エピソード主人公
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「ベルサイユのばら」の記事における「エピソード主人公」の解説
オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ エピソード7の主人公。本編同様にストーリーに登場するが、途中で自身でも気づかぬ本心を暴く「姉上に似た少女」が絡む。実は、父レニエにより男性・軍人としての人生を強制されて疑いもなく生きているつもりで血を吐くような思いで諦めた願望の化身であり、真夜中の結婚式、子を儲ける等々の普通に女性として育てられたならば手にしていた筈のものを見せつけられる。諦めた結果ではなく自ら選び取った道を歩んでいると父親に告げるが、もう1人の女性としての分身に突きつけられた叶わぬ願望の数々を心の奥底に封印していた。姉に似た貴族の少女がつき纏っていると思い込んでいたとはいえ、相手を「お前」と呼んで貴婦人に対する礼儀が欠落しており、職場放棄と判断されて咎められたかもしれぬ行動を取っていた。同い年のフェルゼンに対して「若造」呼ばわりする初対面も本編と同様だった。バスティーユの戦闘で戦死したが、本編でアランとロザリーに介抱されてバスティーユ牢獄に白旗が挙がるのを見て満足した最期だったのとは異なり、臨終の言葉「フランスばんざい」は同じものの単独で血まみれになって路面に倒れ、アランや衛兵隊員、ロザリーの姿はなく、狙撃されて倒れた際にうつ伏せだったので表情は確認できなかった。 ほとんどのエピソードに登場するが過去と回想シーンのみの登場。エピソード2で5歳の時から剣を腰に帯びて育ったとジェローデルに語り、本来なら入隊資格は15歳のところを11歳で近衛隊に入隊しており、フランスとオーストリアの同盟の締結及び王太子ルイ・オーギュスト(ルイ16世)とオーストリア皇女マリー・アントワネットの婚姻が進められていた頃、近衛隊に正式入隊する前に15年前にポンパドゥール夫人の提案で創設されたパリの王立陸軍士官学校で将来の部下となる士官候補生と直に接して彼らが何を考え暮らしているかを学べとアンドレの護衛付きで入学した。エピソード5では最初で最後の「ウェディングドレス」としてオダリスク風(トルコ後宮)の白いドレスを纏った姿が描かれた。エピソード6で、そのミドルネームは領地をポーランド国王スタニスワフに譲渡させたことに罪の意識を持つ父レニエがロレーヌ公フランソワの名を付けたものだった。生まれたばかりの赤ちゃんとして登場した。エピソード8ではロザリーとジャルジェ将軍の回想の中で、「首飾り事件」や黒い騎士の出現で近衛を続けることに疑問を抱き、終生の忠誠を誓うも王妃とは道を分かたれてフランス衛兵隊に移り王室に背く道を進み、運命の時を迎えた。 アンドレ・グランディエ エピソード1の主人公。ジャルジェ家の領地の村で育つも母親と死別した8歳の姿が描かれ、幼馴染クリスティーヌが涙ながらに別れを惜しむ中で「ママンが死んでしまったから、肉親はお邸勤めのおばあちゃんだけになってしまった。」と語った。父親のことには本編同様に触れていない。殆どのエピソードに登場するが過去と回想シーンのみの登場。幼馴染の少女と仲が良かったことが明らかになり、数年後、彼女と気づかぬまま再会した。彼女を見て驚いたような表現はあったが、それが幼馴染の少女だと気づいてのことなのか美しい女性を見てのことなのかはわからない。主にクリスティーヌの視点で物語は進んで、自身の心情が描かれることはなかった。エピソード7では本編同様にストーリーに登場して謎の少女に動揺して持ち場を離れるオスカルを捜したり、彼女の懊悩を理解できてもどうすることも出来ないと憂愁の色を浮かべた。エピソード8で時計師ブレゲがジャルジェ将軍に注文の時計を届けた際、反王室思想の持ち主マラーと交流があることをオスカルに説明した。 フローリアン・F・ド・ジェローデル エピソード2、エピソード5の主人公。本編でオスカルを「マドモアゼル」「シルフィード」と呼んだ唯一の人物。2話ではフローリアンというファーストネームで呼ばれ、オスカルの年齢が11歳の1つ差で登場する。『外伝』からジャルジェ家は6人の子供全員を手元に育ているのに対し、フローリアンは10年も田舎の里親の元に放置されていた。実家に戻った際、そばかすが浮くくらい日焼けしていた。エピソード2の終わりに子供のころに敵愾心を抱いたオスカルに対する感情に変化があり、エピソード5以降も変わっていない。エピソード5では前述のフルネームが公開。フェルゼンのために最初で最後のドレスを着たオスカルを見て気がつかなかった反面、フェルゼンとマリー・アントワネットの橋渡し役をしていたフェルゼンの妹ソフィアを助けるために衛兵の前で口づけをしたふりをし難を逃れたが、宮廷内の噂になってしまった。以降はフローリアンの視点で本編同様に進み、平民議員の排除をオスカルの説得で思い留まるも命令に背いたことで官位剥奪の上で営倉入りに処された。その間にバスティーユ襲撃事件が起き、愛するオスカルは戦死して自身だけ生き延びてしまったと苦しむ。それらをソフィアに語り、故国フランスに旅立って消息が絶えたところで終わっている。スウェーデンの彼女の家から去る時、今度会う時はあの時のような突然の口づけではなく普通にして宜しいかと尋ね、ソフィアは頷いて受諾している。 エピソード9でロザリーとフランソワを影から助け、春になるまで別荘に匿った。30代にしか見えず、オスカルとほぼ同年齢のフローリアンがバスティーユ襲撃より15年後も生きているとすれば50歳近くになるため、あまりに若すぎる外見にロザリーは瓜二つの別人かと混乱したが、1793年にパリに戻るも英国に亡命して各地を転々とした際に「霧に包まれたバラが咲き乱れる谷間の村」 に迷い込み、永遠の時を生きる「不思議な一族」の美しい兄妹に出会って一族に迎えられ、自身も「時を超えて生きる存在」になったのだった。 ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン エピソード3の主人公。フランスの革命を潰すべくヨーロッパ各国の結束のため、ウィーン駐在スウェーデン大使として赴いたオーストリアの宮殿で初めて会った時のマリー・アントワネットに瓜二つのマリー・テレーズに再会する。かなり鈍感。エピソード5にも登場し、妹とジェローデルの同志的な関係とジェローデルがオスカルに求婚して断られたのではなく身を引いたことを知らずに世間に流布する「ふられた」という噂を笑いながらソフィアに語った。自身のためにドレスを着たことでオスカルの片想いを知ったジェローデルに睨まれたり、アントワネット以外に目を向ければと、暗にオスカルの想いを語ったソフィアの心情にも気づかなかった。その後は本編同様に進む。エピソード7にも登場するが本編同様に進む。 エピソード9で、アントワネットが処刑されたことで「生ける死人」と妹ソフィアに評され、無口で厳格な人物となって保守的で貴族寄りの政策を取り評判は低下するばかりとなる。王制廃止と民主共和制への移行を急ぐ一派が新聞を使って「グスタフ4世追放に発展したクーデターとデンマークから迎えられた皇太子カール・アウグストの事故死に見せかけた暗殺の黒幕であり、自身がスウェーデンの王位に就き、戦争を引き起こして王妃マリー・アントワネットを処刑したフランス国民に復讐を企んでいる。」と噂を流して民衆を煽動したため、1810年6月20日、近衛連隊にすら皇太子暗殺の首謀者だと看做され、民衆に撲殺された。アントワネットを失った日から、死を待ち望んでいたことが日記から明らかになる。 アラン・ド・ソワソン エピソード4の主人公。妹ディアンヌを裏切った元婚約者の男性を殺そうとするが、アンドレの言葉と元婚約者が乗り換えた身重の妻シュザンヌの命を賭した行動で断念した。ベルナールと同様に過去の偏見と憎悪から脱皮できていない。『栄光のナポレオン-エロイカ』でナポレオンに彼の妹ポーリーヌとの結婚を勧められても断り、ロザリーがカトリーヌと似合いだと勝手に想像を膨らませるも「一生分の片想い」をオスカルに抱いたから駄目だとベルナールが語った通り、殆ど色恋沙汰とは無縁だった。タレイランの妻となったことで失恋したカトリーヌには彼女がシャトレ家に同居していた独身のころから心が傾いてたが、自身でも予想だにしない程に「出遅れた」と思うほどに失恋のショックは大きかった。カトリーヌの行動に不審を抱くことはあったが、彼女がフーシェのスパイを演じたばかりか王党派で革命とジャコバン派を深く憎悪していたことは最後まで気づかなかった。 エピソード9で『栄光のナポレオン~』と同じくナポレオン暗殺計画を実行するが、事前に連絡もなくブーローニュ駐屯部隊がパリに入城したことに疑問を抱いた兵士が参謀本部に問い合わせたことで計画が露見し、暗殺に失敗して逃亡しようとするも立ち去らずに留まっていたベルナールと共に射殺された。そのため、妻子のある身で計画に参加したベルナールを気遣い、ロザリーとフランソワの許にベルナールを戻そうとするも叶わなかった。 ガルティエ エピソード6の主人公の1人。オスカルの父レニエ・ド・ジャルジェ。主君ルイ15世の命により、ロレーヌ公国のクレメンス王子に交渉すべく密使として訪れた。ガルティエは偽名。ロレーヌ公国を小国と呼び、それでも美しい田園風景に国王陛下が固執するのもわかると感嘆した。写生から帰る途上のジョルジェットに惹かれてクレメンス死去で騒然となる教会で彼女に声をかけるが、交渉相手を失いオーストリアはクレメンスの弟フランソワに手を伸ばすだろうと推測する。ジョルジェットの描いたガルティエの絵を見たジョルジェット付きの小間使いリュシールからは「美しい貴公子」と評される。当初、ジョルジェットとの結婚は彼女の素性を知らなかったことでルイ15世に許されなかったが、じいを蒼白にさせてまで主君に逆らってでも彼女と結婚式を強行しようと暴走するほどの激情家だった。ロレーヌ公フランソワとオーストリア皇女マリア・テレジアの結婚を認める代わりにロレーヌ公国の統治権を譲渡せよとの主君の横槍を亡きクレメンスの代わりにロレーヌ公国を継ぐと共にマリア・テレジアの婚約者となったフランソワに伝え、それを承諾させて故国を捨てさせたことは心の深い部分に罪の意識となって刻まれていたため、最後の子供となる末娘の6女オスカルのミドルネームにフランソワと命名した。次こそは男児をと望みをかけるも呪われた女系図と呼ばれる様を証明して6人全員が女児であったため、遂に諦めると共に元気の良い末娘に男名前を付けて跡継ぎにすることに決めた。しかし、だいぶ前からジョルジェットの体にこれ以上は妊娠・出産の負担をかけることはやめるようにと主治医に警告されていたこともオスカルで子作りを打ち止めにした理由である。 エピソード2 - 4、7に登場し、エピソード2ではオスカルとアンドレも10代前半の子供ゆえに若い姿で登場し士官学校で将来の部下の心理を学べと命じた。エピソード3ではフェルゼン、エピソード4ではアランと言葉を交わしている。アランに対して、自身と娘は選ぶ道が違うと告げた。エピソード6で青年時代の恋が描かれた。エピソード7では本編同様にストーリーに登場する。エピソード8では、アントワネットの遺品を携えたロザリーの訪問を受けて当時を振り返る。アントワネットを脱出させるだけで精一杯ながらも逃亡計画を提案するが、彼女が母親であるがゆえに断られて涙ながらに諦めた際、ロザリーから王妃がブレゲの時計を望んでいることを相談されて妻の形見の時計を彼女を介して届けるのだった。 ジョルジェット エピソード6のもう1人の主人公。後のジャルジェ夫人、オスカルの母。フルネームは不明。ロレーヌ公国の貧乏貴族の娘。ガルティエからの感想は「清楚で知的」な女性。絵を描くのが好きで母親によればラ・トゥール家の血筋ゆえとのことだが、何かにつけてのめり込みやすい性格。資産家との縁談により援助を得るか曾祖父の絵を売るかの二者択一を迫られるほどの生家の窮状を知り、強く惹かれる青年ガルティエに対する想いを諦めて資産家ウリアスに嫁ぐ決意を固める。それでもガルティエに再会して操を捧げてしまい、長女オルタンスを身籠った。貧乏貴族ゆえに当初はルイ15世は結婚を許さなかったが、曾祖父ジョルジュ・ド・ラ・トゥールがルイ13世の御世に宮廷画家としての功績を認められ貴族の称号を与えられたことが顔も覚えていない亡き父の手ほどきを受けた画家の証言で明らかになり婚前交渉によるできちゃった結婚ながら正式に結婚することが出来た。まだガルティエという偽名しか知らなかった頃、もう1度会えるならば一番大切な絵筆を捨てるという誓いを神に立てたため、会えたばかりか結婚まで出来たので綺麗さっぱり絵を描くことは捨てた。『Kids』の担当編集者が「名前が定かでない」と記述 されていたが、『新』で命名された。 エピソード2 - 4、8に登場するが、名前やその後のことが語られる程度。オスカルの死後、1791年、末娘を失った悲しみから立ち直れずに他界したことが夫レニエの口より明らかになった。夫とのなれ初めはエピソード6に。フランス貴族ではなく、ロレーヌ出身の貧乏貴族の令嬢。エピソード8では、結婚45周年に、夫レニエが知人から安く譲られた試作品とはいえ王妃やオルレアン公が手にする時計師ブレゲの懐中時計を贈られる。 マリー・アントワネット エピソード8の主人公。黒い騎士が暗躍を始めた頃、ジャンヌの引き起こした「首飾り事件」で彼女のデマを真に受けた民衆が自身の敗北を喜び、事実無根であるにも関わらず深く憎悪されていることを知りショックを受ける。時計師ブレゲの懐中時計に魅了され、当時で最高とされる機能を全部備えた懐中時計を作って欲しいと依頼し、ルイ16世の刑死後、残された家族と引き離されてコンシェルジュリー牢獄に移されて再会したロザリーの世話を受けながら自身の死刑判決が下るのは時間の問題だったある日、革命委員会より差し入れの希望を尋ねられ、下着と細々とした物を入れる箱の他に「ブレゲの時計を」と答える。誰のものとは知る由もなかったが、ロザリーから渡された懐中時計の時を刻む音に慰められながら死を迎えた。 殆どのエピソードに登場するが過去と回想シーンのみの登場。エピソード6で、父が母との結婚で泣く泣く手放したロレーヌ公国の名を受け継いでいることが明らかに。エピソード7では本編同様に登場する。 ロザリー・シャトレ エピソード9の主人公。ベルナールの妻。旧姓は「ラ・モリエール」。ヴァンドーム広場にある洋裁店「ギナン商会」でお針子として働いている。異母姉ジャンヌ・バロアと同様に旧王朝バロア王朝の末裔であるサン・レミー男爵の落胤であり、15歳の頃のポリニャック伯夫人を母として生を受けた。同じ父親を持つ異母姉ジャンヌの実母ラ・モリエールに育てられる。同性の女性と知りつつオスカルを恋い慕うが、軍人として生きる男装の麗人でも恋に破れたこともあった女性ゆえにオスカルに拒まれて想いは叶うことなく「黒い騎士」事件で再会したオスカル曰く「マザコン」のベルナールと結ばれた。革命が勃発してオスカルとアンドレが戦死した年、息子フランソワを出産した。逃亡に失敗してコンシェルジュリー牢獄で死を待つばかりの王妃マリー・アントワネットの世話をし、相次いで処刑された国王夫妻の遺品をジャルジェ将軍に渡した。『栄光のナポレオン-エロイカ』とリンクしたエピソード9はベルナールとアランがナポレオン暗殺未遂事件が決行した時であり、ナポレオンが権力を握りつつあるフランスを憂える夫ベルナールと将軍に抜擢されながらも革命を守ろうとしたアラン・ド・ソワソンがナポレオン暗殺を決意した際、常とは異なる様子のベルナールを見て不安に苛まれるが、彼の指示に従い密かに愛息フランソワと共にスウェーデン大使館の元大蔵大臣ジャック・ネッケルの娘スタール夫人の手配によりスイスのコペにある別荘を目指し、彼女の夫であるスタール=ホルシュタイン男爵のいるスウェーデンに亡命すべく夜陰に乗じてパリを出立した。門を閉じる時間に間に合わずに開くのは翌朝5時と言われて立ち往生するが、暗殺に向かう途中のアランの助け舟でパリ脱出に成功した。その後、パリから2日の距離にある宿屋で2人の死と御者の失踪を知り愕然となる。誰も彼もが自身を置き去りに逝ってしまい、それでも春風のような微笑を浮かべねばならないのかと悲しみのあまり自暴自棄になりかけるが、フランソワの存在で立ち上がる気力を取り戻して出立する。その際、物音に気づいた客と様子を見に来た仲間を何者かに倒され、スタール夫人の別荘でも落ち着くことも叶わずに懸賞金に目が眩んだ別荘の使用人と村人に追われる途上で馬車に乗せられ、宿屋でも別荘でも助けてくれたのが年齢的に自身の知る「フローリアン・F・ジェローデル」によく似ていながら別人ではないかと混乱するが、スウェーデンに亡命して6年を経てフェルゼン暗殺事件後、ソフィアよりフローリアンの不思議な体験を聞く。グスタフ4世追放劇の黒幕がフェルゼンではとの噂をフランソワから聞いた際、民衆を恨んでいても自身が権力を掴むために主君を陥れる人物ではないと反論した。時は流れ、フランソワに見守られながら眠るように他界した。コミックス化の際、オスカル1世のことが語られた臨終のシーンの次に、パリの石畳の道で夫ベルナールと寄り添う姿が加筆された。 エピソード4、エピソード7、エピソード8にも登場した。革命で亡命貴族狩りが目立つ中でベルナールの口から「ローランシー」の名前が出てル・ルーを案じる。エピソード7では本編同様に登場する。エピソード8では潜伏中のジャルジェ将軍の許を訪れ、自身が黒い騎士ベルナールと結婚したことを明かすもジャルジェ将軍に驚く様子はなかった。2人で当時を振り返るという形で物語は進行した。ベルナールとアランの死を知った時、その話をしていた宿泊客によればベルナールが「黒い騎士」だったことは周知の事実だった。
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