ガルティエ
ガルティエ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 15:12 UTC 版)
エピソード6の主人公の1人。オスカルの父レニエ・ド・ジャルジェ。主君ルイ15世の命により、ロレーヌ公国のクレメンス王子に交渉すべく密使として訪れた。ガルティエは偽名。ロレーヌ公国を小国と呼び、それでも美しい田園風景に国王陛下が固執するのもわかると感嘆した。写生から帰る途上のジョルジェットに惹かれてクレメンス死去で騒然となる教会で彼女に声をかけるが、交渉相手を失いオーストリアはクレメンスの弟フランソワに手を伸ばすだろうと推測する。ジョルジェットの描いたガルティエの絵を見たジョルジェット付きの小間使いリュシールからは「美しい貴公子」と評される。当初、ジョルジェットとの結婚は彼女の素性を知らなかったことでルイ15世に許されなかったが、じいを蒼白にさせてまで主君に逆らってでも彼女と結婚式を強行しようと暴走するほどの激情家だった。ロレーヌ公フランソワとオーストリア皇女マリア・テレジアの結婚を認める代わりにロレーヌ公国の統治権を譲渡せよとの主君の横槍を亡きクレメンスの代わりにロレーヌ公国を継ぐと共にマリア・テレジアの婚約者となったフランソワに伝え、それを承諾させて故国を捨てさせたことは心の深い部分に罪の意識となって刻まれていたため、最後の子供となる末娘の6女オスカルのミドルネームにフランソワと命名した。次こそは男児をと望みをかけるも呪われた女系図と呼ばれる様を証明して6人全員が女児であったため、遂に諦めると共に元気の良い末娘に男名前を付けて跡継ぎにすることに決めた。しかし、だいぶ前からジョルジェットの体にこれ以上は妊娠・出産の負担をかけることはやめるようにと主治医に警告されていたこともオスカルで子作りを打ち止めにした理由である。
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