市名の由来: ミシャワカ「王女」伝説
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「ミシャワカ (インディアナ州)」の記事における「市名の由来: ミシャワカ「王女」伝説」の解説
ミシャワカという市名に関する伝説として、ショーニー族の酋長エルクハートの娘、ミシャワカ「王女」に由来している、というものがある。実際には、ネイティブ・アメリカンの社会は君主制ではなく、従って「王室」も存在しないが、19世紀のアメリカ合衆国においては、酋長の娘を指して「王女」という語がよく使われていた。この伝説によると、18世紀後期、ショーニー族はポタワトミ族の土地に移入して住まうことを許されたが、そのポタワトミ族の酋長、グレイ・ウルフは、ミシャワカに恋心を抱くようになった。しかし、ミシャワカはグレイ・ウルフの想いを拒み、デッドショットという名でのみ知られる、白人のわな猟師への愛を誓った。やがてショーニー族とポタワトミ族との間で戦争になり、グレイ・ウルフはミシャワカを捕えて、自分と結婚しないと殺す、と脅した。デッドショットはグレイ・ウルフを追い、やがて決闘になり、両者とも死んだ。しかし、グレイ・ウルフはこの決闘死の前に、ミシャワカの胸に突き傷を負わせていた。ミシャワカはこの傷からは回復したものの、1818年に32歳で死去した。ミシャワカは現在の市中心部の西、リンカーン・パークがある場所の近くに埋葬されている、とされており、その地に埋め込まれた銅板に伝説が記されている。 現代のミシャワカ市においても、ミシャワカ「王女」は市のシンボルになっている。市はPrincess City(王女の街)という愛称を持ち、市当局もそれを使用している。市庁舎の前にはミシャワカ「王女」の像が立てられている。また、市の条例では、ミシャワカの市章は二重円とし、内側の円内にはミシャワカ「王女」の肖像を前面にし、セントジョセフ川の流れ、および森と太陽を地平線上に描くこと、その外側にはCITY OF MISHAWAKA, INDIANA、愛称The Princess City、および創設年である1833の各文字列を円形に配することが定められている。
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