チーム・スカーレット
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「精霊使いの剣舞」の記事における「チーム・スカーレット」の解説
〈精霊剣舞祭〉で優勝すべく、カミトとクレアで結成したチーム。結成から日が浅いためチームワーク等に不安が残り、癖は強いものの個々の実力は高い。結成当初は人数のせいもあり格下の相手にも敗れるほど弱小だったが、フィアナやリンスレット、エリスの加入によって大躍進を果たし、見事に学院代表の座を勝ち取る。 〈精霊剣舞祭〉本戦種目〈嵐の如く乱舞(テンペスト)〉開始当初は各国から弱小チームと侮られていたが、ドラクニアの〈竜皇騎士団〉や〈煉獄の使徒〉のネペンテス・ロア、クイナ帝国の〈四神〉、魔精霊使いシェーラ・カーンとの激闘を経て大躍進を果たし、最終日に同じアレイシア精霊学院代表の〈チーム・ケルンノス〉と神聖ルギア王国の〈聖霊騎士団〉第二軍〈銀の狼(シュルタール・ヴォルフ)〉の同盟チームを打ち倒し、第4位で決勝進出を決める。 〈精霊剣舞祭〉決勝種目〈焔の乱刃(クロス・ファイア)〉では、他3チームの指揮官(ルビア、ルミナリス、レオノーラ)を1チームで倒したのに加え大半の魔石を獲得したことから、ルビアが自ら魔石をカミトに渡してリタイアした時点ではまだ〈竜皇騎士団〉が2人、〈聖霊騎士団〉が1人フィールドに残っていたが、〈精霊王〉はこれ以上の剣舞は不要と判断して、全員残っている〈チーム・スカーレット〉の優勝が確定する。 カゼハヤ・カミト 声 - 古川慎契約精霊:エスト、レスティア 精霊魔装:〈魔王殺しの聖剣(デモン・スレイヤー)〉テルミヌス・エスト(エスト)、 真実を貫く剣(ヴォーパル・ソード)(レスティア) 本作の主人公。切れ長の瞳に鋭い雰囲気を纏う黒髪の少年。男性の身でありながら、清き乙女(女性)の特権であるはずの精霊契約を行うことができる。グレイワースを名前で呼び捨てにできる数少ない人物。 長きにわたってかつての相棒レスティアを探す旅に出ていたが、アレイシア精霊学院のグレイワースからレスティアの情報を得ることと引き替えに学院に編入することになる。 その正体は、かつて〈最強の剣舞姫〉と呼ばれ精霊使いの少女達を魅了したレン・アッシュベルである。3年前、女装し「レン・アッシュベル」という偽名を用いて〈精霊剣舞祭〉の頂点に立つが、自身の望んだ「決して望んではならない願い」によってレスティアと離ればなれになり、彼女を探すための旅を続けていた。また、その時の記憶があやふやであり、思い出そうとすると激しい頭痛に襲われていたが、〈精霊剣舞祭〉終了後にレスティアが3年前に起きたことを明かしたことですべてを思い出す。 大陸の東端の島国の出身だが、幼少期に〈教導院〉の手の者にさらわれて、幼少期の大半を〈教導院〉という暗殺者の育成施設で過ごし、相手を殺すための様々な教育を施されてきた。〈教導院〉では「魔王の生まれ変わり」「奇跡の子」「約束の子供」などと呼ばれており、ミュア・アレンスタールやリリィ・フレイムと戦術チームを組んでいた。また、9歳の時には〈教導院〉第一位の称号を得ていた。 4年前、ルビアが従える〈神殺しの焔〉の襲来によって〈教導院〉が崩壊する際、炎上する建物の中から魔装具〈スライマンの指輪〉に封印されていたレスティアと共に脱出する。その後、流れ着いた町で〈骸連盟(マーダーズ)〉と接触。レスティアの封印を解く鍵である〈魔王の鍵の書(キー・オブ・スライマン)〉を報酬として〈黄昏の魔女(ダスク・ウィッチ)〉グレイワースを暗殺しようとするが返り討ちに遭い、彼女の提示したある「条件」と引き換えにレスティアの封印を解いてもらった。 学院への編入当日、クレアの裸を見てしまったことや、さらには彼女を助けようとして彼女の代わりにエストと契約してしまったことがきっかけで、クレアに一方的に奴隷扱いを受けることになる。 自分の奴隷精霊になるように一方的に迫ってくるクレアに対して、高位の人型精霊との契約方法「口付けによる契約」や、彼女の愛読している過激な内容のティーンズ向け恋愛小説の話題を持ち出して反応を楽しんだり、エストが恥ずかしがることを分かっていてベッドに潜り込んだ彼女の足をくすぐるなど、サディスティックな一面がある。 誇り高い精霊使いには敬意を払うが、自分の仲間に対して危害を加えようとしたり、人質などの卑劣な手段を使う相手には周りがすくみ上がる程の殺意をむき出しにして戦う。 実は〈精霊戦争〉において〈五大精霊王(エレメンタル・ロード)〉によって倒された〈魔王〉と呼ばれる〈闇の精霊王〉レン・アッシュドールの転生体であり、レスティアやグレイワースや紅蓮卿(ルビア)からは〈魔王の後継者〉と呼ばれている。肉体が生まれつき聖属性の魔術をはじく特性を持っているため、回復の精霊魔術も肉体を密着させないと効果がない。その反面、肉体の自然回復能力は常人よりも遥かに高く、骨折も含めて大抵の傷は短時間で治る。 〈精霊剣舞祭〉決勝では自分の中に存在する〈闇の精霊王〉に精神を侵食されていき、攫われたクレアを取り戻すためにクレアの姉のルビアと戦うが、戦いの最中に〈闇の精霊王〉に精神を呑み込まれ〈魔王〉として覚醒する。しかしクレアが〈魔王〉の魂を鎮めることができる〈闇の精霊姫〉として目覚めたため、彼女の誓願の口付けによって正気を取り戻すと同時に失われていたレスティアとの精霊契約の絆を取り戻し、本来の戦闘スタイルの双剣に戻る。 〈教導院〉にいた頃は人間としての感情を持っていなかったが、それをレスティアに教えてもらったため、あらゆる面でレスティアを大切に思っている。レスティアが再封印された後は〈教導院〉の「再教育」によって感情を消されたが、心の奥底に彼女への想いだけは残っていた。ファーストキスの相手はレスティアだが、本編開始時から現在までクレア、エリス、リンスレット、フィアナ、エストともしている。 かつて〈教導院〉で暗殺の技術を仕込まれたこともあり、白兵戦においては相棒の〈テルミヌス・エスト〉を華麗に操り圧倒的な実力を見せつける。また、並外れた聴覚や神威の探知能力に優れており、隠密行動が得意。〈教導院〉にて読唇術も身に着けている。仲間に自分が〈教導院〉出身であることを打ち明けてからは、〈教導院〉で習得した技術も見せるようになる。 しかし、精霊学に関する体系的な教育をほとんど受けていなかったため、精霊魔術全般が苦手で使える精霊魔術も少ない。また、昔から神威の放出にムラがあるようで、グレイワースにも指摘されている。 〈精霊剣舞祭〉開始時は3年間のブランクの影響は大きく本来の実力にはほど遠かったが、数々の強敵との戦いでかつての力を取り戻しつつあり、ネペンテス・ロアを倒す際には〈烈華螺旋剣舞・十六連〉というグレイワース直伝の秘奥の絶技を披露。ルビアと戦ったときはカミト本来の戦闘スタイルである双剣(エストとレスティア)を使用し、絶剣技終ノ型〈天双絶閃衝(ラスト・ストライク・デュアル)〉で〈神殺しの焔〉を砕き撃破する。 過去に相棒を失った経験や、〈教導院〉出身者である過去を知ってもカミトを受け入れてくれた〈チーム・スカーレット〉のメンバーであるクレア達に対する思い入れはとても深く、「大切な人を護りたい」という気持ちが非常に強い。また、正体を知っているフィアナ以外のメンバーがレン・アッシュベルに対して強い憧れを持っていることを知っているため、彼女達の夢を壊すことや今までの関係を崩したくない理由で自分がレン・アッシュベルであったことなどの過去を隠している。更に短編『精霊舞踏祭』で、グレイワースの指示でレン・アッシュベルの予行演習としてヒメラギ・E・アルサージェという伝説の〈神楽巫女(アイドル)〉として活動していたことが判明し、 短編『精霊舞踏祭』でレスティアの暗躍で狂乱した二大神龍精霊を鎮める為に、不本意ながらも再びヒメラギ・E・アルサージェに変装してクレアたちと共に〈神楽〉で二大神龍精霊を鎮めたが、フィアナにはヒメラギの正体を勘付かれてしまっている。 〈教導院〉出身のため、一般の知識に疎いところがあり、クレア達から教わることがある。それ以前はレスティアやグレイワースから教わっていた。 〈教導院〉で「お前に仲間などはいない」、「信じられるのは自身の力しかない」と、長く教えられていたためか今でも無意識に一人で戦っていた感覚で動いてしまうことがある。 クレアを初めチームのメンバー全員や他国の女性達から好意を向けられているが、天性の鈍感さのためその自覚は全くと言っていいほど無い。 男の精霊使いとして注目を集める一方で、本人の知らぬ間に数々の「悪名」(淫王、夜の魔王など)が流れており、国内外を問わず女性達から警戒されていたが、〈精霊剣舞祭〉で〈最強の剣舞姫〉を破って優勝したことで学院内で密かにファンになった娘もいるらしく、カミトの療養中には〈風王騎士団〉の本部にカミト宛てに花束や手紙や手作りのお菓子が送られて来ている。 また、チームメイトの契約精霊(スカーレットやフェンリル)に懐かれている。 キャラクター人気投票では、第2回では7位。 クレア・ルージュ 声 - 木戸衣吹契約精霊:スカーレット(オルトリンデ) 精霊魔装:炎の鞭(フレイムタン)→ 第二形態〈焔華乱舞(ファイア・ブラッサム) 〉(18巻~)→第二展開〈殲火の戦鎧(エインヘリャル)〉(最終巻) 本作のメインヒロイン。学院でのランクはAA。チーム・スカーレットのリーダーを務める。炎の如き紅い髪とツーテールに紅玉のような瞳が特徴的な美少女。 アレイシア精霊学院に編入してきたカミトが最初に出会った人物であり、カミトに初めて会ったとき(故意にでは無いとはいえ)自分が泉で禊ぎをしているところを見られてしまったため、彼を本気で消し炭にしようとしている。 本名はクレア・エルステイン。かつてはオルデシア帝国の名門貴族エルステイン家の次女だったが、〈災禍の精霊姫(カラミティ・クイーン)〉と呼ばれる姉ルビア・エルステインの裏切りによって爵位と領地を剥奪。両親は、名ばかりの裁判によって政治犯を収容するバルサス監獄に幽閉されてしまった。以来、リンスレットやキャロルなどの昔からの親しい人物以外からは〈災禍の精霊姫〉の妹として、蔑みと憎悪の目で見られるようになる。 炎精霊スカーレットを操り戦う天才的な精霊使いであり、戦術眼にも優れるためチームでは司令塔としての役割についている。 優秀な問題児が多く集まるレイヴン教室でも特に問題児であり、〈風王騎士団(シルフィード)〉や彼女を敵視している上級生と毎日のように対立していた。反面、学院内の成績はトップクラスで言葉通りの優秀な問題児。6歳の時点で姉のルビアの教えもあったが精霊語を僅かながら読めていた。 クレア自身も知らないことであったが、実は〈精霊姫〉の才覚においては「数百年に一度の逸材」と言われた姉のルビアを上回っており、そのためスカーレットも契約相手にルビアよりもクレアを選んだ。エルスティン家の炎である〈炎を燃やす焔〉を〈精霊剣舞祭〉においても無意識ではあるが繰り出していたが、〈闇の精霊姫〉となったことでその才能を覚醒させ、炎の鞭(フレイム・タン)に〈炎を燃やす焔〉を上乗せして神殺しの焔〈レーヴァティン〉を切り裂くなどの成果を発揮した(後にその才覚に眼をつけていたルビアによって、〈闇の精霊姫〉に選ばれる要因にもなった)。 一見我が儘で気性が荒く傍若無人な態度が目立つが、それは姉の裏切りにあって以来天涯孤独の身として生きてきた彼女の辛い過去から来るものであり、根は優しく、繊細で傷つきやすい純粋な心の持ち主である。性格もアレイシア精霊学院入学当初は現在とは違い、上級生からいじめられても言い返せないほど大人しいものだった。 出会ったばかりの頃はカミトを奴隷扱いしていたが、自分の契約精霊になると誓ってくれた彼に対して心を開き、次第に恋愛感情を抱くようになる。〈精霊剣舞祭〉優勝の恩赦によって釈放された両親との会話の中で、カミトへの好意を自覚する。 最終決戦後、アレイシア精霊学院に留まって、いずれは教師になりたいと願っている。 料理の腕に関してはカミトが編入して来るまでは缶詰だけで生活しており、調理すると黒焦げの炭にするなど皆無に等しかった。 胸が小さいことを極端に気にしており、スタイル抜群のリンスレットやエリスに対して劣等感を抱いているが、彼女自身は同性の目から見ても魅力的な妖精のような可憐な容姿を持っており、エルスティン家の令嬢として培ってきた気品や風格も兼ね備えていることから、〈精霊剣舞祭〉の本戦前に開かれた舞踏会では髪の色と同じ紅いドレスを着て会場入りした際に、一瞬で周囲の注目を集めている。 〈精霊剣舞祭〉へ出場する目的は、「優勝した際の〈願い〉で姉に会って4年前の真実を聞くこと」。しかし、〈精霊剣舞祭〉決勝でその願いは叶ってしまい、優勝後にフェンリルを奪われて気落ちするリンスレットのために、自身の〈願い〉を使ってフェンリルを取り戻そうかとリンスレットに語っている。 キャラクター人気投票では3位。第2回では4位。 カミトと共に漫画版『つきツキ!』第30章に(作中の漫画の登場人物という扱いで)登場している。 フィアナ・レイ・オルデシア 声 - 大西沙織契約精霊:ゲオルギウス 精霊魔装:無窮なる女王の城(セイヴ・ザ・クィーン)(7巻 - )→第二形態〈偉大なる女王の栄光(グローリー・オブ・クイーン)〉(19巻~)→第二展開〈栄光の騎士剣(クリムゾン・グローリー)〉(最終巻) 本作のヒロインの1人。カミトの正体を知っている数少ない人物。黒のロングヘアに紫の瞳が印象的な美少女。学院のランクはD。 オルデシア帝国の第二王女であり、かつては帝国の〈神儀院〉の第二位の姫巫女として、ルビア・エルステインに代わる〈火の精霊姫〉の後継者と言われたほどのエリートだったが、〈災厄の精霊姫(カラミティ・クイーン)〉の裏切りによる事件の際にルビアを止めようとしたことで彼女の怒りを買い、心に深い傷を負わされ精霊契約の力を失ってしまった。その事件を境に彼女を祭り上げていた周囲の人間は一瞬にして手のひらを返し、無価値な〈喪失の精霊姫(ロスト・クイーン)〉の烙印を押されていた。 かつて「レン・アッシュベル」として〈精霊剣舞祭〉に出場していたカミトと会ったことがある。その時に女装を解いていた彼に命を助けられ、「〈精霊剣舞祭〉が終わったらまた会おう」という約束を交わしており、その出来事以来彼のことを想い続けていたが、カミトの身に起こった惨劇によりその約束が果たされることは無かった。しかし、「アレイシア精霊学院に編入した精霊使いの少年」の噂を聞きつけ、学院に入学してカミトと再会を果たした。 初めはカミトをレン・アッシュベルであるという真実を材料にして脅して〈精霊剣舞祭〉に出場し優勝することで優勝者に与えられる〈願い〉によって契約精霊の力を取り戻すという目的で彼に近づいたが、ガド鉱山での任務遂行中に自分のことを仲間として受け入れてくれたカミト達に心を開き、さらにジオとの死闘を演じる中でカミトが窮地に陥ったことをきっかけに精霊契約の力を取り戻し、〈神儀院〉に戻るという選択肢を放棄して〈チーム・スカーレット〉の三人目のメンバーとして正式に加入する。 実戦経験が皆無に等しいため白兵戦に関しては素人だが、元々がエリートの姫巫女だったこともあり儀式神楽や魔術に関する知識が非常に豊富であり、特に治癒の魔術に関しては専門の姫巫女にも引けを取らないほどの腕を持っている。 オルデシア王家に代々伝わる聖属性の騎士精霊〈ゲオルギウス〉の使い手であり、チームではその鉄壁の防御力を活かした守備と儀式演舞によるサポートを担当している。 当初はチーム内での自らの力不足を感じており、ゲオルギウスを精霊魔装に展開しようとするものうまくいかず落胆していたが、〈精霊剣舞祭〉本戦でシェーラ・カーンに攫われた際に紅蓮卿と対峙し、彼女の放った火炎球によってフラッシュバックした過去のトラウマを完全に払拭することで、精霊魔装〈無窮なる女王の城(セイヴ・ザ・クィーン)〉を展開する。 〈精霊剣舞祭〉の最中に実力を示したことでエルスティン公爵夫妻の釈放に対して発言権を強めるなど、王女としての立場を強めていくが、長兄アルネウスの評判の悪さから帝国議会からは王位継承者の一人として担ぎ出されるなど、権力争いに巻き込まれるようになる。 料理の腕に関しては見た目だけなら何ら問題はなさそうだが、本来味覚を持ち得ないはずの精霊の舌を破壊するほどの凶悪な料理を作るため、ある意味クレア以上に問題がある。 オルデシア王家の正統な血統ではあるが、決してとっつきにくい性格というわけではなく、寛大で話しやすい好人物である。また、戸惑うカミトに「はしたないお姫様は嫌い?」と言ってわざと胸を押し付けたり、クレアに年頃の少女とは思えない大胆な発言をして、からかったりすることが原因で、クレアには「エロ王女」と呼ばれている。しかし本当はカミトに自分が買った下着を見られただけで真っ赤になって恥じらうなど、クレア並に初心な少女である。胸はそれなりに大きい部類にはいるがグレイワースのような規格外の大きさには劣るため、入学当初はカミトを誘惑するためわざわざ胸パッドを仕込んでいた。 キャラクター人気投票では2位。第2回では6位。 エリス・ファーレンガルト 声 - 石上静香契約精霊:シムルグ 精霊魔装:風翼の槍(レイ・ホーク)→第二形態〈神霊鳥の槍(レイ・ホーク・ラグナ)〉(16巻~) 本作のヒロインの1人。オルデシア帝国において武芸の名門として誉れ高いファーレンガルト公爵家の次女。鳶色の瞳に青髪のポニーテールが映える美少女。風精霊シムルグの使い手であり、高位の精霊使いであると同時に槍術の達人でもある。学院のランクはAA。 アレイシア精霊学院では最優のヴィーゼル教室に所属する優等生で、同時に学院の風紀を守る騎士団〈風王騎士団(シルフィード)〉の団長を務める。生真面目で融通の利かないところがあるが、自分の非を素直に受け入れることができる真っ直ぐな心を持っている。また、生涯添い遂げる殿方のために料理の腕を磨くなど一途な少女である。努力家だがどこか要領の悪いところがあり、教科書を丸暗記しようとしてカミトにそれを指摘されている。人の話を真に受けやすい一面があり作中では様々なトラブルの原因にもなっている。 性格の堅さとは裏腹に可愛いものが好きで寮の自室にはぬいぐるみなどがあり、精霊であるスカーレットやフェンリルにも同様の感情を抱いている。 最初は男性の身でありながら学院に編入してきたカミトを風紀を乱す敵と決めつけ何かと目の敵にしていたが、彼と関わるうちに好意を抱くようになり、〈チーム・スカーレット〉の〈精霊剣舞祭〉出場が決定したその日に、告白の想いを込めてカミトにチョコレートを渡した。カミトがレン・アッシュベル本人だとは20巻で本人から教えられるまでチームで唯一全く気付いていなかった。 精霊使いになったのは、幼少時に厳格ながらも公明正大な人物であった姉のヴェルサリアに憧れ、騎士としての道を志すようになったことがきっかけである。しかし、学園に入学した時にはヴェルサリアは力を求めることに取り付かれており、ヴェルサリアが〈風王騎士団〉を追放された後に騎士団長に任命されたが、理想と現実のギャップに悩むことになる。〈ヴァレンティア聖祭〉で呪装刻印で暴走した精霊によってカミトが重症を負い、ヴェルサリアに「貴様に騎士の資格はない」と言われ自信を喪失しかけたが、部屋に現れたクレアの挑発とラッカとレイシアの願いを受けて自信を取り戻し、〈チーム・スカーレット〉の5人目のメンバーとして加入する。 幼少の頃から正統な騎士の剣を学んでおり、本人の性格の部分もあって得意な型としている。その反面、〈教導院〉出身者など(カミト、ジオ、リリィ)の変則的な動きには対応できないことも多く、風もまだうまく扱えておらず、エリス本人も〈精霊剣舞祭〉が始まってからはそれを痛感しているが、〈精霊剣舞祭〉決勝でのリリィ・フレイムとの戦いではティターニアの麻痺毒で痺れて動けないのを逆手に取り、風の魔術で飛翔し攻撃するという奇策をとる。 スタイル抜群で、特に胸は同性からの羨望の眼差しを受け、グレイワースやカミトに「わがままボディ」と言われるほど大きいが、本人は剣を振るう邪魔になるだけだと思っている。 幼い頃から騎士として勇ましく育てられたためか、クレア達と比べて女性として自分にどこか自信のないところがあり、そのためカミトに「可愛い」「綺麗だ」などと言われるたびに赤面して慌てふためいている。 キャラクター人気投票では4位。第2回では2位。 リンスレット・ローレンフロスト 声 - 優木かな契約精霊:フェンリル 精霊魔装:魔氷の矢弾(フリージング・アロー)→第二展開〈氷烈の魔弓(フローズヴィトニル)〉 本作のヒロインの1人。オルデシア帝国の名門貴族ローレンフロスト伯爵家の三姉妹の長女。プラチナブロンドの髪にエメラルドの様な瞳を持つ美少女。学院のランクはA。 クレアとはライバルであり、常日頃から「残念胸」「泥棒犬」と暴言を飛ばしあうなど喧嘩が絶えないが、同時に幼馴染で親友でもあるため、決して仲が悪いわけではない。 6歳の時に父親のローレンフロスト伯爵に連れられてエルスティン公爵家を訪れた時、クレアを最初見た時は「容姿が飛び抜けて可愛い以外はパッとしない子」と評価を下している。また、現在とは正反対の本来の性格でもあった彼女に対して好意的ではなかったが、エルスティン家の封印書庫にクレアと共に無断で立ち入った際、封印精霊のアイスサラマンダーに襲われ危機に陥った時にクレアの才能の一端を見ることになり、同時にライバル兼親友として認めるようになる。 高位の氷精霊フェンリルを使役しており、学院では〈氷魔のリンスレット〉と呼ばれるなど、精霊使いとしての実力はクレアにも引けを取らないほど高い。 クレアへの対抗心か、入学してきたカミトを自分の下僕にしようとしていたが、いつの間にか彼を下僕にするどころか好意を抱くようになる。カミトがレン・アッシュベル本人だとは20巻で本人から初めて教えられたが、薄々感づいていた。 プライドが高すぎる性格が祟って自爆してしまうことも多いが、学院に来たばかりのカミトにスープを差し入れたり、学院の入学時から上級生から非難を浴びているクレアを通りがかった振りをして助けるなど、非常に面倒見がよく気配り上手な姉御肌の一面を持っている。また、幼少時から年の離れた二人の妹の面倒を見ていたため、廃都〈メギドア〉の地下通路で出会ったイセリアとも仲良くなっている。 メイドのキャロルがするはずの仕事を全て自分で完璧にこなしており、料理の腕は高級レストランのシェフ並み、菓子作りの技術は一流のパティシエと同じレベル、さらにマッサージの腕はプロ級だが、浅い場所でも溺れる程のカナヅチが悩みである。 〈水の精霊王〉への儀式に失敗した妹のユーディアを氷漬けにされるという悲しい過去を持っており、優勝した際の〈精霊王〉への〈願い〉で氷に閉じ込められた妹を解き放つことを目的に〈精霊剣舞祭〉に出場するが、〈願い〉の正体を知ったためにそれは叶わなかった。 上記の通り精霊使いとしての実力は非常に高いものの、プライドが高いこととメンバーに求める能力が高すぎたためにチームの結成と解散を繰り返し、〈チーム・スカーレット〉に加入する頃には誰からも誘われなくなっていた。呪装刻印で暴走した精霊によってカミトが重症を負って一時参加できない状態になった際、カミトが〈チーム・スカーレット〉への加入を頼んだため、4人目のメンバーとして加わる。 最終決戦後、アレイシア精霊学院に留まって、ローレンフロストの新たな領主になるか帝都でレストランを開くかで迷っているとクレアたちに語っている。 精霊魔装〈魔氷の矢弾(フリージング・アロー)〉の使い手であり、特に精霊魔装の展開速度にかけては他の追随を許さないほどのスピードを誇る。チームではその技能を活かして後方からの攻撃を担当している。 キャラクター人気投票では5位。第2回では3位。
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