蛇腹楽器とは? わかりやすく解説

蛇腹楽器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/02 00:29 UTC 版)

蛇腹楽器(じゃばらがっき、bellows driven instrument)は、蛇腹操作による気流でフリー・リードを鳴らす鍵盤楽器の総称。「アコーディオン属」(アコーディオン族)と「コンサーティーナ属」(コンサーティーナ族)から構成される。


注釈

  1. ^ 日本語「手風琴」(てふうきん)も、中国語“手风琴”(手風琴)も、本来は(1)アコーディオン、(2)蛇腹楽器、の2つの意味がある。しかし、中国では欧米と違い、バンドネオン(中国語で“班都尼昂琴”)やコンサーティーナ(中国語では定訳が無く“六角风琴”“六角形手风琴”などと訳される)を弾く人は少ないため、単に「手風琴」といえば、普通はアコーディオンだけを指す。また、現代の日本で「手風琴」といえば、明治から昭和初期にかけて「オイチニの薬屋さん」が使っていたような、古い小型のダイアトニック式の蛇腹楽器、と連想される。
  2. ^ 蛇腹をもつ気鳴楽器であっても、持ち運べる小型パイプオルガン「ポルタティフ英語版」や、日本の小学校でよく見かける「足踏みオルガン」(リードオルガン)、インド音楽の「ハルモニウム」などはこの基本形から外れるため、「蛇腹楽器」の範疇には含めない。
  3. ^ Handは「手」、Aeolusは「ギリシャの風の神の名前」、-ineは楽器名の指小辞 -ine(violineの「-ine」と同じ)。漢字訳は「手風琴」。
  4. ^ この訳文は渡辺芳也『アコーディオンの本』(春秋社、1993年)p.74より引用。

出典

  1. ^ 渡辺芳也『アコーディオンの本』(春秋社、1993)p.72
  2. ^ 渡辺芳也『アコーディオンの本』(春秋社、1993)p.73
  3. ^ 渡辺芳也『アコーディオンの本』(春秋社、1993)p.77
  4. ^ Improvements in the Construction of Wind Musical Instruments (1829)by Charles Wheatstone,British Patent No. 5803 of 1829
  5. ^ アドルフ・ミュラー著『アコーディオン教本、もしくは短期間でアコーディオンを正しく弾くための完全なる指導書』(ディアベリ出版社、1833年、ウィーン)。渡辺芳也『アコーディオンの本』(春秋社、1993年)p.76に引く。
  6. ^ 渡辺芳也『アコーディオンの本』(春秋社、1993年)p.90
  7. ^ 渡辺芳也『アコーディオンの本』(春秋社、1993年)p.80
  8. ^ 渡辺芳也『アコーディオンの本』(春秋社、1993年)p.98
  9. ^ a b 渡辺芳也『アコーディオンの本』(春秋社、1993年)p.87
  10. ^ 渡辺芳也『アコーディオンの本』(春秋社、1993年)p.88
  11. ^ 谷口楽器 タニグチサンデートーク 加藤徹氏「コンサーティーナについて」


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蛇腹楽器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/20 02:58 UTC 版)

谷口楽器」の記事における「蛇腹楽器」の解説

日本で最も普及しているピアノ・アコーディオンもとより、クロマティック・ボタン・アコーディオン、ダイアトニック・ボタン・アコーディオン、さらにはバンドネオンコンサーティーナまでをも含む全ての蛇腹楽器について、店頭販売し修理調律受け付け中古品買い取り販売行っている。客が店員説明聞きながら全種類の蛇腹楽器を試奏できる楽器店は、全国でも他にないと言われるイタリアアコーディオン製造企業EXCELSIORとPIGINIの日本総代理店もつとめる。

※この「蛇腹楽器」の解説は、「谷口楽器」の解説の一部です。
「蛇腹楽器」を含む「谷口楽器」の記事については、「谷口楽器」の概要を参照ください。

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