ミールとは? わかりやすく解説

meal

別表記:ミール

「meal」とは・「meal」の意味

「meal」は、食事意味する英単語であり、可算名詞として使用されるまた、動詞としては使用されない。主に朝食昼食夕食など、一定の時間摂取される食事を指す。

「meal」の複数形

「meal」の複数形は「meals」である。例えば、一日摂取する3回食事を指す場合、「three meals」と表現される

「meal」のスラングとしての意味

「meal」にはスラングとしての意味存在しない。あくまで食事意味する一般的な英単語である。

「meal」の発音・読み方

「meal」の発音は、/miːl/である。日本語表記では「ミール」と読む。

「meal」の語源・由来

「meal」の語源は、古英語の「mæl」であり、時間機会意味する言葉から派生している。その後食事摂取する機会時間を指す言葉として定着した

「meal」と「meals」と「food」の違い

「meal」は一定の時間摂取される食事を指すのに対し、「meals」は複数食事を指す。一方、「food」は食べ物全般意味し特定の時間帯食事限定されない

「meal」を含む英熟語・英語表現

「in the meal」とは

「in the meal」とは、「食事中に」という意味である。食事途中で何かが起こったり、食事中に話すことを表現する際に使用される

「meal」の使い方・例文

1. I had a delicious meal at the restaurant.(レストラン美味しい食事をした。)
2. She prepared a meal for her family.(彼女は家族のために食事準備した。)
3. We usually eat three meals a day.(私たち通常1日3回食事摂取する。)
4. He skipped a meal to finish his work.(彼は仕事終わらせるために食事抜いた。)
5. The meal was served with a salad and a dessert.(その食事サラダデザート付いて提供された。)
6. I'm planning a meal for my friend's birthday party.(友達誕生日パーティーのために食事計画している。)
7. The meal took a long time to cook.(その食事調理時間かかった。)
8. She enjoys trying new meals from different countries.(彼女は異な国々新し食事を試すのが好きだ。
9. The meal was very satisfying and filling.(その食事はとても満足できるもので、お腹いっぱいになった。)
10. He shared his meal with a homeless person.(彼はホームレスの人と食事分け合った。)

ミール【meal】

読み方:みーる

トウモロコシ・麦・豆などをひき割って粗い粉にしたもの。「コーン—」「オート—」


ミール【(ロシア)mir】

読み方:みーる

ロシア農村共同体古くから自治的機能をもち、長老選出租税小作料などの負担責任耕地定期割り替えなどを行った1917年革命消滅。オプシチナ。


ミール【Mir/Мір】


ミール(みーる)

ロシア旧ソ連)が開発した宇宙ステーション

旧ソ連ソユーズ計画から発展したもので、1986年 2月20日プロトン・ロケット使って打ち上げられた。その後、ミールは、地球周回軌道をまわる有人宇宙ステーションとして、現在に至る。ミールとは、ロシア語で「平和」を意味する言葉だ。

周回軌道上のミールには、宇宙船ソユーズ」を使って乗組員送り込むまた、数カ月おきに、宇宙貨物船プログレス」が食糧資材持ち込むこのようなシステムによって、宇宙での有人飛行滞在時間1年以上にまで延ばした

ミールは、宇宙科学ステーションとして、植物栽培物性医薬品開発などのモジュールドッキングさせ、宇宙実験行っていた。

さらに、1995年には、それまで宇宙開発熾烈な競争繰り広げてきたアメリカスペースシャトルとのドッキング成功し1998年には国際宇宙ステーション建設始められるなど、国際協力時代となった

しかし、プログレスとのドッキング失敗し1997年には本体一部破損したそのほかコンピュータ故障するなどのトラブルが相次ぎ老朽化進んでいる。しかも、ロシア政府財源不足により手を打つことができず、宇宙空間に漂う「粗大ゴミとなっている。

廃棄処分されることが決まったが、日本上空通過した後に太平洋落下させるとあって心配の種は尽かない。

(2001.02.25更新


ミール

分類:宇宙ステーション


名称:ミール(MIR)
開発機関・会社:ソ連科学アカデミー/ロシア宇宙庁(RKA)(現 ロシア航空宇宙庁/Rosaviakosmos)
運用機関会社:ソ連科学アカデミー/ロシア宇宙庁(RKA)(現 ロシア航空宇宙庁/Rosaviakosmos)
打ち上げ年月日:1986年2月20日ミール本体打ち上げ(有人運用1986年3月13日~)/1987年4月5日クバント1ドッキング(本格運用1987年4月12日~)/1989年12月6日クバント2ドッキング/1990年7月10日クリスタルドッキング/1995年6月1日スペクトルドッキング/1995年11月15日シャトル・ミール用ドッキング・モジュール/1996年4月26日プリローダドッキング
運用終了年月日:2001年3月23日
打ち上げ国名・機:ロシア(CIS)・旧ソ連/ソ連科学アカデミー/ロシア宇宙庁(RKA)(現 ロシア航空宇宙庁/Rosaviakosmos)
打ち上げロケット:プロトンK/スペースシャトル

ミールは、国内政変の影響受けて、その存在あぶなくなったソ連宇宙開発機構が、最後に残した未来への希望でした。
もっとも、中心部となるミール・モジュールそのものは、先行するサリュート6号サリュート7号構造的にあまり変わっていません。大きな違いは、サリュート6号サリュート7号同様の前後2つ軸方向のドッキング・ポートに加えて前方部から側面4方向にさらに4つ増設ポート加わったことです。あわせて5方向での結合可能な、この球形区画おかげでサリュート本体(コア部)は、こけしのような特徴的な形状となってます。
この性能利用することにより、有人往還宇宙船補給無人船とのドッキング加え、ミールでは、さまざまな恒久的モジュール増設が可能となりました
ミール本体には、有人宇宙船(ソユーズTM)や無人補給船(プログレスM)をのぞいて6つモジュール結合しており、コア部の打ち上げ当時とは見違えるほどの外見大きさなりました
1995年2月ランデブー飛行につづき、6月にはスペースシャトルアトランティスとのドッキング成功1995年11月には、同じくアトランティスにより、シャトル・ミールドッキング用のモジュール運ばれ来るべき国際宇宙ステーション計画予行演習としてのスペースシャトルとの長期的な共同ミッション態勢整いました
1998年6月までの間に、スペースシャトルとのドッキングは8回を数えその後宇宙飛行士長期滞在続けられました。これまで姿勢制御システム不調によるドッキング失敗中央コンピューター故障などのトラブル見舞われましたが、幸い人被害はありませんでした1999年8月にミールは無人となりましたその後2001年 3月23日午後 3時00分(モスクワ時間2001年 3月23日午前 9時00分)に南緯40度、西経160度を中心とした海域落下し15年に渡る運用終了しました

1.スペースシャトルはどんな形をして、どんな性能持っているの?
ミールは、帰還船となるソユーズTM輸送船プログレスのぞけば本体コア含めて7つモジュールから構成されています。
それぞれのモジュールは、補給船との独自のドッキング・ポートを備えたクバントコア部の後方に、前方側面方向には、時計回りプリローダスペクトルクリスタルクバント2の各モジュール接続されクリスタル先端にはさらに、シャトルとのドッキングモジュールがつけ加えられています。本体前方軸方向ポートソユーズ有人宇宙船プログレス無人輸送(補給)船とのドッキング用に確保されています。
本体コア・モジュール単体でも宇宙ステーションとして機能できるように、独自の居住空間生命維持システム、それに太陽発電パネル用いた動力システム備えてます。最大直径4.15m、全長13.13m、総重量20.4t、居住可能な与圧部容積は90m3、3基、76m2太陽発電パネル備えてます。
クバント(クバント1)は、1987年コア後方増設された天体物理学研究のための望遠鏡など各種観測機器と、姿勢制御システム、それに独自の生命維持システム装備してます。内部与圧され実験室区画真空機器区画とにわかれ、実験区画は作業用居住用に使われています。コア部と反対側には、ソユーズプログレスとのドッキング・ポートが設けられています。最大直径4.15m、全長5.8m、総重量11.5t。与圧部容積40m3で、2基の太陽発電パネルそなえてます。
クバント2は、1989年12月6日、まず、軸部にドッキング2日後12月8日側面方向移され固定されました。クバント2には船外活動(EVA)用の機器システムエアロック装備され、ミールの運用能力大きく高めましたまた、生物学的研究地球観測用の科学機器とともにシャワー洗濯飲み水供給装置などが搭載されいました最大直径4.35m、全長12.4m、総重量18.5tで、与圧部容積は61.3m3。2基、53m2太陽電池パネルそなえてます。
クリスタルは、1990年にまず軸部前方ドッキング翌日には、ミールの前方側面方向クバント反対側に固定されました。クリスタルは、科学研究用の機器太陽電池パネル発電システム加えて、100tにも及ぶ重量との結合可能なドッキング装置そなえてます。これはソ連版スペースシャトルブランとのドッキング用に開発されたものですが、1995年6月27日にはスペースシャトルとの初ドッキング使われました。この時、クリスタルは、スペクトル増設にともないクバントと直角位置ポート移動されいました
ところが、そのまま位置ではスペースシャトルとミールがぶつかってしまうため、船外活動によって、クリスタル一時的に軸部のドッキング・ポートに移す作業おこなわれました。スペースシャトルとのドッキング後クリスタルは、ソユーズプログレスとのドッキング・スペースを確保するため、また、もとの位置もどされました。この問題解決するために増設されたのが、あとで解説するスペースシャトル・ミール用ドッキング・モジュールでした。クリスタル最大直径4.35m、全長11.9m、総重量19.64トンで、与圧部容積60,8m3。2基、70m2太陽発電パネルそなえてます。
スペクトル1995年6月1日、まず軸部にドッキング後側面方向クバント1反対側に固定されました。モジュールとしての主な用途地球観測ミッションです。最大直径4.35m、全長12m、総重量19.64t、与圧部容積61.9m3。4基、35m2太陽発電パネルそなえてます。
スペースシャトル・ミール用ドッキング・モジュールは、クリスタル移動することなくスペースシャトルドッキングできるようにするための、仲介役の延長装置で、ロシア製造され1997年11月、スペースシャトル・ミール2度目のドッキング・ミッションの際にスペースシャトル運ばれクリスタル結合固定されました。ドッキング装置向き360度近く回転させることによって、スペースシャトルとの安全かつ信頼性の高いドッキングが可能となってます。直径2.2m、全長4.7m、総重量4.09tで、側面に2基の太陽電池装備されています。
プリローダは、1996年4月、ミール本体最後増設ポート固定されました。地球観測用のリモート・センシング機器搭載され最大直径4.35m、全長12m、総重量19tで、与圧部容積は66m3となってます。
プリローダ結合により、ミールに可能な基礎構造増設完了しましたが、以後も、太陽発電パネル増設など、改良はさらにつづけられました。


2.宇宙でどんなことをして、今はうなっているの?
コア部の軌道投入から13年上の間、ミールはソ連崩壊前後する政変にもかかわらず国際的な協力のもと、本当の意味恒久的なものとしては人類初の宇宙ステーションへと成長しました来るべき国際宇宙ステーション計画実現向けて第1段階(フェイズ1)として、スペースシャトルを含む国際的な協力のもとでの運用おこなわれています。
1999年8月28日最後の3人の飛行士帰還しミールは無人となりました

3.この宇宙ステーションにのりこんだ宇宙飛行士は?
L・キジム、V・ソロビヨフ、Y・ロマネンコ、A・ラベイキン、A・ビクトレンコ、A・アレクサンドロフ、M・ファリス、V・チトフ、M・マナロフ、A・レフチェンコ、A・ソロビヨフ、V・サビヌイフ、V・リャホフ、V・ポリヤコフ、A・モフマンド、A・ウォルコフ、S・クリカレフ、J・クレチアン、A・セレブロフ、A・バランディン、G・マナコフ、G・ストレカロフ、V・アファナシェフ、M・マナロフ、秋山豊寛、A・アルツェバルスキ、H・シャーマン、T・アウバキロフ、F・フィーボック、A・カレリ、K・フレード、S・アブデエフ、M・トニーニ、A・ポリショック、V・スビリエフ、J・ピエール・ハグネア、Y・ウサチョフ、Y・マレンチェンコ、T・ムサバイエフ、E・コンダコワ、W・メルボルト、V・デジュロフ、N・サガード、R・ギブソン、チャールズ・プレコート、E・ベーカー、G・ハーバー、B・ダンバー、N・ダブリン、Y・ギゼンコ、S・アブデエフ、T・ライテル、K・キャメロンジェームズ・ハルセル、クリス・ハドフィールド、J・ロス、W・マッカーサー、Y・オヌフリエンコ、K・チルトン、リチャード・シーアフォス、R・セガ、M・クリフォード、L・ガットウィン、S・ルシッド、V・コルザン、C・デエー、ウィリアム・レディ、テレンス・ウィルカット、T・エーカーズ、J・ブラハ、J・アプト、C・ウォルツマイケル・ベーカー、B・ジェット、J・グランスフェルド、M・アイビンズ、P・ウィッソフ、J・リネンジャー、A・ラズートキン、V・ツィブリエフ、R・エワルト、アイリーン・コリンズJ-F・クレルボア、E・ルー、C・ノリエガ、E・コンダコワ、M・フォーレ、P・ビノグラドフ、ジェームズ・ウエザビー、M・ブルームフィールド、S・バラジンスキー、J-L・クレティアン、D・ウルフ、T・ムサバイエフ、N・ブダーリン、L・エイハート、G・パダルカ、Y・バトューリンです。

4.どのように地球を回るの?
打ち上げ直後軌道は、近地点高度387km、遠地点高度395km、軌道傾斜51.6度、公転周期92.4分で、大気抵抗による高度低下打ち消すため、搭載小型ロケットドッキング状態の無人宇宙船プログレス使って軌道修正繰り返しおこなわれました。


ミール

名前 MeerMiel; Mīr; Mirr; Mir; Mire

ミール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/06 23:25 UTC 版)

ミール
ディスカバリーから見たミール(1998年6月12日)
ミールの記章
詳細
COSPAR ID 1986-017A
SATCAT番号 16609
コールサイン Mir
乗員数 3名
打上げ日時 1986–1996年
発射台 バイコヌール宇宙基地LC-200/39およびLC-81/23
ケネディ宇宙センターLC-39A
再突入 2001-03-23
05:50:00 UTC
質量 124,340 kg
(274,123 lbs)
居住空間 350 m3
近地点 354 km (189海里)
遠地点 374 km (216海里)
軌道傾斜角 51.6
公転周期 88.15分
日周回数 16.34
周回日数 5,519日
滞在日数 4,592日
総周回数 86,331
2001年3月23日 04:57:10 UTC現在
脚注: [1]
詳細図
スペースシャトルを除く、ミールの最終構成

ミール: Мир)は、ソビエト連邦によって1986年2月19日に打ち上げられ、2001年3月23日まで使われた宇宙ステーションである[2]。ミールという名前は、ロシア語で「平和」「世界」を意味する。サリュートの後継機。

概要

コアモジュールはサリュート67号とほぼ同じ構造を使用しているが、新たに5個のドッキングポートを有する球状のドッキング区画を装備した。サリュート6, 7号が2箇所のドッキングポートしかなかったのに対して、ミールのコアモジュールは計6箇所のドッキングポートを利用できた。これを利用して1996年までの10年間に5つの大型モジュールが打ち上げられ、それらを結合することによって規模を拡大させた。残りの1箇所とクバント1のドッキングポートには、ソユーズ宇宙船とプログレス補給船のドッキングに使用された。

1990年代アメリカ合衆国主導の国際宇宙ステーション計画へロシア連邦が参加することが決定し、1997年プログレス補給船衝突事故以降、施設の老朽化と陳腐化が関係者の間で問題となり、またロシア側が新たな基本モジュール(名称:ズヴェズダ。ミールのコアモジュールの改良型)の打ち上げに意欲を示したことから、国際宇宙ステーションに飛行士が滞在するのに合わせて廃棄する事となり、2001年3月23日に大気圏に突入した[3][4][5][6][7][8]。15年もの間、旧東側諸国を中心にアメリカやヨーロッパからも100人以上の宇宙飛行士が訪れた[2]

宇宙飛行士の往復には主に有人宇宙船ソユーズソユーズTソユーズTM)が使用され、補給品の輸送には無人貨物宇宙船プログレス(初代およびプログレスM、プログレスM1)も使用された[9][10]。またスペースシャトルも8回のドッキングを行った。

歴史

モジュール

ミールは、別々に打ち上げられた7つのモジュールを接続することで建設された。スペースシャトルで打ち上げられたドッキングモジュール以外は、すべてプロトンロケットで打ち上げられた。

ミールの各モジュール(見出しの背景色は右上の図と同じである)
モジュール 打ち上げ日・
ドッキング日
打ち上げ機 質量 結合時のソユーズミッション 用途 単独画像 全体画像
コアモジュール
Core Module
1986年2月19日
-
プロトン 8K82K 20,100 kg - 主要な居住区であり、全モジュールの中核となる。
クバント1
Kvant-1
1987年3月31日
1987年4月12日
10,000 kg ソユーズTM-2 コアモジュール後部に結合。X線と紫外線天体観測。姿勢制御用のジャイロダインを装備。後に姿勢制御スラスタパッケージを追加設置。
クバント2
Kvant-2
1989年11月26日
1989年12月6日
19,640 kg ソユーズTM-8 新しく、より高度な生命維持装置、予備の科学実験設備、エアロック。
クリスタル
Kristall
1990年5月31日
1990年6月10日
ソユーズTM-9 工学、材料処理、地球物理学、天文学の研究。端にドッキングポートを2基装備。
スペクトル
Spektr
1995年5月20日
1995年6月1日
ソユーズTM-21 地球観測用の実験モジュール。
ドッキングモジュール
Docking Module
1995年11月12日
1995年11月15日
スペースシャトルアトランティス (STS-74) 6,134 kg ソユーズTM-22 クリスタルに結合。スペースシャトルとのドッキング。
プリローダ
Priroda
1996年4月23日
1996年4月26日
プロトン 8K82K 19,000 kg ソユーズTM-23 リモートセンシング

ミール予備機

ミールのコアモジュールとクバント1は予備機が製作され[13]、緊急時の対策として保管する傍ら宇宙飛行士の地上訓練や国外での展示などに使用された。

1989年、名古屋の世界デザイン博覧会に出展された予備機を堀江企画が購入、1990年に岩倉建設に転売された後[14]、1992年には札幌市で開催されたコミュニケーションワールド'92 北海道2000にも展示され[15]、1998年に北海道苫小牧市へ寄贈された[16](なお、元・苫小牧市長の岩倉博文は岩倉建設の役員であった)。10月12日から展示され直後の16日には本機に188日間滞在したシャノン・ルシッド宇宙飛行士も来訪した[14]

当初は苫小牧市科学センターの脇で屋外展示され金網で囲み外部のみを公開する形で冬季は非公開としていたが地元マスコミや宇宙工学家から批判が生じたことも有り、1.1億円の工費をかけ内3分の2を産業再配置促進施設整備費補助金で賄い[13]、1999年に「ミール展示館」が建設され12月12日に完成[17]。また室内展示化に合わせ内部公開も開始された[13]。2001年の本機の廃棄時には専門家が訪れ危険性調査のための分析にも用いられた[13]

搭載機器にまつわる話

ミールのコアモジュール。左側の白い機材がHB-G900APと見られる(1996年3月)
  • 画像編集などの用途でSonyのHB-G900 (MSX2) が使用されていた(経緯に関してはMSXと冷戦を参照)。MSX愛好家の間では愛着を込めて「MSXを使用している宇宙船」として認識されていた。1990年12月、日本のTV局であるTBSの宇宙プロジェクト『日本人初!宇宙へ』にて撮影されたビデオの編集に使用されていたことが、スポンサーであるソニーの技術情報誌の特集記事として掲載された。
  • 宇宙という場所にありながら、宇宙飛行士が数ヶ月単位で長期滞在するために、ゲーム、音楽の入ったCDやテープ、さらにはアダルトビデオも持ち込まれたといわれる。

脚注

  1. ^ Mir-Orbit Data”. Heavens-Above.com (2001年3月23日). 2009年6月30日閲覧。
  2. ^ a b c d ミール:ニュージーランド東方海域に落下、廃棄計画成功と総括」『毎日新聞毎日新聞社、2001年3月24日。オリジナルの2001年6月30日時点におけるアーカイブ。2025年6月7日閲覧。
  3. ^ ミール:最新の廃棄計画をロシアが発表 落下は21日前後に」『毎日新聞』毎日新聞社、2001年3月14日。オリジナルの2001年6月30日時点におけるアーカイブ。2025年6月7日閲覧。
  4. ^ ミール:落下時間を日本時間23日午後3時半ごろと正式決定」『毎日新聞』毎日新聞社、2001年3月21日。オリジナルの2001年10月4日時点におけるアーカイブ。2025年6月7日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g ミール落下:関係各省24時間待機、“万が一”にピリピリ」『毎日新聞』毎日新聞社、2001年3月22日。オリジナルの2001年11月9日時点におけるアーカイブ。2025年6月7日閲覧。
  6. ^ ミール:23日落下 ロシアが落下の準備作業完了」『毎日新聞』毎日新聞社、2001年3月23日。オリジナルの2002年2月3日時点におけるアーカイブ。2025年6月7日閲覧。
  7. ^ ミール落下:軌道離脱作業を開始 23日午後3時過ぎ落下へ」『毎日新聞』毎日新聞社、2001年3月23日。オリジナルの2001年11月9日時点におけるアーカイブ。2025年6月7日閲覧。
  8. ^ ミール落下:予定通り太平洋上に落下 破片落下には安全宣言」『毎日新聞』毎日新聞社、2001年3月23日。オリジナルの2001年11月9日時点におけるアーカイブ。2025年6月7日閲覧。
  9. ^ ミール:3月6日に南太平洋に落下 露航空宇宙局が発表」『毎日新聞』毎日新聞社、2001年1月16日。オリジナルの2001年5月31日時点におけるアーカイブ。2025年6月7日閲覧。
  10. ^ ミール:露の宇宙貨物船「プログレス」とのドッキングに成功」『毎日新聞』毎日新聞社、2001年1月28日。オリジナルの2002年2月3日時点におけるアーカイブ。2025年6月7日閲覧。
  11. ^ “Historical Incidents: The Mir Fire (クルーの証言映像あり)”. Space Safety Magazine. http://www.spacesafetymagazine.com/2011/09/06/historical-incidents-the-mir-fire/ 2011年12月11日閲覧。 
  12. ^ “Progress M-34 collides with Mir (クルーの証言映像あり)”. http://www.youtube.com/watch?v=Iu3oy6_v73M 2011年12月11日閲覧。 
  13. ^ a b c d 新五感紀行 宇宙船ミール人気展示最初は野ざらし - 北海道新聞2025年6月1日朝刊日曜版1-2面
  14. ^ a b ミール展示館について - 苫小牧市科学センター
  15. ^ コム博から 記念撮影人気背景は月面や銀河系 - 北海道新聞1992年7月23日朝刊
  16. ^ 科学する心を育てる 苫小牧市科学センターミール展示館 - 苫小牧市
  17. ^ ミール展示館 - 苫小牧市史 追補編(苫小牧市)859頁

関連文献

  • 若居亘『宇宙で食べるレタスの味 ソ連宇宙ステーションミールの秘密』同文書院、1987年。OCLC 673001477 国立国会図書館書誌ID: 000001896407
  • ブライアン・バロウ『ドラゴンフライ ミール宇宙ステーション・悪夢の真実〈上〉〈下〉』北村道雄(上巻翻訳)、小林等(下巻翻訳)、寺門和夫(監修)、筑摩書房、2000年。  ISBN 4-480-86057-6, 4-480-86058-4

外部リンク

日本語サイト

国家機関 / 公共施設

企業 / TV番組

英語サイト


ミール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/23 03:54 UTC 版)

ワークワーク」の記事における「ミール」の解説

ノールの弟で、兄とは逆に前向きな性格。九の暮らしている。機械病に侵されているが、死ぬことはないうえに足がジェットエンジンのようになっていて空を飛べるため、ノールの不安とは裏腹に快活で、の子供達からは羨望眼差し見られていた。

※この「ミール」の解説は、「ワークワーク」の解説の一部です。
「ミール」を含む「ワークワーク」の記事については、「ワークワーク」の概要を参照ください。

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「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
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