バンド (音楽)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/23 00:16 UTC 版)
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   バンド(英: band)または楽団(がくだん)、楽隊(がくたい)とは、楽曲を演奏する集団のこと。なお、英語の“band”は音楽バンドのみならず、一まとまりの集団も意味する。
概要
バンドという用語は、ジャズやロック、ソウルなどのポピュラー音楽で使用されるが、広義の使用ではジャンルを問わず使用される。大人数のオーケストラはバンドと区別されることが多い。クラシック音楽のコンサート・バンドには、交響楽団、管弦楽団、吹奏楽団などがあり、木管楽器、金管楽器、コントラバスなどのファミリーで構成されている。[1]クラシックの楽団の場合、電子楽器やギター、ドラムセットはパートに加わっていないが、定期演奏会等で加わることもある。
通常、楽器演奏者からなる集団を指す。楽器演奏者に限定せず使える用語に、ユニット、グループがある。
分類
 
   ジャンルによる分類
ロックバンド
主にロックを演奏することを目的としたバンド。一般的には3人から5人、あるいはそれ以上のメンバーで編成されており(2人のこともある)、楽器の編成も多岐に亘るが、概ね以下に分類される。専任ボーカル不在の場合は、メンバーの誰か、あるいは何人かがボーカルを兼任する場合が多い[注 1]。
3人編成
- パワー・トリオ[2]
- ギタリスト+ベーシスト+ドラマーの構成。
- 
    ロックバンドの基本とされる編成。スリーピースと呼称される場合もある。 
    - クリーム / ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス / グランド・ファンク・レイルロード / ポリス / ニルヴァーナ / ラッシュ/グリーンデイ
 
- キーボード・トリオ
- キーボーディスト+ベーシスト+ドラマーの構成。
- ギターでなくキーボードを入れるスリーピース。当然ながら、ギターのロックバンドではなくなる[注 2]。
4人編成
- ギター、ベース、ドラムス+ボーカル
- 
    スリーピースとボーカルを個別に揃える4人タイプ。担当するパートを個別で専任にすることができる、ロックバンドのもう一つの基本的なタイプ。 
    - キンクス / ザ・フー / レッド・ツェッペリン / ザ・スミス / ストーン・ローゼズ / レッド・ホット・チリ・ペッパーズ / ブラー
 
- ギター2人、ベース、ドラムス
- ギターを2本入れるタイプ。スリーピースに比べ、ボーカルが派手にステージングしにくくなる代わりに、2本のギターで音に厚みが生まれる。
-  
    - ザ・ビートルズ / ザ・ベンチャーズ / ザ・クラッシュ / ピクシーズ / マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン
 
5人編成
- ギター2人、ボーカル、ベース、ドラムス
- 
    ギターは2本で、かつボーカルを専任とする5人編成。パートが多く、ボーカルも専任の場合が多い。 
    - ローリング・ストーンズ/ ザ・バンド / リトル・フィート /ヤードバーズ[注 3] / エアロスミス/ AC/DC / ジューダス・プリースト / ガンズ・アンド・ローゼズ / ストロークス
 
- ギター2人以上、ボーカル、キーボード、リズム隊
- ギター複数に、さらに専任ボーカルとキーボードを揃える。全員が別のパートを担当し、かつ専任なので、音の自由度が高い。
- ギター・トリオ、キーボード、ベース、ドラムス
- ギター・トリオにピアノとシンセサイザー、リズム隊が入る。
変則的なバンド
- ギターなどのマルチプレイヤー+ドラム
- 2人組のユニットで、ビート感の強い音を鳴らせるロックバンドとしての最少編成。最も簡素な編成でありながら、比較的新しいバンドでこの編成をとるバンドが多い。
- ギター・トリオ、リズム隊、ボーカル
- 
    6人編成。 
    - アイアン・メイデン / プライマル・スクリーム(ライブのみ)
 
- ギター・トリオ+リズム隊+ギター+ドラム(パーカッション)+キーボードなど
- 6人編成でドラマーを2人とするタイプ。2人のドラミングで音圧が増すが、ドラム同士のコンビネーションが求められる。
- ロック・バンド+ホーン・セクション
- ブラス・ロックのシカゴ、チェイス、BS&Tなど。多くのパートが存在する大人数。
- ロック・バンド+ストリングス
- ELOなど
- ブルース・ロック・バンド。
- ロック・バンド+ブルースハープ
- フリートウッド・マック、ジェスロ・タル(初期)、ポール・バターフィールド、ジョン・メイオールなど
ソウル/R&B
- ファンク・バンド
- クール&ギャング、オハイオ・プレイヤーズ、バーケイズ、コンファンクシャン、カメオ、パーラメントなど
- ハウス・バンド
- ブッカーT&MGズ、ファンク・ブラザーズ、MFSBなど
ラップ
- ヒップホップ・バンド
- ザ・ルーツ
レゲエ
- レゲエ・バンド
- ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ、サード・ワールド
ジャズバンド
主にジャズを演奏することを目的としたバンド。
- ジャズコンボ
- 少人数の編成によるバンド。バンドの構造はロックバンドと共通する点が多いが、ブラス/ホーンが加わる例が多いため、編成の種類はロックよりも多岐に亘る。また、従来のジャズバンドは生楽器による編成が基本とされていたが、マイルス・デイヴィス以降は電気/電子楽器の導入も稀ではなくなった(ザ・クルセイダーズ、スタッフ、ハービー・ハンコックなど)。
- ビッグバンド
- 大人数編成のバンド。ラロ・シフリン、クインシー・ジョーンズのビッグ・バンドなど
- スウィング・ジャズ・バンド
- 戦前のアメリカで流行したスウィング・ジャズを演奏する大人数のバンド。
- デューク・エリントン、ベニー・グッドマン、カウント・ベイシー、グレン・ミラーなど
クラシック音楽
オーケストラ
管弦楽団、交響楽団とも呼称される。主にクラシック音楽及び非ポピュラー音楽の演奏を目的とした楽団。ただし「ボストン交響楽団」と「ボストン・ポップス・オーケストラ」の様な形で複数のジャンルを演奏する場合もある。ウィーン・フィルやベルリン・フィルなど、活動拠点を名称にしている場合が多い。
またオーケストラのための楽曲で、舞台上のオーケストラとはなれた場所に別動隊として小編成のアンサンブルが同時演奏することがあり、この小編成のことをイタリア語でバンダと呼ぶ。詳細はバンダ (オーケストラ)を参照。
ポピュラー・オーケストラ
ポピュラーバンド、ポップスオーケストラとも呼称される。主にポピュラー音楽の演奏を目的とした楽団であり、指揮者自身がリーダーである場合が多い。
- 著名なリーダーの例 
    - ビリー・ヴォーン / ポール・モーリア / マントヴァーニ / レイモン・ルフェーブル
 
吹奏楽団
- コンサート・バンド
- シンフォニック・バンド
- ブラスバンド
- ファンファーレ・バンド
- スクールバンド
- マーチングバンド
- ジャグ・バンド
- ミリタリーバンド(軍楽隊)
人数による分類
- 二重奏団(デュオ、2ピースバンド)
- 三重奏団(トリオ、3ピースバンド)
- 四重奏団(カルテット、4ピースバンド)
- 五重奏団(クインテット、5ピースバンド)
- 六重奏団(セクステット、6ピースバンド)
- 七重奏団(セプテット、7ピースバンド)
- 八重奏団(オクテット、8ピースバンド)
- 九重奏団(ノネット、9ピースバンド)
- 十重奏団(デクテット、10ピースバンド)
その他
- 男女混合バンド
- 女性がボーカルを担当する男女混合バンド。スージー・クアトロ、ジョーン・ジェット&ブラックハーツ、LINDBERG、JUDY AND MARY、DREAMS COME TRUEなど多数。
- ガールズバンド
- 原則として女性だけで編成されたバンド[3]。ゴーゴーズ、バングルス、プリンセス・プリンセス
- バックバンド
- 原則として伴奏を受け持つバンド。ブッカーT&MGズ、ファンク・ブラザーズなど
- ジャム・バンド
- ステージにおいて即興演奏を行うことを主体とするバンド。
- サウンド・システム
- レゲエのバンドのこと。名前の由来はスピーカーなどの音響機器を含めて提供。音響機器を持っていなくてもサウンド・システムと呼ばれる。
- コピーバンド
- または「クローンバンド」。任意の有名なバンドに似せた演奏を行うバンド。演奏内容だけでなく、衣装やステージアクションなどもコピーする例もある。ファンによるリスペクトや、諸事情でオリジナルのバンドを呼べない場合の代替手段など、存在理由は多岐にわたる。だが、稀にバンドにいる本人が参加するコピーバンドも存在する。例としては、TETSUYA率いるLike~an~Angelなど。
- バンドの名称にもある通り情勢・身内・時事などをネタにした内容の演奏を行うバンド。主な具体例としてはクレージーキャッツ、ザ・ドリフターズ[注 4]、ラトルズ、一人バンド扱いのギタリスト・王様、ビジーフォーがある。
- アンサンブル
- 主にクラシックの数人から十数人程度の小編成の演奏団体に対して用いられる用語。時にはジャズを演奏する団体に対しても用いられる。
脚注
注釈
出典
- ^ Bands courses.lumenlearning.com 2025年10月23日閲覧
- ^ Best Power Trio 2025年10月21日閲覧
- ^ ガールズ・バンド | 時事用語事典 | 情報・知識&オピニオン imidas - イミダス. 2021年10月25日閲覧
関連項目
楽団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/11 23:33 UTC 版)
「ZOMBIE LOLITA」の記事における「楽団」の解説
チャナ -CHANA-(団長/Guitar) ゾンビロリータ団長。 作曲、作詞、イラスト、デザイン、メイク、構成、演出、劇作家、バンドプロデューサー。 HIDEATH -ヒデス-(Drum) 「劇団チャイナマーブル」からのオリジナルメンバー。 ブラストビート、高速ドラミングを主に得意とする。 黒色乙女 -くろいろおとめ-(Guitar/vocal) 2011年加入。2015年1月より休養のため一時脱退。 当初はヴォーカルのみの参加だったが現在はギターメインとなっている。 DAHLIA、紅蓮飛鳥、肥溜下子、グロリア、月乃るび、愛弓を担当。 わんたろう -WANTARO-(Bass) 2005年一時加入。2012年に復活し正式加入。 ライブパフォーマンス、女装などを得意とし積極的に行う姿が度々見られる。 義眼城柊子 -ぎがんじょうとうこ-(key board) 2013年加入。 鍵盤から効果音まで担当している。
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「楽団」の例文・使い方・用例・文例
- 楽団を契約して使う
- 交響楽団
- ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
- その楽団は音楽ホールで聴衆にマーチを演奏した
- 彼は楽団に演奏を始めるよう合図した
- 彼が楽団を率いる歌手だ。
- 楽団はポロネーズを演奏し始めた。
- 彼は、アルゼンチンのあるタンゴ楽団のバンドネオン奏者である。
- 私は管弦楽団に入りました。
- 彼は吹奏楽団に所属しています。
- 今日のABC交響楽団の演奏は期待はずれだった。
- 管弦楽団は郷愁に満ちた音楽を演奏し始めた。
- 楽団は新しい指揮者の指揮ですばらしい演奏をした。
- 楽団は急に活気づいた。
- 楽団は行進曲を何曲か演奏した。
- ロンドンの交響楽団のコンサートスケジュールを知りませんか。
- ダンサーたちは楽団の音楽にあわせてステップを踏んだ。
- その楽団がパレードの見物客を楽しませた。
- オーケストラの楽団員はみな成功を喜んだ。
- 大管弦楽団, グランドオーケストラ.
樂團と同じ種類の言葉
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