ベン・フォールズ・ファイヴとは? わかりやすく解説

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ベン・フォールズ・ファイヴ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/02 05:57 UTC 版)

ベン・フォールズ・ファイヴ
チャペルヒルでのライブ(2008年)
基本情報
出身地 アメリカ合衆国 ノースカロライナ州 チャペルヒル
ジャンル
活動期間
  • 1993年 - 2000年
  • 2008年
  • 2012年 -
レーベル
旧メンバー

ベン・フォールズ・ファイヴBen Folds Five)は、ノースカロライナ州チャペルヒルで結成された、ピアノを主体としたスリーピースロックバンドである。1994年に結成され、2000年11月に解散した。2008年に地元チャペルヒルにて、ベン・フォールズ・ファイヴ名義でライブを行った。

メンバー

ベン・フォールズ

特徴

ロックには珍しい、ピアノを中心としたギターレスバンドであった。 解散までに4枚のアルバム、6枚のシングル、解散後に1枚のDVDをリリースしている。1996年2月の初来日公演の大成功や、テレビドラマ『ロングバケーション』の効果もあって、ファースト・アルバム『ベン・フォールズ・ファイヴ』が本国よりも先に日本でヒットした。そのため、日本盤のセカンド・アルバムには「ソング・フォー・ザ・ダンプド」(Song For The Dumped)の日本語バージョン「金返せ」が収録された。

来歴

ベン・フォールズ・ファイヴは、1993年にベン・フォールズを中心としてチャペルヒルで結成した。彼らは、バンド名とは異なり3人組だった。ベンはバンド名について「ベン・フォールズ・スリーより響きがよいから」と説明している[3]。ベンはかつて自分達の音楽を「泣き虫野郎のパンク・ロック」と評していた[4]

彼らの最初のラジオ・シングルは「Underground」で、1stスタジオ・アルバムベン・フォールズ・ファイヴ』(1995年発表)に収録されている。『ベン・フォールズ・ファイヴ』は、アメリカでは売上的に成功しなかったが、日本では30万枚以上の売上を記録[5]し、日本のラジオ局J-WAVEからは1996年の年間最優秀新人アーティストに選ばれた[6]。イギリスではシングル「Underground」が全英シングルチャートで37位を記録した[7]

1997年に発表された2ndスタジオ・アルバム『ワットエヴァー・アンド・エヴァー・アーメン』も、日本では3週間に30万枚の売上を記録する[8]のに続き、イギリスでも全英アルバムチャートで30位を記録し[9]、アルバムからカットされたシングル3曲がトップ40に入った(「Battle Of Who Could Care Less」:26位[10]、「Kate」:39位[11]、「Brick」:26位[12])。「Brick」は本国アメリカでヒットし(ビルボード・アダルトトップ40で11位を、トップ40メインストリームで17位を記録[13])、アルバムも全米アルバムチャートで42位を記録する[13]彼らにとって最も大きなヒットとなった。

未発表音源を寄せ集めたアルバム『ネイキッド・ベイビー・フォトズ』(1998年発表、イギリスで65位[14]、アメリカで94位を記録[13])をはさんで、3rdスタジオ・アルバムは落ち着いたジャズ風のアルバム『ラインホルト・メスナーの肖像』で、1999年に発表された。このアルバムはイギリスで22位[15]、アメリカで35位[13]を記録するも、日本では前々作・前作よりも劣る15万枚の売上を記録した[5]。1998年にはバート・バカラックのトリビュート・アルバム『One Amazing Night』に「雨にぬれても」のカバーを提供[16]、1999年に発売されたコソボ救済チャリティ・アルバム『No Boundaries: A Benefit for the Kosovar Refugees』に、バンドは曲「Leather Jacket」を提供した[17]

彼らの最後のリリースは、スティーリー・ダンの「Barrytown」のカヴァーで、『ふたりの男とひとりの女』のサウンドトラックに収録された。彼らは『ラインホルト・メスナーの肖像』のワールド・ツアーが続くなか、新アルバムの制作に取り掛かったが、結局2000年10月に友好的にバンドは解散した[18]

2012年に再結成し、9月18日に『サウンド・オブ・ザ・ライフ・オブ・マインド』を発売した。

ディスコグラフィ

アルバム

  • 1995年 『ベン・フォールズ・ファイヴ』 (Ben Folds Five
  • 1997年 『ワットエヴァー・アンド・エヴァー・アーメン』(Whatever and Ever Amen
  • 1998年 『ネイキッド・ベイビー・フォトズ』(Naked Baby Photos
  • 1999年 『ラインホルト・メスナーの肖像』(The Unauthorized Biography of Reinhold Messner
  • 2005年 『ワットエヴァー・アンド・エヴァー・アーメン(リマスター・エディション)』
  • 2012年 『サウンド・オブ・ザ・ライフ・オブ・マインド』(The Sound Of The Life Of The Mind

DVD

  • 2001年 『セッションズ』(The Complete Sessions At West 54th

脚注

  1. ^ a b Kurutz, Steve. Ben Folds Five Biography, Songs & Albums - オールミュージック. 2021年12月26日閲覧。
  2. ^ “University Calendar”. The Alcalde (Emmis Communications) 94 (2): 10. (November 2005). ISSN 1535-993X. "Ben Folds, with the Fray; This singer/pianist is best known as lead of Ben Folds Five, the guitarless power pop trio, and has struck out on his own as a solo artist." 
  3. ^ Hofmann, Pieter (1997年3月10日). “Waist Deep in Pianos and Buses”. Drop-D Magazine. 2006年9月2日閲覧。
  4. ^ Thomas, Sarah (2006年8月25日). “Ben Folds with the Sydney Symphony Orchestra”. Sydney Morning Herald. http://www.smh.com.au/news/gig-reviews/ben-folds-with-the-sydney-symphony/2006/08/25/1156012707758.html 2006年9月23日閲覧。 
  5. ^ a b 早分かりベン・フォールズ”. Sony Music Japan International. 2011年7月6日閲覧。
  6. ^ Sony Music Online Japan:International-Ben Folds Five-”. Sony Music Entertainment<Japan>. 2011年7月6日閲覧。
  7. ^ ChartArchive - Ben Folds Five - Underground”. 2012年7月2日閲覧。
  8. ^ Sony Music Online Japan : ベン・フォールズ・ファイヴ : ワットエヴァー・アンド・エヴァー・アーメン[リマスター・エディション]”. Sony Music Entertainment<Japan>. 2011年7月6日閲覧。
  9. ^ ChartArchive - Ben Folds Five - Whatever And Ever Amen”. 2012年7月2日閲覧。
  10. ^ ChartArchive - Ben Folds Five - Battle Of Who Could Care Less”. 2012年7月2日閲覧。
  11. ^ ChartArchive - Ben Folds Five - Kate”. 2012年7月2日閲覧。
  12. ^ ChartArchive - Ben Folds Five - Brick”. 2012年7月2日閲覧。
  13. ^ a b c d Ben Folds > AllMusic”. Awards. 2012年7月2日閲覧。
  14. ^ ChartArchive - Ben Folds Five - Naked Baby Photos”. 2012年7月2日閲覧。
  15. ^ ChartArchive - Ben Folds Five - The Unauthorized Biography Of Reinhold Messner”. 2012年7月2日閲覧。
  16. ^ One Amazing Night - Burt Bacharach > AllMusic”. 2012年7月2日閲覧。
  17. ^ Leather Jacket > AllMusic”. 2012年7月2日閲覧。
  18. ^ Ben with the Breeze”. The Breeze. 2006年11月27日閲覧。

外部リンク


ベン・フォールズ・ファイヴ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/29 14:33 UTC 版)

ベン・フォールズ」の記事における「ベン・フォールズ・ファイヴ」の解説

詳細は「ベン・フォールズ・ファイヴ」を参照 1995年、ベン・フォールズ・ファイヴはデビューアルバム『ベン・フォールズ・ファイヴ』を発売した1997年には、2ndアルバム『ワットエヴァー・アンド・エヴァー・アーメン』を発売し未発表音源コンピレーション・アルバム『ネイキッド・ベイビー・フォトズ』を1998年前半発売した。『ワットエヴァー・アンド・エヴァー・アーメン』からは、「Brick」、「Song for the Dumped」、「Battle of Who Could Care Less」など多くシングルカットされた。1999年に、ラストアルバムとなる『ラインホルト・メスナー肖像』を発売した。そのアルバムにはヒット曲Army」が収録されている。 憂鬱自分自身を嫌い、ユーモラスな皮肉がよく冒涜によって中断されるフォールズ書いた歌詞の内容から、フォールズはこのバンドのことを「泣き虫野郎パンク・ロック」と評している。 ベン・フォールズ・ファイヴのシングルは、アダルト・コンテンポラリやモダン・ロック・チャートなどの複数ビルボードチャート入ったが、ホット100全米総合チャート)には入ることができなかった。しかし、イギリスBBCオーストラリアのABCの強いサポート得て両国では人気獲得することができた。 このグループ発表した作品最初にイギリスチャート入ったものは、シングル「Undeground」で、トップ40入って最高位37位を記録したその後ベン・フォールズ・ファイヴが出したシングルは、その後Battle of Who Could Care Less」、「Kate」、「Brick」、「Army」がトップ40に入る成功記録したが、いずれもトップ20には入れなかった。 オーストラリアでは「Underground」はARIAチャート整備される前のチャートである Triple J Hottest 1001998年3位記録した1998年出したシングルBrick」は ARIAチャート入って高で13位を記録して ARIA年間チャートでは53位を記録しゴールドディスク認定された。アルバム『ワットエヴァー・アンド・エヴァー・アーメン』は最高で9位まで上昇し32週間チャート滞在したフォールズバンドメンバーは、2001年以降別々に活動をするようになった。「曲はかなりの反響呼んで新しアルバムを出すのが楽しみにしている。僕の人生の中で本当に自由な時間のような感じがしていて、本当に楽しんでいる。」 ベン・フォールズ・ファイヴは、ほぼ10年ぶりとなる2008年9月18日ノースカロライナ大学チャペルヒル校コンサート出演するために再結成した。1回限定ギグMyspace公開されバンドラストアルバムラインホルト・メスナー肖像』を演奏した。そのチケット収益はすべてチャリティ団体寄付された。

※この「ベン・フォールズ・ファイヴ」の解説は、「ベン・フォールズ」の解説の一部です。
「ベン・フォールズ・ファイヴ」を含む「ベン・フォールズ」の記事については、「ベン・フォールズ」の概要を参照ください。

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