液状化とは? わかりやすく解説

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えきじょう‐か〔エキジヤウクワ〕【液状化】

読み方:えきじょうか

[名](スル)

地震などの振動によって地盤液体のような状態になること。液状化現象。「地盤が—する」

比喩的に活動よりどころとなる組織支持力衰えること。また、社会さまざまな動き生じ不安定になること。「与党の—」「秩序が—する」

[補説] 1は、地下水多く含んだ砂の層に強い揺れ衝撃加わり砂の粒子が水中浮遊した状態になることによって起こる。埋め立て地などの軟弱な地盤発生しやすい。地盤の支持力低下するため、建物沈下傾斜したり、マンホール浮上したりする被害生じことがある。→クイックサンド


液状化

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液状化

読み方えきじょうか
【英】:liquefaction

水分多く含んだ砂層が、地震などでゆすられ粒子間のかみ合せがはずれ、粒子間隙水中に浮いた状態になること。建物沈みこみ、地面からの砂のふき出しなどが起きる。

液状化

飽和した砂質土が、地震などにより間隙水圧が上昇して有効応力減少する結果せん断強さ失い土粒子間隙水中に浮いた状態になる現象。完全な液状化は有効応力ゼロ対応する地震の際に噴砂や噴水起こった多く記録があり、これらは液状化によるもの考えられている。

液状化現象

(液状化 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/10 08:52 UTC 版)

液状化現象(えきじょうかげんしょう)は、地震の際に、地下水位の高い砂地盤振動により液体状になる現象。単に液状化(えきじょうか、: liquefaction[1]ともいう。


  1. ^ 文部省編学術用語集 地学編』日本学術振興会、1984年、19頁。 
  2. ^ a b 伊佐喬三「9-地球と人間 防災と自然改造」 『原色現代科学大事典2 地球』 株式会社学習研究社、竹内均 責任編集、1967年、P450。
  3. ^ 植竹富一ほか「1828年越後三条地震の地変等の記事について」(PDF)『歴史地震』第20号、歴史地震研究会、2005年、233-242頁、ISSN 1349-9890NAID 40007024362 
  4. ^ 北日本放送株式会社「復刻版越中安政大地震見聞録 立山大鳶崩れの記」地震見聞録 P60,61 2007年
  5. ^ 海水吹き出し洪水、大阪で液状化現象『大阪毎日新聞』昭和2年3月8日号外(『昭和ニュース事典第1巻 昭和元年-昭和3年』本編p220 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
  6. ^ 国土交通省 関東地方整備局 企画部 広域計画課. “東北地方太平洋沖地震による関東地方の地盤液状化現象の実態調査結果について”. 防災. 国土交通省 関東地方整備局. 2012年2月5日閲覧。
  7. ^ 大成建設 船原英樹 (2012年3月14日). “1.過去の地震と液状化現象”. 防災. 耐震ネット. 2016年2月21日閲覧。
  8. ^ 平成28年熊本地震に関する報告書 第1章~第6章” (PDF). 東北大学災害科学国際研究所 (2017年4月). 2017年4月14日閲覧。
  9. ^ 北海道新聞どうしん電子版「谷に盛り土 液状化誘発 釜井・京大斜面災害研センター長が札幌・里塚調査 緩い地盤、地下で地滑り」 2018年9月20日閲覧。
  10. ^ 北海道新聞どうしん電子版「北広島でも大きな被害 陥没や傾き 13棟『危険』」 2018年9月20日閲覧。
  11. ^ 北海道新聞どうしん電子版「液状化、地下鉄建設が影響? 専門家『抜本策必要』」 2018年9月20日閲覧。
  12. ^ 北海道新聞「札幌『東15丁目屯田通』要の市道 復旧いつに」2018年9月16日記事、2018年9月22日閲覧。
  13. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2019年6月19日). “鶴岡の液状化、埋め立て影響か 専門家「余震で被害拡大も」”. 産経ニュース. 2022年10月20日閲覧。
  14. ^ a b INC, SANKEI DIGITAL (2024年1月2日). “能登半島地震で新潟市西区は液状化、石塀は倒壊、水道管破裂”. 産経ニュース. 2024年1月2日閲覧。
  15. ^ 電柱や家傾く・・・高岡市伏木で液状化現象 能登半島地震 (北日本放送)”. Yahoo!ニュース. 2024年1月2日閲覧。
  16. ^ 建築学会(1991年) pp.142-143
  17. ^ 建築学会(1991年) p.143
  18. ^ 磯山(1989年) p.78
  19. ^ 建築学会(1991年) p.99
  20. ^ レッドファーン(2013年) p.180
  21. ^ 大久保(1990年) p.34
  22. ^ 衣笠(1990年) p.13
  23. ^ 建築学会(1991年) p.132
  24. ^ 建築学会(1991年) p.137
  25. ^ 建築学会(1991年) pp.138-139
  26. ^ 建築学会(1991年) pp.140-142



液状化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/28 06:15 UTC 版)

千葉県東方沖地震 (2012年)」の記事における「液状化」の解説

1年前の東日本大震災発生した液状化現象が再び発生する「再液状化現象」が神栖市銚子市確認された。

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液状化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/18 05:02 UTC 版)

土質力学」の記事における「液状化」の解説

液状化とは地震等の繰り返し荷重により地盤支持力を失う現象である。

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液状化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/20 00:50 UTC 版)

2018年スラウェシ島地震」の記事における「液状化」の解説

パル市サウスパルのペトボ地区地図)など3地域で、液状化現象による大規模な泥流発生した。これによる被害地域は計5平方キロ上でいずれも傾き1度程度なだらかな斜面であり、場所によっては1キロ以上も地面水平に移動、幅1キロ長さ3キロわたって流動した。この現象地下水圧が高い地層被圧帯水層)が影響しているとみられ、地震前から棒を刺すと出たこともあったという。現地調査した東京大学准教授清田隆は、水圧の高い地層の上普段粘土層がをする形となっているが、地震によりこれが崩れ地下水の上昇が続いて液状化が止まらなかった可能性指摘した。なお日本同様の大規模な地盤流動発生した記録はない。

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