液状化現象とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 社会 > 社会一般 > 現象 > 液状化現象の意味・解説 

えきじょうか‐げんしょう〔エキジヤウクワゲンシヤウ〕【液状化現象】

読み方:えきじょうかげんしょう

液状化1


液状化現象

読み方えきじょうかげんしょう
【英】: liquefaction of earth

液状化現象とは、広い意味で土が抵抗力失った現象である。
すなわち、地下水面下の砂質土や地盤地震などによる振動衝撃作用受けて変形すると、地盤中の間隙{かんげき水圧急激に上昇しこれに伴い砂粒子間の支持構造破壊されて、一時的に非常に濃い懸濁液に変わる現象をいう。液状化現象を起こした砂は、著しく支持力低下し1964 年新潟地震における、埋め立て地の液状化現象によるビル倒壊その実例として注目された。

液状化現象

地盤地震などの急速な繰り返し載荷受けたときに、あたかも液体のようになってしまい、支持力を失う現象のこと。水位高く、緩い砂地盤の場合発生しやすい。

液状化現象

地震などの振動によって、地層流動化する現象


液状化現象

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/13 23:03 UTC 版)

1964年に発生した新潟地震による液状化で大きく傾いた県営川岸町アパート
カンタベリー地震による液状化で噴出した泥が駐車場を覆い、車のタイヤの半分が埋まった(2011年2月22日ニュージーランドクライストチャーチ中心部
阪神・淡路大震災による液状化

液状化現象(えきじょうかげんしょう)は、地震の際に、地下水位の高い砂地盤振動により液体状になる現象。単に液状化(えきじょうか、: liquefaction[1]ともいう。

これにより比重の大きい構造物が埋もれ、倒れたり、地中の比重の小さい構造物(下水道管等)が浮き上がったりする。この現象は日本国内では、1964年新潟地震の際に鉄筋コンクリート製の建物が丸ごと(潰れたり折れたりではなく)沈んだり倒れたりしたことで注目されたが、この地震当時は「流砂現象」という呼び方をされていた[2]

概要

地表付近の含水状態の砂質土が、地震の震動により固体から液体の性質を示すことにより、上部の舗装や構造物などが揚圧力を受け破壊、沈み込みを起こすものである。砂丘地帯や三角州埋め立て地・旧河川跡や池沼跡・水田跡などの人工的な改変地で発生しやすい[3]。近年、都市化が進んだ地区で該当地域が多いことから被害拡大の影響が懸念される。

1964年昭和39年)6月16日に発生した新潟地震の際に、信濃川河畔や新潟空港などでこの現象が発生したことから日本でも知られるところとなった[4]。また同年に発生したアラスカ地震でも液状化による被害が発生し、これ以降は土質力学の分野で活発に研究が行われるようになった[5]

東京都心部は河口に位置する上に埋立地が多く存在するため、大地震の発生時には液状化対策が施されていない箇所で液状化現象が発生し、道路や堤防ライフラインの破損、基礎のしっかりしていない建物の傾斜などの被害が発生する可能性もある。

現在、液状化現象の発生危険箇所をとりまとめたハザードマップが整備されつつあり例えば[6]、堤防の補強などの措置が図られている。ライフラインの被害も懸念されるため、水道管は耐震管に布設替えが進みつつあり、ガス管ポリエチレン化が進んでいる[7]。一方で、下水道管は耐震化が難しく復旧も遅いため、居住困難な状態が長引く場合がある(2011年の東日本大震災での福島第一原子力発電所免震棟、Jヴィレッジ浦安市いわき市など)。

ゆるく堆積した砂質土層では、標準貫入試験で得られるN値が10程度以下と小さい場合が多い。一般に液状化現象が生じるかどうかはFL値、液状化の程度はDcyやPL値などの指標を用いて判定する。

液状化のプロセス

緩詰めの砂粒子が振動によって液状化する様子(模式図)

を多く含む砂質土や砂地盤は、砂の粒子同士の剪断応力による摩擦により地盤が安定を保っている。このような地盤で、地下水位の高い場所もしくは地下水位が何かの要因で上昇した場所で、地震や建設工事などの連続した振動が加わると、その繰り返し剪断によって体積が減少し、間隙水圧が増加し、その結果、有効応力が減少する。これに伴い剪断応力が減少して、これが0になったとき液状化現象が起きる。このとき地盤は急激に耐力を失う。

またこのとき、間隙水圧は土被り圧(全応力)に等しい。この状態は波打ち際などで、水が押し寄せるまでは足元がしっかりしていても、水が押し寄せた途端に足元が急に柔らかくなる状態に似ている。また雨上がりの地面を踏み続けると、地面に水が吹き出てくる状態にも似ていると言える。

地震や建設工事などにより連続した振動が砂地盤等に加わると、液状化現象が生じ、地盤は急激に支持力を失う。建物を地盤に固定する基礎のうち、層や岩盤等の適当な支持層に打ち込む支持と異なる摩擦杭では、建物を支えていた摩擦力を失い、建物が傾く不同沈下を起こす場合がある。重心の高い建物や、重心が極度に偏心した建物では、より顕著に不等沈下が生じ、転倒ないし倒壊に至る場合がある。

この転倒は(建物自体が途中で壊れなければ)ゆっくりしたもので、新潟地震で倒れた県営住宅で地震に遭った人の証言では、「家はゆっくりと船が沈むように傾き、そのため(建物が横倒しになったのに)けがをせずに済んだ。」という[2]

下層の地盤が砂質土で、表層を粘土質で覆った水田等で液状化が起きた場合は、液状化を起こした砂が表層の粘土を突き破り、水と砂を同時に吹き上げる噴砂[8]と呼ぶ現象を起こすことがある。1964年の新潟地震では、県内の各地でボイリングが観測された。

地震に伴って液状化が発生しうる地点の震央距離

液状化による側方流動により川底が埋塞した小野川

側方流動(そくほうりゅうどう、: lateral flowlateral spreading)は、地盤流動現象の1つで、傾斜や段差のある地形で液状化現象が起きた際に、いわゆる泥水状になった地盤が水平方向に移動する現象をいう。

側方流動には大きく分けて2つのタイプがある。1つは、地表面が1 - 2%程度のゆるい勾配になっており、地中部には液状化層が存在するものである。この場合、地盤が傾斜に沿って移動することとなる。もう1つは護岸などに見られるタイプで、地震の揺れおよび地盤の液状化で護岸などが移動することで、後背の地盤が側方流動を引き起こすものである。

このような側方流動が発生した場合、地中構造物に多大な影響を与える。例えば杭基礎であれば、側方流動が発生することにより、杭は地盤から水平方向に剪断曲げの力を受けることとなる。この地盤からの力が杭の耐力を超過し、杭の剪断破壊等を起こす。このため杭基礎は上部構造物を支える事ができなくなり、場合によっては構造物の転倒などを引き起こすことにつながっていく。

発生例

日本

新潟県中越地震に伴う液状化現象により破損した道路(新潟県小千谷市
東北地方太平洋沖地震における液状化現象(東京都新木場
北海道胆振東部地震により札幌市清田区で発生した液状化現象
令和6年能登半島地震による液状化現象で破壊された住宅街
1858年4月9日(安政5年2月26日)飛越地震
富山市にて「井戸から水とともに白砂が吹き出す」「屋敷の地面が割れて水が吹き出す」等の記録が残る[21]
1894年10月22日 庄内地震
山形県酒田市を中心に発生。大森房吉が液状化現象の写真撮影を行う。撮影した写真は『山形県下地震写真帖』にまとめられた[22]
1927年3月7日 北丹後地震
震源(京都府丹後半島北部)からやや離れた大阪市鶴町で、地震の揺れにより地割れや陥没から海水(出典ママ)が噴出。水道管の破損も加わり、一面が泥田のようになった[23]
1964年6月16日 新潟地震
信濃川河畔や新潟空港などで発生した。
1995年1月17日 兵庫県南部地震阪神・淡路大震災
神戸市ポートアイランド六甲アイランドで大規模な液状化現象の発生が確認されている。
2004年10月23日 新潟県中越地震
小千谷市長岡市与板町柏崎市など、水田や湖沼を埋め立てた箇所等で液状化の発生が見られた。
2011年3月11日 東北地方太平洋沖地震東日本大震災
関東地方では1都6県96市町村で液状化被害が確認されている[24]。世界最大の被害になった[25]
2016年4月16日 熊本地震
阿蘇カルデラ内の黒川沿いにおいて、大規模な地盤の移動に伴って液状化や噴砂、側方流動が発生した[26]
2018年9月6日 北海道胆振東部地震
札幌市清田区里塚[27]北広島市大曲並木地区[28]などで発生した。また、札幌市東区東15丁目屯田通の一部(札幌市営地下鉄東豊線栄町 - 環状通東間およびその北側道路)約4km間でも地下鉄路線上を含めた箇所の道路陥没が発生し、液状化現象が発生したと考えられている[29][30]
2019年6月18日 山形県沖地震
山形県鶴岡市の鶴岡駅付近で発生した[31]。駅前駐車場にて1メートルほどの範囲で茶色い水が見られたほか、その敷地内では車の一部が埋没して動けなくなった事例もあった。 
2024年1月1日 能登半島地震
新潟市西区[32]高岡市[33]など、広い範囲で液状化が発生した。郵便局の駐車場では一部の車両が水没したほか、破裂した水道管からは水が溢れ出していた[32]

日本国外

サンフランシスコ市マリーナ地区。ロマ・プリータ地震が発生した際の液状化によって損傷した歩道
1906年 サンフランシスコ地震
まだ液状化という用語は用いられていなかったが、それが原因と見られる地盤変状は多く記録され、文書にまとめられている。サンフランシスコエンバカデロ英語版沿いのフィッシャーマンズ・ワーフ近くの地域、サンフランシスコ湾に沿ったオークランド市を含めた埋め立て地モンテレー湾に沿ったサンタクルーズ市とワトソンビル市と国勢調査指定地域のモスランディング英語版など、1989年のロマ・プリータ地震と液状化発生地域の大部分が一致している[34]。その一方で、サンフランシスコ湾南部のアラメダ・クリーク英語版コヨーテ・クリーク英語版に沿った地域などのようにサンフランシスコ地震では大規模な液状化が発生したが、ロマ・プリータ地震では液状化が発生しなかった地域もあった[35]。全体の液状化の程度としては地域の一部が液状化しただけの83年後の地震のそれとは比較にならないほどの大規模なものになった[36]
1964年 アラスカ地震
1985年 メキシコ地震
メキシコシティで発生。
1989年 ロマ・プリータ地震
サンフランシスコ市のマリーナ地区英語版は地盤の液状化現象が顕著に見られた[37]。地震による被害が特に大きかった建物が集中している地区である[38]。マリーナ地区ではほとんどすべての建物が何らかの被害に見舞われた[39]。この地区の埋め立て地と砂丘砂の地域では地震動の大きさにあまり差はないが、液状化被害の程度は両者で大きく差が開いた[40]。また、同市のマーケット・ストリートの通りに沿った3つの埋め立て地のいずれの地域においても大規模な液状化現象が発生した[41]。比較的新しい埋め立て地であったサンフランシスコ・オークランド・ベイブリッジのオークランド側取り付け部でも大規模な液状化が発生し、地表面での沈下量は最大40cmにも及んだ[42]サンフランシスコ・ベイエリアではこの他にオークランド国際空港(西側部分)、オークランド港英語版アラメダ海軍航空基地英語版ベイファーム島英語版人工島トレジャー島英語版などで大規模な液状化が発生している[43]。また、震源南側地域ではサンタクルーズ市内、ワトソンビル市近郊のパハロ川英語版流域、モスランディング(河川に沿った地域や太平洋沿岸)などで大規模な液状化が発生している[44]
2011年 カンタベリー地震
クライストチャーチ市で発生。
2018年 スラウェシ島地震
パル市サウスパルのペトボ地区で発生。

脚注

  1. ^ 文部省編学術用語集 地学編』日本学術振興会、1984年、19頁。 
  2. ^ a b 伊佐喬三「9-地球と人間 防災と自然改造」 『原色現代科学大事典2 地球』 株式会社学習研究社、竹内均 責任編集、1967年、P450。
  3. ^ a b 地形区分に基づく液状化の発生傾向図等”. 国土交通省. 2024年7月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月28日閲覧。
  4. ^ 西田彰一, ほか35名:新潟地震地盤災害図 カラーA0版6葉, 新潟大学, 1964.
  5. ^ R. Kachadoorian (1965). “Effects of the earthquake of March 27, 1964, at Whittier, Alaska: Chapter B in The Alaska earthquake, March 27, 1964: effects on communities”. Environmental Science, Geology, Engineering. doi:10.3133/pp542B. 
  6. ^ 東京の液状化予測図 令和5年度改訂版”. 東京都. 2024年9月14日閲覧。
  7. ^ 水道事業における耐震化の状況(令和4年度)”. 厚生労働省. 2024年9月14日閲覧。
  8. ^ 液状化現象”. 地震本部. 2024年9月14日閲覧。
  9. ^ 栗林栄一, 龍岡文夫, 吉田精一 (1974-12-01). “明治以降の本邦の地盤液状化履歴”. 土木研究所彙報 (土木研究所 振動研究室) 30. https://thesis.pwri.go.jp/public_detail/105879/. 
  10. ^ 植竹富一ほか「1828年越後三条地震の地変等の記事について」(PDF)『歴史地震』第20号、歴史地震研究会、2005年、233-242頁、ISSN 1349-9890NAID 40007024362 
  11. ^ 液状化判定のための調査・試験”. 土木学会 建設技術研究委員会 建設技術体系化小委員会. 2024年9月14日閲覧。
  12. ^ 土地改良事業設計指針「耐震設計」(案) 第6章 液状化の検討”. 農林水産省 農村振興局. 2024年9月14日閲覧。
  13. ^ 山﨑, 浩之; 善, 功企; 小池, 二三勝 (1998). “粒度・N値法による液状化の予測・判定に関する考察”. 港湾空港技術研究所 資料 0914 (港湾空港技術研究所). https://www.pari.go.jp/1998/09/199809091401.html. 
  14. ^ a b 『道路橋示方書・同解説 V耐震設計編 (平成29年11月)』日本道路協会 (丸善)、2017年。ISBN 9784889502831 
  15. ^ 『建築基礎構造設計指針』一般社団法人 日本建築学会、2019年。ISBN 9784818906525 
  16. ^ 『港湾の施設の技術上の基準・同解説』(平成30年改訂版)日本港湾協会、2018年5月1日。 
  17. ^ Schnabel, P.B., Lysmer, J. and Seed, H.B. (1972). “SHAKE - A Computer Program for Earthquake Response Analysis of Horizontally Layered Sites”. Earthquake Engineering Research Center Report (Earthquake Engineering Research Center, University of California, Berkeley) 72 (12). 
  18. ^ Paul C. Jennings (1964). “Periodic Response of a General Yielding Structure”. Journal of the Engineering Mechanics Division 90 (2). doi:10.1061/JMCEA3.0000463. 
  19. ^ Bobby O. Hardin, Vincent P. Drnevich (1972). “Shear Modulus and Damping in Soils: Design Equations and Curves”. Journal of the Soil Mechanics and Foundations Division 98 (7). doi:10.1061/JSFEAQ.0001760. 
  20. ^ 液状化解析コードの現況と動向”. 土木学会. 2024年9月14日閲覧。
  21. ^ 北日本放送株式会社「復刻版越中安政大地震見聞録 立山大鳶崩れの記」地震見聞録 P60,61 2007年
  22. ^ 北原糸子 編、松浦律子 編、木村玲欧 編『日本歴史災害事典』吉川弘文社、2012年6月11日、374頁。ISBN 9784642014687 
  23. ^ 海水吹き出し洪水、大阪で液状化現象『大阪毎日新聞』昭和2年3月8日号外(『昭和ニュース事典第1巻 昭和元年-昭和3年』本編p220 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
  24. ^ 国土交通省 関東地方整備局 企画部 広域計画課. “東北地方太平洋沖地震による関東地方の地盤液状化現象の実態調査結果について”. 防災. 国土交通省 関東地方整備局. 2012年2月5日閲覧。
  25. ^ 大成建設 船原英樹 (2012年3月14日). “1.過去の地震と液状化現象”. 防災. 耐震ネット. 2016年2月21日閲覧。
  26. ^ 平成28年熊本地震に関する報告書 第1章~第6章” (PDF). 東北大学災害科学国際研究所 (2017年4月). 2017年4月14日閲覧。
  27. ^ 北海道新聞どうしん電子版「谷に盛り土 液状化誘発 釜井・京大斜面災害研センター長が札幌・里塚調査 緩い地盤、地下で地滑り」 2018年9月20日閲覧。
  28. ^ 北海道新聞どうしん電子版「北広島でも大きな被害 陥没や傾き 13棟『危険』」 2018年9月20日閲覧。
  29. ^ 北海道新聞どうしん電子版「液状化、地下鉄建設が影響? 専門家『抜本策必要』」 2018年9月20日閲覧。
  30. ^ 北海道新聞「札幌『東15丁目屯田通』要の市道 復旧いつに」2018年9月16日記事、2018年9月22日閲覧。
  31. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2019年6月19日). “鶴岡の液状化、埋め立て影響か 専門家「余震で被害拡大も」”. 産経ニュース. 2022年10月20日閲覧。
  32. ^ a b INC, SANKEI DIGITAL (2024年1月2日). “能登半島地震で新潟市西区は液状化、石塀は倒壊、水道管破裂”. 産経ニュース. 2024年1月2日閲覧。
  33. ^ 電柱や家傾く・・・高岡市伏木で液状化現象 能登半島地震 (北日本放送)”. Yahoo!ニュース. 2024年1月2日閲覧。
  34. ^ 建築学会(1991年) pp.142-143
  35. ^ 建築学会(1991年) p.143
  36. ^ 磯山(1989年) p.78
  37. ^ 建築学会(1991年) p.99
  38. ^ レッドファーン(2013年) p.180
  39. ^ 大久保(1990年) p.34
  40. ^ 衣笠(1990年) p.13
  41. ^ 建築学会(1991年) p.132
  42. ^ 建築学会(1991年) p.137
  43. ^ 建築学会(1991年) pp.138-139
  44. ^ 建築学会(1991年) pp.140-142

参考文献

関連項目

外部リンク


液状化現象

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 00:15 UTC 版)

北海道胆振東部地震」の記事における「液状化現象」の解説

地震による液状化現象と見られる異常が、北海道内15市町の2,900所以上で発生した防災科学技術研究所調査)。土砂崩れ埋もれて確認できない地点含めれば、実数はさらに多いと推測されている。地盤軟弱な堆積層造成地目立った2018年9月26日時点共同通信による各自治体への取材に基づく記事は、5市町報じられていた。苫東厚真火力発電所厚真町敷地内苫小牧港コンテナターミナル苫小牧市)のほか、札幌市北広島市江別市内である。 札幌市の液状化現象では、道路隆起した。また清田区では地震発生当日少なくとも2か所で道路陥没し、うち里塚1条現場で周辺複数家屋陥没道路向かって傾いた。 人工衛星だいち2号得られ干渉SAR画像米軍航空写真解析した横田ら(2019)は、液状化による地盤変位観測され箇所は「豊平川旧河道」「旧谷地形」を埋め立てた履歴があったと報告している。また、青山(2019)も谷部分を埋めた造成箇所での液状化被害顕著であった報告している。

※この「液状化現象」の解説は、「北海道胆振東部地震」の解説の一部です。
「液状化現象」を含む「北海道胆振東部地震」の記事については、「北海道胆振東部地震」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「液状化現象」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「液状化現象」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



液状化現象と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「液状化現象」の関連用語

液状化現象のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



液状化現象のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
JOGMECJOGMEC
Global Disclaimer(免責事項)
本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、 機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。 また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。 したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。 なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
※Copyright (c) 2025 Japan Oil, Gas and Metals National Corporation. All Rights Reserved.
このホームページに掲載されている記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。
サムシングサムシング
Copyright (c) 2025 SOMETHING,LTD. All Rights Reserved
サムシング地盤関連用語集
建機プロ建機プロ
Copyright (c) 2025 SHIN CATERPILLAR MITSUBISHI LTD.All rights reserved.
キャタピラージャパン建機プロ -次世代の砕石業研究会-
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの液状化現象 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの北海道胆振東部地震 (改訂履歴)、山形県沖地震 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS