けん‐ばん【検番/見番】
読み方:けんばん
1 その土地の料理屋・芸者屋・待合(まちあい)の業者が集まってつくる三業組合の事務所の俗称。また、近世、遊里で、芸者を登録させ、客席に出る芸者の取り次ぎや玉代(ぎょくだい)の計算などの事務を扱った所。
2 「検番芸者」の略。
けん‐ばん【×瞼板】
けん‐ばん【×腱板】
けん‐ばん【鍵盤】
検番
読み方:けんばん
- 芸娼妓の取締りをする所をいふ。待合や料理店から口がかかる時は、先づ検番で取りつぎ、その呼出しの客の所へ芸娼妓を送り込むのである。検番には箱屋即ち三味線持が詰めかけて居る。〔花柳語〕
- 芸娼妓を取締りをするところである。〔花柳界〕
- 『ことばのいづみ』に曰く『見番(もと見板の義にて吉原の芸妓を送り出す家にては妓の名を小さき板にしるして見易きやうに掲げおきしに基くといふ)一、芸妓屋の取締りをするところ。芸妓に口のかかるときは先づここにて取次ぎ其の呼びぬしのもとに送る、故にここには常にはこやが詰めてゐる。二、けんばんに備へづけの芸妓、主に技芸に達したるものを選ぶ』と、信ず可らず。蓋し見番は出先きと抱主との中間に立ちて其の商取引に任じ又は開廃業其の他の事故に就きて官公署に関する事項一切を代弁す。傍ら技芸試験を行ひ、お花見を催し、時々元老会議を開いて旧習の墨守に努む。苟も時運に伴つて新規軸を設け大いに商売繁昌の基を開かんとする者あれば囂々(ごうごう)として忽ち之を排斥す、斯界(しかい)衰微の一因なり。概ね全国芸妓屋同盟に加入せり。
- 芸娼妓の取締りをする所をいふ。待合や料理店から口がかかる時は先づ、検番で取りつぎ、その呼出しの客の所へ芸娼妓を送り込むのである。検番には箱屋即ち三味線持が詰めかけて居る。
- 〔花〕芸娼妓の取締りをする所で、口がかかると芸娼妓を割当てる。
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