福田組
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/25 02:57 UTC 版)
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種類 | 株式会社 |
---|---|
機関設計 | 監査等委員会設置会社[1] |
市場情報 | |
本社所在地 |
![]() 〒951-8668 新潟県新潟市中央区一番堀通町3番地10 |
設立 | 1927年12月29日 |
業種 | 建設業 |
法人番号 | 9110001004880 |
事業内容 | 総合建設業 |
代表者 |
代表取締役会長兼執行役員会長 福田勝之 代表取締役社長兼執行役員社長 荒明正紀 |
資本金 | 51億5,840万8,496円 |
発行済株式総数 |
8,367,811株 (自己株式620,300株を除く、2024年12月31日現在) |
売上高 |
連結:1,665億8,900万円 単独:984億2,200万円 (2024年12月期) |
営業利益 |
連結:76億6,500万円 単独:39億9,000万円 (2024年12月期) |
経常利益 |
連結:79億5,700万円 単独:46億3,200万円 (2024年12月期) |
純利益 |
連結:53億7,100万円 単独:33億5,300万円 (2024年12月期) |
純資産 |
連結:854億700万円 単独:527億7,300万円 (2024年12月期) |
総資産 |
連結:1,428億1,400万円 単独:888億1,000万円 (2024年12月期) |
従業員数 |
連結:2,215名 単独:850名 (2024年12月現在) |
決算期 | 12月31日 |
主要株主 |
日本マスタートラスト信託銀行 8.5% 福田育英会 8.2% 福田直美 5.2% 第四北越銀行 4.5% 小沢和子 3.8% 福田石材 3.4% 福田組共栄会 3.4% 福田勝之 2.8% 福田浩士 2.8% 本庄裕子 2.1% (上位10名、2024年12月31日現在) |
主要子会社 |
福田道路 100% 興和 100% フクダハウジング 100% レックス 100% 福田アセット&サービス 100% 新潟造園土木 100% 福田リニューアル 100% サイドー 98.5% 北日本建材リース 70% |
関係する人物 |
福田藤吉(創業者) 太田豊彦(元社長) 高坂謙一(元副社長) 藤山秀章(副社長) |
外部リンク | https://www.fkd.co.jp/ |
株式会社福田組(ふくだぐみ)は、新潟県を地盤とし全国展開をする建設会社(ゼネコン)である。
沿革
歴代社長
- 初代:福田藤吉(1902年1月 - 1927年12月) - 創業者
- 2代:福田賢吉(1927年12月 - 1936年)
- 3代:福田絅次(1936年 - 1953年4月)
- 4代:福田正(1953年4月 - 1992年3月) - 福田組名誉会長、小沢一郎・竹下亘の義父
- 5代:福田実(1992年3月 - 2003年3月)
- 6代:福田勝之(2003年3月 - 2009年3月) - 福田実の実弟
- 7代:伊東修之助(2009年3月 - 2012年3月)
- 8代:太田豊彦(2012年3月 -2019年3月)
- 9代:荒明正紀(2019年3月 - )
特徴
本社は新潟県新潟市中央区一番堀通町であるが、東京都千代田区九段北にも東京本社・本店がある。
中堅ゼネコンでは珍しく、自社技術で超高層ビルを建築することができる。
国土交通省(北陸地方整備局長・九州地方整備局長)より「工事成績優秀企業認定」を受けており、表彰している。
福田道路等の子会社及び関連会社が多数あり、福田グループを形成している。
連結売上高比率で同業他社を圧倒する。
建築工事や土木工事の営業地盤を新潟県に強く維持し、福田グループを形成している。
福田グループの総合力を発揮し、新潟県での規模を保ちつつ全国に進出している(但し、四国地方のみ支店が存在しない)。
新潟県最大規模のゼネコンであるが、新潟県内の売り上げより県外(全国)の売り上げが大きなウェイトを占めている。
福田道路が早期に全国へ進出し、また舗装業界内でも施工実績が多数あるため、福田組が福田道路の子会社だと勘違いされる場合も多い。
福田道路は、舗装業界上位(TOP10)に入ることから連結決算に大きく影響している。
2014年度 国土交通省(北陸地方整備局長・九州地方整備局長)より「工事成績優秀企業認定」受けており、表彰している。
過去に完成した国土交通省発注の土木工事に関して、その工事成績評定が優秀な企業を選定し認定するものであり、施工・品質管理に対する技術力が高く評価している。
優良工事表彰・優良建設技術者表彰を数多く受賞している。
2013年度にも「工事成績優秀企業認定」を受けており、施工・品質管理は同業他社を上回っていると思われる。
政治家との関係
福田組は、新潟県に地盤を持っていた田中角栄の有力後援者としての人脈を原動力に、公共事業を中心に急成長を遂げ、大手ゼネコンとなった。 小沢一郎の元妻・和子は福田正元会長の長女であり、田中角栄の派閥の長老である二階堂進を仲人にして衆院議員2期目の1973年に結婚した。なお、正の次女も、竹下登の弟である竹下亘衆院議員と結婚している[2]。
施工物件
建築工事については、東日本地区のイオン(旧:ジャスコ)ショッピングセンター(埼玉県・千葉県・茨城県・宮城県・岩手県・新潟県・青森県等)を数多く手がける。
2007年(平成19年)10月完成のイオンモール新潟南(新潟亀田IC近く)は、新潟県内及び全国的にも最大規模のショッピングセンターである。
イオン以外にも大規模ショッピングセンター施工実績多数あり。自社開発物件もある。
千葉県市原市に「unimo」を100%自社開発にて完成。ホテル・マンション・工場・公共建築物等でも多数の施工実績あり。
新潟市中央区古町で商業施設と住宅が入居する29階建ての複合型超高層ビルを単独にて施工。
全国でも積極的に営業を拡大している。
東京都・東北地方・大阪府・新潟県に設計・施工・メンテナンス等の拠点を設けている。
土木工事については、全国で高速道路・各新幹線の施工実績あり。
近年の施工実績は、首都高速中央環状線大橋JCT・新東名高速道路等がある。 幅広い分野で技術を持っている。
新潟県中越地震では、旧:山古志村(現:長岡市)をはじめ高速道路復旧等に24時間体制で早期復興のため対応した。 新潟県中越沖地震でも国道8号復旧工事を行なった。
脚注
関連項目
外部リンク
福田組
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「バクマン。の登場人物」の記事における「福田組」の解説
亜城木夢叶とほぼ同世代の漫画家たちの集まり。福田真太が発起人兼取りまとめをしている。誌面で作品を競いつつ、時々互いの作品について意見し合ったり、編集部の方針に納得が行かなかった際には抗議することもある。 新妻 エイジ(にいづま エイジ) 声 - 岡本信彦 演 - 染谷将太 本作のキーパーソンの1人。1992年11月3日生、青森県出身、身長171cm、体重59kg、血液型AB型。 『WJ』で10年に1人の逸材と言われている新進気鋭の天才漫画家。グレーのスウェットに羽ぼうきを何枚も背中に刺した格好が特徴。 6歳の時からペンを握っているため、その画力は新人離れしており、デビュー前から毎月作品の投稿を行っていた。実家は青森県の田舎で、近所に遊び友達がなく、家で漫画を描くことだけが楽しみだったと語っている。佐々木編集長自らがスカウトに訪れた際、連載のために上京する条件として、「自分が『ジャンプ』で一番人気の作家になったら、自分の嫌いな漫画をひとつ終わらせる権限」を要求した。エイジはこの権限を「一番人気のときに格好良く終わらせたい」という想いから、自身の作品である「CROW」に対して行使し終了させた。 どんな時でも終始「漫画を描く」という世界に浸っている、いわゆる“変人”であり、擬音化された効果音を口走りながら漫画を描く奇癖がある。当初は対人関係にほとんど無思慮、編集者にも年下のマンガ家である亜城木に対しても丁寧な敬語で接しているものの、やや慇懃無礼のきらいもあった。しかし、亜城木を始めとしたライバル作家との関わりを機に、次第に周囲からの助言、指摘を素直に受け入れるようになるなど人間的に成長。自分が興味を持った人間、認めた人間に対しては常に応援を絶やさず、また、そんな人間をライバルと認識し競い合うことで自らを高めていくことを愉しみとしている。 自分の作るキャラは考えなくても勝手に動くという「天才タイプ」の漫画家であるが、それゆえに「読者をどんな方法で楽しませるか」などといった計算面での技術は皆無で彼の唯一の弱点でもあった。また、ネーム作成や打ち合わせも「面倒くさい」という理由で嫌っていたが、弱点の指摘をサイコーから受け、漫画作成の姿勢(及びプロの漫画家としての自覚の無さ)を福田に厳しく指導されてからは考えを改め、雄二郎に謝罪の上、それらも真面目にするようになった。その素直さは、後述の亜城木との関係にも表れており、初対面の折「仲良く」して欲しいと述べていた。その後、対人関係でも、角が取れ初対面の人間とも積極的に言葉を交わすようになり初めての新年会でも平丸に話しかけたり、お酒のお代わりを取りに行くなど人気作家とは思えないほど動き回っている。感覚とセンスが狂うからという理由で、作業デスクの上に漫画関係以外のものが有るのを嫌がっていたが、携帯電話も置いておくようにもなった。 福田やサイコーの指摘後も、すぐさま作品に反映された。その後、順調に実績を積み、コミックの売上・アニメ化などで収入も上がり、有限会社化した。 漫画に関して高い慧眼を持ち、金未来杯で発表された作品の人気順位を正確に当てたり、他の連載漫画に関しても(独特な隠喩表現を交えて)的を射た指摘を述べており、雄二郎を通じて関係者によく伝えられる。 得意な分野は「王道」のバトル漫画。特に「ヒーローが悪をやっつける」勧善懲悪モノを好む。反面、恋愛経験がないこともあって、恋愛ものが苦手という一面もあり、自らが書いた恋愛漫画は微妙な評価を受けた。 デビューから長らく「CROW」を連載していたが、「+NATURAL」の作画を担当することで、一時は異例の『WJ』で2本同時連載を実行していた。「CROW」終了後も「+NATURAL」の作画と同時に別のヒーローもの漫画を描いている。担当編集者にJR吉祥寺駅南口に程近いマンションを借りてもらい、執筆に勤しんでいる。大変な速筆家であり、ネームは一日、原稿は二日で仕上がるらしい。 亜城木の作品を「自分には思い付かない」と高く評価している。同時に亜城木を自身のライバルとして認めており、とりわけサイコーに対しては初対面時より互いに意識し合っている。さらに「+NATURAL」の連載開始を福田達に問い詰められた際には「亜城木を奮起させたい」という服部の思惑に付き合い、その場の全員に対し「文句は勝ってから言え」と言わんばかりの態度をとることで亜城木のみならず福田達をも奮起させるなど、福田組の仲間達それぞれもライバルとして認めている模様。ただし、漫画家同士の友情と仕事は別物とはっきり割り切っていて、仕事上の事にはあくまでもクールでシビアである。漫画家にはデビューしていれば年下やアシスタントであろうと「先生」付けで呼ぶが(漫画家を辞めた後の中井は「中井さん」に戻った)、七峰だけは「七峰くん」と呼ぶ。 福田からは「新妻師匠」と慕われ、そして倒すべき目標とされている。「CROW」連載終了宣言時も福田組のメンバーから倒す目標がいなくなることを良しとせず人気投票1位から陥落させるべく打倒宣言の挑戦を受けて立ち、最終回まで1位を取り続け「CROW」の連載を終了させた。 「REVERSI」が連載終了時には、「ZOMBIE☆GUN」を300万部にして復帰を待っていると亜城木に宣言した。 作品の第一回キャラクター人気投票では1位を獲得している。 福田 真太(ふくだ しんた) 声 - 諏訪部順一 演 - 桐谷健太 新妻エイジに次ぐ逸材として期待される青年漫画家。1990年7月27日生、広島県出身、身長179cm、体重66kg、血液型B型。 銀に染めた長髪にニット帽を被っており、歯に衣着せぬ物言いが特徴。高校卒業後、漫画家になる夢を抱いて上京。夢を実現させるかフリーターで終わるかの「一か八か」の生活環境に自らを追い込んだ中で、アルバイトをかけ持ちしながら『WJ』での連載を目指していたらしい。 生活費のためにエイジのアシスタントを長く続けていたこともあり、個性の強い彼と対等に付き合うことのできる数少ない人物の1人で、ネーム作成や打ち合わせを軽視するエイジに対し、プロの漫画家としての自覚が足りないことを厳しく指摘するなど、漫画に対しては非常に実直で誠実な面を持つ。 エイジのアシスタント時代は「自分の方が年上だから」という理由でエイジのことを「新妻くん」(時と場合によって「新妻先生」)と呼んでいたが、自身が連載を開始してからは「新妻師匠」と呼んでいる。 自分とエイジと亜城木および中井(後に蒼樹と平丸も加入)を合わせて、福田組と称し、彼自身はその組長(リーダー)を自負している。短気で怒りっぽく言葉遣いも荒いので(特に雄二郎から)指摘されることも多いが、「ロードレーサーGIRI」のアニメ化が決まった際には雄二郎に素直に礼を言うなど殊勝な一面も持っている。 初対面のサイコーからも「嫌な人」と思われていたが、度量も大きく面倒見の良い性格のためか、自分たちの好きな作品やエイジの漫画作成の姿勢について意見交換した際は、「いい人」と評した。福田組らの問題に度々首を突っ込んでおり、「TRAP」休載の際は編集長の一方的な主張に腹を立て、自身が先頭に立って福田組や平丸と一緒に連載をボイコットしたり、性格や価値観がほとんど合わない蒼樹にも作画のアドバイスをしている。 得意な作風は、過激な描写が多いバイオレンス系のバトル物で、「少年漫画はもっと不健全な作品がいっぱいあってもいい」「PTAを敵に回すくらいの方が面白い」などといった自論を主張している。画力は特別に高い方ではないが、彼の荒々しいストーリーには適している画風らしい。少しエッチな描写のある、いわゆる萌え系美少女漫画が好きという一面があり、『To LOVEる -とらぶる-』を「男の漫画だ」と語っている。自身の作品にもパンチラを取り入れており、「若葉の頃」にてパンチラの描き方に悩む蒼樹の指南役を買って出ている。 なお、本人は「広島のロミオ」を自称するものの、恋愛経験は豊富な方ではない模様。 中井 巧朗(なかい たくろう) 声 - 志村知幸 演 - 皆川猿時 アシスタントをしながら連載を目指してきた遅咲きの漫画家。1976年2月2日生、秋田県出身、身長167cm、体重108kg、血液型O型。 無精ヒゲの生えた肥満体の中年男性。12年にも渡って数多くの漫画家のアシスタントを続けていたベテラン。背景画や効果線などを描く技術は一流で、画力・器用さはあるが、一方でオリジナルのストーリーやキャラクターを作ることは苦手で、自作のネームも編集部からはまともに見てもらえず、連載を取る夢はほとんど絶望視されていた。しかし亜城木や新妻、福田らと会ったことで刺激を受け、再び連載を目指す。その後、蒼樹と組んで初めて連載漫画を持つことになる。 見栄えの悪い外見に加えて漫画に専念してきたためか、女性に対しては縁がなく、惚れっぽく偏った感情を抱く傾向にある。蒼樹に対しては打ち合わせでの初対面時から熱を上げ、彼女に身を挺したアプローチをかけるが連載打ち切りと共に想いを打ち明けて失恋した。その後、高浜のアシスタントとなった際にアシスタント仲間となった加藤に一目惚れしてからは再連載の目標を放り投げ、コンビ再結成を打診した蒼樹に(半ば強引に)交際を迫ったため、蒼樹には「人として最低です」と嫌われ、高浜の連載終了決定を期に加藤にも振られたことで自分の非を認め、「漫画を恋愛に利用したことに嫌気が指した」と漫画家を断念。高浜のアシスタントの仕事を無責任に放り出す形で、農家を営む実家を継ぐために故郷へ帰った。 実家に戻ってからは自堕落な生活を送っており、母親からも愛想を尽かされていた。その折に高待遇を条件にチーフアシスタントとして七峰からスカウトを受け再び上京する。初登場時よりも体型は更に大きく肥え太ってピザをよく食べており、美人の女性ばかり優遇する面もさらに悪化していたため、他のスタッフからは嫌われていた。七峰のやり方は生活を守るために黙認していたが、他人のアイディアを利用したり、担当編集者を軽んじる態度には疑問を抱いていた。「有意義な~」の人気低迷を知り、打ち切りにより高待遇生活を失うことを恐れ判定人達に口を出した結果、逆に判定人全員の離反を招いてしまい、七峰の敗北と同時にアシスタントを解雇された。 様々な問題を起こしたことで週刊少年ジャンプから仕事をもらえなくなり、その後はしばらく浮浪者のような生活を強いられ、全てを蒼樹のせいにし、酒の勢いで彼女の家に乗り込もうとして平丸と壮絶な殴り合いを展開したが、その成り行きで平丸と意気投合し、彼のアシスタントとして雇われる。平丸とは蒼樹との関係を巡って犬猿の仲だったが、平丸と蒼樹が婚約して以降は仲の悪さはなくなった。 平丸のアシスタントになって以降、漫画家としての再起の条件として吉田からダイエットを命じられており、アニメ最終話の平丸・蒼樹の挙式のシーンではほぼ初登場時の体型並みに痩せた姿になっていた。 蒼樹 紅(あおき こう) 声 - 川澄綾子 『WJ』では珍しい女性作家。本名は青木 優梨子(あおき ゆりこ)。1990年3月11日生、東京都出身、身長163cm、体重46kg、血液型A型。初登場時の年齢は20歳。 泣きぼくろが特徴の美女で、サイコー曰く「岩瀬に少し似ている」。作品世界における日本の最難関大学である東応大学に進学しており、大学院に進みながら漫画を描いている(ただし、作中では大学院に通っていたり大学院の勉強をしている場面は1度も描かれていない)。漫画家の道が駄目だった時のために、教員免許も取得しているとシュージンとの通話で明かしている。 得意な作風はファンタジー漫画。以前は『マーガレット』で少女漫画の読切を執筆していたが「この手のファンタジーなら少年誌でやった方が良い」という編集部の誘いを受け『WJ』に移籍することにした。しかし、画風は少年漫画向きではなかったため、原作者に方向転換し、大学2年の時にストーリーキングのネーム部門で準キングに入賞している。 性格は生真面目で他人に心を開くのが苦手なため、クールでプライドが高いと見られる事もあり、特に初期の頃の彼女は全くの無表情だった。そのことは本人も自覚しており、“福田組”、特に福田に対しては抵抗感を持っていたが、彼らとの出会いを通し徐々に内面に変化が現れ始め、人間関係に柔軟な考えを持てるようになっていった。普段は敬語口調で話し知的な物腰だが、少し天然ボケな一面もある。 かつては漫画に対してサイコー達と全く反対の価値観を持ち、亜城木や福田の作品は「少年誌向けではない」と嫌う一方、サイコー達の好みではない間界野昂次の作品を絶賛していた。 「hideout door」終了後は、中井とのコンビを解消、少女漫画誌に戻ろうとしていたが、山久に半ば強引に引き止められる形で、少年漫画を一人で描くようになる。 整った外見と落ち着いた物腰から男性にアプローチをかけられる事が多いが、異性に対しては潔癖すぎる程で恋愛経験は全く無かったとの事。中井との決別で一時は男性不信に陥った事もあった。その後、シュージンとは『青葉の頃』のストーリーでの「男性の気持ち」を聞く相談相手となり、唯一信頼できる男性として何度か電話をするうちに徐々に惹かれていくも、香耶の存在を知っていたため恋愛感情は自制していた。その後長い間、アプローチしてきた(蒼樹本人は気づいていなかったが)平丸の真摯な想いを受け入れ、正式に交際することとなった。以降は平丸を嗜めつつ臨時のアシスタントを依頼したり、自宅に乗り込んできた中井のことを一任するなど、全幅の信頼を置く描写が目立つようになる。「神様がくれた…」の連載終了が決まった時に平丸から遊園地にデートに誘われ、観覧車の中でプロポーズされてそれを受け入れた。アニメ版では最終回のエピローグで、皆に祝福されながら平丸と教会で結婚式を挙げるシーンが描かれ、蒼樹の投げたウェディングブーケを亜豆が受け取っている。 平丸 一也(ひらまる かずや) 声 - 森田成一 演 - 新井浩文 『WJ』班長の吉田が担当している異色の漫画家。1984年6月18日生、神奈川県出身、身長171cm、体重61kg、血液型AB型。初登場時の年齢は26歳。 極端につり上がった鋭い目をしている、黒い長髪の男性。初期の頃は喫煙者だった。世の中に対して屁理屈ともいえるアンチテーゼ的な持論を主張し、エイジにさえ「変わってて面白い」と言われるほどの変わり者。良くも悪くも切り替えが早く欲望に忠実で素直な性格である。エイジ同様「天才タイプ」の漫画家であり本人の心情によって作風などが変化し、ネガティブになる事で面白い漫画のアイディアが浮かぶという特異な思考の持ち主でもある。「TRAP」休載を巡る福田らのボイコットに便乗する形で福田組への仲間入りを果たす。 元は漫画とは無縁のサラリーマンだった。スクリーントーンも知らないなど、漫画に関する知識は皆無だったにもかかわらず、たまたま(アニメ版では乗り合わせていたサイコーとシュージンの会話がきっかけで)電車の網棚に置いてあった『WJ』を読んで「これなら自分にも描ける」と思い、独学で漫画を描き始めた。そして、1ヵ月後に初投稿した「ラッコ11号」がいきなり月例賞(トレジャー)の佳作に入賞、さらに連載に繋げた実績を持ち、エイジとは別の意味で驚異的な才能を持った天才と言える。 漫画については担当の吉田から「2〜3年にたった一人の逸材」とその才能を評価されており、作品の支持率もエイジや福田に次ぐ安定度を誇る。反面、画力はそれほど高くないため、どんな作風でも全てギャグ漫画に見えてしまう特徴がある。この部分は、「僕には通じない」の連載時にアシスタントに加わった中井の指導で向上し女性ファンの人気を獲得。アニメ化の要因にもなった。 元々漫画家になりたかった訳ではなく、単に嫌いな会社勤めから逃れる手段として漫画を描く道を選んだだけのことで、できることなら働かずに暮らしたいと考えている。連載開始後も、予想以上にハードな漫画家生活が嫌になり、仕事場からの逃亡や失踪(高浜曰く「ストレス発散」)を繰り返すので、吉田に捕獲されて仕事に戻ることが作中で2度ほどあった。以後は吉田による監視(及び口車)のもと、生活のため仕事に勤しんでいる。 一方で、サイコーが入院した際、「サイコーが川口たろうの身内だから」という理由で一方的に高校卒業まで「TRAP」長期休載を言い渡した佐々木に怒りを見せたり、落ちぶれた逆恨みから蒼樹の自宅へ乗り込んだ中井を(自身の体験や本音を交えつつ)理に適った言葉で諭すなど、漫画以外の分野においても「やる気さえあれば」かなりの能力を発揮する。 女性に対しては奥手ながら年下好きでかなりの面食い。長い間、蒼樹を餌に吉田にいいように「操縦」されていたが、釣られていただけだと気づき、吉田をふりきり玉砕覚悟で蒼樹に告白。吉田は平丸がふられたショックで漫画家を廃業することを危惧していたが、予想に反し蒼樹がOKしたため、めでたく恋人同士になれた。ただし、蒼樹からは漫画制作を続けるようにと念を押された。交際して以降は蒼樹のことを「ユリタン」と呼んでいて、自分のことも「カズタン」と呼ばせようと考えていたが、計画はうまくいっていなかった。その後、蒼樹の「神様がくれた…」の連載終了が決まった時に遊園地にデートに誘い、そこでプロポーズすることを決意し、様々なドタバタがあったもののなんとか観覧車の中でプロポーズをしてOKをもらい、めでたく婚約した。アニメ版では最終回のエピローグで、皆に祝福されながら蒼樹と教会で結婚式を挙げるシーンが描かれ、その時に蒼樹から「カズタン」と呼んでもらえた。作中通して吉田、蒼樹、福田には全く頭が上がらない。 高浜 昇陽(たかはま しょうよう) 声 - 下和田ヒロキ 港浦が担当している漫画家。1991年4月30日生、静岡県出身、身長164cm、体重62kg、血液型A型。初登場時の年齢は19歳。 「TRAP」連載に当たり、港浦の紹介で亜城木夢叶のアシスタントをすることになる。価値観の異なる人には基本的に心を開かず、初登場時は終始無言だった。その反面、信頼した人間には敬意を払うようで、高校へ通いながら連載を持っていた亜城木のことを尊敬しているので、自身が作家として独立してからも敬語を使っている。 ウォルト・ディズニーの大ファンであり、ディズニーのような漫画家になるのが夢。画力は確かで、アシスタントの際は背景画を担当している。 当初は担当である港浦と折り合いが悪く、亜城木に対して「アテにならない」と警告すらしており、初連載だった「BBケンイチ」の連載終了後、佐々木に対して担当替えの抗議も行なったほどだった。しかし、佐々木から「描きたい物が描けないのは自分の実力不足を自ら認めている証拠。自分の作品の結果を担当や編集のせいにするのは1番愚かだと思っている」、「担当替えの申し出は大御所作家であっても不可能。納得いかなければ他誌に行っても構わない」と厳しく諭された後は考えを改め、港浦との関係も緩和された。 「タント」連載で再び亜城木のアシスタントを務める。編集部との合意の上で「タント」が打ち切りになった後は、自分も新作を描く意欲を見せる。そして「PCP」の開始から間もなく「正義の三肩」の連載を開始。王道以外のジャンルで亜城木を下し、『WJ』の天下を取ることを狙っている。 いわゆる「福田組」には属していないものの、亜城木との関係以外にも最初の連載時に中井をアシスタントとして雇っていたことを始め福田組との縁は深い。さらにエイジが連載終了の権利を執行したと知った福田が福田組を呼び集めた際には亜城木らと一緒に呼ばれており、福田組の準メンバー的な立ち位置にいることがうかがえる。 アニメ版最終話では、「正義の三肩」の映画化が決定したことを港浦から知らされ、漫画家として順調な道を歩んでいる。
※この「福田組」の解説は、「バクマン。の登場人物」の解説の一部です。
「福田組」を含む「バクマン。の登場人物」の記事については、「バクマン。の登場人物」の概要を参照ください。
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