ドッキング後
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プログレスM1-5は離脱噴射が行われるまで2ヶ月間ミールとのドッキングを続けた。ドッキングと軌道離脱の間隔はドッキング時ミールはいまだに安定軌道にあったが、プログレスの燃料を節約のために自然減衰が起こり高度が低下することのために考えられたものだった。管制は軌道離脱制御前にミールの軌道が250kmに到達するまで待つことを決定した。加えて、RKKエネルギアは2月19日のコアモジュール打ち上げ15周年を待つことを望んだとされる。 ドッキング後ミールは徐々に高度を降下させており、高度制御系のジャイロスコープが高度の制御に使えなかったため、高度制御系はさらに燃料を節約するために回転安定(英語版)をもたらすミール自身の回転のために利用された。ミールはこの回転を軌道離脱捜査の開始まで維持した。 2月20日の時点で、3月9日から5日以内にミールは250kmの高度に下降すると予測された。3月1日時点で、ミールの高度は265kmにあり、一日あたり1.5km高度を下げていた。3月7日、Rosaviacosmosは軌道離脱操作時に異常が発生した場合により広い制御のオプションを残せるように、より多くの燃料を残しておくためミールが自然降下で220kmに達するまで軌道離脱噴射を遅らせることにした。外からの操作がなければステーションは3月28日に自然降下で大気圏に突入すると予測された。 3月12日、ミール搭載コンピュータは軌道離脱に向けて再起動され、3月13日には制御システムも起動された。3月14日、3月22日に工程が行われることが発表された。3月19日、予想より低い降下率であったためにさらに1日遅延し、最初の軌道離脱噴射は0時31分(GMT)に設定された。
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ドッキング後
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「ジュール・ヴェルヌ (ATV)」の記事における「ドッキング後」の解説
ドッキングして漏洩検査が行われた後、ISSのクルーが与圧室に入って積荷を取り出すことが可能となった。ATVの液体燃料タンクがISSに接続され、中身がステーションに移された。クルーはエアーコンポーネントをISSの空気に直接手動で開放することが出来た。クルーは徐々にATVの貨物を廃棄物と移し変えた。さらに270kgの水と21kgの酸素、856kgの燃料がズヴェズダモジュールに移され、ジュール・ヴェルヌはISSのリブーストに4回使用された。 ATV初号機にはSF作家ジュール・ヴェルヌの生原稿2枚と彼の著書である『地球から月へ』と『月世界へ行く』(『月世界旅行』の2作)のフランス語版が積まれており、ISSクルーの手に無事届けられた。 2008年8月27日16時11分(UTC)にデブリ回避マヌーバを実行するため、ジュール・ヴェルヌのスラスターが5分間以上噴射された。ステーションの速度が約1m/s低下し、ステーションの高度が約1.77km下げられた。このマヌーバによってコスモス2421号の一部であるデブリとの衝突の可能性が実質上なくなった。 ATVはISSの他の部分から孤立しているため、ISSにおいて最も静かな場所のひとつとなった。その為クルーたちは寝床として使用され、洗濯や洗髪といった衛生活動にも使用された。また韓国の李素妍はこの場所を実験スペースとして使用し、ナノテクノロジーの実験を実施した。 ATVがドッキングした際は第16次長期滞在クルーが宇宙ステーションに滞在していた。メンバーはステーションコマンダーのペギー・ウィットソン、フライトエンジニアのユーリ・マレンチェンコおよびギャレット・リーズマンの3名で、彼らは4月と5月に第17次長期滞在クルーと交替された。17次のメンバーはステーションコマンダーのセルゲイ・ヴォルコフ、フライトエンジニアのオレグ・コノネンコおよびGregory Chamitoffの3名で、ATVがステーションを離れるときは彼ら17次クルーが滞在していた。 ATVがドッキングしていた間に2機の有人宇宙船がステーションにやってきた。4月には2人の17次長期滞在メンバーと韓国の宇宙飛行関係者である李素妍を乗せたソユーズTMA-12が、5月にはSTS-124で17次クルー1名を含む7名を乗せたディスカバリーが宇宙ステーションに到着した。ATVがドッキングしている間、欧州宇宙機関の宇宙飛行士がISSに滞在することはなかった。
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