ミーリ・マシンとは? わかりやすく解説

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ミーリ・マシン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/08/09 21:14 UTC 版)

ミーリ・マシンMealy Machine)は出力が現在状態と入力によって決定される有限オートマトンである。つまり、状態遷移図で描くと遷移エッジには出力信号が付記される。例えば、入力 '0' を受けて状態1から状態2に遷移する際に、'1' が出力される(エッジには 0/1 と表示される)。一方ムーア・マシンの出力は現在状態にのみ左右され、入力には依存しない。ただし、ミーリ・マシンはムーア・マシンと等価と見なすことが出来る。ムーア・マシンの状態は、ミーリ・マシンの現在状態と一つ前の状態の直積で表される。

ミーリ・マシンという名前は提唱者であり状態機械の先駆者である G.H. ミーリ の名からきている。彼はミーリ・マシンを A Method for Synthesizing Sequential Circuits(順序回路生成手法)という論文に記している(Bell System Tech. J. vol 34, pp. 1045–1079, September 1955)。

形式的定義

ミーリ・マシンは (S, Σ, Λ, T, G, s) の6要素から成り、以下の性質を持つ。

  • 状態の有限集合 (S)
  • 入力文字列の有限集合 (Σ)
  • 出力文字列の有限集合 (Λ)
  • 遷移関数 (T : S × Σ → S).
  • 出力関数 (G : S × Σ → Λ).
  • 開始状態 (sS)

このマシンは 1クロック遅延マシンであり、入力 x0x1...xn に対して、0x0x1...xn-1 という出力を生成する。開始状態は S0 である。

関連項目


ミーリ・マシン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 04:59 UTC 版)

有限オートマトン」の記事における「ミーリ・マシン」の解説

この有限オートマトン入力動作のみを使用する。すなわち、出力入力と状態に依存する。ミーリ・モデルは状態の数を減らす作用がある。図7の例はムーア・マシンの例と同じものをミーリ・マシンで実装したもの示している(実装された有限オートマトンふるまい実行モデル依存する例え仮想有限状態機械英語版)では動作するが、イベント駆動有限状態機械英語版)では動作しない)。これは二つ入力動作を持つ。「閉鎖命令が来たら扉を閉めるためにモーター起動する」という入力動作と「開放命令が来たら扉を開けるためにモーター起動する」という入力動作である。

※この「ミーリ・マシン」の解説は、「有限オートマトン」の解説の一部です。
「ミーリ・マシン」を含む「有限オートマトン」の記事については、「有限オートマトン」の概要を参照ください。

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