バイオレンス
「バイオレンス」の基本的な意味
「バイオレンス」とは、暴力や乱暴、強烈さなどを意味する表現。映画や楽曲のタイトルで使用される場合もあり、さまざまな種類の創作物に活用されている。
「バイオレンス」の語源・由来
バイオレンス(violence)は、バイオレイト(violate)から派生した言葉で、ラテン語の「力で扱う」が語源である。力で扱うという意味から、暴力や乱暴を意味する言葉として使われるようになった。「バイオレンス」の類語
バイオレント、ゲバ、ゲバルト、暴力、暴力行為、暴状、暴行、暴挙、乱暴、乱行、狼藉、暴悪「バイオレンス」を含む熟語・言い回し
バイオレンスを使用した代表的な言葉を解説する。ドメスティック バイオレンスとは
ドメスティック バイオレンス(domestic violence)とは、家庭内暴力を意味する表現。単語の頭文字をとって「DV」と略される場合も多い。配偶者や恋人など、親密な関係にある人物から受ける暴力・攻撃的行為。DVには、「身体的暴力」「精神的暴力」「性的暴力」「経済的暴力」「社会的暴力」「子どもを利用した暴力」といった種類がある。
日本では、ドメスティック バイオレンスを防止する法律としてDV防止法(配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律)が存在している。場合によっては、迷惑防止条例で対応するケースもある。恋人間でおこなわれる暴力やハラスメント行為は「デートDV」と呼ぶ。DV防止法は、事実婚や離婚した元夫婦も対象としており、法律婚以外でも適応されるのが特徴的だ。デートDV被害者の一部も保護対象とされているが、同居していない恋人は対象外であり、法律の不備を指摘する声も上がっている。DV防止法による保護命令が出せなくても、刑法やストーカー規制法が適用できる可能性がある。
「バイオレンス」を含む様々な用語の解説
バイオレンスが使われている用語は、さまざまなものがある。バイオレンスアクション(漫画)とは
バイオレンスアクションとは、小学館の漫画配信サイトである「やわらかスピリッツ」で連載されている、沢田新(原作)と浅井蓮次(作画)による漫画作品。主人公である「ケイ」が、専門学校に通って簿記検定の合格を目指しながら、殺し屋としてアルバイトをするストーリー。橋本環奈主演で実写映画化され、2022年8月19日にPG12で公開されている。
バイオレンスジャック(漫画)とは
バイオレンスジャックとは、永井豪とダイナミックプロによる漫画作品。週刊少年マガジン(1973年7月22日号〜1974年9月30日号)や月刊少年マガジン(1977年1月号〜1978年12月号)、週刊漫画ゴラク(1983年8月5日号〜1990年3月23日号)で連載された。巨大地震によって分断され、無法地帯と化した関東が舞台。関東を支配しようとするスラムキングと謎の大男であるバイオレンスジャックの死闘、震災後にたくましく生きる民衆などを描いている。1986年には、オリジナルストーリーでOVA化(成人指定)もされている。1990年には、過激なシーンをカットした一般向けバージョンが発売された。
バイオレンスサザエさんとは
ニコニコ動画などに投稿された二次創作の動画。TVアニメにはない過激な表現が特徴的で、キャラクターが死亡する場合も多い。TVアニメがほのぼのとした日常を描いているのに対し、暴言や暴力、流血といった乱暴な描写が目立つ。
バイオレンス(女王蜂の曲)とは
バイオレンスとは、日本の4人組ロックバンドである女王蜂による楽曲。TVアニメ「チェンソーマン」のエンディング主題歌になっている。チェンソーマンのエンディング曲は、週替わりとなっており、バイオレンスはそのうちの一曲である。
ドメスティックでバイオレンス(Adoの曲)とは
ドメスティックでバイオレンスとは、日本の女性歌手である「Ado」とボカロPである「Kanaria」がコラボして制作された楽曲。1stアルバム「狂言」に収録されている。タイトルであるドメスティックでバイオレンスは、ドメスティック バイオレンスを指しており、恋人からのDVに悩む女性の姿を表現しているとされる。
「バイオレンス」の使い方・例文
バイオレンスは、暴力行為そのものや暴力である様子や激しさを表現するときに使われる。例文1
ドメスティック バイオレンスは違法だ(Domestic violence is illegal)
例文2
バイオレンス映画は過激だから苦手だ。(I'm not good at violent movies because they're too extreme)
例文3
バイオレンス表現は万人受けしない。(Violence is not for everyone)
例文4
彼はバイオレンスな口調で話した。(He spoke with violence)
「バイオレンス」の英訳
violence(暴力、乱暴、凶暴)暴力
ヴァイオレンス
ヴァイオレンス VIO-LENCE | |
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出身地 | アメリカ合衆国 カリフォルニア州サンフランシスコ |
ジャンル | |
活動期間 | |
レーベル |
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共同作業者 | マシーン・ヘッド |
メンバー | |
旧メンバー |
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ヴァイオレンス(VIO-LENCE)は、アメリカ合衆国出身のスラッシュメタル・バンド。
サンフランシスコ産のスラッシュメタル「ベイエリア・スラッシュ」の第2世代目に当たるバンドの一つ。主要メンバーが同国のバンド「マシーン・ヘッド」に参加しグループは消滅。2000年代に短期間再結成をした後、2019年より再々結成を果たす。
歴史
1985年、フィル・ディメル(ギター)を中心に結成。その後、メンバーチェンジを経て、ショーン・キリアン(ヴォーカル)、トロイ・フーア(ギター)、ディーン・デール(ベース)、ペリー・ストリックランド(ドラムス)が加入。
1986年、トロイ・フーアが脱退し、後任に元「FORBIDDEN EVIL」(後のフォビドゥン)のロブ・フリンが加入。同年、デモテープを2本製作し、これが元でMCA傘下の新興レーベル「メカニック・レコード」と契約。1988年、同レーベル第1弾アーティストとして『悪夢(原題:ETERNAL NIGHTMARE)』でデビュー。
1989年、「メガフォース・レコード」に移籍。翌年、2ndアルバム『OPPRESSING THE MASSES』をリリースするが[1]、拷問について歌った「Torture Tactics」の歌詞が検閲に引っ掛かり、アルバムからカットされることになる。ただし、2ndの日本盤のみ「Torture Tactics」がカットされず収録されている。1991年、前述の「Torture Tactics」が同名のEPとしてリリース。
1993年、3rdアルバム『NOTHING TO GAIN』をリリース[2]。このアルバムを最後に、ロブが脱退。その後、ペリーもバンドを去り、自然消滅の形でバンドは解散。
2001年、当時癌との闘病中だった「テスタメント」のヴォーカリスト、チャック・ビリーのベネフィットコンサート「THRASH OF THE TYTANS」が開催され、「フォビドゥン」「ヒーゼン」らと共に当バンドも参加。これを契機に再結成の形でバンド活動を再開するが、ロブは本業であるマシーン・ヘッドでの活動もあり復帰は叶わなかった。数人のサポートギタリストが入れ替わる形で、2003年頃まで活動を続ける。
2002年にマシーン・ヘッドを脱退したアールー・ラスターの後任としてフィルが移籍したことに伴い、事実上バンドは活動停止状態となる(フィル曰く「解散はしていない」と発言)。 2018年、フィルのマシーン・ヘッド脱退が報じられ、ヴァイオレンス再々結成の噂が立った[3]。
翌年2019年、『悪夢』をほぼ完全再現するライブを機に本格的に活動を再開させる[4]。
メンバー
現在のラインナップ
- ショーン・キリアン Sean Killian - ボーカル (1986年 - 1994年、2001年 - 2003年、2019年 - 現在)
- フィル・ディメル Phil Demmel - ギター、コーラス (1985年 - 1994年、2001年 - 2003年、2019年 - 現在)
- クリスチャン・オールド・ウォルバース Christian Olde Wolbers - ベース、コーラス (2020年 - 現在)
旧メンバー
- エディ・ビリー Eddie Billy - ベース (1985年)
- ディーン・デル Deen Dell - ベース、コーラス (1985年 - 1994年、2001年 - 2003年、2019年 - 2020年)
- ジェリー・ブル Jerry Birr - ボーカル (1985年 - 1986年)
- トロイ・フーア Troy Fua - ギター (1985年 - 1986年、2001年 - 2003年)
- ペリー・ストリックランド Perry Strickland - ドラムス (1985年 - 1993年、2001年 - 2003年、2019年 - 2023年)
- ロブ・フリン Robb Flynn - ギター、コーラス (1986年 - 1992年)
- レイ・ベガス Ray Vegas - ギター、コーラス (1991年 - 1994年、2001年、2019年 - 2020年)
- マーク・ヘルナンデス Mark Hernandez - ドラムス (1993年 - 1994年)
- スティーブ・シュミット Steve Schmidt - ギター (2001年)
- ボビー・グスタフソン Bobby Gustafson - ギター、コーラス (2020年 - 2022年)
ディスコグラフィー
スタジオアルバム
- ETERNAL NIGHTMARE (1988)
- OPPRESSING THE MASSES (1990)
- NOTHING TO GAIN (1993)
その他
- TORTURE TACTICS (1991) - EP
- THEY JUST KEEP KILLING (2003) - デモ音源EP
- BLOOD & DIRT (2006) - DVD
脚注
暴力
(violence から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/08 08:17 UTC 版)
暴力(ぼうりょく)とは、他者の身体や財産などに対する物理的な破壊力をいう。ただし、心理的虐待や同調圧力などの欺瞞的暴力も暴力と認知されるようになりつつある。
注釈
- ^ アーレントは、人間は個人として力をもっており、権力は他者の同意にもとづいてくわえられる力だが、暴力は他者の意志に反して加えられる力だと位置づけている。
- ^ 物理的に犯罪者の生命を破壊する事で再び同様の犯罪が起きないようにするという側面もあるが、日本で合憲と認められた死刑の目的は、犯罪者予備軍への見せしめによる新たな犯罪発生の予防のみである。
- ^ 近年の国家間によるものではないテロリズムなどに関して、そのような意見対立がおおくみられる。また、パレスチナ問題でも同様の問題がみられる。
- ^ その当時は実態や規模が把握されておらず、現在も正確な数は不明であるが、後の諸研究によると、実は数百万人単位の人間が殺されていたとされている(把握しやすい数字、すなわち短期間に限定した統計的な記録で、直接的に殺したと判明している人数だけでも約130万人とされており、更に期間をひろげ、かつ社会的抑圧や飢饉(「構造的暴力」も参照)で死亡した人数までふくめれば、その数は数倍にふくれあがるともされているため)。
- ^ テロリズムには、特定の権力者に直接にむけられるもの、体制全体に心理的圧迫をあたえて何らかの政策をやめさせるために無差別に人を狙うものなどのタイプがある(テロリズム、テロ事件の一覧を参照)。近年になると、国家といったような明確な対象をもたない暴力もめだってきており、いわゆる"環境テロ"といったものもあげられる。
- ^ 例えば、東京都の平成24年度の統計(総件数3,705件)で、虐待者の66.2%が実母である。実父は21.9%にすぎない。
- ^ マインドコントロールのためにおこなわれている場合もある。
出典
- ^ 中山元『思考の用語辞典…生きた哲学のために』筑摩書房〈ちくま学芸文庫〉(原著2007年2月)、450,454頁。
- ^ R・E・ニスベット、D・コーエン『名誉と暴力:アメリカ南部の文化と心理』石井敬子、結城雅樹(編訳) 北大路書房 2009年 ISBN 9784762826733 pp.91-114.
- ^ 山崎正一・市川浩 『現代哲学辞典』 講談社、1970年、559頁。
- ^ Pandit, Puja (2022年1月12日). “The Economic Impact of Violence Comes with a Hefty Price Tag” (英語). Vision of Humanity. 2023年4月8日閲覧。
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