市名とその由来
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/21 06:05 UTC 版)
「カラマズー (ミシガン州)」の記事における「市名とその由来」の解説
カラマズーの市名は市内を流れるカラマズー川に由来している。しかし、「カラマズー」という名そのものがどこから来ているのかということに関しては以下のように諸説ある。 ヘンリー・スクールクラフトによる解釈を基にした説。ネイティブ・アメリカンのポタワトミ族の言語で「カワウソの尾」を意味するnegikanamazoから来ているとしている。 ポタワトミ族のフリート・フッドの伝説に基づくとする説。花嫁を勝ち取るために、フリートは居住地から河岸のある地点まで走って行き、ポットに入った水が沸騰する前に戻ってこなければならなかった。これは白人の入植者がこの地に定住するようになる数十年前、1810年頃のことであったと考えられている。1823年に描かれた地図には、ポタワトミ族の言語で「沸騰する水が入ったポット」を意味するkikalamezoという語が記されている。この語がフリート・フッドの伝説に由来していると考えられている。この「沸騰する水が入ったポット」という訳語は、近隣の川が蛇行しながら流れており、その形状がポットに似ているということを表しているとする解釈もある。 またkikalamezoという語の訳語としては「蜃気楼」や「(光を)反射する水」もあてられている。これらの訳語例から、当時は清流であった川を表しているとする解釈もある。 土着のオジブワ族やオタワ族の言語で「煙で燻された」という意味のGiikanaamozoogから転訛したという説。カラマズー川の暗い流れを表しているとしている。 もともとこの都市は、川を歩いて渡ることが容易な浅瀬の近くに造られたことから、カラマズーという語が川の浅瀬を意味しているとする説もある。 初期の公式紙には、カラマズーという名は「インディアンに狩られた動物がもがき死ぬ場所」という意味のネイティブ・アメリカンの言語に由来している、と記されている。 その一風変わった名から、「ティンブクトゥからカラマズーまで」とよく称される。カラマズー市内では、Yes, there really is a Kalamazoo!とプリントされたTシャツが売られている。 また、オペラやジャズ、さらにはポップ・カルチャーの中にも「カラマズー」の名はしばしば出てくる。フィリップ・グラスが1976年に発表したオペラ、「渚のアインシュタイン」にはカラマズーの名が出てくる。グレン・ミラーは"I've Got a Gal in Kalamazoo"という楽曲を出した。ベン・フォールズ・ファイヴ、プライマス、ドクター・フリーマン・アンド・ザ・ディフェンダーズ・オブ・ザ・ユニバース、ルナ、マイク・クレーバーはそれぞれ"Kalamazoo"というタイトルの楽曲を発表した。ジョニー・キャッシュの"I've Been Everywhere"にもカラマズーが登場する。また、ラスカルズの"All Over The World"やクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルの"Down on the Corner"にもカラマズーの名が出てくる。2006年に発表されたインディペンデント映画"Kalamazoo?"は、タイトルにカラマズーの名を冠しているのみならず、ストーリーもカラマズーを舞台とし、撮影も全編にわたってカラマズーで行われた。
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