煉獄の使徒
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紅蓮卿(カーディナル) / ルビア・エルステイン 声 - 大地葉(ドラマCD)契約精霊:レーヴァティン(11巻冒頭まで)→ヴォルカニクス(20巻) 精霊魔装:神殺しの焔(レーヴァティン)(11巻冒頭まで)→ラグナレク(20巻) アルファス教国代表〈煉獄の使徒(チーム・インフェルノ)〉の総帥で、素顔を仮面で隠し闇色の髪と紅の瞳を持ちレン・アッシュベルを自称していた人物。 その正体は、オルデシア帝国の名門貴族エルステイン公爵家の長女でクレアの実姉であるルビア・エルステイン。 〈火の精霊王〉に仕える〈火の精霊姫〉を代々輩出してきたエルステイン家の例に漏れず優秀な姫巫女であり、9歳で大掛かりな土地の儀式を一人で任せられており、周囲からは「数百年に一度の逸材」と呼ばれていた。その反面体は弱く、大掛かりな儀式を行なってから三日間は寝込むことも度々あり、クレアによく看病されていた。 15歳で〈火の精霊姫〉を勤め上げ、妹のクレアや後輩のフィアナを初めとする精霊使いの少女達の憧れであったが、4年前のある日に〈火の精霊王〉から「エルスティンの真なる焔」すなわち、妹のクレアの命を要求されたことで密かに抱いていた精霊王に対する不信感を爆発させ、精霊王が存在する〈真祭殿〉の玉座の間に忍び込み、そこで精霊王の禁断の秘密を見たことで精霊王への叛逆を決意し、最強の炎精霊〈神殺しの焔(レーヴァティン)〉を強奪し、阻止しようとしたフィアナに後に彼女が〈喪失の精霊姫〉と呼ばれる切っ掛けを与え、生家のエルスティン領を含むオルデシア帝国全土が怒り狂った〈火の精霊王〉によって焼き尽くされた後に、姿を消していた。なお、ルビアの右手にはいまだに〈火の精霊王〉の精霊刻印が刻まれており、何度焼いても復元すると14巻でカミトたちに語っており、レイハに〈火の精霊王〉の精霊刻印が受け継がれた後も自身に刻まれているのは、〈異界の闇〉が〈五大精霊王〉に蝕まれていることによるイレギュラーだと思われる。 ルビアの裏切りに激怒した〈火の精霊王〉によって帝国全土で炎の精霊以外では1年もの間火が熾せなくなったことで、人々からは恐怖と憎悪の念を込められ〈災禍の精霊姫(カラミティ・クィーン)〉と呼ばれるようになった。 叛逆事件後、ドラクニアの〈竜の峰〉のヴリトラが封印された〈祭殿〉で数カ月間修行した後に、アルフォス教国に流れ着き 「魔王(カミト)の力で〈五大精霊王〉を抹殺し、精霊の存在しない世界を再構築する」という目的のためにカミトを〈魔王の後継者〉と呼び、その覚醒のために呪装刻印を植えつけたり、覚醒した〈魔王〉の制御を司る〈闇の精霊姫〉として自身以上の才覚を秘めている妹のクレアを狙っていた。その後の混乱を圧倒的な軍事力で収めるためにミュアやリリィなどの〈教導院〉の遺児を集め、レスティアに命じ軍用精霊を集めさせていたが、支援者であり敵対者でもある教国の魔王教団の指導者である教主からは「何も知らない哀れなお姫様」と嘲笑われており、かき集めた戦力も魔王教団に奪われた。 白兵戦においてはフィアナ同様に素人であったにも関わらず剣技でもカミトと互角以上に張り合えていたのは、彼女が〈五大精霊王〉が〈闇の精霊王〉の覚醒と復活を阻止するための対抗存在(アンチ・ユニット)として生み出された〈聖女〉であり、また、規格外の精霊である〈レーヴァティン〉との契約を維持するために全身には無数の呪装刻印を施していた。 14巻では、チーム名を〈煉獄の報復者(リーグ・オブ・インフェルノ)〉へと改名している。 最終決戦後は、〈教導院〉の遺児たちを故郷に戻した後、〈精霊剣舞祭〉時と同じ仮面を付け〈レン・アッシュベル〉を名乗ってアレイシア精霊学院の教師になった。また、カミトがチーム・スカーレットの中の誰を選ぶのかを気にしており、特に妹を応援するかのように振舞いながらルビア本人もカミトに好意を持っているような素振りを見せている。 レスティア・アッシュドール 詳細は「#レスティア・アッシュドール」を参照 ミュア・アレンスタール 契約精霊:無し カミトを「兄様」と呼び慕っている少女。年頃はミレーユと同じ位である。 〈教導院〉第二位の軍用精霊使いで、〈怪物(モンストル)〉と呼ばれていた。 帝国辺境の寒村の出身で、精霊使いの才能があったため4歳の時に村の守護精霊と契約を結ぶことになったが、精霊の力を限界まで絞り尽くし狂わせる〈愚者の万力(ジェスターズ・バイス)〉の力を持っていたために精霊が暴走、村を壊滅状態にしてしまう。その後は村を追われ放浪していたところを〈教導院〉に攫われ、暗殺者として育て上げられた。 〈教導院〉では、カミトやリリィとチームを組み、大量破壊工作を得意としていた。また、カミトとは相性が悪く、〈教導院〉にいた頃は一度も勝てなかった模様。 4年前に〈教導院〉を襲撃した〈神殺しの焔〉と戦い敗北。その後、〈教導院〉から逃げ出し、流れ着いた街で〈骸連盟(マーダーズ)〉と接触し職業暗殺者となる。その2年後に〈骸連盟〉のネットワークを使い接触してきたリリィ・フレイムによって紅蓮卿(ルビア)に引き合わされ、〈煉獄の使徒〉の一員として〈精霊剣舞祭〉に出場する。 最終決戦後、アレイシア精霊学院に生徒として編入する。 〈精霊剣舞祭〉決勝戦前に「三匹の猫剣士」を見に行くなど、子供らしい一面もある。 リリィ・フレイム 契約精霊:魔樹精霊〈ティターニア〉 精霊魔装:不明 〈教導院〉の第七位で「蠱毒」のリリィと呼ばれるエルフィム種族の少女。 諜報専門の精霊使いで、数百種類の毒を精製できる魔樹精霊〈ティターニア〉と契約している。 〈教導院〉では、カミト、ミュアとチームを組んでいてその時は口数が少なかったらしい。 〈教導院〉崩壊後は、紅蓮卿の命令で、〈骸連盟〉のネットワークを使いミュアなどの〈教導院〉の遺児を集めている。 レスティアやミュアが勝手に動いているのを歯痒く思っているが、彼女達との実力差は冷静に理解しているため何もできない。カミトに対しても、その実力差は満身創痍でも勝てないと理解している。 紅蓮卿の目的や仮面の下にある素顔は全く知らないが〈教導院〉崩壊の際に手を差し伸べられ、命を助けられたことで彼女に心酔している。 最終決戦後、〈教導院〉の遺児たちを故郷に返すルビアの手助けを行い、身元が分からずに帝都オストダキアの施設に預けられている遺児たちの故郷を全力で調べている模様。
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