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こく【谷】

読み方:こく

[音]コク(呉)(漢) [訓]たに や やつ きわまる

学習漢字2年

[一]コク山間のくぼ地。たに。「谷風峡谷空谷渓谷幽谷

[二]〈たに〉「谷川谷底谷間(たにま・たにあい)」

[三]〈や・やつ〉たに。低地。「谷地(やち)・谷田(やつだ)」

名のり]ひろ

難読蟀谷(こめかみ)


さこ【谷/迫】

読み方:さこ

山の尾根と尾根の間。小さい谷。


たに【谷/渓/×谿】

読み方:たに

地表にできた狭くて細長いくぼ地。浸食作用でできた河谷(かこく)・氷食谷一般的であるが、断層運動褶曲(しゅうきょく)運動でできた断層谷褶曲谷もある。「千尋の—」

細長くくぼんでいる部分また、波の山と山との間の低い所。「気圧の—」「景気の—」

二つ屋根斜面が交わる、くぼんだ所。


たに【谷】


や【谷】

読み方:や

谷あいの地。やつ。やと。地名残っている語。「—中」「雑司ヶ—」


やつ【谷】

読み方:やつ

アイヌ語から出た語という》低湿地。たに。特に、関東地方用いる。やち。やと。

「ここの—、かしこの小路より」〈太平記三一


やと【谷】

読み方:やと

「やつ(谷)」に同じ。


やち【谷地/谷/野地】

読み方:やち

「やつ(谷)」に同じ。

そのかみは—なりけらし小夜碪(きぬた)/公羽」〈続猿蓑


谷(たに)

屋根二つ傾斜面流れの合う部分を谷という。谷の部分納まりには、谷板たにいたの上桟瓦載せて葺く場合と、谷瓦載せて葺く場合とがある。


作者宮沢賢治

収載図書新編 風の又三郎
出版社新潮社
刊行年月1989.2
シリーズ名新潮文庫

収載図書新 校本 宮沢賢治全集 第9巻 童話 2
出版社筑摩書房
刊行年月1995.6

収載図書イーハトーボ農学校の春
出版社角川書店
刊行年月1996.3
シリーズ名角川書店

収載図書注文の多い料理店
出版社集英社
刊行年月1997.6
シリーズ名集英社文庫

収載図書ザ・賢治―全小全一冊 グラスレス眼鏡無用 大活字版
出版社第三書館
刊行年月2007.1

収載図書名作童話 宮沢賢治20
出版社春陽堂
刊行年月2008.11


読み方:たに

  1. 八銭。或は陰門を云ふ。

読み方:たに

  1. 揚弓大弓等にて金銭賭く時の八銭の隠語。谷は一別「やつ」といふ。
隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

読み方:タニtani

所在 千葉県流山市


読み方:タニtani

所在 和歌山県和歌山市




読み方:タニtani

所在 鳥取県倉吉市


読み方:タニtani

所在 愛媛県八幡浜市





読み方:タニtani

所在 富山県南砺市



読み方:タニtani

所在 石川県かほく市


読み方:タニtani

所在 福井県敦賀市


読み方:タニtani

所在 兵庫県淡路市



読み方:タニtani

所在 奈良県桜井市


地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

読み方
こく
さきがや
たに
たにさき
たにざき
たにたか
はざま
やざき
やなや

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/12 14:28 UTC 版)

ヨセミテ国立公園ヨセミテバレー

(たに、英語: valley)とは、尾根山脈に挟まれた、周囲より標高の低い箇所が細長く溝状に伸びた地形

谷の定義

小歩危

谷は広義には周囲より標高が低くなっている地形であり、細長く溝状に伸びた低所の総称をいう[1]地図においては、尾根とは逆に等高線が凹状になって表れる。ただし、広義の谷は谷底が一方向に向かって低くなっている必要はない[1]

谷で一番多いのは河川侵食谷であり、谷は狭義には河川の浸食によりできた河谷(かこく)のことをいう[1]。谷を流れる川のことを渓流といい、そのような谷は谿とも表記され、渓谷(けいこく)ともいう。

日本の谷は一般的に低地の狭いV字谷だが、大陸には広大な低地を持つ谷が存在する。カリフォルニア州セントラル・バレーの低地は東西100㎞、南北700㎞もあり、日本語の「谷」が持つ意味合いとはかけ離れている。

イギリスではデイル (dale) と呼ばれ、その数が多いヨークシャーデイルズ国立公園英語版がある。

谷の分類

成因による分類

侵食谷と初生谷

谷はその成因により侵食谷初生谷に大別される[1]

侵食谷とは河川、流氷氷河など主として流体の運動によって侵食された谷をいう[1]。侵食谷は成因により河川侵食谷、氷食谷、溶食谷、風食谷、海食谷などに分類される[1]。最も多いものが河川侵食谷(河谷)である[1]

初生谷とは侵食以外の成因によってできた谷である[1]。初生谷も成因により変動成谷(リフト谷や断層谷など)、火山成谷(火山体間谷など)、集動成谷、堆積成谷などに分類される[1]

構造谷・氷食谷・浸食谷

谷は構造谷、氷食谷、浸食谷に分類されることもある[2]

構造谷(Tectonic valley)
地殻面の割目や褶曲などの地質構造が初因となって形成された谷[2]。断層谷、褶曲谷、分界谷に分けられる[2]
氷食谷
氷河時代の氷河が深い溝となり形成された谷[2]
浸食谷
主に流水の浸食作用によって形成された谷[2]

地層の走向との関係による分類

縦谷(じゅうこく、Longitudinal valley)
縦谷とは地層の走向に平行な谷をいう[2]
横谷(おうこく、Transvers valley)
横谷とは地層の走向にほぼ直角な谷をいう[2]。特に山脈を貫通するものは貫通谷という[2]
斜谷(しゃこく、Oblique valley)
斜谷とは地層の走向に斜交する谷をいう[2]

地形の分類との関係

地形の分類のうち作用による分類との関係では、浸食地形にV字谷など、気候地形(主として気候作用による地形)にU字谷などがある[3]。また、位置による分類では山麓地形あるいは河川地形とされる峡谷(渓谷)などがある[3]

左右両側の斜面勾配に著しい異なりを見せる谷は非対称谷という。

なお、谷だったエリアになど軟らかいが堆積して平坦になった地形を「埋没谷」と呼ぶ。日本では、関東平野の一部である東京都区部東側などの例がある。強い地震時には液状化現象が起きやすい[4]

堆積物があっても、谷底平野などとして谷の形状が残っている地形については「埋積谷」参照。

地名

日本で「」「谷戸」「谷津」「谷地」と表し、「や」「やと」「やつ」「やち」などと読む地形および地名については谷戸を参照のこと。

また、東日本新潟県長野県静岡県以東)では「○○沢」と呼ばれることが多いが、西日本富山県岐阜県愛知県以西)では「○○谷」と呼ばれることが多い。つまり、「谷」と「」とは、同じ意味を表す方言どうしであった、という見方も可能である。例えば、谷川岳丹沢山とは、ともに谷あるいは沢の多い山を指す山名である。特に中間の富山県では、谷は比較的規模が大きく深く、沢は比較的規模が小さく浅い意味で用いられる。

比喩としての「谷」

越えることが難しいことを谷にたとえて、「死の谷」「不気味の谷現象」といった表現が使われる。

脚注

出典

  1. ^ a b c d e f g h i JGU 2017, p. 509.
  2. ^ a b c d e f g h i 野満隆治『河川学』第二篇 河谷発生論、公益社団法人 土木学会、2023年7月8日閲覧。
  3. ^ a b 地形の分類、兵庫県 環境部、2023年7月8日閲覧。
  4. ^ 【扉】都心の地下「埋没谷」見える化/泥が埋めた軟地盤 揺れや液状化に注意朝日新聞』朝刊2021年6月25日(教育・科学面)同日閲覧

参考文献

関連項目


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/06/13 01:04 UTC 版)

米豊TIMES」の記事における「谷」の解説

野球部員斉藤所為自身含めて4人しか残っていない野球部に不安を感じている。

※この「谷」の解説は、「米豊TIMES」の解説の一部です。
「谷」を含む「米豊TIMES」の記事については、「米豊TIMES」の概要を参照ください。

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出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 13:29 UTC 版)

発音(?)

名詞

  1. たに両側高地とし、それに垂直に低地長く続く地形

人名

  1. たに日本人一つ

熟語


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「谷」の例文・使い方・用例・文例

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