バンドネオン [bandoneon]
バンドネオン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/06 19:16 UTC 版)
バンドネオン(英: bandoneon、西: bandoneón)はコンサーティーナ族の蛇腹楽器である。
注釈
- ^ タンゴの本番アルゼンチンでも、タンゴのバンドネオンとくらべれば稀ではあるが、フォルクローレやクラシック音楽でバンドネオンを使うケースもある。松浦伸吾「バンドネオンの演奏表現における可能性―楽器構造の視点から―」(『音楽研究 第25巻 大阪音楽大学音楽博物館年報』pp.15-33,2010年5月)p.31参照。
- ^ 近年はバンドネオンでアニソンを弾いたCDも発売されている。バンドネオン奏者の小松亮太氏のCD『天空のバンドネオン タンゴでスタジオジブリ』2017
- ^ テレビ朝日『題名のない音楽会』2018年10月6日(土)放送 「絶滅危惧楽器 バンドネオンの音楽会」 【ゲスト】小松亮太(バンドネオン) 【演奏】宮本笑里(ヴァイオリン)、 北村聡(バンドネオン)、鈴木崇朗(バンドネオン)、コー・サンジ(バンドネオン)、早川純(バンドネオン)、川波幸恵(バンドネオン)他
- ^ それよりも多い左36個・右40個・合計76個のバンドネオン 152 voces もある。また、より少ない左31個・右34個・合計65個のバンドネオン 130 voces もある。近年は音域を拡張した 156 voces も生産されているが、一般的ではない。
- ^ 「Alfred Arnold」という人名・社名に対して、日本では、ドイツ語風の「アルフレート・アルノルト」と英語風の「アルフレッド・アーノルド」の2つの読み方が行われている。ドイツにあった会社なので「アルフレート・アルノルト」のほうが理にかなっているが、日本では昭和期以来、英語読みの「アルフレッド・アーノルド」のほうがよく使われる(昭和期の日本のプラモデル業界で、ドイツの「ティーガー戦車」が英語読みの「タイガー戦車」で販売されていた状況と似ている)。
- ^ エルンスト・ルイス・アルノルト(Ernst Louis Arnold, 1828年-1910年)には息子が3人いた。長男はエルンスト・ヘルマン・アーノルド(Ernst Hermann Arnold, 1859年-1946年)、二男はポール・アーノルド(Paul Arnold, 1866年-1952年)、三男はアルフレッド・アーノルド(Alfred Arnold, 1878年-1933年)である。ポールの息子はアルノ・アーノルド(Arno Arnold, 1893年-1970年)で、アルフレッドの息子はホルスト・アルフレッド・アーノルド(Horst Alfred Arnold, 1905年-1979年)である。彼らアーノルド一族はみなバンドネオンの製作に従事した。
出典
- ^ “楽器と音域”. asahi-net.or.jp. 2019年3月21日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 小松亮太『タンゴの真実』(旬報社、2021年) ISBN 978-4845116799
- ^ 早川純「第三回 バンドネオンはアコーディオンではぬぁい!!」2014.12.18
- ^ 松浦伸吾「バンドネオンの演奏表現における可能性―楽器構造の視点から―」(『音楽研究 第25巻 大阪音楽大学音楽博物館年報』pp.15-33,2010年5月)p.19
- ^ 渡辺芳也『アコーディオンの本』(春秋社、1993年)p.98
- ^ 『アコーディオンの本』p.83
- ^ a b 「外道バンドネオン奏者 マルヤマ」氏による記事「第肆話:バンドネオンではない何かに就いて」2018年12月23日2018年12月24日閲覧
- ^ 生明俊雄『タンゴと日本人』(集英社新書、2018年)p.38-p.39
- ^ 生明俊雄『タンゴと日本人』(集英社新書、2018年)p.39
- ^ 生明俊雄『タンゴと日本人』(集英社新書、2018年)p.221
- ^ 小松亮太「天空のバンドネオン~タンゴでスタジオジブリ~」(2017年9月27日 規格品番 SICC-9004)
- ^ a b c 「外道バンドネオン奏者 マルヤマ」氏による記事「第弐話:バンドネオンの種類と仕様について」2018年11月1日2018年11月4日閲覧
- ^ concertina.comの記事「The Wicki System—an 1896 Precursorof the Hayden System」
- ^ “アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち”. intro.ne.jp (2017年1月2日). 2019年3月21日閲覧。
- ^ “Instruments built by master”. bandonionfabrik.de (2018年7月29日). 2019年3月21日閲覧。
- ^ 「外道バンドネオン奏者 マルヤマ」氏による記事「第参話:バンドネオンの入手方法に就いて」2018年11月27日 2018年12月4日閲覧
- ^ 'Chromatiphon' (gleichtönig) System: Hugo Stark (logisch)(Slg.Oriwohl, Nr. B- 30) http://www.bandonion.info/de/solo,b-30.htm 閲覧日2022年4月29日
- ^ https://booth.pm/ja/items/3014468 閲覧日2022年11月21日
- 1 バンドネオンとは
- 2 バンドネオンの概要
- 3 演奏法
- 4 著名なバンドネオン奏者
- 5 外部リンク
バンドネオン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 09:16 UTC 版)
ドイツのハインリヒ・バンドが、ケムニッツ市に旅した際に入手したウーリヒのコンサーティーナをもとに、1840年代に開発した改良型のコンサーティーナである。ドイツでは、野外での教会の儀式でパイプオルガンの代わりに伴奏したり、流行曲を演奏するのに使われた。バンドの死後も、バンドネオンにはボタン鍵盤が追加されて大型化するなど、引き続き改良が加えられ、当初とはサイズもボタン配列も大きく変化した。バンドネオンは19世紀末に南米へもたらされ、1910年代頃からアルゼンチンのタンゴの主要伴奏楽器として定着したため、タンゴの楽器というイメージが世界的に広まった。これらの理由により、バンドネオンは歴史的に見れば「コンサーティーナ属」の1種だが、一般にはコンサーティーナとは別の独立した楽器と見なされるようになっている。詳しくはバンドネオンを参照。 初期のバンドネオン。現在のタイプより小さく、四角い筐体の四隅も尖っており、見るからにコンサーティーナである。 現在のプロ奏者が弾くバンドネオンは大型化した改良型である。 バンドネオン(左)と、20ボタンのアングロ・コンサーティーナ(右)の大きさの比較。
※この「バンドネオン」の解説は、「コンサーティーナ」の解説の一部です。
「バンドネオン」を含む「コンサーティーナ」の記事については、「コンサーティーナ」の概要を参照ください。
バンドネオン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 00:25 UTC 版)
本来は重厚低音化した大型のコンサーティーナであったが、後に独立した楽器とみなされるようになった。
※この「バンドネオン」の解説は、「蛇腹楽器」の解説の一部です。
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バンドネオン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 05:17 UTC 版)
ドイツのハインリヒ・バンドが発明した蛇腹楽器。狭義のコンサーティーナとは別種の楽器であるが、コンサーティーナ属に含まれる。詳しくはバンドネオンを参照。
※この「バンドネオン」の解説は、「アコーディオン」の解説の一部です。
「バンドネオン」を含む「アコーディオン」の記事については、「アコーディオン」の概要を参照ください。
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