チーム・ザ・ロミジュリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/07 15:47 UTC 版)
「THE MANZAI (小説)」の記事における「チーム・ザ・ロミジュリ」の解説
瀬田 歩(せた あゆむ) 物語の主人公(語り手)。湊市立湊第三中学校(以下湊中と略す)に転校してきた中学生。顔立ちが美人の母親似で、オジサンやオバサンに異常にモテる。特にオバサンに「美少年」、「カワイイ」等と言われているが、本人はどちらかと言えば嫌がっている。愛称は「あゆちゃん」「ジュリ」など。よく秋本貴史に「あゆむ~」と名前を伸ばされる。 ある日、学校での生活の疲れから不登校になってしまい、そのことで両親が喧嘩している際、姉が気分転換と言って父と出かけたところ、交通事故に遭い、姉と父を亡くす。一周忌に母の地元、湊市のマンションに引越し、湊中に転校することとなった。父と姉を亡くした原因は学校に行けなかった自分のせいだと思っており、2人が亡き後は再び学校に通くことに。 父と先生に「お前は普通じゃない」と言われたため、普通じゃないと言われることを恐れている。しかし、2年の十月に秋本に「お付き合い」を頼まれてから人生が変わってゆく。初め自分につきまとってくる秋本を嫌うが、徐々に心を開いてくる。現在では秋本のボケに突っ込みを入れるなど素直になっているが、心に入ってくる彼を恐れてたりしている。後述の劇が元で、劇以降は彼と『ロミジュリ』として漫才をすることになった。 2年生の文化祭で秋本と「漫才ロミオとジュリエット」でジュリエット役をやる。そのジュリエット姿があまりにも綺麗だった為と秋本と仲良くしているところを目撃されたため、萩本恵菜に嫉妬される。だが、ルックスについてメグからほめられたことも。そのメグのことが好きで、4巻で告白(?)をするがふられた。しかし、今でもメグのことが好きである。 性格は臆病で消極的。しかし、物語が進むにつれ逞しく成長していく。男子の「守ってあげなきゃ」精神を刺激する性格らしい。また、埼玉西武ライオンズのファンであり、松井稼頭央がメジャーリーグに移籍した時は残念がっていた。 5巻では初詣のときに樽酒をかぶったためによって軽症を負い、湊市立病院に入院。そのときにルームメイトとなったお年寄り達を励ますため、市立病院で漫才をすることになった。 6巻では湊第一高校を受験。社会の試験のときに"She likes pink."と書くなど誤答も多かったが、見事合格。湊第一高校では高原やメグと同じクラスになる。 秋本 貴史(あきもと たかし) 2年時では歩と同じクラスだが、3年時では違うクラス。かなりの長身で、筋肉もガッチリついているため割にモテるタイプである。歩が昔飼っていた雑種犬のポンスケに良く似ているらしい。大人っぽいようで人懐っこく、歩曰く、「厚かましくて、図々しくて、鈍感で、よく寝て、よく食う」ヤツ。愛称は「ロミ」。 歩のことは相方と本人は言っているが、恋愛感情もあるらしい。森口に「デキてる」と思われているほど。本人曰く、「歩は普通でなく、『特別』」。サッカー部に在籍しており、あまりサッカーを知らない歩も上手いと認めるほどの実力を持っているが、歩との時間を大切にするあまり、サボってばかりいる。幼なじみであるメグに熱烈に好かれているが、妹のようにしか思っていないため恋愛感情は無いらしい。実家はお好み焼き屋の「おたやん」を経営しており、そこで店の手伝いをしている。父を知らない。漫才が好きで本人曰く「おもしろいやつが一番」。1巻で文化祭の「漫才ロミオとジュリエット」ではロミオ役をしていた。この劇以降は『ロミジュリ』として歩と漫才をすることになる。3巻では夏祭りで漫才をした。4巻で歩がメグを思っていることを知る。6巻では湊第一高校に合格したが、会ったことのない父親に会うため、そして中途半端な英語しか話せない漫才キャラを目指すため、アメリカへ留学する。湊第一高校では前述の理由の為長期欠席扱いではあるが、森口と同じクラスになる。 萩本 恵菜(はぎもと めぐな) 秋本の幼馴染。腰近くまで伸びた髪。まつげが長く、肌が白い。歩曰く、「自らが発光している『発光美少女』」。ニックネームはメグ。湊中一の美少女として男子から告白された数が最も多い(4巻までで13人)人物と言われている(一部女子から「お姉様になってください」と言われたことも)。しかし本人は幼稚園の頃から秋本一筋なため誰の申し出も受けていない。働き者でおたやんの手伝いをしている。歩は彼女のことが好きなのだが、秋本が歩とベタベタしているところを何度も目撃され、二人を同性愛者だと勘違いし、瀬田を恋のライバルとして敵視していた。だが2巻でようやく歩と秋本の関係について理解し、ライバル視をやめる。しかし、未だに歩と秋本が仲良くしているのを気に入らない。4巻以降は歩のことは友達として大切に思っている。彼女の父と秋本の母が再婚する話を聞き、兄弟関係になっては秋本と結婚できないと悩んでいる。4巻で歩の思いに気づくが、秋本への想いとは違うと歩に伝えた。 6巻では湊第一高校を受験し、合格。湊第一高校では歩や高原と同じクラスになる。 森口 京美(もりぐち ことみ) 2年時の歩のクラスメイト。チームロミジュリのメンバー。3年時ではメグと同じクラス。くっきりとした顔立ちで、天然カールのショートヘアが良く似合っている。腹に幼少時に負った火傷の痕がある。しきり上手で自分の意見をはっきり言える、頼りになる存在で「漫才ロミオとジュリエット」では構成・総監督をしていた。「京」と書いて(こと)と読ませるのは、京都が古都であるかららしい。 想像力豊かで主に恋愛小説を書くのが趣味。湊中では文芸部の部長も務めており、小説家になる事が夢だが、歩からは「政治家の方が向いている」と言われていた。そのせいか妄想癖が激しく、他人に迷惑をかけることもしばしば。本人曰く、「人生は愛と恋とエロ」。校内の情報通。反町似の兄(今は太っていて似ていない)と妹がいる。 歩曰く、高原とは息ぴったりで、3巻にてその高原に告白され、付き合い始める。しかし、4巻で高原の母親にそのことが知られ、有名高校を受験しない理由は彼女と付き合っているせいだと思われ、怒られていた所をメグに目撃されてしまう。6巻では湊第一高校を受験し、合格した。湊第一高校では秋本と同じクラスになる。 高原 有一(たかはら ゆういち) 2、3年歩と同じクラス。眼鏡をかけている。学年トップ、いや全国でもトップクラスの成績をもつ秀才で勉学以外の知識も豊富。「漫才ロミオとジュリエット」では森口と同じく、構成・総監督をしていた。しかし漫才について熱く語るなど天然な所もあり、歩が困惑していることも。映画好きで、「ロミオとジュリエット」について熱く語っていた。小学生のころから森口京美に恋心を抱いており、3巻で森口に告白し、OKされ付き合い始める。隣県の有名高校を受験するつもりだったが、森口と同じ高校に行きたいと思うようになる。その件で母親と揉めたが、自分の意思を貫いて6巻では湊第一高校を受験し、合格した。湊第一高校では歩やメグと同じクラスになる。 篠原 友美(しのはら ともみ) 2年時では歩のクラスメイト。3年時では違うクラス。ころころと太っていて、目尻が下がっている。いつもにこにこして丸みを帯びた笑顔はかわいいらしい。歩曰く「ふわふわした犬を連想させる」。森口曰く「神様のように人のよい」人。ピアノが上手で、「漫才ロミオとジュリエット」では音楽担当をしていた。怒ることはめったに無いが、4巻で怒鳴ったことがある。蓮田伸彦に想いを寄せられていて、お互い意識しあう仲になっている。4巻で小学生のころ、自分が太っていることでいじめられ、悩んでいた時森口に救われたこと打ち明けた。そのころから森口と仲良くなった。6巻で音楽科のある私立高校を受験し、合格した。 蓮田 伸彦(はすだ のぶひこ) 2、3年歩と同じクラス。長身でピアスが特徴(漫画ではそれに加え、猫目でそばかすがある)。秋本と同じくサッカー部でツートップ。無口で不機嫌そうな外見で近寄りがたいが、実は気のいい人である。歩曰く、「とても気持ちの良いやつ」。英語は得意だが、数学は苦手らしい。ベースとトランペットが上手く、「漫才ロミオとジュリエット」では篠原と同じく音楽担当をしていた。篠原友美に想いを寄せており、お互い意識しあう仲になっている。サッカーの強い工業高校を受験するつもりであったが、5巻で父親の工場会社が倒産してしまったらしく、思いとどまっている。6巻で湊商業高校を受験し、合格した。
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