ミールを訪れた宇宙船・乗員の一覧とは? わかりやすく解説

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ミールを訪れた宇宙船・乗員の一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/15 02:41 UTC 版)

ソユーズTM-20ミールの下部にドッキングしている。1995年のSTS-63において、ディスカバリーより撮影。

ミールを訪れた宇宙船・乗員の一覧では、ロシア宇宙ステーションミールを訪れた宇宙船と宇宙飛行士の一覧を示す。無人の宇宙船についてはミールへの無人宇宙飛行の一覧を参照。長期滞在者は名前を太字で表した。また、ドッキング期間はあくまで宇宙船に関する時間であり、場合によっては飛行士の滞在時間とは異なる。

ミールのコアモジュールは1986年2月19日に打ち上げられた。ミールはその後軌道上で組み立てられ、短い期間のみ訪問する飛行士が、長期間滞在の飛行士と同程度に存在した(ワレリー・ポリャコフ1994年1月8日から438日間にミールに滞在し、史上最も長い連続宇宙滞在記録を作った)。

ミールを訪れた多くの飛行士は打ち上げ時と帰還時に異なる宇宙船を使用した。最初の例はアレクサンドル・ヴィクトレンコムハンマド・ファーリスで、1987年7月22日打ち上げのソユーズTM-3で宇宙に上がり、ソユーズTM-21987年7月30日に地球に帰還した。ミールに同時に滞在した最大の人数は6人である(ただし、NASAによるスペースシャトルのミッションは除く)。その最初のケースは1988年11月26日ソユーズTM-7打ち上げ時で、約3週間継続した。ミールは大気圏再突入し解体された2001年3月23日まで存在した。

ミッション クルー 備考
1 ソユーズT-15
打ち上げ:
1986年3月13日
ドッキング期間
~71日間
レオニード・キジム

ウラジーミル・ソロフィエフ

ミールEO-1の乗員を輸送。

サリュート7号も訪れた。

2 ソユーズTM-2
打ち上げ:
1987年2月5日
ドッキング期間
~172日間
ユーリ・ロマネンコ

アレクサンドル・ラフェイキン

ミールEO-2の乗員を輸送。
3 ソユーズTM-3
打ち上げ:
1987年7月22日
ドッキング期間
~158日間
アレクサンドル・アレクサンドロフ

アレクサンドル・ヴィクトレンコ
ムハンマド・ファーリス

アレクサンドロフをミールEO-2のため輸送。

ヴィクトレンコとファーリスはソユーズTM-2にて8日後に帰還。

4 ソユーズTM-4
打ち上げ:
1987年12月21日
ドッキング期間
~177日間
ウラジーミル・チトフ

ムサ・マナロフ
アナトリー・レフチェンコ

ミールEO-3の乗員を輸送。

レフチェンコはソユーズTM-3にて8日後に帰還。

5 ソユーズTM-5
打ち上げ:
1988年6月7日
ドッキング期間
~90日間
アナトリー・ソロフィエフ

ヴィクトル・サヴィヌイフ
アレクサンドル・アレクサンドロフ

3人全員がソユーズTM-4にて10日後に帰還。
6 ソユーズTM-6
打ち上げ:
1988年8月29日
ドッキング期間
~112日間
ワレリー・ポリャコフ

ウラジーミル・リャホフ
アブドゥルアフド・ムハンマド

ポリャコフをミールEO-3のため輸送。

リャホフとムハンマドはソユーズTM-5にて9日後に帰還。

7 ソユーズTM-7
打ち上げ:
1988年11月26日
ドッキング期間
~149日間
アレクサンドル・ヴォルコフ

セルゲイ・クリカレフ
ジャン=ルー・クレティエン

ミールEO-4の乗員を輸送。

クレティエンはソユーズTM-6にて25日後に帰還。

8 ソユーズTM-8
打ち上げ:
1989年9月5日
ドッキング期間
~165日間
アレクサンドル・ヴィクトレンコ

アレクサンドル・セレブロフ

ミールEO-5の乗員を輸送。
9 ソユーズTM-9
打ち上げ:
1990年2月11日
ドッキング期間
~177日間
アナトリー・ソロフィエフ

アレクサンドル・バランジン

ミールEO-6の乗員を輸送。
10 ソユーズTM-10
打ち上げ:
1990年8月1日
ドッキング期間
~129日間
ゲンナジー・マナコフ

ゲンナジー・ストレカロフ

ミールEO-7の乗員を輸送。
11 ソユーズTM-11
打ち上げ:
1990年12月1日
ドッキング期間
~173日間
ヴィクトル・アファナシェフ

ムサ・マナロフ
秋山豊寛

ミールEO-8の乗員を輸送。

秋山はソユーズTM-10にて8日後に帰還。

12 ソユーズTM-12
打ち上げ:
1991年5月18日
ドッキング期間
~142日間
アナトリー・アルツェバルスキー

/ セルゲイ・クリカレフ
ヘレン・シャーマン

ミールEO-9の乗員を輸送。

シャーマンはソユーズTM-11にて8日後に帰還。

13 ソユーズTM-13
打ち上げ:
1991年10月2日
ドッキング期間
~173日間
/ アレクサンドル・ヴォルコフ

トクタル・アウバキロフ
フランツ・フィーベック

ミールEO-10の乗員を輸送。

アウバキロフとフィーベックはソユーズTMA-12にて8日後に帰還。

14 ソユーズTM-14
打ち上げ:
1992年3月17日
ドッキング期間
~143日間
アレクサンドル・ヴィクトレンコ

アレクサンドル・カレリ
クラウス=ディートリッヒ・フラーデ

ミールEO-11の乗員を輸送。

フラーデはソユーズTM-13にて8日後に帰還。

15 ソユーズTM-15
打ち上げ:
1992年7月27日
ドッキング期間
~187日間
アナトリー・ソロフィエフ

セルゲイ・アヴデエフ
ミシェル・トニーニ英語版

ミールEO-12の乗員を輸送。

トニーニはソユーズTM-14にて14日後に帰還。

16 ソユーズTM-16
打ち上げ:
1993年1月24日
ドッキング期間
~177日間
ゲンナジー・マナコフ

アレクサンドル・ポレシチューク

ミールEO-13の乗員を輸送。
17 ソユーズTM-17
打ち上げ:
1993年7月1日
ドッキング期間
~195日間
ワシリー・ツィブリエフ

アレクサンドル・セレブロフ
ジャン=ピエール・エニュレ

ミールEO-14の乗員を輸送。

エニュレはソユーズTM-16にて21日後に帰還。

18 ソユーズTM-18
打ち上げ:
1994年1月8日
ドッキング期間
~180日間
ヴィクトル・アファナシェフ

ユーリー・ウサチェフ
ワレリー・ポリャコフ

ミールEO-15の乗員を輸送。
19 ソユーズTM-19
打ち上げ:
1994年7月1日
ドッキング期間
~124日間
ユーリ・マレンチェンコ

タルガット・ムサバイエフ

ミールEO-16の乗員を輸送。
20 ソユーズTM-20
打ち上げ:
1994年10月3日
ドッキング期間
~166日間
アレクサンドル・ヴィクトレンコ

エレーナ・コンダコワ
ウルフ・メルボルト

ミールEO-17の乗員を輸送。

メルボルトはソユーズTM-19にて32日後に帰還。

21 ソユーズTM-21
打ち上げ:
1995年3月14日
ドッキング期間
~179日間
ウラジーミル・デジュロフ

ゲンナジー・ストレカロフ
ノーマン・サガード

ミールEO-18の乗員を輸送。
22 STS-71
アトランティス
打ち上げ:
1995年6月27日
ドッキング期間
4日間22時間
ロバート・ギブソン英語版

チャールズ・プレコート英語版
エレン・S・ベーカー英語版
ボニー・J・ダンバー
グレゴリー・ハーバー
アナトリー・ソロフィエフ
ニコライ・ブダーリン

ミールEO-19の乗員を輸送。

ミールEO-18の乗員を帰還させた。

23 ソユーズTM-22
打ち上げ:
1995年9月3日
ドッキング期間
~177日間
ユーリー・ギジェンコ

セルゲイ・アヴデエフ
トーマス・ライター

ミールEO-20の乗員を輸送。
24 STS-74
アトランティス
打ち上げ:
1995年11月12日
ドッキング期間
3日間2時間
ケネス・キャメロン英語版

ジェームズ・ハルセル
ジェリー・ロス
ウィリアム・マッカーサー英語版
クリス・ハドフィールド英語版

ミールのドッキングモジュールを運搬。
25 ソユーズTM-23
打ち上げ:
1996年2月21日
ドッキング期間
~192日間
ユーリー・オヌフリエンコ

ユーリー・ウサチェフ

ミールEO-21の乗員を輸送。
26 STS-76
アトランティス
打ち上げ:
1996年3月22日
ドッキング期間
4日間23時間
ケヴィン・チルトン英語版

リチャード・サーフォス英語版
リンダ・ゴドウィン英語版
マイケル・クリフォード英語版
ロナルド・セーガ英語版
シャノン・ルシッド

ルシッドをミールEO-21のため輸送。

実験装置MEEP (enを配備。
一人が宇宙遊泳

27 ソユーズTM-24
打ち上げ:
1996年8月17日
ドッキング期間
~195日間
ワレリー・コルズン

アレクサンドル・カレリ
クローディ・エニュレ

ミールEO-22の乗員を輸送。

エニュレはソユーズTM-23にて16日後に帰還。

28 STS-79
アトランティス
打ち上げ:
1996年9月16日
ドッキング期間
4日間22時間
ウイリアム・レディ英語版

テレンス・ウィルカット英語版
トーマス・エイカーズ
ジェローム・アプト英語版
カール・ウォルツ
ジョン・ブラハ

ブラハをミールEO-22のため輸送。
29 STS-81
アトランティス
打ち上げ:
1997年1月12日
ドッキング期間
4日間22時間
マイケル・A・ベーカー英語版

ブレント・ジェット
ジョン・グランスフェルド英語版
マーシャ・アイビンス
ピーター・ウィソフ
ジェリー・リネンジャー

リネンガーをミールEO-22のため輸送。
30 ソユーズTM-25
打ち上げ:
1997年2月10日
ドッキング期間
~183日間
ワシリー・ツィブリエフ

アレクサンドル・ラズトキン
ラインホルト・エヴァルト

ミールEO-23の乗員を輸送。

エヴァルトはソユーズTM-24にて20日後に帰還。

31 STS-84
アトランティス
打ち上げ:
1997年5月15日
ドッキング期間
4日間23時間
チャールズ・プレコート英語版

アイリーン・コリンズ
カルロス・ノリエガ英語版
エドワード・ルー
ジャン=フランソワ・クレルボワ英語版
エレーナ・コンダコワ
マイケル・フォール

フォールをミールEO-23のため輸送。
32 ソユーズTM-26
打ち上げ:
1997年8月5日
ドッキング期間
~196日間
アナトリー・ソロフィエフ

パーヴェル・ヴィノグラードフ

ミールEO-24の乗員を輸送。
33 STS-86
アトランティス
打ち上げ:
1997年9月27日
ドッキング期間
5日間22時間
ジェームズ・ウェザービー

マイケル・ブルームフィールド英語版
スコット・パラジンスキー英語版
ウェンディ・ローレンス
ジャン=ルー・クレティエン
ウラジミール・チトフ英語版
デイヴィッド・ウォルフ英語版

ウォルフをミールEO-24のため輸送。

実験装置MEEP (enを回収。
一人が宇宙遊泳

34 STS-89
エンデバー
打ち上げ:
1998年1月22日
ドッキング期間
4日間21時間
テレンス・ウィルカット英語版

ジョー・エドワーズ・ジュニア英語版
ボニー・J・ダンバー
マイケル・アンダーソン
ジェームス・レイリー英語版
サリザン・シャリポブ英語版
アンディ・トーマス

トーマスをミールEO-24のため輸送。
35 ソユーズTM-27
打ち上げ:
1998年1月29日
ドッキング期間
~206日間
タルガット・ムサバイエフ

ニコライ・ブダーリン
レオポルド・アイハーツ

ミールEO-25の乗員を輸送。

アイアールはソユーズTM-26にて22日後に帰還。

36 STS-91
ディスカバリー
打ち上げ:
1998年6月2日
ドッキング期間
3日間23時間
チャールス・プリコート英語版

ドミニク・ゴーリィ英語版
ウェンディ・ローレンス
フランクリン・チャン=ディアス
ジャネット・L・カヴァンディ
ワレリー・リューミン

ミールEO-25乗員のトーマスをさせた。
37 ソユーズTM-28
打ち上げ:
1998年8月13日
ドッキング期間
~196日間
ゲンナジー・パダルカ

セルゲイ・アヴデエフ
ユーリー・バトゥーリン

ミールEO-26の乗員を輸送。

バトゥーリンはソユーズTM-27にて12日後に帰還。

38 ソユーズTM-29
打ち上げ:
1999年2月20日
ドッキング期間
~186日間
ヴィクトル・アファナシェフ

ジャン=ピエール・エニュレ
イヴァン・ベラ

ミールEO-27の乗員を輸送。

ベラはソユーズTM-28にて8日後に帰還。

39 ソユーズTM-30
打ち上げ:
2000年4月4日
ドッキング期間
~70日間
セルゲイ・ザリョーチン

アレクサンドル・カレリ

ミールEO-28の乗員を輸送。

関連項目

参考文献




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