cacao beans are extracted from the fruit of the cacao tree, fermented, dried, roasted, and then ground. The resulting fine powder is "cocoa". This powder is an indispensable ingredient in the manufacture of many sweet foods such as chocolate, cocoa drinks, cakes, and ice cream.

「cocoa」の類語

「cocoa」の類語としては、「chocolate」、「cacao」、「hot chocolate」などがある。これらは全てカカオ豆原料とした食品飲料を指す言葉である。ただし、それぞれの言葉微妙に異なる意味や用途を持つ。例えば、「chocolate」は固形チョコレートを、「hot chocolate」は温かいチョコレート飲料を指す。

「cocoa」に関連する用語・表現

「cocoa」に関連する用語表現としては、「cocoa butter」、「cocoa powder」、「cocoa bean」などがある。「cocoa butter」はカカオ豆から抽出される脂肪で、チョコレート化粧品製造使われる。「cocoa powder」は「cocoa」そのもの指し、「cocoa bean」はカカオ豆を指す。

「cocoa」の例文

1. I like to drink hot cocoa on a cold day.(寒い日にはホットココアを飲むのが好きだ。
2. This cake is made with cocoa powder.(このケーキココアパウダー作られている。)
3. The cocoa beans are harvested from the cacao tree.(カカオ豆はカカオツリーから収穫される。)
4. Cocoa is a key ingredient in chocolate.(ココアはチョコレート主要な成分だ。)
5. The cocoa powder is mixed with sugar and milk to make a cocoa drink.(ココアパウダー砂糖牛乳混ぜてココアドリンクを作る。)
6. Cocoa butter is used in the manufacture of cosmetics.(ココアバター化粧品製造使われる。)
7. The cocoa powder gives a rich chocolate flavor to the cake.(ココアパウダーケーキリッチなチョコレート風味与える。)
8. The cocoa beans are fermented, dried, and then roasted.(カカオ豆発酵させ、乾燥させ、そして焙煎する。)
9. The cocoa powder is sifted to remove any lumps.(ココアパウダーは塊を取り除くためにふるいにかけられる。)
10. The chocolate is made from high-quality cocoa.(そのチョコレート高品質のココアから作られている。)

株式会社ココア

株式会社ココア(Co-Core)は3Dバーチャルコミュニティ(メタバース事業展開することを目的として2007年3月設立されました。ココアが提供するメタバースmeet-me」は、①カーナビ同等デジタル地図をもとに東京再現現実社会限りなく近い“コモンセンス維持”③ユーザー受身であっても心地よく過ごせ仕掛けを提供という特徴を持ちます

事業区分 インターネットサービス コンテンツ・ゲーム制作配信
代表者 森山雅勝
本社所在地
東京都 渋谷区 渋谷3-25-18
企業URL http://japan.zdnet.com/company/20169385/
上場区分 非上場


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Cocoa

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ココア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/14 02:41 UTC 版)

カカオの実の中のカカオ豆。
焙煎前のカカオ豆。
ココア ピュアココア[1]
100 gあたりの栄養価
エネルギー 1,134 kJ (271 kcal)
42.4 g
食物繊維 23.9 g
21.6 g
飽和脂肪酸 12.40 g
一価不飽和 6.88 g
多価不飽和 0.70 g
18.5 g
ビタミン
ビタミンA相当量
(0%)
3 µg
チアミン (B1)
(14%)
0.16 mg
リボフラビン (B2)
(18%)
0.22 mg
ナイアシン (B3)
(15%)
2.3 mg
パントテン酸 (B5)
(17%)
0.85 mg
ビタミンB6
(6%)
0.08 mg
葉酸 (B9)
(8%)
31 µg
ビタミンE
(2%)
0.3 mg
ビタミンK
(2%)
2 µg
ミネラル
ナトリウム
(1%)
16 mg
カリウム
(60%)
2800 mg
カルシウム
(14%)
140 mg
マグネシウム
(124%)
440 mg
リン
(94%)
660 mg
鉄分
(108%)
14.0 mg
亜鉛
(74%)
7.0 mg
(190%)
3.80 mg
他の成分
水分 4.0 g
カフェイン 0.2 g
コレステロール 1 mg
水溶性食物繊維 5.6 g
不溶性食物繊維 18.3 g
テオブロミン 1.7 g
ポリフェノール 4.1 g

ビタミンEはα─トコフェロールのみを示した[2]。別名:純ココア。粉末製品
%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDIの割合。

ココア(cocoa、英語発音: [ˈkoukou] ウコウ  聞く[ヘルプ/ファイル])とは、広義には、カカオ豆およびカカオ豆を原料とするチョコレートの各種中間製品(カカオペースト(カカオマスを滑らかにしたもの)、狭義のココア、ココアバターなど)、狭義には、カカオマスの油脂分(ココアバター)を減らした固形物、または、その粉末ココアパウダーや、ココアパウダーを溶かした飲料の略称である。以下では主に狭義のココアを説明する。

飲料のココアとホット・チョコレートには厳密な区別は存在しない。区別をする場合、例えば飲料のココアは、ココアバターを減らすことで粘性を低くし飲みやすくするためにココアパウダーから作られ、ホット・チョコレートは、ココアバターをより多く含んだクーベルチュール・チョコレートから作られる、などと区別する[3]

ココアの製法

ココアの原料はカカオの種子(カカオ豆)である。ココアはカカオ豆を発酵焙煎させた後、種皮胚芽を取り除いてすり潰したカカオマスからココアバターと呼ばれる油脂分を搾油した残りのココアケーキとして得られる[注 1]。ココアケーキを粉砕しココアパウダーにする。さらにココアパウダーに砂糖や粉乳を加えて「調整ココア」にする場合が多い。

ココアパウダー(ピュアココア)はカカオマスをある程度脱脂した後、粉末にしたもので約300粒のカカオ豆からおよそ1kgのココアパウダーが取れる。ピュアココアにもココアバターは11 - 24%含まれている[注 2][注 3]。油分0%のココアパウダーは法的な基準を満たさないため、「ココアパウダー」とは呼ばれない[4]

なおココアパウダーを生産する際、パウダーが水やミルクに添加されたときに生じる凝集沈殿を防ぐ目的で、ほとんどのカカオリカーアルカリ剤が添加される。このアルカリ化は19世紀のオランダで開発されたため、ダッチ・プロセスと呼ばれる[5]

ココアの飲み方

純ココア(ココアパウダー)を用いる場合はココアパウダーと砂糖、少量の熱湯(または牛乳)を混ぜ弱火でペースト状になるまでよく練る。これを牛乳で伸ばして飲み、さらに生クリームシナモンを添えることもある。1人分、ココア5gである[6]。ココアを溶かす際は、水(または牛乳)を加える前に、砂糖とよく混ぜ合わせておくとダマになりにくい。また、ココアパウダーをコンデンスミルクに練りこんでペースト状にしても、ダマにならず容易にお湯に溶ける[7]。牛乳の代わりに豆乳を用いたものもある。

飲む際の手間を省くため「ミルクココア」「アーモンドココア」「フレーバーココア」などといった名前で牛乳や湯を注ぐだけで飲める粉末のものや「練ココア」としてペースト状になったものも販売されている。こうしたものは「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」では「調整ココア」に分類され、同規約では「ココアパウダーに糖類、乳製品麦芽ナッツなどを加えて飲みやすくしたもの」と定められている[8]

喫茶店ではコーヒー紅茶と並んで定番のメニューでもあり、ホイップクリームを浮かべたウィンナーココアやミルク分を多くしたココア・ラテなどのメニューが存在する。夏季には冷やして供されることもある(アイス・ココア)。

ほとんどの場合ホット・チョコレートはチョコレートソースかチョコレートシロップを溶かして提供される。純ココアが粉っぽい風味なのに対してホットチョコはココアバターの多さと乳化剤の影響で滑らかで、かなり風味が異なる。ただし「調整ココア」はココアバターを除く多くの油脂と乳化材を添加し、湯に溶けやすくしているため、よりホットチョコレートに似ている。

歴史

カカオの起源

カカオはアメリカ大陸に自生している。カカオは今日の南米のアマゾン川流域、アンデス山脈山麓東部およびオリノコ川流域が起源といわれる [9]。しかしながらスペイン人到来のはるか以前にもその後同様にこれらの地域で栽培されていたため、過去においてどれだけ広域であったかについては不明瞭である。カカオは古代マヤ族によって中米に伝わりオルメカトルテカ帝国アステカによりメキシコで栽培され、スペイン征服前にはメソアメリカカリブで共通通貨として用いられた。

カカオは、15世紀メソアメリカでの重要な商品であった。エルナン・コルテスによるスペインのメキシコ征服の年代記にて、アステカの皇帝モクテスマ2世が金のゴブレット(酒杯)で給仕され金のスプーンで飲むチョコレート以外何も飲まなかったことが記されている。チョコレートはバニラ香辛料で風味付けされ、口で溶けるようにホイップされていた。モクテスマ2世は日常で50杯、貴族会議では200杯以上飲んでいたといわれている。

ココアの発明

チョコレートはスペイン人により16世紀初頭に欧州へ伝わり、当初は病人に与える薬のように飲用された。17世紀初頭にスペイン国王フェリペ3世の娘アナ(アンヌ・ドートリッシュ)がフランス国王ルイ13世に嫁いだことをきっかけとしてフランスにも伝わり[9]、17世紀中期に一般的な飲み物となった。スペイン人はまた、カカオ栽培を西インド諸島およびフィリピンに伝えた。

カカオは、17世紀のスウェーデンの自然科学者カール・フォン・リンネの植物分類学により初めて植物学名が与えられTheobroma(神の食物) cacaoと呼ばれた。

17世紀以前にヨーロッパで飲まれていたチョコレートはスプーンを立てても倒れないほど濃い飲み物であり、18世紀になると牛乳を加えるようになったが大差なかった[9]。単にカカオをすりつぶしただけでは油脂分が多く、湯や牛乳に溶けにくい難点があり、1828年ごろにオランダカスパルス・ファン・ハウテン (1770年-1858年)が、カカオマスから油脂を分離し粉末化する手法を開発し、ココアと名付けて売り出した(バンホーテン参照[注 4])。カカオマスからココアバターを分離するようになるまでココアという言葉はなく、固形にも液体にもならないペースト状のチョコレートのみが存在していた。脱脂することで当時の技術でも細かい粉にすりつぶすことができるようになり、湯に溶けやすくなった。

チョコレートの発明

ここまでのココアパウダーはもっぱら飲料にするために開発され、油脂分のココアバターは副産物として利用価値が低かった。その後、ココアバターを再利用する形で初めて固形チョコレートが発明された。ココアパウダーに元のカカオマスより多くのココアバターを混ぜ合わせ調整すると固形チョコレートが実現する。

現在の主な製法ではチョコレートの固形分はカカオマスから直接作り、足りないココアバターが加えられる。固形チョコレートを作るためにも一定量のココアバターが必要になり、ひいてはココアが生産される。チョコレートの原料としての意味でも、両者は異なり、別に作る必要がある。なるべくココアパウダーは飲料にする分だけ、かつチョコレートにココアバターを供給する分だけ作る。最終消費者の嗜好により完全にバランスさせることは困難だが、当初より、ずっと有効利用できるようになった。

日本での歴史

フランスに留学していた徳川昭武の日記に、慶應4年8月3日1868年9月18日)の出来事として「朝8時、ココアを喫んだ後、海軍工廠を訪ねる」とあり、これは日本人がココアを飲む様子が書かれた最古の史料である[10]

1918年大正7年)に森永製菓が田町工場において日本で初めて、カカオ豆からチョコレートの一貫生産を開始した。同年8月原料用ビターチョコレート、10月ポケット用ミルクチョコレートを発売している。この頃から板チョコレートの量産化でチョコレートの普及が進み始め、また、価格も輸入品に比べて安くなった。1919年(大正8年)にミルクココアを発売したのが日本製のココア第一号である[11]。また、2016年森永製菓により立冬の日がココアの日として制定された[12]

チョコレートの製法

チョコレート

1kgのチョコレートを作るには、必要に応じて通常300から600gのカカオ豆を原料とする。工場では混入した砂、鉄、カカオ豆以外の植物の組織などの異物を磁石や吸引、ふるいにかけるなどして除去する[13]。こうした工程を経た後、カカオ豆は焙煎され、粉砕されて外皮がふるい分けられる。残った胚乳部はカカオニブと呼ばれ、これを磨砕してペースト状にしたカカオマスをベースとし様々な方法でカカオリカーまたはココアペーストと呼ばれる厚いクリーム状のペーストを作る。カカオリカーは更に(多くの)ココアバターと砂糖(場合により乳化剤としてのレチシンとバニラ)を加え次に精製(微粉砕)、練り上げ(コンチング)、調温(テンパリング)を行いチョコレートに加工される。

高品質のココアバターは、カカオリカーを水平プレス機で圧搾することで得られる。搾油の残滓であるココアプレスケーキを粉砕したものがココアパウダーである[14]この工程ではカカオマスを約50%のココアバターと50%のココアパウダーへと分離する[要出典]。ココアバターはチョコレート、チョコバー、他の菓子、石鹸、および化粧品の製造に使用される。

ココア消費による健康の影響

チョコレートおよびココアは多くのフラボノイド、特に循環器に有益な健康の影響を与えるカテキンを含んでいる。フラボノイドが豊富なココアの食物摂取は一酸化窒素循環の急激な上昇、循環器を介した血管拡張および微小循環系の増大と相関する。

フラボノイドが豊富なココアの長期摂取は循環器系に有益な健康の影響を与えるが、これは純粋なココアとブラックチョコレートを示すことに注意すべきである。ミルクチョコレートでの牛乳の添加は単位あたりのココアの量を減らし不飽和脂肪を増加させ、場合によってはココアの心臓への健康の利益を否定する可能性がある。それでもやはり研究では引き続き、ブラックチョコレート消費による短期間のLDLコレステロール値の改善が発見されている。

ハーバード大学医学部のホレンバーグらは、ココアの摂取量が非常に多いパナマのクナ族のココアとフラボノイドの影響を研究した。研究では島に住むクナ族が島の住民ほどココアを飲まない本土の人と比べて、心臓病や癌の率が有意に低いことが分かった。フラボノイドが豊富なココアの消費により改善された血液循環が、心臓や他の臓器の健康に有益な影響を与えたと信じられている。特に有益な影響は脳に達し、学習と記憶に重要な好影響をもたらす可能性がある[15]

アメリカの医学専門誌であるArchives of Internal Medicine(JAMAアーカイブジャーナルのひとつ)の2007年4月9日号で発表された研究「血圧に対するココアとお茶の影響:メタアナリシスEffect of Cocoa and Tea Intake on Blood Pressure: A Meta-analysis)」によると、ココアに富んだ食事は血圧を下げるようであるが緑茶や紅茶ではそのような結果は認められなかった。

ココアには、血管収縮作用を有するチラミンが含まれているので、ココアを飲んでから数時間後にココアの血管収縮作用が消える際に血管が拡張する反動の影響として頭痛を引き起こすことがある[16]チョコレートアレルギーも参照のこと。

人間以外の動物の消費

チョコレートは人間だけでなく、他の数多くの動物も惹き付ける食物である。しかしながらチョコレートおよびココアには多くのキサンチン、特にテオブロミン、およびより少ない範囲であるがカフェインが含まれ、犬と猫を含む多くの動物の健康に有害である。これらの成分は人間には望ましい効果を与えるが多くの動物では効率的に代謝できず、心臓と神経系に問題を引き起こし多量に消費した場合は死に至る。

しかしながら2000年代の中期に、キサンチンの濃度が低いココアの派生物がペットの消費に適するよう専門の産業により設計され、ペットフード産業は動物に安全なチョコレートとココア風味製品を提供することが可能となった。これにより食物繊維とタンパク質を多く含み、砂糖と他の炭水化物を控えた製品となった。その結果、ココアの健康的で機能的なペット製品の作成が可能となった。

ココア市場

ここでのココアはチョコレート原料としての広義のココアである。カカオ豆、ココアバターおよびココアパウダーはロンドンとニューヨークの2カ所の商品取引所で取引されている。ロンドン市場は西アフリカ産を、ニューヨーク市場は東南アジア産のものを主に扱う。ココア市場は世界最小である。ココアバターとココアパウダーの先物価格は、豆の価格に比率を掛けることで決定する。バターとパウダー合算の比率はおよそ3.5の傾向であった。合算比率が3.2を下回る場合、利益を上げられなくなるため、いくつかの工場ではバターとパウダーの抽出を停止し、代わりにカカオリカーのみを取引する。

ココア・ブーム

1963年狼少年ケンのシール付きココア「まんがココア」が大ヒット。これを飲んで初めてココアの味を知った人も多かったという。
1995年に第8回チョコレート・ココア国際栄養シンポジウムでココアの健康効果についての学術発表がなされ、それをもとにみのもんたが司会をしている日本テレビの番組『午後は○○おもいッきりテレビ』で「ココアはポリフェノールを含む健康飲料であり、ピュアココアに入っているリグニン食物繊維の一種)が腸管の掃除に役立つ(朝に飲むと効果的)」として紹介され1996年冬に一時社会現象にまでなりスーパーマーケット等小売店では関連商品の売切れ及び品薄が相次いだ[17]健康ブームを参照)。

成分

脚注

注釈

  1. ^ カカオマスの油脂を減らしていないもの、あるいは、ココアバターを加えて油脂分を増やした食品がチョコレートである。
  2. ^ 明治製菓Van Houtenなどの製品包装
  3. ^ 製菓用ローファットココアの製品包装
  4. ^ カカオマスからココアバターを分離する手法を開発したのは、息子のクーンラート・ヨハネス・ファン・ハウテン(1800年-1887年)であるとする解説が多いが、特許申請はカスパルスによる

出典

  1. ^ 文部科学省 「日本食品標準成分表2015年版(七訂)
  2. ^ 厚生労働省 「日本人の食事摂取基準(2015年版)
  3. ^ ココア編”. チョコレート・ココアの用語辞典. 日本チョコレート・ココア協会. 2017年10月23日閲覧。
  4. ^ S.T.ベケット、p.51。
  5. ^ S.T.ベケット、p.50。
  6. ^ おいしいココアの飲み方森永製菓
  7. ^ 練らずに☆簡単ミルキーココアクックパッド
  8. ^ チョコレート製品について | チョコレート類の表示に関する公正競争規約 (日本チョコレート・ココア協会)
  9. ^ a b c 河野、p153
  10. ^ 日本のチョコレート事始め”. 日本チョコレート・ココア協会. 2018年11月25日閲覧。
  11. ^ 未来へ向けて。森永ココア、100年品質へ。 - 森永製菓(2024年2月14日閲覧)
  12. ^ 一般社団法人日本記念日協会に登録制定 立冬の日(11月7日)は「ココアの日」 (PDF) - 森永製菓プレスリリース(2016年10月24日)2024年2月14日閲覧。
  13. ^ S.T.ベケット、p.35
  14. ^ S.T.ベケット、p.51 - 52。
  15. ^ Bayard V, Chamorro F, Motta J, Hollenberg NK (2007). Does flavanol intake influence mortality from nitric oxide-dependent processes? Ischemic heart disease, stroke, diabetes mellitus, and cancer in Panama. Int J Med Sci.4(1): 53–8. PMC 1796954
  16. ^ 片頭痛の病態と誘発因子予防から治療まで見つかる、Eisai、2011-12-19閲覧
  17. ^ 医食同源 2003年10月

参考文献

  • 『チョコレートの科学』峰屋巖、ISBN 4061329405、1992年
  • 『チョコレートの本』晶文社、ISBN 4794928815、1998年
  • S.T.ベケット『チョコレートの科学 - その機能性と製造技術のすべて』古谷野哲夫・訳、2008年。 
  • 河野友美編『水・飲料』(新・食品事典11, 真珠書院, 1992年10月)
  • Taubert D, Roesen R, Schömig E (April 2007). “Effect of cocoa and tea intake on blood pressure: a meta-analysis”. Arch. Intern. Med. 167 (7): 626–34. doi:10.1001/archinte.167.7.626. PMID 17420419. 

関連項目

外部リンク


ココア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/07/21 05:45 UTC 版)

みんみんミント」の記事における「ココア」の解説

身長:169cm。体重53キロ3サイズ:89/59/88。足のサイズ:24.5

※この「ココア」の解説は、「みんみんミント」の解説の一部です。
「ココア」を含む「みんみんミント」の記事については、「みんみんミント」の概要を参照ください。

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ココア

出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 11:18 UTC 版)

名詞

ココア [要出典]

  1. チョコレート原料カカオ種子炒りカカオバター除い粉末したもの
  2. 1を湯で溶いてミルク砂糖加え飲み物

語源

英語: cocoa

発音(?)

こ↘こあ

翻訳

粉末
飲み物

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